カテゴリー「ドイツ語コミック」の記事

2017年4月28日 (金)

Kindleでは売っていないが、Koboでは買えるドイツ語児童書・マンガの出版社

多読となるとやはり児童書は不可欠。マンガも日本語で読んだことがあるものなら、なんとかドイツ語でもいけるかもしれない。

紙の洋書だと取り寄せに時間がかかったりするが、買ってすぐ読めるのが電子書籍の強み。紙の本のように場所も取らない。

でも、日本で買えないドイツ語の電子書籍があって、本当に不便。出版社によって買えるか買えないか決まっていて、児童書とマンガを多く抱えているCarlsen Verlagなどは日本ではいまだに電子書籍が買えない。

ところが、以前は日本では買えなかった出版社の電子書籍がKoboで買えるようになっていることに最近気づいた。じゃあ、Kindle版もあるのかと思ったら、アマゾンでは売っていないという・・・。

というわけで、今のところはkoboでしか売っていない児童書・マンガを出している出版社を紹介。

ドイツのストアからebubの本を直接買ったほうが安かったりするが(ドイツのアマゾンからkindle本は買えない)、楽天なら手軽に買える人もいるかもしれない。

楽天Koboで出版社で検索するには、検索欄に
出版社名:Arena Verlag
のように、頭に「出版社名: 」とつけて入力するといいようだ。日本の出版社にも使えるみたいだ。

○Arena Verlag
「出版社名:Arena Verlag」の検索結果
ここの児童書は昔よく読んだ。Tlida Apfelkernシリーズなどがおすすめ。ムーミンのドイツ語訳などもここ。

○Oetinger Verlag
「出版社名:Oetinger Verlag」の検索結果
こちらも児童書の出版社。"Büchersterne"と表紙にある本は小学生向けのレベル分けされた読み物。でも、いちばんやさしいレベルでも700語、800語以上あるだろうから、むずかしいだろう。絵本も少しあるようだ。

○Egmont
これは以前ドイツ語訳のマンガの紹介をした時(「ドイツ語多読本:ドイツ語訳マンガ」)、楽天Koboでは「お住まいの地域では購入できません」という表示が出て買えなかった出版社。今では買えるようになっていてちょっと驚いた。
この出版社からはマンガ、コミック(海外)、児童書などが手に入る。検索ワードを変えてやると探しやすい。
「出版社名:Egmont Manga.digital」の検索結果
これでマンガがリストアップされる。有名どころでは名探偵コナンとか?

「出版社名:Egmont Schneiderbuch.digital」
こうすると児童書がリストアップ。懐かしいところではEnid Blytonのドイツ語訳など。

「出版社名:Egmont Ehapa Media.digital」
ディズニーのコミックやLucky Luke(ベルギー?)、Asterix(フランス?)などのコミック。

これだけでもけっこうな数だと思うが、それが今のところ日本のアマゾンのkindle本では買えないという・・・。たぶんそのうちkindleでも買えるようになる気はするが、でもちょっとこの差は何なんだ。

絵本は紙の本がいいと思うが、紙の本は邪魔になって仕方がないので、それ以外はもう電子書籍で読みたい。

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2015年3月13日 (金)

ドイツ語多読本:ドイツ語訳マンガ

最近、Tokyopop Verlagのドイツ語訳マンガが日本のアマゾンKindleストア/楽天でも発売されるようになったので、ドイツ語訳されているマンガについて少し。

外国語を読めるようになるには、やはり好きなものもを読むのが一番いい。マンガが好きならマンガを読んだらいい。それに外国語を読めるようになる上で、絵の力をバカにしてはいけない。なぜなら読書では、文字を読みながら、文字が表している物や人や世界を、仮想的に「見ている」からだ(もちろん聞いたり触ったりにおいを嗅いだりもしている)。文字を読みながら世界を仮想的に「体感]する術を。

アマゾン:洋書 : Comics & Graphic Novels : Manga : ドイツ語(German) : Kindle Edition :
"Tokyopop"

(「ドイツ語(German)」の条件を外せば、英語版も現れる)

楽天で検索:「Tokyopop Verlag」
(こちらはVerlagなしで検索すれば、英語版もリストアップされる)

やはり安いし、紙のマンガだと届くまで何週間もかかったりするので、電子書籍版のほうがいい。だが、まだ数が少ない。紙の本なら日本のアマゾンでも大量に扱っている。

アマゾンの紙のマンガ(ドイツ語)
洋書 : Comics & Graphic Novels : ドイツ語(German) : Manga(Kindle版も含む)

Kindle版の数は圧倒的に少ないが、ドイツ本国でもまだ電子書籍版はあまり出ていないのが現状のようだ。

日本のアマゾン/楽天Koboでは扱っていないドイツの出版社があって(マンガに限らない)、さらに数は少なくなる。


ドイツ語訳のマンガを出している主要な出版社は4社あるようだ。

◯Tokyopop Deutschland
http://www.tokyopop.de/
・電子書籍版は日本でも買える。まだ数は少ない。

◯Egmont Manga
http://www.manganet.de
・電子書籍版はあるが、Egmontの電子書籍は日本では販売されていない。
(楽天で"Egmont Manga.digital"で検索すれば、マンガがリストアップされるが、購入手続きで「ご利用の地域ではご購入いただけません」となる。
・ドイツのストアから購入は可能。ebook.deなどからepub版(Egmont Mangaで検索)を。ドイツ・アマゾンからKindle版は買えない。

◯Carlsen Verlag
http://www.carlsen.de/manga
・ドイツでもまだ電子書籍版を出していないようだ。
・Carlsenの電子書籍はそもそも日本では販売されていないので、もしマンガの電子書籍版が出ても日本のストアでは買えないだろう。もし電子書籍化されたら、ドイツのストアからは買えるだろう。
・いまのところ紙のマンガで。

◯Panini
http://www.paninicomics.de/manga-S8.html
・電子書籍版はないようだ。紙のマンガで。


ついでに、Onleihe(電子図書館)で探してみると、2件ヒット。
Kei Ishiyama: Grimms Manga Bd.1 & 2

これは申し込めば、無料で貸し出してくれる。Onleiheについては「ドイツ語電子書籍を借りる(無料): onleihe 電子図書館」参照。
他のTokyopopのマンガも入れてくれたら、無料で読めるようになるが、図書館の方針次第だろう。マンガだし望みは薄いかも。
それにOnleiheにそもそも本を提供しないケチな出版社グループもあって、Carlsenなどはそういうグループの出版社のはず。


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2014年9月10日 (水)

ドイツ語多読本:Tsutomu Nihei: Biomega 01 (弐瓶勉「バイオメガ」ドイツ語訳電子版)

ドイツ語訳されたマンガの電子書籍版。まだめずらしいようだ。

日本のアマゾンを見ても、ドイツ語訳マンガのKindle版はないし、ドイツの書店を見ても電子書籍版のマンガはほとんどないようだ。有名どころでは「名探偵コナン」くらいは見つかる。

もちろん紙なら、ドイツ語訳されたマンガは山ほどある。が、やはり電子書籍版のほうが安いし、その場でダウンロードできて、紙の本のように届くまで何週間も待たなくていいから便利。マンガで多読をしてみたい人にはいいのだが、数がまだ少ない。


たまたま新刊をチェックしていて発見。ebook.deからepub版。(Adobe DRM付きだし、epubをサポートしていないKindleでは読めない。Koboの端末ならもちろん読める)

Tsutomu Nihei: Biomega 01
Biomega01

紙の本は6,50ユーロだが、電子書籍版は4,99ユーロでやはり安い。さらにこれは税込価格で、日本から買うと、ドイツの税(19%)は取られないので、4,19ユーロ。日本円にすると、今だと580〜590円くらい。日本語オリジナルのKindle版が500円。
弐瓶勉:BIOMEGA 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ebook.de配布のAndroidアプリを使ったが、マンガやコミックは想定されていないのか、全画面にならないし、画像の拡大もできない。手描きっぽい文字を使っていて、線が細いため文字が読みづらい。ディスプレイが大きめのタブレットかPCで見たほうがいい。Kobo Auraでは画像の拡大はできるが、やはり6インチはつらい。

「シドニアの騎士」は紙ならドイツ語訳がある。紙のほうでも「バイオメガ」が先にドイツ誤訳されているようだ。これから先、ドイツ語訳のマンガもどんどん電子書籍化されていけばいいけど。

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2013年9月30日 (月)

ドイツ語多読本:Ulf K.: Der Exlibris(ドイツ語のコミック)

Ulf K.は以前に50語程度のやさしい絵本で紹介したが、作者の名前は知っていたし、まあよかろうと思って買ってみたら、絵本ではなくコミックだった。

日本では買えないようなので、リンクはドイツのアマゾン

Ulf K.: Der Exlibris
Exlibris_s

1474語
出版社のページにいくと、中身も少し見られる。ここ
他にもいろいろコミックがあるので、興味がある人はぜひ。

表紙中央のごつい丸メガネの男がExlibris、犯罪に立ち向かう男。大ヒット小説の登場人物の名前でもある。不思議な本を収集している本屋の秘密結社、そのメンバーが次々に殺されていく。その事件を追うExlibris。

本に取り憑かれた人間たちの話。本欲しさゆえの犯罪。日本語でも「本の虫」というけれども、ドイツ語でも同じ"Bücherwurm"。この「本の虫」が事件に絡む。そして、探偵役のExlibrisもまた事件を本のために利用しているのだった、そんなオチか?

Exlibrisという名前(辞書では「蔵書票」の訳語)も、元のラテン語をドイツ語にすると"aus den Büchern"になるらしいし、本から出てきて、その事件を本にすることで、また本の中に帰っていく、そんな循環になっているのかも。

表紙はカラーだが、中の絵はモノクロ。白と黒のコントラスト(グラデーションはない)でみせる絵柄。

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