« 2022年3月 | トップページ | 2022年8月 »

2022年4月

2022年4月29日 (金)

Kindle Paperwhite 第11世代を jailbreak して昔のUIを復活させる

やっとKindle Paperwhiteの電源スイッチを入れた。予告通りにjailbreak方法が公開されたので。

やり方は、

WatchThis - Software Jailbreak for any Kindle <= 5.14.1

にかかれている通り。

電源を入れてバージョンを調べたら、5.14.0.1だったので、5.14.1.1をダウンロードしてインストール。その後、jailbreakの作業に入った。

 

上記の作業が終わったら、WiFiの設定をやり直し、Kindleをアマゾンに登録。そして、

Snapshots of NiLuJe's hacks

からMRPIやらKUALやら、スクリーンセーバーハックその他をダウンロードしてインストール。とくに、自動アップデート回避ツール(renameotabin)はすぐにインストールして有効にしておく。

 

とりあえず、第11世代でファームウェアが5.14.1.1であるにもかかわらず、5.13.7よりも古いUIになっている証拠。ホーム画面をオフにする設定がある。

Jb_11th_setting

 

Paperwhite第10世代(5.14.2)と、この第11世代を並べてみると、

Jb_11th_ui

新しい6.8インチのPaperwhiteのほうが昔のホーム画面になっているのが、おわかりだろうか?

 

旧UI復活の方法はこちらから。

Reverting to previous UI versions on 5.14.2

あるファイルをエディタで開いて、何文字か変更するだけ。

USBNetかsshの設定してやってもよかったが、手っ取り早くkindleにターミナルをインストールして、viで編集・保存。Kindleを再起動。

ターミナルはこちらのktermを使った。

端末のバージョンが5.14.2なら、復活させられるのは、5.13.7以降のUI。
端末のバージョンが5.4.1(11世代は5.14.1.1)なら、5.13.7よりも前のUIになる(上の画像のUI)。


お約束でスクリーンセーバー変更。

Jb_11th_ss

 

 

| | コメント (0)

2022年4月26日 (火)

Kindle: jailbreakする気なら、5.14.3にアップデートしないこと

ひさしぶりにKindleの記事。

アップデート5.14.3が来ているが、jailbreakしたいなら、とりあえず機内モードをオンのままにしておくこと。勝手にアップグレードされないように注意。

というのは、jailbreakの予告が出ているから。

mobileradeの"WatchThis - Software Jailbreak for any Kindle <= 5.14.1"スレッドを参照。

やはり新PaperwhiteのcpuはMT8110。上記ページの画像参照。cpuinfoが表示されている。

 

スレッドを見ていくと、5.14.2でも行けるとのこと。

でも、5.14.3はわからない。だから、WiFiはオンにしないのが賢明。アップデートはいつでもできるし。

とりあえず、4月28日までは待つ。

 

とはいえ、今どきjailbreakする人もいないだろう。

昔のKindleはフォントの追加なんかできなかったから、jailbreakしてフォントを差し替えたりしたけど、今ではその必要もなくなったし。

まあ、スクリーンセーバー変えたいという需要はあるかもしれない。たまに表示されているページをそのままスクリーンセーバーにしたい、なんて人もいるが、それもできるようになる。

あとはepubやcbz読みたいなら、koreaderインストールできるようになる。あとはCalibreとの連携とか?

昔は、マウスでページめくりとか、ゲームをインストールしてSudokuとかできたが、最近はほとんどフォローしてないのだ・・・。

 

 

| | コメント (0)

2022年4月19日 (火)

Kobo Sage:バッテリー消費とkoreaderの対策

Sageのバッテリー持ちが悪い、というのはさんざん言われている。

実際、USB接続の電流チェッカーで計測した人もいて、数値でも明らか。

その上、koreaderを使うと、数倍もの速さでバッテリーが消えていく。

が、koreaderでは対応策が出てきた。

"autostandby"というものが追加され、nightly buildにはマージ済み。stableに取り入れられるのはこれからだろう。以下参照。

https://github.com/koreader/koreader/pull/8815

上記ページのリストの一番上にあるのは、

Power saving (saves approximately 100 mA)

100ミリアンペアのパワーセーブだ、と。少し説明が必要かもしれない。

 

まずは以下のページを参照。

https://github.com/koreader/koreader/issues/8804

Sageのnickelでは、21mA

Sageでkoreaderでは、132mA

とある(nickelというのはkoboの元々のソフトウェア)。このページのリンクをたどると、もっと詳しいテスト結果がある。

https://www.e-reader-forum.de/t/kobo-sage.157785/#post-2436397

2021年11月時点でのデータ。

このページのkoreaderのデータだけ表にするとこんな感じ。

▼本を開いて、無操作状態、ライトON時の色温度(ナチュラル・ライト)は10レベル中の8番目(上から2番めの強さ)、の状態でテスト。

  Forma
(nickel)
Sage
(nickel)
Forma
(koreader)
Sage
(koreader)
書籍画面
ライトなし
WiFi off
10mA 23mA 48mA 148mA
書籍画面
ライト8%
WiFi off
14,5mA 30mA 53mA 155mA
書籍画面
ライト8%
WiFi on
    62mA 167mA

元々koreaderはバッテリーを食うが、nickelでもSageはFormaの2倍の数値。koreaderになると桁が違う。

が、autostandbyで100mAセーブできるというなら、Forma並みになるということかもしれない。

 

やはり、スタイラス対応のために、NXP i.MX6シリーズからクアッドコア1.8GHz(AllWinner B300)に変更になったのがネックなのだろう。スタイラスペンを使う時以外は1コアしか使わないらしいが、パワーマネージメントがダメだという話。

Kindleもi.MXシリーズを捨てたが(新しいPaperwhiteのSoCはMediaTekのもの)、あちらは動作速度が上がっただけでなく、バッテリーの持ちもよくなっているらしい。ますますSageの失敗作ぶりが浮き彫りになる。

 

▼Sage(nickel)のスリープ状態: 11mA

koreaderではスリープでもバッテリーがどんどん減っていくので、これ以上の消費量なのだろう。

autostanbyを有効にした状態でスリープ、一晩放っておいたら、3%ぐらいの減少だった。ましになったのでは?

 

ついでなので、FormaとSageのnickel同士の比較

▼ホーム画面(無操作状態)でライトを明るくしていく(ライトON時の色温度=ナチュラルライトは8番目)

WiFi / BT ライト Forma(nickel) Sage(nickel)
off off 10mA 22,5mA
WLAN off 21mA 160mA
WLAN+BT off   174mA
off 8% 14mA 29mA
off 15% 18mA 32mA
off 25% 25mA 38mA
off 50% 48mA 56mA
off 75% 90mA 81mA
off 100% 160mA 117mA
WLAN 100% 171mA 259mA
WLAN+BT 100%   275mA

WiFiをONにした時のSageはちょっと・・・。

 

▼書籍ページめくり(WiFiはOFF、ライトON時の色温度=ナチュラルライトは8番目)

  ライト
Forma(nickel)
Sage(nickel)
1ページ off 73mA 170mA
1ページ 8% 77mA 177mA
1秒1ページ off 93mA 209mA
1秒1ページ 8% 97mA 215mA

残念ながら、ページをめくった時のkoreaderの情報はないが、nickelですらこんなに違いがあるのだから、koreaderはもっとなのかも。

 

Allwinner B300がダメなのだろうから、バッテリー消費が突然改善されるなんてことはなさそう。

 

| | コメント (0)

2022年4月16日 (土)

Kobo: アップデート 4.32.19501

まだ楽天は配布していないが、そのうち来るはず。

ダウンロード

リリースノート

パッチ

いつもの情報源

リリースノートにはない、気になるところをピックアップすると

  • すべてのフォントで「詳細設定」が可能に(自分で追加したカスタムフォントも、ということ)。
    つまり、パッチが必要なくなった。

    ただし、例によって和書はダメ。NickelMenuやランチャーでデータベースを変更しないと、フォントの太さ、行間は変更できない。
    Kindleでできることが、Koboではいつまでたってもできない。たぶんこれからもずっと。

    昔のKindleはカスタムフォントの追加すらできなかったが、今では完全にKindleが勝っている。

  • Kepubで「補助フォント」が使えるように(Kepubのみ)
    ない文字を別のフォントで代替する。その代替フォントを指定できる。「Aa」メニューで出てくる。
    日本語の明朝系ならNoto Serif CJKなんか突っ込んでおけばいいのか? 複数指定できるので、いろんな外国語がでてくる和書などにもいいかもしれない。

  • Bluetoothの設定画面に入るだけで勝手にBluetoothがONにならないようになった
    ただし、BluetoothをONにするとWiFiもONになるのはこれまで通り。いちいちWiFiをOFFにするのは面倒。

  • ストアで購入した本でなくてもペン入力が可能に(Kepub)

  • バグフィックス
    ・Kobo Sage - Battery improvements to address cases where the battery capacity will drop to 1%.
     よくわからない。バッテリー残量が0になるのを防ぐ、ということか?
    ・Sageのページボタンの修正
    ・Libra2、Niaのフリーズ問題修正

 

◯ファームウェアのアップデートとは関係ないが、Koreader情報

Sageのバッテリー爆速消費問題に対策。Autostandbyというやつが導入予定。nightly buildにはすでにマージされている。

nightlyを試してみたが、前よりはマシになっているかも? 4月のstable buildあたりで正式に導入されるのかもしれない。

 

 

 

| | コメント (0)

« 2022年3月 | トップページ | 2022年8月 »