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2021年10月 9日 (土)

Kobo Sage / Kobo Libra2 発売 楽天の商品ページにない情報をいくつか

koboの8インチモデルと7インチモデルが刷新。

順番から行くと、次は6インチのClaraHDがリニューアルする番だった。ところが、7インチのLibraと8インチのFormaが新しくなった。

10.3インチのElipsaを新投入したところへ、さらに2モデル刷新とは・・・。

楽天の商品ページにある情報はそちらで確認を。商品ページのスペック表にない情報を補足。

楽天のKobo Sage商品ページ

楽天のKobo Libra2商品ページ

プレスリリース

を参照。

大きな変更点としては、Kobo Sageがスタイラスペン対応になったこと。

 

◯前モデルとの価格比較

▼Forma vs. Sage(8インチモデル)

前モデル:Kobo Forma:税込34,344円 / $249.99

新モデル:Kobo Sage:税込30,800円  / $259.99 (スタイラスペンは別売り)

米ドルでは10ドルの値上げだが、日本では逆に3000円以上の値下げ。前モデルのFormaの価格設定がおかしかったのでは??

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▼Libra H2O vs. Libra2(7インチモデル)

前モデル:Kobo Libra H2O:税込24,624円 / $169.99

新モデル:Kobo Libra2:税込23,980円 / $179.99

こちらもアメリカでは値上げ、日本では値下げ。 

でも、Libra2はやはり日本では高いと言うべきだろう。

amazonのPaperwhiteの新モデルが6.8インチになったことを考えると(高い方のシグニチャーエディション32Gが19,980円)、同じ7インチ相当のモデルで4000円の差は大きい。

 

◯前モデルとのCPUクロック数とバッテリーの比較(各種ニュース記事より。たとえば、gizmodoの日本語版など)

▼Forma vs. Sage

前モデル:Kobo Forma 
 クロック数:1 GHz / バッテリー:1200mAh

新モデル:Kobo Sage 
 クロック数:1.8 GHz / バッテリー:1200mAh

クロック数は上がっているが、チップ自体が変更されている模様。

Kobo ElipsaがNXPのi.MXシリーズから中国のAllWinner B300に変更になり(mobilereadのこちらのポスト参照)、Sageも同じものを使っているのではないか、と予想されている。シングルコアの1GHzからクアッドコアの1.8GHzになったといっても、さほど性能が上がっているわけではないという話。チップの変更はスタイラス対応に関係しているのかもしれない。

バッテリー容量は変わらないが、Sageには別売りのバッテリー付きの「パワーカバー」(重量:259g、税込9,980円)がある。

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▼Libra H2O vs. Libra2

前モデル:Kobo Libra H2O
 クロック数: 1GHz / バッテリー:1200mAh

新モデル:Kobo Libra2
 クロック数: 1GHz / バッテリー:1500mAh

こちらはCPUに変更はないという予想があり(mobilereadのスレッド)。

バッテリー容量が増えているのはいいことだろう。

 

◯前モデルとのサイズ・重量・ストレージの比較

▼Forma vs. Sage(8インチモデル)

前モデル:Kobo Forma
 177.7×160.0×4.2~8.5mm ; 197g
 ストレージ:32G

新モデル:Kobo Sage
 181.4×160.5×7.6mm ; 240.8g
 ストレージ:32G

Formaの場合はボタンのある持ち手側が厚く、外へ向かって薄くなっていく形で、エルゴノミック感が強い。が、Sageでは厚さは均等。スタイラスペンに対応したことで、書く時の安定感が必要になったからかもしれない。それで重くもなっている、と。

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▼Libra H2O vs. Libra2(7インチモデル)

前モデル:Kobo Libra H2O
 159×144×5.0~7.8mm ; 192g
 ストレージ:8G

新モデル:Kobo Libra2
 161.6×144.6×9.0mm ; 215g
 ストレージ:32G

こちらも厚さは均等になり、少し重くなっている。ストレージが増えている。

 

◯前モデルとのE Inkパネルの比較

Sage、Libra2ともに、Carta1200になった。

E Ink社の説明によると、レスポンスが20%、コントラストが15%向上した、とのこと。とはいえ、パネルを制御するドライバーの出来もあるだろうし(たぶんKoboよりAmazonのほうが上)、実機を見ててみないことには・・・。

すでにCarta1200を使っているKobo Elipsaの表示は悪くないという話はある。

ただ、マンガはページをめくるたびにリフレッシュ(全画面を書き換えるために白黒反転フラッシュ)するだろう。新モデルのElipsaでも変わっていないそうだから。マンガのページめくりが目障りで遅いのは、従来モデルから変化はないと思われる。

▼Forma vs. Sageで、もう一点指摘。

前モデルのFormaはE Ink Mobius(ガラス基板ではないので、薄くて軽くて割れにくい)を使っていたが、Sageのスペック比較表(アメリカkobo)からはMobiusの文字が消えた。Mobiusではなくなったのだろう。スタイラス対応と関係しているのかもしれない。Sageが重くなった一因がここにも?

 

◯Bluetooth(Sage、Libra2ともに)

楽天の商品ページにはないが、海外のkobo商品ページにはBluetooth対応がうたわれている。Koboで売っているオーディオブックを聴くことができる。楽天Koboではオーディオブックの扱いがないので、楽天はBluetoothには言及していない。

同じようにBluetoothをサポートしているElipsaではキーボードをつないだりはできるらしい(Elipsaはオーディオ対応はしていない)。

また、BLEリモート・コントローラーでページめくりもできるかも、という話も出ている。ロジクールR500(プレゼンテーション用のリモコン)でElipsaのページめくりをしている動画がYouTubeにあがっている。いつものdavidforさんによると、BLEコントローラーでページめくりテストが行われていたという話は聞いていたとのこと。

ひょっとしたら、SageやLibra2でも動くかも??

 

◯個人的な感想

▼Sage(8インチモデル)

スタイラスペン対応を是とするか、たぶんそのせいで40g以上重くなったことを非とするか。ここが分かれ目な気がする。

日本の場合はマンガが好まれるので画面は大きいほうがいい。が、マンガに書き込みをする人はあまりいないだろうから、ペンはなくてもいい。文字の小さいPDFをどうしても読まなければならない人なら、Elipsaを買うのでは?

手に持って読むだけなら、前モデルのFormaのほうがよさそう。まだたぶん手に入る。が、FormaのほうがSageより高い。ただ、型落ちなのでどこかで割引販売するかもしれない(この前Joshinで値引きしていた)。

重さが気にならないなら、E Inkのパネル自体は性能が上がっていることを願って(あとはCPUも)、Sageを選ぶのもよし。ペンが必要ならSageで問題ないだろう。

 

▼Libra2(7インチモデル)

日本ではBluetooth対応の意味がないので、ストレージの増量以外は大きな変化は感じられない。

7インチで画面は少し大きめで、Sageよりも軽くて持ちやすいのが強みだろう(持ちやすさは前モデルのLibra H2Oのほうがよかったのかもしれない)。すでにLibra H2Oを持っている人は買い換えるまでもなさそう。

前モデルより若干安くなって、E Inkのパネルがよくなっている(はず)なので、7インチモデルを新しく買いたい人にはいいのかもしれない。

でも、Kindle Paperwhite(6.8インチ、32G、19,980円)を考えると、Libra2(23,980円)は高い。Libra2に優位性があるとすれば、ページめくりボタンだけ。あちらは代わりにワイアレスで充電できる。

そもそも性能も安定性もPaperwhiteのほうが上。悪名高いダメ文字のようなバグはない。また、マンガは一ページ毎にリフレッシュしてページめくりが目障りで遅いということもない。それに、フォントも自由に追加できるし、太さも変えられる(koboではパッチをあてたりデータベースを書き換えたりしないとフォントの太さは変えられない)。それからもちろんカスタマー・サポート。

ストアにこだわりがなければ、7インチ相当のモデルならKindle Paperwhiteを勧めるのが良心的だろうと思う。

 

以上でおしまい。

6インチモデルの未来は・・・? amazonはスタンダードモデルを6.8インチにしたし、7インチあたりがが主流になっていくのかも。

基本的に机に本を置いて読む習慣がないので、個人的な読書スタイルに合うのは、持ちやすい7インチのLibra2のほう。だが、あまり気が進まない。Paperwhiteと比べてしまうからだな・・・。かといって、8インチのSageの240gという重さはどうなんだろうなあ。スタイラスペンはいらないし・・・。

 

 

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