Kobo Sage / Kobo Libra2 発売 楽天の商品ページにない情報をいくつか
koboの8インチモデルと7インチモデルが刷新。
順番から行くと、次は6インチのClaraHDがリニューアルする番だった。ところが、7インチのLibraと8インチのFormaが新しくなった。
10.3インチのElipsaを新投入したところへ、さらに2モデル刷新とは・・・。
楽天の商品ページにある情報はそちらで確認を。商品ページのスペック表にない情報を補足。
を参照。
大きな変更点としては、Kobo Sageがスタイラスペン対応になったこと。
◯前モデルとの価格比較
▼Forma vs. Sage(8インチモデル)
前モデル:Kobo Forma:税込34,344円 / $249.99
新モデル:Kobo Sage:税込30,800円 / $259.99 (スタイラスペンは別売り)
米ドルでは10ドルの値上げだが、日本では逆に3000円以上の値下げ。前モデルのFormaの価格設定がおかしかったのでは??
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▼Libra H2O vs. Libra2(7インチモデル)
前モデル:Kobo Libra H2O:税込24,624円 / $169.99
新モデル:Kobo Libra2:税込23,980円 / $179.99
こちらもアメリカでは値上げ、日本では値下げ。
でも、Libra2はやはり日本では高いと言うべきだろう。
amazonのPaperwhiteの新モデルが6.8インチになったことを考えると(高い方のシグニチャーエディション32Gが19,980円)、同じ7インチ相当のモデルで4000円の差は大きい。
◯前モデルとのCPUクロック数とバッテリーの比較(各種ニュース記事より。たとえば、gizmodoの日本語版など)
▼Forma vs. Sage
前モデル:Kobo Forma
クロック数:1 GHz / バッテリー:1200mAh
新モデル:Kobo Sage
クロック数:1.8 GHz / バッテリー:1200mAh
クロック数は上がっているが、チップ自体が変更されている模様。
Kobo ElipsaがNXPのi.MXシリーズから中国のAllWinner B300に変更になり(mobilereadのこちらのポスト参照)、Sageも同じものを使っているのではないか、と予想されている。シングルコアの1GHzからクアッドコアの1.8GHzになったといっても、さほど性能が上がっているわけではないという話。チップの変更はスタイラス対応に関係しているのかもしれない。
バッテリー容量は変わらないが、Sageには別売りのバッテリー付きの「パワーカバー」(重量:259g、税込9,980円)がある。
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▼Libra H2O vs. Libra2
前モデル:Kobo Libra H2O
クロック数: 1GHz / バッテリー:1200mAh
新モデル:Kobo Libra2
クロック数: 1GHz / バッテリー:1500mAh
こちらはCPUに変更はないという予想があり(mobilereadのスレッド)。
バッテリー容量が増えているのはいいことだろう。
◯前モデルとのサイズ・重量・ストレージの比較
▼Forma vs. Sage(8インチモデル)
前モデル:Kobo Forma
177.7×160.0×4.2~8.5mm ; 197g
ストレージ:32G
新モデル:Kobo Sage
181.4×160.5×7.6mm ; 240.8g
ストレージ:32G
Formaの場合はボタンのある持ち手側が厚く、外へ向かって薄くなっていく形で、エルゴノミック感が強い。が、Sageでは厚さは均等。スタイラスペンに対応したことで、書く時の安定感が必要になったからかもしれない。それで重くもなっている、と。
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▼Libra H2O vs. Libra2(7インチモデル)
前モデル:Kobo Libra H2O
159×144×5.0~7.8mm ; 192g
ストレージ:8G
新モデル:Kobo Libra2
161.6×144.6×9.0mm ; 215g
ストレージ:32G
こちらも厚さは均等になり、少し重くなっている。ストレージが増えている。
◯前モデルとのE Inkパネルの比較
Sage、Libra2ともに、Carta1200になった。
E Ink社の説明によると、レスポンスが20%、コントラストが15%向上した、とのこと。とはいえ、パネルを制御するドライバーの出来もあるだろうし(たぶんKoboよりAmazonのほうが上)、実機を見ててみないことには・・・。
すでにCarta1200を使っているKobo Elipsaの表示は悪くないという話はある。
ただ、マンガはページをめくるたびにリフレッシュ(全画面を書き換えるために白黒反転フラッシュ)するだろう。新モデルのElipsaでも変わっていないそうだから。マンガのページめくりが目障りで遅いのは、従来モデルから変化はないと思われる。
▼Forma vs. Sageで、もう一点指摘。
前モデルのFormaはE Ink Mobius(ガラス基板ではないので、薄くて軽くて割れにくい)を使っていたが、Sageのスペック比較表(アメリカkobo)からはMobiusの文字が消えた。Mobiusではなくなったのだろう。スタイラス対応と関係しているのかもしれない。Sageが重くなった一因がここにも?
◯Bluetooth(Sage、Libra2ともに)
楽天の商品ページにはないが、海外のkobo商品ページにはBluetooth対応がうたわれている。Koboで売っているオーディオブックを聴くことができる。楽天Koboではオーディオブックの扱いがないので、楽天はBluetoothには言及していない。
同じようにBluetoothをサポートしているElipsaではキーボードをつないだりはできるらしい(Elipsaはオーディオ対応はしていない)。
また、BLEリモート・コントローラーでページめくりもできるかも、という話も出ている。ロジクールR500(プレゼンテーション用のリモコン)でElipsaのページめくりをしている動画がYouTubeにあがっている。いつものdavidforさんによると、BLEコントローラーでページめくりテストが行われていたという話は聞いていたとのこと。
ひょっとしたら、SageやLibra2でも動くかも??
◯個人的な感想
▼Sage(8インチモデル)
スタイラスペン対応を是とするか、たぶんそのせいで40g以上重くなったことを非とするか。ここが分かれ目な気がする。
日本の場合はマンガが好まれるので画面は大きいほうがいい。が、マンガに書き込みをする人はあまりいないだろうから、ペンはなくてもいい。文字の小さいPDFをどうしても読まなければならない人なら、Elipsaを買うのでは?
手に持って読むだけなら、前モデルのFormaのほうがよさそう。まだたぶん手に入る。が、FormaのほうがSageより高い。ただ、型落ちなのでどこかで割引販売するかもしれない(この前Joshinで値引きしていた)。
重さが気にならないなら、E Inkのパネル自体は性能が上がっていることを願って(あとはCPUも)、Sageを選ぶのもよし。ペンが必要ならSageで問題ないだろう。
▼Libra2(7インチモデル)
日本ではBluetooth対応の意味がないので、ストレージの増量以外は大きな変化は感じられない。
7インチで画面は少し大きめで、Sageよりも軽くて持ちやすいのが強みだろう(持ちやすさは前モデルのLibra H2Oのほうがよかったのかもしれない)。すでにLibra H2Oを持っている人は買い換えるまでもなさそう。
前モデルより若干安くなって、E Inkのパネルがよくなっている(はず)なので、7インチモデルを新しく買いたい人にはいいのかもしれない。
でも、Kindle Paperwhite(6.8インチ、32G、19,980円)を考えると、Libra2(23,980円)は高い。Libra2に優位性があるとすれば、ページめくりボタンだけ。あちらは代わりにワイアレスで充電できる。
そもそも性能も安定性もPaperwhiteのほうが上。悪名高いダメ文字のようなバグはない。また、マンガは一ページ毎にリフレッシュしてページめくりが目障りで遅いということもない。それに、フォントも自由に追加できるし、太さも変えられる(koboではパッチをあてたりデータベースを書き換えたりしないとフォントの太さは変えられない)。それからもちろんカスタマー・サポート。
ストアにこだわりがなければ、7インチ相当のモデルならKindle Paperwhiteを勧めるのが良心的だろうと思う。
以上でおしまい。
6インチモデルの未来は・・・? amazonはスタンダードモデルを6.8インチにしたし、7インチあたりがが主流になっていくのかも。
基本的に机に本を置いて読む習慣がないので、個人的な読書スタイルに合うのは、持ちやすい7インチのLibra2のほう。だが、あまり気が進まない。Paperwhiteと比べてしまうからだな・・・。かといって、8インチのSageの240gという重さはどうなんだろうなあ。スタイラスペンはいらないし・・・。
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