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2020年6月20日 (土)

Kobo: 最近はビルド環境も簡単に作れるようだ

"KOReader Cross Compile Toolchains"(koxtoolchain)で、koboのビルド環境が手軽に手に入る。もちろんLinuxで。いや、Windowsでも可能。
クロスコンパイルは面倒なんだろうと思っていたので、意外に楽にできてしまってちょっと感動した。

大部分のkoboユーザーは自分には関係ない、知識がないから無理、と思うのだろうが・・・。

でも、最近のWindowsにはWSL(Windows Subsystem for Linux)なんてものがついてきて、簡単にLinuxがインストールできるらしいし、たとえばダメ文字でご存知のdosfstoolsなんかも、やろうと思えば自分で作り直すことも可能なはず。

VirtulaBoxのような仮想マシンを別途インストールした上で、そこにLinuxをインストールするという手間もなければ、Linux用にまずパーティションを切って、Windowsとデュアルブートにするなんて面倒もない。Linuxに触れるハードルは昔よりずっと低くなっている。チャレンジしてみればいいと思う。

もちろんコマンド操作になるが、日常使うコマンドなんて限られているし、覚えてしまえば、コマンドを打ったほうが速いことなんていくらでもある。たとえば、ファイルをリネームする時、目的のファイルのアイコンにマウスで照準をあわせ、右クリックしては今度はキーボードで名前を変更して・・・なんてことをするのと、マウス操作抜きで、はじめからキーボード入力だけでリネームするのと、どちらが速いか? 

一文字でも入力を間違えられないからむずかしいと思うかもしれないが、適当なところでTabキーを押してやれば、コマンドもファイル名も補完されるから、実はすべての文字をキーボードで打ち込んでいるわけではないし、おかげで意外に間違えない。

それに、telnetやsshでkoboデバイスにログインしたら、そこにあるのはLinux。操作は基本的に同じ。
koboに手を加えるときにはKoboRoot.tgzでファイルを追加したり上書きしたりするわけだが、telnet/sshが使えれば、オリジナルのフォイルはリネームしてバックアップしておいて、新しいファイルを追加したり、オリジナルに戻したりと自由自在。上書きしかできないKoboRoot.tgzでいちいち再起動する必要もない。

以上、Linuxのすすめみたいな話は終了。

で、koxtoolchainでコンパイルしてみた結果、
ダメ文字でご存知のdosfstoolsはもちろん、sqliteやbusyboxなんかもビルドできてしまった。

dosfstoolsは動作確認した。ひさしぶりに古いgloを出してきてやってみたら、例のdirty bitを自動的にfixした、みたいなメッセージが出たし、まあ大丈夫そうな予感。昔のHackingスレに出ていたダメ文字スルーするためのソース修正をしてビルドしたものもある。実行結果は同じだったが、sjis環境ではないのでダメ文字まわりの確認はできない。あしからず。

sqliteもランチャーでデータベースの書き換えをしてみたが、コレクションも作成できたし、とりあえず動いているっぽい。

Linuxで出来合いのパッケージをインストール(apt install ....)するだけでなく、ソースをもらってきて自分でビルド(./configure、make、make install みたいなやつ)したことがある人なら、なんとかなりそうな感じではある。

具体的なビルド環境の構築、ビルドの仕方については、またいずれ。クロスコンパイルの作法もあまりよくわかっていないし。

 

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