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2020年6月

2020年6月27日 (土)

Kobo: FW4.22.15190 アップデート

 Kobo Niaの商品ページが漏れ出たりして、そろそろ新モデルの発表もありそうな時期。それに合わせたFWのアップデートか? でも、発売後の不具合発覚ですぐにFWが更新されたりする・・・。ともあれ、FW.22.15190。
すでに楽天でも配布は開始されている。


◎FWダウンロード
いつものKobo Firmware Downloadsから。

手動アップデート方法:
・自分のモデルにあったFW(kobo-update-4.21.15015.zip)をダウンロード
・kobo-update-4.21.15015.zipをPCの適当な場所で解凍
・その中の、KoboRoot.tgz、manifest.md5sum、upgradeを、kobo端末の.koboフォルダにコピー
・USB接続解除、ケーブルを抜く
これでおしまい。


リリースノート
検索結果をさらに作品の言語で絞り込みできるようになりました。
検索結果画面の[絞込み]から [言語を追加 +] を選択し、追加する言語を選択したうえで、[絞込み条件に追加]ボタンをタップします。

だそうだ。
ここで言う「検索結果」とは、ストアの検索のこと。検索結果をさらに言語で絞り込みができる、ということ。

洋書をアルファベットで検索したら、いろんな言語の本が混ざって出てくるので、本来なら言語による絞り込みは役に立つはず(海外のユーザーにとっては)。だが、楽天はkobo本家とは別ストアを立ち上げているので、端末から本を買う人もいないだろう。日本のユーザーにはあまり役には立ちそうもない。

◎いつものdavidforさんによる説明
・ストア内検索の結果を言語で絞り込み
・Busyboxが1.31.1にアップデート(補足すると、たしか最新の安定版)
・dosfstoolsをアップデート。Windowsが文句を言う頻度は減るはず。
(Shift JISな環境ではないので、ダメ文字の確認はできないが、バージョンは"fsck.fat 4.1+git (2017-01-24)"。gitで取得できる最新版だろう。koboは旧名のdosfsckを使い続けている)
・kepubのメニューバーがまちがったアイコンを出していたバグを修正(ちょっとよくわからない)
・In the store, the filter in the different featured list no longer has the misleading "Featured" entry.(わからない。ストアのことだろうからどうでもいいか)


◯パッチ
Instructions for patching firmware 4.22.15190
からどうぞ。
ホーム画面のストアやおすすめを消したり、Forma以外でも横画面を可能にしたり、左右どちらをタップしてもページがめくれるようにしたり、スリープに入る時間を調節したり・・・その他いろいろカスタマイズを可能にしてくれる便利なパッチ。


ランチャー
一応動作は確認した。
いずれKFMonからNickelMenuに移行するつもり。NickelMenuはconfファイルを複数持てるようなので、各ユーザーのconfファイルを上書きせずに済みそう。


koreader
こちらも動く。


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2020年6月20日 (土)

Kobo: 最近はビルド環境も簡単に作れるようだ

"KOReader Cross Compile Toolchains"(koxtoolchain)で、koboのビルド環境が手軽に手に入る。もちろんLinuxで。いや、Windowsでも可能。
クロスコンパイルは面倒なんだろうと思っていたので、意外に楽にできてしまってちょっと感動した。

大部分のkoboユーザーは自分には関係ない、知識がないから無理、と思うのだろうが・・・。

でも、最近のWindowsにはWSL(Windows Subsystem for Linux)なんてものがついてきて、簡単にLinuxがインストールできるらしいし、たとえばダメ文字でご存知のdosfstoolsなんかも、やろうと思えば自分で作り直すことも可能なはず。

VirtulaBoxのような仮想マシンを別途インストールした上で、そこにLinuxをインストールするという手間もなければ、Linux用にまずパーティションを切って、Windowsとデュアルブートにするなんて面倒もない。Linuxに触れるハードルは昔よりずっと低くなっている。チャレンジしてみればいいと思う。

もちろんコマンド操作になるが、日常使うコマンドなんて限られているし、覚えてしまえば、コマンドを打ったほうが速いことなんていくらでもある。たとえば、ファイルをリネームする時、目的のファイルのアイコンにマウスで照準をあわせ、右クリックしては今度はキーボードで名前を変更して・・・なんてことをするのと、マウス操作抜きで、はじめからキーボード入力だけでリネームするのと、どちらが速いか? 

一文字でも入力を間違えられないからむずかしいと思うかもしれないが、適当なところでTabキーを押してやれば、コマンドもファイル名も補完されるから、実はすべての文字をキーボードで打ち込んでいるわけではないし、おかげで意外に間違えない。

それに、telnetやsshでkoboデバイスにログインしたら、そこにあるのはLinux。操作は基本的に同じ。
koboに手を加えるときにはKoboRoot.tgzでファイルを追加したり上書きしたりするわけだが、telnet/sshが使えれば、オリジナルのフォイルはリネームしてバックアップしておいて、新しいファイルを追加したり、オリジナルに戻したりと自由自在。上書きしかできないKoboRoot.tgzでいちいち再起動する必要もない。

以上、Linuxのすすめみたいな話は終了。

で、koxtoolchainでコンパイルしてみた結果、
ダメ文字でご存知のdosfstoolsはもちろん、sqliteやbusyboxなんかもビルドできてしまった。

dosfstoolsは動作確認した。ひさしぶりに古いgloを出してきてやってみたら、例のdirty bitを自動的にfixした、みたいなメッセージが出たし、まあ大丈夫そうな予感。昔のHackingスレに出ていたダメ文字スルーするためのソース修正をしてビルドしたものもある。実行結果は同じだったが、sjis環境ではないのでダメ文字まわりの確認はできない。あしからず。

sqliteもランチャーでデータベースの書き換えをしてみたが、コレクションも作成できたし、とりあえず動いているっぽい。

Linuxで出来合いのパッケージをインストール(apt install ....)するだけでなく、ソースをもらってきて自分でビルド(./configure、make、make install みたいなやつ)したことがある人なら、なんとかなりそうな感じではある。

具体的なビルド環境の構築、ビルドの仕方については、またいずれ。クロスコンパイルの作法もあまりよくわかっていないし。

 

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2020年6月 4日 (木)

Kobo: USB接続の不具合解消 ー ダメ文字も公式に対処されるかも?

USB接続時にOSにマウントを拒否されたり、「接続できません」とか言われたりした経験はないけれども、そういう不具合があるらしい。
その対策が出た。

Workaround lingering dirty bit on Mk.7 USBMS partition

技術的なことはよくわからないが、dirty bitというのは、メモリ上で変更があって、まだそれがストレージに書き込まれていない状態を示す印のようなものらしく、それが適切に消されずに残って、不具合を起こすらしい。

どうやら諸悪の根源は、koboが使っている太古のdosfstoolsらしく、新しいバージョンのdosfstoolsにしたら不具合が消えた、とそういう話。

USB接続に問題を感じている人は、上のリンクからKoboRoot-dosfstools.zipをダウンロードして、その中のKoboRoot.tgzを使ってアップデートするとよい。

で、koboがなぜか使い続けている古いdosfstoolsだが、こいつがダメ文字の元凶でもある。
dosfstools自体はずっと前からダメ文字対策済みなので、koboがdosfstoolsをバージョンアップしていれば、ダメ文字もなくなっていたはずなのだが・・・。
(念のため言っておくと、koboの基本システムはLinuxで、dosfstoolsもLinuxで使われているユーティリティのひとつ)

古くはCFWにダメ文字対策をしたものが同梱されていたが、たしかバイナリエディタで手を加えたもので、バージョンアップしてはいないはず。つまり、USB接続の不具合が残っている可能性がある。

というわけで、上のリンクからダウンロードしてアップデートしておいたほうがよさそう。
(アップデートはしたが、ダメ文字が発生しない環境なので、確認したわけではない。確認は誰かにおまかせしたい。それとも、最近はダメ文字が話題になることもないみたいだし、ひょっとしてもう消えた問題なのか?)

そして、どうやらkoboの開発陣はdosfstoolsを公式にバージョンアップするらしい。
いつもFWの更新内容をレポートしてくれるdavidforさんが言うには、すでに開発陣に報告済みで、守秘義務があるけれども、好感触の返答を得た、とのこと。こちらのポストを参照。



 

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