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2020年4月

2020年4月24日 (金)

BooxもカラーE Ink端末発売

また中国のメーカー、OnyxからカラーE Ink端末発売の予告。
Onyx Booxは日本のアマゾンでも、どこかの輸入業者(?)がマーケットプレイスで売っていたりするから、ひょっとしたら入手可能になるのかもしれない。

白黒のPoke2というやつが新発売で、カラーのPoke2 Colorが予告されたということらしい。

"Onyx Releasing New 6″ Poke2 and “Poke2 Color” eReaders" 参照。


詳細は不明だが、白黒のPoke2に準じたスペック? ディスプレイは例のPrint Color ePaperなのだろう。Androidが欲しい人にはいいのかもしれない。
個人的には文字が読めればいいので、カラーである必要もAndroidでなければならない理由もない。

が、Print Color ePaperがどんなものなのか興味はあるので、BooxのYouTube公式チャンネルにアップされた動画はチェック。
Print Color ePaperが動いているのを見るのはこれがはじめてみたいなもの。



E Ink端末としてはこの程度の描画、反応速度なら、使えないこともなさそう。
グレイスケールは300ppiだが、カラーはその半分だという話もあるようだ。色はおそらくあんなパステルがかったというか、褪せた色味なんだろう。それがむしろ好みだという人もいるのかもしれない。

-- 追記 --
カラーは100ppiだ、と同じくカラーE Ink端末発売予定のPocketbookが言っているらしい。
"All You Need to Know About the E-ink Kaleido Screen Tech" 参照。
カラーを1ピクセル表示にするために、白黒グレースケールのE Inkが複数ピクセル必要なのだそうだ。

もしそうなら、今のPrint Color ePaperは300ppiの白黒E Ink Cartaを使っているわけだから、単純計算でカラーをたとえば200ppiに上げるためには、白黒E Inkは600ppiにピクセル密度を上げなければならない? カラーのクオリティー向上は期待できるのか・・・?
-- 追記おしまい --

 

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2020年4月21日 (火)

Kobo: 2020年新モデル、名前はKobo Nia

 kobo新モデルがFCCを通ったという、恒例のニュース。
このニュースが出ると、たいてい正式発表もじきにあるのだが、さてどうだろう。

以下の記事など参照。
Kobo Nia eReader is Coming Soon
Kobo Nia: Tolino Page 2 neu aufgelegt?

FCC

名前はKobo Nia。
Kobo_nia01
(上記FCCのリンク、Label and location より)


FCCのペーパーでわかる情報
Kobo_nia02
(上記FCCのリンク、RF Test Report より)

ストレージ:16G Byte(eMMC、つまりmicroSDではないので換装不可)
バッテリー:1000mAh
WiFi: 2.4GHz
それから、この画像にはないが、micro USB であることは確認した。

このスペックをどう見るかだが、まずストレージが16Gになっているのは増量と言える。日本では32G版もあったりするkoboだが、世界的には8Gが一般的。

だが、問題はバッテリー。
ClaraHDの1500mAhは言うまでもなく、FormaやLibra H2Oの1200mAhよりスペックダウン。

ここから推測されるのは、Kobo Niaはエントリー機、一番安いモデルであるということ。
そうだとすると、ClaraHDの代わりになるものなのか、それとも、ClaraHDより安いモデルを出す、たとえばアマゾンの一番安い無印Kindleレベルの端末なのか?

allesebook.de(上記リンク参照)は、ドイツのtolinoの端末を作っているのはKoboだが、そのエントリーモデルtolino Page2にあたるものではないか、と言っている。というのも、バッテリー容量も同じだし、FormaやLibraH2Oと同じものはtolinoにはあるが、廉価モデルのPage2にあたるKobo製の端末がまだないからだ、と。

無印Kindleのような低スペックのエントリー機だったら興味はないし、もしClaraHDの代替だったら、個人的には今後koboで使える端末はなくなってしまうなあ。ディスプレイが300ppiだったら使えるけど・・・。

中国のメーカーやPocketbookが出す予定のPrint Color ePaperの可能性? Pocketbookは今年後半と言っているし、FCCの情報が出ると近いうちに正式発表があったりするから、カラーはないような気がするが・・・。

 

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2020年4月17日 (金)

ヨーロッパでもカラーE Inkの電子書籍端末販売

カラーのE Ink端末を販売予定しているのはPocketbook。今年後半に販売開始するらしい。

Pocketbookcolor0 Pocketbookcolor1 Pocketbookcolor2
Pocketbook633color

以下の記事参照。
The Digital Reader: "Pocketbook to Launch Color eReader Later This Year – Will Amazon Turn Green With Envy?"
また、この記事が参照している、
heise online: "Pocketbook kündigt eBook-Reader mit Farbdisplay an" (ドイツ語)
allesebook.de: "PocketBook Color: eReader mit E-Ink Kaleido Farbdisplay"(ドイツ語)

6インチでカラー4096色、300ppiというスペック。
発売は今年後半、値段はheise onlineによると200ユーロで、現在は「開発の最終段階」だとか。それ以外の詳細は不明。

Pocketbookは元はロシア周辺をメインの市場にしていた会社で、実は7、8年前にカラーのE Ink端末を出したことがある。
Pocketbook Color Lux
週刊アスキーの昔の記事: "次世代カラー電子ペーパーを搭載したColor Luxが展示:IFA2013"

 

やはり気になるのは、ディスプレイに関する記述。"E Ink Kaleido"なる技術を使っているという。
The Digital Reader、heise online、allesebook.deともに、説明がはっきりせず、もしくはあきらかな事実誤認がある・・・。

heise onlineの記事には、「電子ペーパーを支配しているメーカーE Ink社のこれまで知られていないディスプレイタイプ」とあり、それを「E Ink Kaleidoと呼ばれる技術」と書いている。でも、説明はそれだけ。詳しいことはわからない。

The Digital Readerは、heise onlineの記事を引いて、Kaleidoという技術は聞いたことがないが、そういう名前の会社は存在していて、E Ink社の新しい技術パートナーなのかも?みたいなことを言っている。これは単なる憶測?

この2つの記事では、"E Ink Kaleido"という名称がどこから出てきたのかはっきりしないが、allesebook.deでは、Pocketbookの経営陣の発言として伝えている。「・・・われわれは6インチE–Ink Kaleido™カラーディスプレイを搭載した革新的な電子書籍リーダーの開発最終段階に近づいている。新PocketBook Colorは、最新のE-Ink Print Color ePaper技術に基づく最初のカラー電子書籍リーダーになるだろう」という具合。

だが、allesebook.deの記事にはあきらかな事実誤認がある。
E-Ink Print Color ePaperを、以前の表示不明瞭なE Ink Tritonとは別物で、ACePのバリエーションだとしている点。これはあきらかに間違っている。Print-Color ePaperを使っているなら、それはACePではない(前の記事を参照)。

ともあれ、E Ink Kaleidoがまったく新しいE Inkディスプレイではないことは確か。Print-Color ePaperとの違いは不明だが、あくまでも今年1月に発表されていたPrint-Color ePaperを元にしたもので、前の記事で書いた中国のカラーE Ink端末と大きな違いはないものと思われる。

実際、Pocketbook Colorのイメージ画像に表記されているのは、E Ink Kaleidoではなく、Print-Color ePaperの名前。
Pocketbookcolor

ともあれ、中国のメーカーだけでなく、ヨーロッパで展開してるメーカーもカラーE Ink化に乗り出したとは言える。日本のE Ink端末ユーザーにとって気になるのは、amazonやkoboの動向。ただ、Print-Color ePaperのクオリティーはどうなんだろうという気はする。


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2020年4月16日 (木)

Kindle:アップデート 5.12.4、更新内容が反映され始めたらしい

以前の「アップデート 5.12.4は期待できるかも??」で書いたKindleのアップデート内容が判明し始めた。

FWのアップデート後、数週間でAaメニューなどの更新が行われる、というのがアメリカamazon.comの告知だった。FWがアップデートされた直後では変更は見られず、数週間待つ必要があるという話。それがどうやら始まった模様。

Aa_menu

大きな画像は、mobilereadのこちらのポストから。
もしくは、
こちらの"This is What the Kindle’s New Aa Menu Looks Like"の記事に画像がある。


本の表紙をスクリーンセーバーにする、コントラスの変更を可能にする機能がFWの内部にあるぞ、という指摘に期待していたが、残念ながら、実現していないようだ。変更はアメリカのリリースノートの通りか。FW内部にそういう痕跡があったということで、将来に期待をつないでおくか・・・。

ただ、日本のamazonはAaメニュー変更の告知を出していなかった(リリースノート)。さてどうなる?
とはいえ、UIの変更だけで追加機能がないなら、どうでもいいというのが本音。




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2020年4月 5日 (日)

Kobo: データベース用ランチャー更新、2020.03.26版(kobo Libra H2O対応)

 行間・余白の有効化やコレクション作成などデータベース変更ランチャーのアップデート。
本家ランチャーが2018年11月以来の更新で、ようやくkobo Libra H2Oに対応したので。
Launcher2020_0326
*「フォント調節」というのはフォントの太さの調節(Aaメニューの「フォント詳細設定」)のこと。
ただし、日本語フォントの場合は別途パッチが必要(FW4.20.14622のパッチ)。この中のlibnickel.so.1.0.0.yamlに含まれる''Enable advanced settings for all fonts" をyes にしてパッチをあて、FWを更新すること。


◎利用しているもの
・pbchess(2020.03.26版、本家ランチャー)
  http://pbchess.vlasovsoft.net/en/index.html
  Collection of programs for Kobo, Kindle and PocketBook
・KFMon-v1.3.3(ランチャーの起動に使用)
  https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=274231
・FBInk-v1.22.2(データベース更新時のアニメーション表示に使用)
  https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=299110
・フォント IPA Pゴシック(Ver.003.03)
  https://ipafont.ipa.go.jp/old/ipafont/download.html


◎対応FW・モデル
FW4.7以上。ただし、現時点での最新4.20.14622でしか動作確認していない。
モデルはLibra H2Oまで(本家ランチャーが対応したので動くはず)。


◎更新内容
・本家ランチャー、KFMon、FBInkを最新版に(上のリンク参照)。
・インストールされるファイルの配置を変更。
本家ランチャーがKFMonで起動、インストール先が.koboから.addsに変更され、インストールが簡単になった。そこで、本家ランチャーとこちらのデータベースランチャーの両方をインストールする場合を考慮(本家ランチャーと共用するファイルと、データベースランチャー固有のファイルを区別。本家ランチャーと同じファイルを二重にインストールする無駄を避けるため)。
・さらに、本家ランチャーと表示を合わせて、フォントを変更。

*本家ランチャーについては後述。


◎インストール方法
・旧バージョンを使っている場合は、削除してからインストールすることを推奨。
そのままインストールしても問題は生じないが、ファイルの配置を変更したので、使われなくなるファイルが大量に残る。
koboCFW.confやapplications.inなど自分で変更したものがある場合はバックアップを取ってから、.adds/db_launcherフォルダをまるごと削除すればよい。その後にインストール。

インストール方法は前回と同じ。
extract_to_kobodevice.zipをPCにつないだKobo端末(ドライブの一番上)に解凍。
 db_launcher.png
 .adds/db_launcher
 .adds/vlasovsoft
 .kobo/KoboRoot.tgz
がkobo端末内にできていればOK。(koboCFW.confなどバックアップしておいたものがあれば、このときに戻しておく)
あとは、USB接続解除、ケーブルを抜けば、勝手に再起動する。それでおしまい。


◎アンインストール
uninstallフォルダのreadme_uninstall.txt参照。


◎ダウンロード
KoboLauncher_for_db_scripts_20200326.zip




*本家ランチャー
本家ランチャーで使えるアプリケーションについては、"Collection of programs for Kobo, Kindle and PocketBook"参照。

Cool Readerの他、チェスなどのゲーム類、電卓、ノート、辞書、sshサーバーなどもあり、またDropboxとの同期も取れる。
ただし、上のリンクのアプリケーション一覧に *がついているものは、起動時に毎回「登録してくれ」のポップアップが出る。Dropboxは登録(ライセンス5.50ドル)しないとおそらく使えないが、他はポップアップを消せば使える。

koreaderを使っているならCool Readerはいらないだろうし、ゲーム類もパッチでkoboのおまけゲームが復活できる。また、sshやDropboxからのダウンロード程度なら、koreaderがあれば済むのではあるが・・・。いろいろ試してみたい人は使ってみるのもいいかも。

インストール方法:
データベースランチャーをインストールしていれば、すでにKFMonは導入済みなので、こちらから2020.03.26_kobo.zipをダウンロードして、PCに繋いだkobo端末に解凍するだけでよい。

本家ランチャーのみインストールする場合は、KFMonを先にインストール。具体的には本家ページのこちらを参照

インストール後の注意点を言っておくと、
本家ランチャーは終了させると、端末を再起動(電源OFF/ON)するようになっている。
データベースランチャーは、終了後にnickelを起動する(ホーム画面に戻る)ようにしている。挙動が違うので注意。

本家ランチャーもnickel起動に変更できるが、nickel起動スクリプト(run_nickel.sh)がメンテされておらず、使えない。たぶん端末を再起動させたいのだろう。
それでもnickel起動にしたいなら、データベースランチャーのrun_nickel.shに差し替えればよい(データベースランチャーのrun_nickel.shはkoreaderのnickel起動スクリプトを流用しているだけ)。
具体的には、.adds/db_launcher/run_nickel.sh と .adds/db_launcher/nickel を .adds/vlasovsoft/にコピーする。


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