Kobo: FW4.20.14601 アップデート
もう何日か前にリリースされている4.20.14601だが、楽天はまだ日本には配布していない。
最近は日本も海外とほぼ同時期にアップデートが提供されていたが、一時期日本だけアップデートされない暗黒時代もあったので、今回はどうなることやら・・・。
-- 追記 --
日本でも配布が開始された。
WiFi接続して同期すれば、アップデートされるだろう。あるいは自動同期をオンにしていれば、そのうちアップデートされるはず。
-- 追記おしまい --
たぶん今回のアップデートの目玉は、ライブラリに「すべての本」、「著者名」、「コレクション」のカテゴリーにもう一つ「シリーズ」が追加されたことか。
◎FWダウンロード
いつものKobo Firmware Downloadsから。
楽天はまだ4.20.14601を配布していないので、アップデートするなら手動で。
アップデート方法:
・自分のモデルにあったFW(kobo-update-4.20.14601.zip)をダウンロード
・kobo-update-4.20.14601.zipをPCの適当な場所で解凍
・その中の、KoboRoot.tgz、manifest.md5sum、upgradeを、kobo端末の.koboフォルダにコピー
・USB接続解除、ケーブルを抜く
これでおしまい。
◎更新内容
◯リリースノート
シリーズ表示
シリーズ単位で本を表示できるようになりました。ライブラリでシリーズを選択してください。
右上のメニュー[…]からリスト表示または表紙一覧を選べます。
シリーズを選択中に[その他の巻]リンクをタップすると、同シリーズの持っていない巻を確認できます。
辞書
読書中に単語を長押しすると表示される辞書のポップアップが新しくなりました。
ポップアップから辞書の全画面表示、Google 検索、Wikipedia 検索に切り替えられます。
Wi-Fi
スキャンまたは接続試行中に表示されない Wi-Fi 2.4GHz ネットワークが生じる問題を修正しました。
(Freeboxルーター、OpenWrt ソフトウェア搭載のルーター等への対応)
バッテリー
スリープ時に想定(以?)上にバッテリーが消費されていた可能性があることから、前回閉じたページがきちんと表示されるよう複数の修正を加えました。
◯いつものdavidforさんによる補足
新機能:
▽「シリーズ」タブ
・シリーズのリストが表示される。表紙、著者名、冊数がわかる。
・リスト表示と表紙一覧の切り替え
・ソートは更新日、シリーズ名、冊数の3種類
・リストは「シリーズ名」に基づいているのではなく、データベース中のあるidから作られている。したがって、「インポートした本」(自炊本その他)はシリーズのリストには入らない。このidの扱いは次のcalibreで対応するはず(対応済み。下記参照)。
▽テキスト選択部分は下線ではなく、白黒反転(マーカー的なやつ)になった。(うちのgloHDでは反転しない・・・)
▽テキスト選択時のポップアップメニューの変更
▽WiFiの修正(たぶんリリースノートで言われていること)
▽ストア購入本を読み終えたとき
・評価とレビューへの誘導が変更
・本を90%以上読んだところで閉じると、読了にするかどうかたずねるようになった。
・本を開いている時の上のメニューで、フォント、進行状況、ズームバー(pdfや画像の時)のアイコンをタップして現れるポップアップ(フォントならフォントサイズのスライダーなどが現れるやつ)が、画面の下から画面の上部に移動。(要するに、Aaアイコンの直下に出る)
▽開発者モードをオンにすると、すべてのベータ機能も使えるようになる。
注:Koboは新しめのモデルで正しく動くとは言っていない。
個人的な注:"Unblock It"は使うな。
バグフィックス
・著者名リストのソートが大文字小文字を区別できるようになった。
・epubでのフォントの太さ変更がすぐに反映されるようになった。(たしか一旦本を閉じないと反映されなという話だったような)
・左手持ちで、縦画面固定で読んでいる時の、画面方向バグの修正。
・適切な辞書が選択され、記憶されるようになった。
Calibre
calibre 4.12.0ですでに新ファームウェアに対応済みで、「シリーズ」タブにも対応。Kobo Utilities plugin 2.11.0でも対応済み。
(ちょっと補足すると、たぶん「シリーズ」対応というのはKoboTouch pluginなんかを使った場合、つまり、「デバイスに送信」を使った場合だろうと思われる。ファイル名を日本語のままコピーする「ディスクに保存」を使った場合は、「シリーズ’」リストには追加されない気がする。未検証だが。)
以上、こんな感じか。
*シリーズのまとめ機能について、実際に見てみた感想:
これはKindleではマンガで提供されている機能で、Koboにも追加されたってことになるが・・・。
きれいにシリーズにまとまるものもあれば、まとまらないものもある。ちょっと見た感じでは古めの本はシリーズにまとまらないという印象。
それから、シリーズ物ではない一冊本がシリーズとして登録されるってのもなあ・・・。
上のdavidforさんのコメントでは、なんらかのidに基づいているらしいが、それは書籍自身のメタデータだろうから、本自体を修正してもらわないとストア購入本はどうにもならない気がする。
自炊本その他の購入本以外は、calibreは対応したという話だが、未検証。下記ランチャーでフォルダ管理方式にしているので。
誰かやってみたら結果を教えて欲しい。
◎パッチ
Instructions for patching firmware 4.20.14601
からどうぞ。
◎ランチャー
一応動作は確認した。
◎koreader
最新版にはしていないものの、動作は確認できた。
koreaderの最近の動きとしては、アラビア語とかヘブライ語とか右から左に読んでいくテキストに対応。(縦書きはたぶんこれからもないと思う。MuPDFが縦書き対応しないので無理だ、とか昔どこかで読んだ気がする。違うかもしれない。)
あと、読書統計を見るのが好きな人は、koreader 2020.02版でカレンダーみたいな表示になっているのでおもしろいかも。最新は2020.03版。
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コメント
いつもお世話になっています。
遅ればせながら、calibreで設定した「シリーズ」がリーダーの「シリーズ」タブに反映されることを確認しました。(AuraH2O, GloHD, ClaraHDで確認)
「デバイスに送信」した本ですが、あらためて送信しなおす必要はなく、メタデータのアップデートで反映されます(デフォルトの設定では、リーダーを接続しただけでメタデータはアップデートされるはずです)
Kobo_utilitiesのプラグインが必須かどうかはよくわかりませんが、あっても悪さはしないので、入れておいた方が良いようです。
P.S. 「ハイライト部分の反転」はこちらでは想定通り動作しています。
P.S.2 「漢文入門」という本で、画面の左端が漢文の送り仮名の左端にそろえられて本文の左端が切れるという不具合があったのですが、今回のFWで修正されたようです。(ひどくマイナーな話ですみません)
投稿: 耕 | 2020年3月20日 (金) 08時02分
情報ありがとうございます。
Calibreで蔵書データを作っている人にはいいアップデートだったかもしれませんね。
もともと送信時のコレクション自動作成でシリーズ分けもできていたわけですが、テンプレートを書く手間もいらないし、コレクションとは別のタブに分かれているのも使いやすそうですね(もう「デバイスに送信」は使っていないのですが・・・)
選択部分の反転ですが、なぜかできるようになりました。謎ですが、やったことと言えば、同期を取るためにWiFi接続したことぐらいです。
ともあれ、これで安心して使えそうです。選択部分に線が引かれるより、反転したほうが見やすいですね。Kindleもそうですし。
投稿: soranoji | 2020年3月21日 (土) 00時02分