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2019年9月17日 (火)

Kobo: FW4.17.13651 アップデート

Kobo Libra H2O発売に合わせてのFWアップデート、4.17.13651。
Kobo mini以外のすべてのモデルが対象。

インターフェイス的に大きな変化がある。無意味に幅を取ってページ本文の表示領域を狭めていた、あの上下の余白(ヘッダーとフッター)が消せる。隠し機能やらパッチなしで、ようやく公式FWが全画面表示できるようにした。ようやく・・・・。ページプレビューなんていう新機能も追加されている(が、これはただのKindleの真似なので新鮮味はまったくない)。

が、バグっぽいものがある・・・。それも和書の場合のみ。

9/18がLibra H2Oの発売予定日なので、日本でも新しいFWが配布されるのかと思いきや、まだ日本には来ていないようだ。今の段階では自動アップデートされない。試したい人は手動でダウンロード、インストールを。


◎ダウンロード
Kobo Farmware Downloadから。

もしくはmobilereadのFirmware 4.17.13651 スレッド。(どちらも同じ)


リリースノート
文中をらくらく移動
お客様のご要望にお応えして、文中の移動の仕方を改善し、簡単に読んでいたページに戻れるようにしました。どこを読んでいたかを見失うことなく、読書に集中していただけます。

どれだけ読んだかすぐかる

● ヘッダーとフッターに表示 ヘッダーには章単位での進行状況、フッターには本全体に対する進行状況がそれぞれ表示されるため、常に読書の進行状況を確認できます。
● 進行状況をバーで表示 ページの下部に進行状況がバーで表示されるから、ひと目で読んでいる位置を把握できます。
● 読書設定からページのレイアウトをカスタマイズできます。

気軽にページ移動
読書中、画面中央をタップすると簡単に移動できるメニューが表示されます。
● ワンタッチで表示 画面をタップするだけでナビゲーションバーが表示されるようになりました。設定も含め、その他読書メニューも同時に表示されます。
● 進化したナビゲーションバー 章単位ではなく、本全体に対するナビゲーションバーが表示されるようになりました。また、移動前の位置を覚えておかなくても直前の位置に簡単に戻れる移動ボタンが追加されました。
● ページ画像の表示 章を移動する際、ナビゲーションバーを操作しながらページ画像を確認できるようになりました。

対応言語の追加
新たに以下の言語が追加されました。メニューアイコン[≡]をタップし、[設定]> [言語/辞書]から設定できます。
● デンマーク語
● フィンランド語
● ノルウェー語
● スウェーデン語
● 繫体字中国語(香港)
● 繁体字中国語(台湾)

以上が公式のリリースノート。


ではスクリーンショットで説明。
曇天文庫さんの宮沢賢治の作品集。タイトルは『銀河鉄道の夜 他30編』。
Kobo4171365_page01
ヘッダーに章。章16ページの最初の1ページ目。
フッターに本のタイトルと、本全体の413ページの中の24ページ目。
一番下に見える灰色の細い線と太めの黒い線がプログレスバー。本全体での進行度。

「読書設定」から、ヘッダーとフッターはそれぞれ「ページ数」の他に、「進捗率」(◯%既読)、「残り時間」、「オフ」に変更可能。
「読書設定」進むには、画面真ん中タップでメニューが出るので、上のギアアイコン から。
Kobo4171365_page02 
これまでのFWでは下のあったフォント(Aa)や本の詳細情報などは上部のメニューに移動した。下部にはページ移動、目次や検索、メモなどがある。

下部に見えるページ移動のスライダーを動かすと、プレビュー画面が見られる。
Kobo4171365_page03
スライダーを動かして止めると、黒丸がスライダーについて、そこに簡単に戻れる。画像では太字の「24ページに戻る」をタップしても戻れる仕組み。

ちょっと使いにくくなったところもある。ページをタップして出てくる上部の右端の三本線アイコン ≡ がなくなったこと。ここから「ホーム」や「ライブラリ」「コレクション」「設定」などなど、いろいろなメニューへ進めたのだが、これがページ上からは消えた。いちいちホーム画面に戻らないと、ライブラリやコレクションを見ることができない・・・。

以上、主なインターフェイスの変更。


そしてヘッダー、フッター、プログレスバーを消して、全画面表示。ようやく公式FWで可能に!!
「読書設定」(ギアアイコン)から、「現在の章」、「本全体」をオフ、「読書の進行状況を表示」のチェックを外すと、
Kobo4171365_page11 Kobo4171365_page06
全画面表示にすると、こんな感じになる。
何度もこのブログで言っているが、洋書は行間も余白も変えられるのに、和書はできない。

で、最初に言った和書だけに見られるバグ(たぶん)。
フォントの大きさをスライダーで変えようとするとうまくいかない。
Kobo4171365_page07Kobo4171365_page08
スライダーを動かしても文字の大きさが変わっていない。いきなり変わるときもあるが、また大きさが変わらなくなったり・・・。
ただし、スライダーの横にある「−」と「+」アイコンをタップすれば、文字の大きさは変えられる。何度もタップしないといけないので不便。

洋書では問題ない。
参考までに、ランチャーで和書の行間調節を可能にすると、この問題は発生しない。なぜなら、データベース上では洋書に変更してしまうからだ。スライダーで文字の大きさを変えても平気。
Kobo4171365_page09Kobo4171365_page10 
行間と余白のスライダーも動かせるようになる。行間があいているのがわかるはず(最近のFWではもう和書の余白の調節はうまく行かない)。

右の画像(本の詳細情報)の「言語:」を見て欲しい。「日本語」ではなく「中世英語」。ランチャーは本自体の内部情報をいじっているのではなく、本を端末にダウンロード・インポートしたときに登録されるデータベースの情報を書き換えている。
要するに、koboのソフトウェアはデータベースを読んで、その本の言語情報が日本語だと見ると、行間・余白を調節できないようにしているだけ。この制限を外して欲しいとずっと思っているが、これからも何も変わらないだろう。なぜならkoboが日本に初お目見えしたときから、ずっと変わっていないから。楽天にやる気はない。


◎パッチ
まだリリースされていない。フォントの太さの調節を可能にするとか、いろいろできる。


ランチャー
とりあえず動作した。(もちろんLibra H2Oは除く。本家ランチャーがまだサポートしていないから)

-- 追記 --
下の追記に書いたように、隠しフォルダ(その中にランチャーやらkoreaderがインストールされている)が無効にされてしまったので、ランチャーが使っているアイコン画像やらもライブラリに登録されてしまう。当然、ランチャーでコレクションを作成したら、それらもコレクション化される。

ランチャーやkoreaderなど、ドットを頭につけたフォルダ(隠しフォルダ)を使っている場合は、とりあえずFWを4.17.13651に上げるのはやめておいたほうが無難。
-- 追記おしまい --

◎koreader
動作した。こちらもLibra H2Oは除く。

-- koreaderユーザー向けの追記 --
FW4.17.13651では隠しフォルダが無効になった。つまり、nickelは隠しフォルダの中もスキャンしてデータベースに登録する。
mobilereadのスレッド#62とそれに対するリプライ#66と#67を参照。.koboフォルダ以外はスキャンする模様。
大量に本を隠しフォルダに入れている人は、USB接続解除後に長時間のデータベース処理が待っているかも・・・・。

あと、koreaderだけでなく、ランチャーの画像も隠しフォルダにあるから、ちょっと困ったな・・・
-- 追記おしまい --


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