« 2019年8月 | トップページ | 2019年10月 »

2019年9月

2019年9月21日 (土)

Kobo: FW4.17.13694 アップデート(追記:楽天は配布を中止したようだ)

またまたアップデートの4.17.13694。予想というか予定通り、新モデル発売後のFWアップデート。
今回は日本にも配布される模様。あるいはもうされているのかも。

-- 追記 --
Libra H2Oは4.16.13337へ、その他のモデルは軒並み4.15.12920に巻き戻されているようだ。
海外では最新4.17.13694がそのまま配布されているので、日本語まわりの不具合に気づいたのか? そうであって欲しい(それでさっさと修正してほしい)が、楽天だからねえ・・・。なぜか日本にはFWのアップデートを提供しない期間もあった。ともかく様子見。不具合以外にも新FWには不便になった点もあるし。
-- 追記おしまい --


FW4.17.1351での和書の不具合は解消されていない。スライダーでフォントの大きさが変えられない。Libra H2O購入者による指摘もある(こちらのTwitter)。この方はおそらく最新のFWにしていないものと推測するが、いずれにせよLibra H2OのFW(既存モデルより新しいFW)では、和書に不具合があるのは確実っぽい。

カナダのkobo開発陣は日本語まわりのチェックが甘いんだろう。日本の楽天がせめて発売元の責任として、代わりにチェックして不具合の報告だけでもkobo社にして・・・・なんてこともなさそうだから、Libra H2Oの日本での門出をこんな恥ずかしい不具合で飾ることになる。おまけにLibra H2Oの価格は海外と比べたらちょっと高すぎ。少し調べれば、Libra H2Oが海外でいくらで売られているかなんて誰にでもわかるだろうに、楽天は日本のユーザーを(・・・あとは言わない)。


◎ダウンロード
いつものKobo Firmware Downloadsから。


リリースノート
前回のFW4.17.1351と同じなので、繰り返さない。前の記事「FWアップデート、4.17.13651」参照。


◎更新内容
いつものdavidforさんのメモ
・epubのToC(目次)の修正。ToCにない内部ファイルがあった場合に目次のナビゲーションに問題があったのを修正。(たぶんkepubの話ではないので、和書には関係ないだろう)
・同じように昔からあるToCの問題修正。複数のToCエントリーを持つファイルに対する目次操作の修正(?)。(よくわからない)
・".trash"フォルダはスキャンされない。デバイス内のファイルを見つける方法に変更があって、基本的に拡張子があるファイルは本と解釈されて、インポートされるようになった。
(少し解説。これまでは先頭にドットをつけたフォルダ/ファイルは隠しフォルダ/ファイルになって、端末内のライブラリにインポートされることはなかったが、それが無効になったということ。ただし".trash"フォルダだけは例外だ、という意味。下にも書いたが、koreaderやランチャーは隠しフォルダにインストールされるので、それでは困ったことになる。対処法も下記参照)
・再起動後のWiFi接続の改善。


◎ランチャー
ああ起動しないな・・・。
FW4.17.13651では動作したんだが、今回の4.17.13694では起動すらしない。すぐ終了してnickelが戻ってくる(ホーム画面に戻る)。何だろうなあ、これ。とにかく要調査。

FWの新インターフェースを試してみたいが、ランチャーも必要だというなら、FW4.17.13651を手動でダウンロード・インストールしておいたほうがよさそう。機能的には.17.1369と変わりないし。(いや、むしろあえて最新FWにアップデートして、ランチャーを調べてくれる人がいないものか)


◎koreader
こちらは問題なさそう。もちろんLibra H2Oには未対応。


◎隠しフォルダを有効にする方法
FW4.17.xxx以降は、隠しフォルダの中もスキャンしてデータベースに登録、ライブラリに追加する。たとえば、koreaderやらランチャーがメニューに使っているアイコン類なんかもライブラリに追加される始末・・・。ほんと迷惑。本を隠しフォルダに大量に入れている人も注意。

で、それを回避する方法。koreaderやランチャーのユーザーには必須。
mobilereadの"Prevent Kobo from importing dotfiles/folders"のスレッド参照。

koreaderやランチャーのユーザーには必須。kobo端末のconfigファイルで調整できるようだ。具体的には、
端末の.kobo/Kobo/Kobo eReader.conf に以下の記述を追加。

[FeatureSettings]
ExcludeSyncFolders=\\.(?!kobo|adobe).*?

もしくは
ExcludeSyncFolders=\\..*?
ExcludeSyncFolders=([^.][^/]+/)*\\..+
--修正--
ExcludeSyncFolders=([^.][^/]*/)*\\..+

(\\は本来はバックスラッシュだが、フォントや環境によっては円マークになる)

イコールの右側は正規表現。一番上は.koboと.adobe以外のドット・フォルダを除外する。下はドット・フォルダはすべて除外。どれがいいのかはmobilereadのスレッドを見て判断を(現時点では議論の最中)。試してみたところではどれでもよさそうではある。


https://twitter.com/skoji/status/1174920793412685826 https://twithttps://twitter.com/skoji/status/1174920793412685826 er.com/skoji/status/117492079341268

| | コメント (0)

2019年9月17日 (火)

Kobo: FW4.17.13651 アップデート

Kobo Libra H2O発売に合わせてのFWアップデート、4.17.13651。
Kobo mini以外のすべてのモデルが対象。

インターフェイス的に大きな変化がある。無意味に幅を取ってページ本文の表示領域を狭めていた、あの上下の余白(ヘッダーとフッター)が消せる。隠し機能やらパッチなしで、ようやく公式FWが全画面表示できるようにした。ようやく・・・・。ページプレビューなんていう新機能も追加されている(が、これはただのKindleの真似なので新鮮味はまったくない)。

が、バグっぽいものがある・・・。それも和書の場合のみ。

9/18がLibra H2Oの発売予定日なので、日本でも新しいFWが配布されるのかと思いきや、まだ日本には来ていないようだ。今の段階では自動アップデートされない。試したい人は手動でダウンロード、インストールを。


◎ダウンロード
Kobo Farmware Downloadから。

もしくはmobilereadのFirmware 4.17.13651 スレッド。(どちらも同じ)


リリースノート
文中をらくらく移動
お客様のご要望にお応えして、文中の移動の仕方を改善し、簡単に読んでいたページに戻れるようにしました。どこを読んでいたかを見失うことなく、読書に集中していただけます。

どれだけ読んだかすぐかる

● ヘッダーとフッターに表示 ヘッダーには章単位での進行状況、フッターには本全体に対する進行状況がそれぞれ表示されるため、常に読書の進行状況を確認できます。
● 進行状況をバーで表示 ページの下部に進行状況がバーで表示されるから、ひと目で読んでいる位置を把握できます。
● 読書設定からページのレイアウトをカスタマイズできます。

気軽にページ移動
読書中、画面中央をタップすると簡単に移動できるメニューが表示されます。
● ワンタッチで表示 画面をタップするだけでナビゲーションバーが表示されるようになりました。設定も含め、その他読書メニューも同時に表示されます。
● 進化したナビゲーションバー 章単位ではなく、本全体に対するナビゲーションバーが表示されるようになりました。また、移動前の位置を覚えておかなくても直前の位置に簡単に戻れる移動ボタンが追加されました。
● ページ画像の表示 章を移動する際、ナビゲーションバーを操作しながらページ画像を確認できるようになりました。

対応言語の追加
新たに以下の言語が追加されました。メニューアイコン[≡]をタップし、[設定]> [言語/辞書]から設定できます。
● デンマーク語
● フィンランド語
● ノルウェー語
● スウェーデン語
● 繫体字中国語(香港)
● 繁体字中国語(台湾)

以上が公式のリリースノート。


ではスクリーンショットで説明。
曇天文庫さんの宮沢賢治の作品集。タイトルは『銀河鉄道の夜 他30編』。
Kobo4171365_page01
ヘッダーに章。章16ページの最初の1ページ目。
フッターに本のタイトルと、本全体の413ページの中の24ページ目。
一番下に見える灰色の細い線と太めの黒い線がプログレスバー。本全体での進行度。

「読書設定」から、ヘッダーとフッターはそれぞれ「ページ数」の他に、「進捗率」(◯%既読)、「残り時間」、「オフ」に変更可能。
「読書設定」進むには、画面真ん中タップでメニューが出るので、上のギアアイコン から。
Kobo4171365_page02 
これまでのFWでは下のあったフォント(Aa)や本の詳細情報などは上部のメニューに移動した。下部にはページ移動、目次や検索、メモなどがある。

下部に見えるページ移動のスライダーを動かすと、プレビュー画面が見られる。
Kobo4171365_page03
スライダーを動かして止めると、黒丸がスライダーについて、そこに簡単に戻れる。画像では太字の「24ページに戻る」をタップしても戻れる仕組み。

ちょっと使いにくくなったところもある。ページをタップして出てくる上部の右端の三本線アイコン ≡ がなくなったこと。ここから「ホーム」や「ライブラリ」「コレクション」「設定」などなど、いろいろなメニューへ進めたのだが、これがページ上からは消えた。いちいちホーム画面に戻らないと、ライブラリやコレクションを見ることができない・・・。

以上、主なインターフェイスの変更。


そしてヘッダー、フッター、プログレスバーを消して、全画面表示。ようやく公式FWで可能に!!
「読書設定」(ギアアイコン)から、「現在の章」、「本全体」をオフ、「読書の進行状況を表示」のチェックを外すと、
Kobo4171365_page11 Kobo4171365_page06
全画面表示にすると、こんな感じになる。
何度もこのブログで言っているが、洋書は行間も余白も変えられるのに、和書はできない。

で、最初に言った和書だけに見られるバグ(たぶん)。
フォントの大きさをスライダーで変えようとするとうまくいかない。
Kobo4171365_page07Kobo4171365_page08
スライダーを動かしても文字の大きさが変わっていない。いきなり変わるときもあるが、また大きさが変わらなくなったり・・・。
ただし、スライダーの横にある「−」と「+」アイコンをタップすれば、文字の大きさは変えられる。何度もタップしないといけないので不便。

洋書では問題ない。
参考までに、ランチャーで和書の行間調節を可能にすると、この問題は発生しない。なぜなら、データベース上では洋書に変更してしまうからだ。スライダーで文字の大きさを変えても平気。
Kobo4171365_page09Kobo4171365_page10 
行間と余白のスライダーも動かせるようになる。行間があいているのがわかるはず(最近のFWではもう和書の余白の調節はうまく行かない)。

右の画像(本の詳細情報)の「言語:」を見て欲しい。「日本語」ではなく「中世英語」。ランチャーは本自体の内部情報をいじっているのではなく、本を端末にダウンロード・インポートしたときに登録されるデータベースの情報を書き換えている。
要するに、koboのソフトウェアはデータベースを読んで、その本の言語情報が日本語だと見ると、行間・余白を調節できないようにしているだけ。この制限を外して欲しいとずっと思っているが、これからも何も変わらないだろう。なぜならkoboが日本に初お目見えしたときから、ずっと変わっていないから。楽天にやる気はない。


◎パッチ
まだリリースされていない。フォントの太さの調節を可能にするとか、いろいろできる。


ランチャー
とりあえず動作した。(もちろんLibra H2Oは除く。本家ランチャーがまだサポートしていないから)

-- 追記 --
下の追記に書いたように、隠しフォルダ(その中にランチャーやらkoreaderがインストールされている)が無効にされてしまったので、ランチャーが使っているアイコン画像やらもライブラリに登録されてしまう。当然、ランチャーでコレクションを作成したら、それらもコレクション化される。

ランチャーやkoreaderなど、ドットを頭につけたフォルダ(隠しフォルダ)を使っている場合は、とりあえずFWを4.17.13651に上げるのはやめておいたほうが無難。
-- 追記おしまい --

◎koreader
動作した。こちらもLibra H2Oは除く。

-- koreaderユーザー向けの追記 --
FW4.17.13651では隠しフォルダが無効になった。つまり、nickelは隠しフォルダの中もスキャンしてデータベースに登録する。
mobilereadのスレッド#62とそれに対するリプライ#66と#67を参照。.koboフォルダ以外はスキャンする模様。
大量に本を隠しフォルダに入れている人は、USB接続解除後に長時間のデータベース処理が待っているかも・・・・。

あと、koreaderだけでなく、ランチャーの画像も隠しフォルダにあるから、ちょっと困ったな・・・
-- 追記おしまい --


| | コメント (0)

2019年9月12日 (木)

Kobo: koreader 2019.09 アップデート(自動ページめくり機能追加)

このところ毎月更新されているkoreaderだが、9月リリース版におもしろい機能追加があったので記事にしておく。

Kobo LIbra H2OのFWアップデート4.16.13337もすでに出ていて、試しにgloHDにインストールしてみた。が、FWの話はまたいずれ。ヘッダーとフッターまわりが変更されているが、パッチが必要なことに変わりなさそう。フッター(ページ下部の余白部分)の大きさは許容範囲だが、ヘッダーは設定で消しても無駄な余白がでかすぎ。パッチは今週末以降のようだ。

Libra H2O用のFWだが、同じMark7ならインストール可能。FWの中を見たら、claraHDやforma用のカーネル類も含まれているので問題ないはず。H2O Edition2とaura Edition2にはMark6とMark7が混在しているので注意が必要。
Mark7以外のモデルの場合は、KoboRoot.tgzのみを使ってアップグレードを。(upgradeフォルダは使わないこと)。
うちのgloHDもそれでアップグレードした。koreaderやランチャーも大丈夫そうだ。

どうせLibra H2O発売後に不具合が見つかって、FWはまた更新されるだろうと予測。新モデル発売後はいつもそうだから。そのうち他のモデルにも同じアップデートがあるはずなので、どうしても試してみたい人以外は、のんびり待っていればよい。


余計な話が長くなったが、koreaderの9月リリース版の話に戻る。
いろいろ細かな更新やらバグフィックスがあるが、大きな機能追加としてはやはり自動ページめくりだろう。

秒数指定してやれば勝手にページがめくれる。
Koreader_autorun01Koreader_autorun02
本を開いたら、ページ上の左端の「しおり」アイコン - 「Autorun」にチェック
ポップアップウィンドウの▲と▼をタップして秒数指定 - 「タイムアウト...」タップ
Koreader_autorun03
Project Gutenbergから直接Dropboxに送り、さらにDropboxから直接koboにWiFiでダウンロードした本。これはepubだが、もちろんcbzなどでもOK。
koreaderのインストールについては以前の記事を。

もちろん自動ページめくりを有効にしていても、タップやスワイプでページをめくることはできる。その場合、手動でページをめくったら、秒数のカウントはやり直し。たとえば10秒に設定していたら、手動でページをめくったらまた10秒数え直し。

ページによって費やす時間は違う(とくに洋書)ので、同じ時間間隔でページが自動的にめくられるというのが快適なのかどうか、感覚がつかめない。便利だと思う人もいるのだろう。読み終わってないのにページをめくられたら、手動で戻して読み終わったらまた手動でページを進めればいいだけ・・・か?


| | コメント (0)

2019年9月 6日 (金)

Kobo: Libra H2Oは個人輸入したほうが安いのか?

日本でも予約が始まったKoboのLibra H2Oだが、海外より5000円近く高い値段に設定した楽天。
ひょっとして日本への配送料込みでも海外から買ったほうが安かったりして・・・と、ふと思ったので、試しに調べてみた。

カナダのChapters Indigoは海外発送先に日本も含まれているし、Kobo Libra H2Oの予約も受け付けている。
が、実際に注文したわけではないので、koboの端末のようなものを日本に送ってくれるのかどうかは確かめていない。個人輸入が可能だったら、いくらになるのかという計算が目的。

IndigoのLibra H2Oの商品ページ
Libra H2Oは199,99カナダ・ドル

日本への配送料がわからないので、とりあえずPayPal支払いで注文操作に入ってみる(PayPalだとIndigoにアカウントを作る手間が省けるので)。
注文の途中でPayPalから金額の提示がある。

$199,99 CAD = \16,847

とのこと。「PayPalのレート: 1JPY = 0.01187CAD」と注記されている。逆にすると、1カナダ・ドル=84.245998円程度か。

これは本体の価格のみ。さらに日本への配送料が必要。注文手続きを進めて確認画面へいくと、

Indigo_price

送料: $47,29
したがって、
合計: $247,28(カナダ・ドル)

これを単純にPayPalのレートで計算すると、
\20,833.315272
というわけで、20,833円ぐらいという結果。


では、クレジットカードでやってみる。
Currency Exchange Calculator というページを使うと、VISAのレートで手数料込みの計算ができる。Mastersにも似たようなページはあるし、他社も調べられるはず。
手数料(Bank fee)を2.16%でやってみると(手数料はカードによって違う。もっと安いところもある)、
Visa_calculater

247.28 Canadian Dollar = 20,536.572348 Japanese Yen

Currencies fluctuate every day. The rate shown is effective for transactions submitted to Visa on September 6, 2019, with a bank foreign transaction fee of 2.16%.

こんな感じの結果になる。20,536円ぐらい。

というわけで、送料込みでも楽天から買うより安くなりそうな気配・・・。ただし、配達は遅い。Indigoの注文ページでは
Indigo_shipping
"Get it by Tue Nov, 5, 2019  Customs duties may apply "
11月5日までに届く、と。待つ覚悟は必要。


あとは、関税やら消費税。
このあたりは詳しい人がいたら教えて欲しいのだが、とりあえず個人輸入の場合、課税価格が1万円以下なら、関税、消費税は免税らしい。で、課税価格というのは海外での小売価格(送料やらは含まない)に0.6をかけたもの。逆に言うと、海外の小売価格$199,99が16,666円を超えなければ、税はなし。

こちらの「個人輸入にかかる関税の計算」というページで、計算してくれるようだ。数値を入力して計算ボタンを押すだけ。
単価(外貨):199,99
数量:1
関税率:わからないので適当に、5%とか
為替レート:80.05円
16666円以下の免税 :「有り」にチェック

問題は為替レート。80.05円がどこから出てきたかと言うと、税関の「外国為替相場(課税価格の換算)」というページ。たぶんこれでいいはず。pdfの一覧があるので、カナダ・ドル(CAD)を探す。2019年9月6日現在のものを使った。レートは変わるのでその都度チェックを。

で、計算ボタンを押すと、関税額や消費税額は表示されるが、「関税の課税対象額」が9000円の一万円以下、したがって「税額合計」は0円。

というわけで、関税・消費税なしで買えそう。つまり、上のPayPalやVisaのレートで計算した金額だけでOK。
繰り返すと、20,833円や20,536円とか、そんな感じの値段。
楽天から買うと24,624円なので、カナダからの送料込みでも4,000円ぐらいは安くなりそうな気配。旧モデルのH2O Edition2が19,800円なので、このぐらいの値段なら納得か。

詳しい人がいたら、こういう計算でいいのか教えて欲しい。
Chapters Indigoがはたして本当にkobo端末を日本に送ってくれるのか、それも確認したいところだが、あとは誰かにおまかせしたい。Libra H2Oがどうしても欲しいというわけでもないので。


| | コメント (1)

2019年9月 5日 (木)

Kobo: 2019年新モデル Kobo Libra H2O 日本発売

日本でも正式な発表があった。
が、日本では値段的なお得感はない。
というのは、海外では旧モデルのH2O Edition2と同価格(アメリカではさらに安い169ドル)なのに対して、日本では5000円程度の値上げだから。

○楽天のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001043.000005889.html

○楽天koboの製品ページ
https://books.rakuten.co.jp/event/e-book/ereaders/kobolibra/

スペックはkoboの製品ページや前回の記事を参照。
発売日:9/18を予定
予約はすでに開始されている。


○追加情報
https://www.kobo.com/news/rakuten-kobo-unveils-the-kobo-libra-h2o-a-lightweight-waterproof-7-ereader-with-a-fresh-modern-design
kobo(カナダ本社)のリリース記事

それによると、ソフトウェア的な改善があるようなので、メモしておく(おそらくFWのアップデートで他のモデルにも来るだろう)。
・scrubberの強化(たぶんページ下に出して、左右に指をスライドさせてページを移動させるやつ):章単位ではなく、本全体の移動に変更。さらに、元いたページに簡単に戻れるようにした。
・ページプレビュー:scrubberを使うと、移動先のページがプレビュー画面として表示される(kindleにあるやつ)。なので、探しているページが見つけやすくなる。
・ヘッダーとフッターのアップデート:章と読書進度を同時に表示するようにした。
・プログレスバー:画面下の細くて黒いプログレスバーで、本のどこにいるか一目でわかる。(ん、また余計なものをページにつける気か? 消せるならいいが)
・in-bookメニューの改善:画面を下から上にスワイプすると、in-bookメニューが出せる(「書きこみ」とか「詳細情報の表示」などのメニューを出すやつか)

書き忘れていたので、もう一点。
formaはディスプレイにE Inkのmobius(プラスチック基層で軽く、割れにくい)を使っているが、Libra H2Oに関してはそういう記述は見当たらない。mobiusではないと予想。

--
で、値段の話。
海外では旧モデルと同じ価格設定で、ハードウェアはアップグレードされているのでお買い得感はあるのだが、日本では
 H2O Edition2: 19,800円
 Libra H2O: 24,624円
と、残念なことに4800円程度の値上げ。

koboの3モデルを安い順に並べると、
 ClaraHD: 14,904円
 Libra H2O: 24,624円
 forma: 34,344円
と、価格差がそれぞれ一万円程度になって、なんかバランスが取れているように思わせたいのかもしれない・・・。

ただ、日本ではformaはなぜか32Gモデルしか売っていないが、海外では8Gモデルもあって当然安い(5,000円ぐらい?)。むしろ8Gモデルがメインに売られている。海外では安いほうのformaとの価格差を見ている気がするが、日本ではformaの安い8Gモデルが売られていないので、値上げしても目立たない、と。

というわけで、海外では同じ7インチのKindle Oasisと同等の機能を持ちながら100ドルも安い、と盛り上がるかもしれないが、日本では残念ながら価格的にはアピールできない結果になったようだ。(専用端末は売れないし、儲からないし、ということだろう)


| | コメント (0)

2019年9月 4日 (水)

Kobo: 2019年新モデル Kobo Libra H2O

公式のプレスリリースはまだ出ていないようだが、発売は決定だろう。YouTubeにkobo公式の宣伝動画だけは上がっている。

Kobo Libra H2O: Designed for a better reading life
Kobo_libra_cap

-- 追記 --
海外のkoboストアには製品ページができた模様。
https://us.kobobooks.com/products/kobo-libra-h2o
-- 追記おしまい --

おそらく日本でも発売されると思うが、過去には日本では発売されなかったモデルもあるので、正式発表を待つのが確実。

殻割り画像をあげたりしてくれる、いつものイタリアのリカルドさんのYouTube動画ページにスペックなどの情報が上がっている。
それによると、

ディスプレイ: E-Ink Carta 7インチ、 300 ppi、 1680 x 1264
フロントライト: ComfortLight Pro(どのkobo端末にもある色調節)
防水: これまで通りのHZOのやつで、 IPX8 
CPU: NXP i.MX 6SLL 1 GHz / 512 MB RAM
ストレージ: 8GB
サイズ: 144 x 159 x 5 - 7.8 mm
重さ: 192g
バッテリー: 1200 mAh
色:ブラック、ホワイトの2色
USB: microUSB
ソフトウェア:kindleのページプレビュー機能みたいなのをつけたらしい。

価格:179,99ユーロ(旧H2Oと同じ値段なので、2万円ぐらいか)
発売: 9月10日予約開始、9月17日販売開始(イタリアではいくつかのストアの独占予約らしいが)

正式な発表がまだなので、日本での発売については不明。

FCCのペーパーからの補足をしておくと、ストレージはeMMC。ClaraHDのようなmicroSDではないので換装は不可。


○ざっと感想
FCCのペーパーを見てバッテリーが1500mAhから1200mAhになっているのには何かわけがありそう、と思っていたら、これか。forma化したわけだ・・・。それでバッテリーを小さくせざるをえなかった、と。
ボタンがついていいぞ、と思うか思わないかは人それぞれ。個人的にはforma式のボタンよりaura One的に小型化・薄型化したほうが有難かったな。そのほうが各モデルの個性に違いが出てよかった思う。H2Oを新しくするにあたって、ボタンぐらいしかアピールできるものがなかったのだろう。koboが先鞭をつけた色温度調節や防水はkindleに真似されてしまったし。

細かなところを見ていくと、
・ディスプレイが旧モデルのH2O Edition2よりもクオリティが上がって、265ppiから300ppiに。またサイズも6.8インチから7インチへ。
・CPUはClaraHDやformaと同じi.MX6SLLに変更。同じi.MX6 Solo liteのバリエーションなので性能に差はないだろう。
・値段はH2O Edition2と同じ設定のようだ。
・ベゼルとディスプレイには段差がある。formaのようにフラットではない。中位モデルなのでそんなものだろう。
・重量は若干軽くなった(205gから192gへ。formaは197g)。

要するにKobo formaの小型、廉価版と思えばいいか。ボタンは欲しいがformaは高くて手が出せないとか、ディスプレイが劣っている旧H2Oからの買い替えにはいいかもしれない。とくにボタンに興味があるユーザーにはいいアップグレードかもしれない。

おそらくKindle Oasisにぶつけてきたんだろうな。ユーロで比較すると、一番安いOasis(8G)が229,99ユーロなので、50ユーロ(5500円から6000円?)安い。もしLibra H2Oが現行H2O Edition2と同じ値段で日本で発売されるとしたら、8Gで広告つきの一番安いOasis(2,9800円)より一万円安いことになる(が、楽天がどう価格を設定するかはまだわからない)。それで、Oasisと同じクオリティのディスプレイで、サイズも同じ7インチ、ボタンもあるし、防水だし、色温度も変えられるし、似たような性能だぞ、と。

でも、Oasisはプロセッサがデュアルコアのi.MX7 dualなので処理性能は上だろうし、筐体もアルミなので、プラスチックのLibra H2Oより高級感はあるだろうし、細かな操作感にもおそらく差があるだろう。OasisはKindleの最上位モデルだが、Libra H2Oは価格を抑えた中位モデルなので、差があるのは当然。それをわかった上でLibra H2Oにするというのはおかしな話ではないだろう。実機の本格的なレビューがまだないので、判断はまだ下せないが・・・。

 

| | コメント (1)

« 2019年8月 | トップページ | 2019年10月 »