Kindle:いわゆる無印Kindle新モデル(2019)
ブログそろそろ再開(できるか?)
Kindleのエントリー機(いわゆる無印)新発売。すでに予約開始。発売は4月10日。白と黒の色が選べる。
基本的なスペックは製品ページ参照。
○プレスリリース、製品ページから判断できるこれまでの無印との違い:
・フロントライトがついた(LEDは4つ)。
・タッチ方式が赤外線方式から静電容量方式に変更。
・「最新のE Ink技術を採用し」とあるので、E Ink PearlからCartaに変更されたと推測される。
・値段は上がったようだ(アメリカでは10ドル、ヨーロッパでは10ユーロ値上げ)。日本での価格はチェックしてないのでよくわからない。広告つきで8980円。広告なしだと1万円を超える。
○旧無印から変わらない点:
・解像度、ppiは600x800、167ppi
・大きさはほぼ同じ(数ミリ小さい)
・重さもほぼ同じ(ちょっと重くなった)
・ストレージも変わらず4G
・Bluetoothによる音声サポート(日本語環境では使えない。たぶん言語を英語なんかに変えれば使えるだろうが、日本のkindleはaudibleをサポートしていない)
ぱっと見た感想:
エントリーモデルとはいえ、167ppiの800x600という解像度は、初代Paperwhiteの212ppiにも及ばない10年以上前のスペック。パネルはPearlからCartaに変わったのではないかと言われているが、それでもあまりの低スペック。読書用の端末としてはしょせんエントリーレベル。
おそらくパネルのクオリティを上げるより、LEDを4つのフロントライトでも付けたほうが安上がりなのだろう(今どき古いE Ink Pearlを使った端末なんかあるのかという気もするから、Cartaに変更されるのは当然の流れ?)。PearlとCartaのパネルとかppiの違いは実際にKindleを見たことがない人しかわからないし、そんなことより「ライト搭載」とアピールしたほうがKindle入門者には受けがいいのかもしれない。パネルが静電式になったという点も初心者にはピンと来ないだろうし。静電式はスマホとかタブレットで一般に使われているやつ。指以外が触れても反応しないが、赤外線式は指以外にも反応する。だから誤タッチが多くなるが、たとえばスマホ用の手袋を用意する必要がない。
Paperwhiteはよくセールをするので、あえて無印を選ぶ理由はなさそう(たぶん無印もすぐセールで安くなりそうな気はするが)。
Kindleのような読書専用端末がもうこれ以上普及しそうもないことは判明しているはずだが(ふつうはタブレットやスマホを利用するだろう)、それでもアマゾンは低スペックのエントリーモデルを出し続けるつもりらしい。E Ink端末愛好者でも買う人しか買わないであろうOasisのようなモデルと、既存のユーザーなら見向きもしないであろう低スペックのエントリー機の両極端の間で、やはりPaperwhiteがごくまともなモデルに見えてくる。