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2018年11月

2018年11月25日 (日)

Kindle:2018年新Paperwhite4(第10世代)、jailbreak可能に

今回ははやかった。
Kindle Paperwhite 4(第10世代、2018)のjailbreak。
まだ実機を持っていないので、情報だけ。

Factory image Jailbreaking brand new Paperwhite 4 ( 2018 ) ( Wifi Only tested ) 参照。

なぜこれまでjailbreakしてきたかというと、読みにくいフォントをなんとかするため。それが最大の理由。
だが、今ではフォントの追加も自由だし、太さも変えられるので、jailbreakしなくても快適に使えるようになった。

とはいえ、jailbreakしてあればあったで便利なこともあるので、PW4を買ったらやるだろうとは思う。
壊れた時に自分で復旧する可能性を残すためにRescue PackとUSBNetworkをインストールするとか、スクリーンセーバーを変えるとか、アマゾンがサポートしてないファイル形式(epubとかcbzその他)を読めるようにするとか、いろいろ可能性は広がる。

だが、PW4(2018)を買うのは、そろそろ怪しげなvoyageのバッテリーがいよいよだめになってからでかまわないとも思っているので、まだ先になるかもしれない。ただ、Cyber Mondayでセールされたら、あるいは・・・。今回もファクトリー・イメージを使ったjailbreakなので、出荷時のFWのバージョンが今のものから上がったりしたら、jailbreakできなくなる可能性がないわけではない。


jailbreakしようという人がいるのかどうかわからないが、とりあえず注意点を。(あらかじめ言っておくと、これから買う人向けの話になる)

○FWをアップデートしないこと
jailbreakはFWが出荷時の5.10.0.1か5.10.0.2でなければできない。

開封して初回セットアップ時にWiFi接続すると思うが、もしその時、もしくはセットアップ後に、FWが現行の5.10.1.2(以上)にアップデートされてしまったら、jailbreakはできない。言い換えれば、すでにPW4を普通に使っている人はおそらく5.10.1.1か5.10.1.2にアップデートされているはずなので、jailbreakはもう無理、ということ。

なぜなら、kindleはFWのダウングレードをブロックするように作られているので、以前のバージョンに戻す、つまり出荷時のバージョンには戻すことはできない。そして、今回のjailbreakも出荷時のバージョンのファクトリー・イメージを使うものだからだ。

なので、セットアップ時のWiFi設定はスキップする。jailbreakしてからWiFi接続するのが安全。

だがそうすると、せっかく買ったkindleがjailbreakするまでまともに使えないことになる。
でも、アップデート回避策はある。上のjailbreakのページにも書いてあるが、update.bin.tmp.partialという名前のフォルダをkindle(ドライブの一番上)に作っておくと、アップデートがおそらく防げる。セットアップ時にWiFiの設定をスキップして、この処置を施す。それからWiFi設定すればjailbreakの可能性は残せると思う。


○kindleのシリアル番号をチェックすること(メニューの「設定」から「端末情報」を見る)
現時点では、シリアル番号がG000T6、G000PP、G000T1、G000T2で始まるものがjailbreak可能。

買ったものがこれらのシリアル番号で始まっているなら問題ないが、そうでなかったら対応待ち、ということになる。たぶん日本で売られているものは違うシリアル番号のような気がする。その場合はmobilereadのスレッドに要望を出せば、対応してくれるはず。

jailbreak可能なモデルは随時Kindle Serial Numbersのリストに追加されていくはずなので、チェックを。

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2018年11月18日 (日)

Kobo: FW4.11.11982アップデート(forma用)

またバグの修正。FW4.11.11982。

前の記事でも書いたように、KoboRoot.tgzのみでアップデートするなら、forma以外のモデルでもおそらく問題はない。


◎ダウンロード
https://wiki.mobileread.com/wiki/Kobo_Firmware_Releases
こちらにはまだ4.11.11982のリンクがないので、

https://geek1011.github.io/KoboStuff/kobofirmware.html
こちらから。


◎更新内容
いつものdavidforさんによると
「端末ロック」のバグを修正しただけで、あとは4.11.11980と変わらないそうだ。
画面のロックを使うならアップデートしておいたほうがよさそう。


◎パッチ
Instructions for patching firmware 4.11.11982

最近追加されたおもしろいパッチとしては、

○libnicke.so.1.0.0.yamlの
・Both page turn sides go next
 左右のどちらをタップしても次頁に進むようにするパッチ。
中央部(上から下まで)タップでメニュー、前ページに戻るにはスワイプのみ。(スワイプの動作に変化はない)

・Set reading footer height(現在4.11.11982のみ)
 フッター領域(下部メニュー)を狭くする。ヘッダー(上部メニュー)をせばめるパッチは前からあったが、
これで上下メニューの大きさのバランスがとれるようになった。

・Always show confirmation dialog before upgrading(現在4.11.11982のみ)
 FWのアップデートをするかどうか確認のポップアップを出すものらしい。

参考までにヘッダー(タイトル)とフッターをカスタマイズした画像:
4111182_menu
左がデフォルト。
右が"Custom menubar - reduce height by 50%"(nickel.yaml)と"Set reading footer height"をyesにしてパッチをあてたもの。

次は本のページ。さらに加えてフッターのカスタマイズを加えると、
4111182_header_footer
左がデフォルト。
右が、上のパッチに加えて、Custom reading footer style(nickel.yaml)をyesにして、さらにフッターの幅、フォントサイズをカスタマイズしたもの。
洋書ではヘッダーに本のタイトルが表示されるが、和書ではなぜか表示されない。無意味に上部に余白ができるだけなので、無駄な感じが強まる。

これをフルスクリーン(読書設定で「タイトルを表示」「フッターを表示」をオフ)と比較すると、
4111182_full
和書ではフッターの「○%既読」の表示は変わらないが、洋書では長タップで残りページ数や読み終わるまでの時間などに切り替えられる。ここでも和書はいい加減な扱い。

パッチのあて方は前回の記事の通り。該当する項目をyesにしてパッチをあてる。


ランチャー
画面の回転、ボタンは使えないが、ちょっとした修正でformaでも動くらしい。
が、実機がないので確認できず。


koreader
nightlyにはforma用の設定が追加されたらしいが、こちらも実際の確認はできなず。


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2018年11月12日 (月)

Kindle:2018年新モデル、Paperwhite(第10世代)のスペックをはっきりさせておく

アマゾンの製品ページのスペック表に書かれていることは細かく繰り返さない。アマゾンのページを見るなり、レビューサイトを見るなりしてくれればいい。

2014年に買ったVoyageのバッテリーがあやしいので、いよいよだめになったら次に買うならPW。Oasisはどうも・・・。というわけで情報収集。アマゾンの製品ページやレビューサイトには出てこないバッテリー容量、CPUをはっきりさせた。


◎バッテリー
殻割りした内部写真が出ているので容量判明: 1500mAh
mobilereadのDeveloper's Cornerのスレッド"All New Paperwhite (10th Generation) Teardown"参照。

大きな画像追加:このポスト

従来のPWより殻割りは簡単だったそうだ。糊付けもされていないらしい。バッテリーの交換は簡単そうだとのこと。
1500mAhはkoboの6インチモデルclaraHDと同じ。あのPWのサイズからすれば当然。


◎プロセッサ
こちらも情報源はmobilereadのDeveloper's Corner。
jailbreakのチャレンジは始まっているようで、殻割りしたら基板のシリアルポートに接続、kindleにログインしていろいろ作業するわけだが、そこからCPUの情報が得られる。それがこのポスト
cat /proc/cpuinfoの情報:
Hardware : Freescale i.MX6 SoloLite (Device Tree)

だそうだ。つまり、第6世代のPaperwhite(2013)から変わっていない。いや、変わったようだ。

-- 追記 --
念のため、jailbreakしてあるvoyageにsshでログインして、/proc/cpuinfoを調べてみた。CPU variantが違っていた。だったらと、koboのclaraHDと比較したら、同じだった。おそらく新PWのプロセッサはclaraHDと同じi.MX6 SLLだろう。(参考までに言っておくと、voyageとkobo gloHDは同じだった)
これは元のSoloLiteからいくつか機能を削ったやつらしいが、同じi.MX6のバリエーションなので、パフォーマンスは変わらないと推測。
-- 追記おしまい --

というわけで、パフォーマンスはこれまでのPWから変化はないだろう。


◎サイズ比較
PW史上もっとも軽量などと言っているが、従来のPWが重すぎただけ。2012年の初代PWとまったく同じ、時代遅れのでかくて重くて厚い筐体をいつまで続ける気かと思っていたが、今回ようやくデザインが一新されて、ほっとした。

サイズ比較
PW4:  167 x 116 x 8.18 mm 182g(新モデル、2018)
PW3:  169 x 117 x 9.1 mm  205g(従来モデル)
Voyage: 162 x 115 x 7.6 mm  180g

Voyageに比べたら軽くも小さくもない。それにkoboに比べたら、やはり大きいし重いのがkindle。
kobo claraHD: 157 x 111 x 8.3 mm 166g

kindleももっとコンパクトにしてもいいと思うのだが・・・。

参考までにkobo formaはディスプレイが8インチでも197g。こうしてみると、PWが時代遅れの重さだったかわかるだろう。


◎フロントライトのLEDの数
従来の4つから5つに増えているが、Voyageは6つ。実際に見てみないとフロントライトやディスプレイのできはよくわからない。

参考までに、kobo claraHDは7つ。さらにその間にオレンジのLEDが6つ(ナチュラルライト、色温度調節用)ついている。


◎ソフトウェア
今出ているレビューを見ても基本PWの製品紹介みたいなものが大半なので、細かなことはわからないが、このレビューによると、
・白黒反転モード(黒地に白の文字)ができる(Oasisにはあるはず)
・ページめくりをスワイプだけにできる(フラットにしたので誤タッチでページめくりされないようにするためか?)
・パワーセーブ・モードというものがあるらしい(スリープ時のバッテリー消費を減らすものか? このモードを使うと、スリープから復帰する時に時間がかかるらしい)
・フロントライトを完全に消せる(従来のPWでは不可)


◎音声機能
無印やOasisにあるBluetoothによる音声サポートはもちろん新PWにもある(それが海外では新モデルのアピールポイントの一つ)。
日本のアマゾンの製品ページにはAudibleやBluetoothについて何も書かれていないが、日本ではAudlibleをサポートしていないからだろう。

が、端末をamazon.comにひも付けし直しせば、向こうから買ったAudibleはBluetoothで聞けるだろう(もちろん日本のアマゾンのひも付け解除されるので、日本のアマゾンで買った本は読めなくなる)。

また、VoiceView(目の悪い人向けの操作ガイド音声とテキスト読み上げ)も言語を英語にすれば、使えると思う。以前VoyageでVoiceViewを試したこともあるので(もちろんBluetoothではなく、USBのオーディオアダプターで使用)。もちろん読み上げは英語のみ。


◎個人的に気になるのは・・・
△フラットディスプレイで見え方が変わるのかどうか
フラットのVoyageは表面がプラスチックではなくガラスのせいなのか、PWより文字が見やすい。フラットになった新PWはこのあたりどうなっているのか。

△Oasisとの動作速度の違い
i.MX7 Dualと従来のi.MX6 SoloLiteでどのぐらい差が出るものなのか?
比較動画待ち。


マンガモデルを持っているなら、たいした魅力はないかもしれない。防水が必要な人、従来モデルよりストレージを増やしたい人にはいいだろう。それに、Voyageがもう4年も経っているのでバッテリーが消耗して、PWに移る人もいるだろう。


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2018年11月 7日 (水)

Kobo: FW4.11.11980アップデート(forma用) 追記:forma以外で横画面を有効にする方法

forma限定のFW4.11.11911の不具合(フリーズやら勝手にリブートするやらのバグ)を修正した4.11.1197にまたバグがあって(kepubでcssが無視される)、さらに修正版が出て4.11.11980。

formaは持っていないが、claraHD、gloHD、gloをアップデートしてみた。問題はなさそう。

前も書いたように、forma以外のモデルをアップデートするには、kobo-update-4.11.11980.zipを解凍したら、KoboRoot.tgzのみをkobo端末の.koboフォルダにコピーする。upgradeフォルダは使わないこと。claraHDはおそらくフルアップデート可能。


◎ダウンロード
https://wiki.mobileread.com/wiki/Kobo_Firmware_Releases
こちらにはまだ4.11.11980のリンクがないので、

https://geek1011.github.io/KoboStuff/kobofirmware.html
こっちから。このページからわかるが、日本の楽天はまだ4.11.11980を配布していないようだ(Other Affiliatesをクリック)。


◎更新内容
FW4.11.1197のバグを修正しただけ、とのこと。いつものdavidforさんのコメント参照。

4.10から4.11への変更で重要なものは4.11.11911のリリースノートを参照。

これでようやく新モデルformaのFWも落ち着くかな。


◎パッチ
Instructions for patching firmware 4.11.11980
新方式のみ。やり方はまだ説明したことがないが、前からパッチを使っている人にはわかるだろう。

・formaはスリープから復帰後さらにスワイプが必要らしいが、この評判の悪い動作を無効にするパッチも含まれている。
libnickel.so.1.0.0.yamlの"Set slide to unlock"を、Enabled: no(いや、yes)にしてパッチをあてればいいはず(実機がないので、「はず」)。

-- 追記 --
パッチ作者さんによると、forma以外のモデルでもlandscapeモード(画面横長)を可能にするパッチは作れるだろう、とのこと。
少し様子を見てパッチが作られる気配がなかったら、自分で希望を伝えてみるべきだろう。どうしても欲しいなら。
-- 追記おしまい --

-- さらに追記 --
landscape(画面横長)モードを全モデルで可能にするパッチが出た。
gloHDとclaraHDで試してみたが、マンガは見開きになる。リフロー本は見開き2ページ表示ではなく、単に横長表示になるだけ(すでに出ている情報通り)。本を開くとメニューに「縦画面」「横画面」を切り替えるアイコンが追加される。もちろんforma以外はセンサーがついていないので、手動で切り替えることになる。
6インチ端末では表示が小さいが、aura Oneはformaとほぼ同じサイズなので使えるだろう。

forma以外のモデルで横画面を有効にする手順を一応説明しておく(パッチにはいろいろなものがあるが、とりあえず横画面パッチだけ手っ取り早く説明)。言うまでもなく自己責任で。

1. 手動でforma用のFW4.11.11980にアップデートする。ダウンロードのリンクやインストール方法は上に書いてある。繰り返すが、claraHD以外はKoboRoot.tgzのみでアップデートすること(upgradeフォルダは使わないこと)。

2. 上のパッチのリンクから"kobopatch_4.11.11980.zip"をダウンロード、解凍する。

3. 解凍してできたkobopatch_4.11.11980/srcフォルダ内にFW(kobo-update-4.11.11980.zip)を置く。

4. 同じsrcフォルダ内のlibnickel.so.1.0.0.yamlをエディタで編集する。その中の
 Enable rotation on all devices: の行を探して
  - Enabled: yes
 にする。(もしくはkobpatch.yamlを使ってもいいが、説明は省略)

5. パッチをあてる
 kobopatch.bat(windows)を実行する。linux/Macはターミナルでkobopatch.shを実行。

6. パッチがあたったFW(KoboRoot.tgz)はoutフォルダ内にできあがる。

7. そのKoboRoot.tgzで端末をアップデート。PCにつないだkobo端末の.koboフォルダにコピーして、USB接続を解除、ケーブルを抜けば再起動。それでOK。

-- 追記おしまい --


ランチャー
forma以外のモデルでは動く。
新規にインストールする場合はWiFiの不具合修正も追加インストールを。


koreader
formaでもどうやら動くらしいが、バッテリーが消耗するという問題があるらしい。
それ以外のモデルでは当然動く。

最近やっとbetaが取れて、正式安定版v2018-11-1がリリースされた。v2015以来。

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2018年11月 4日 (日)

Kobo: FW4.11.11976アップデート(forma用)、だがアップデート非推奨

forma用のFW4.11.11976アップデートだが、大きなバグがある模様。
なので今回はパス。

◎更新内容
https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=312193参照。
・フリーズが頻繁に起こるバグの修正
・インポートしたkepubがリブートを引き起こす問題の修正
らしい。

・バグ
kepubがcssを無視する。ストアから買った本、自分でインポートした本も同じ。

というわけで、今回はアップデートしない。すぐにまたFWのアップデートがありそうな気配。


◎パッチ
一応あるのでリンク。
Instructions for patching firmware 4.11.11976


◎ランチャー
ランチャーの起動に使っているKFMonはformaに対応した。
また本家ランチャーも、ディスプレイの回転とボタンには対応していないが、少しの修正でformaでも動いたという報告あり。ここを参照(ロシア語。翻訳サイトで英語なんかにすればわかる)。
claraHDと同じMark7だったことが幸いしたんだろうな。

画面の回転とボタンに対応するには時間がかかる気がする。
でも、とりあえず動いたという報告もあるので、試してみたい人はやってみたらいい。formaは買う予定がないので自分では確かめられない。
試してみたい物好きな人がいれば、forma対応のKFMonとランチャーのアップデートの差分をアップしてもいいが・・・。


◎koreader
こちらもforma対応の動きがあるので、いずれ何とかなるだろう。KSMは知らないが、KFMonはforma対応したことだし。

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