Kindle:アップデート 5.10.1.1 & jailbreak関連
新モデルのKindle Paperwhite 4リリースに伴うアップデートだろう。
新モデルに追加される新機能が一足先に既存のモデルにも提供されたようだ。Kindleは新モデルリリースといっしょに、FWにも何かしら工夫を加えてくるので、その恩恵。
◎更新内容
1. ホーム画面でスクロール: ホーム画面で上にスワイプして、これまでの読書の傾向からのおすすめ商品やヒントなどを見ることができます。
2. 読書を簡単にパーソナライズ: メインメニューから、好みのフォント、ボールド設定、画面の向きといった読書用の設定を複数保存して、すばやく切り替えられるようになりました。
3. 借りた本の返却: Kindleオーナーライブラリから借りた本を、ライブラリでタイトルを長押ししてメニュー項目を選ぶだけで返却できるようになりました。
4. バッテリー残量のパーセンテージ表示: バッテリーの残量がパーセンテージで表示されるようになりました。
5. ツールバーアイコンのラベル: 標準ツールバーのアイコンにラベルが追加されました。
6.パフォーマンスの改善とその他の機能強化。
だそうだ。
1. ホーム画面でスクロール:
ホーム画面が新しくなった。スクロールでおすすめ本やツールチップが表示される。
ホーム画面に「マイライブラリ」があるのは当然として、「読書リスト」(ストアの欲しいものリストに入れたKindle本やKindle本のダウンロードサンプル)や「次に読みたい本」などはあきらかにストアへの誘導。本選びの参考にしたい人にはいいだろうが、そうでなければ余計なお世話。
新しいホーム画面を無効にするには、「設定」 > 「端末オプション」 > 「詳細設定」 > 「ホームとライブラリ」 > 「ホーム画面の表示」をオフに。
2. 読書を簡単にパーソナライズ:
本を開いた状態でメニューを出すと「ページの表示」が左側にある。そこから設定。フォントの種類、大きさ、太さなどをテーマとして複数保存できる。たとえば、洋書ではフォントを太くする必要がないが、和書ではフォントを太くするなど、設定をそれぞれ保存しておけるので、切り替えが楽。
3. 借りた本の返却:
これは前からあるような・・・。
4. バッテリー残量のパーセンテージ表示:
メニューのバッテリーアイコンの脇に数値が表示される。
5. ツールバーアイコンのラベル:
ラベルとは要するに、文字表記。たとえばホームのアイコンの下に「ホーム」の文字が追加された。それに伴い、アイコン自体は小さくなっている。アイコンだけだとわかりにくい、ということだろう。
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バッテリー残量のパーセント表示などは昔はjailbreakしなければできなかったもの。また、フォント設定の保存・切り替えも人によっては役に立つだろう。和書と洋書でフォントの大きさや太さをいちいち変えていたので、ちょっと楽になった。
◎ダウンロードページ
○新Oasis(第9世代)
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202200380
◯Kindle(新無印、第8世代)
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202065490
◯Oasis(第8世代)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202037720
○PWマンガモデル
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201756220
◯PW3(2015)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201756220
◯Voyage
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201630670
◯無印
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201605570
◯PW2(2013)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201307450
◎jailbreak関連
新規のjailbreakができなくなってひさしいが、jailbreak済みの端末ならFWのアップデート後もjailbreakは生き残るので大丈夫。
ただし今回は最新のhotfixを適用する必要がある。こちらを参照。
また、その他のパッケージも更新されたsnapshotの最新版を使うこと。
hotfixの適用はFW5.10.1.1にアップデートする前でも後でもよいとのこと。
とりあえずFWアップデートの前にやっておいたが、hotfixのインストールはmrpi経由ではなく、FWを手動アップデートする時と同じやり方で。つまり、Update_jailbreak_hotfix_1.15.N_install.binをPCにつないだKindleにコピー(ドライブの一番上)、そして、Kindleのメニューの「設定」 > メニューの右端「︙」 マーク > 「Kindleをアップデート」 。
あとは、kual-helper、kual-mrinstallerをアップデート(extensionフォルダにコピー)した後、いつものようにKUALを使って、*.binを再インストール。(もちろん古いKUALを使っているなら、この機会に最新版へ)
・5.8.8以降は新規のjailbreakはできなくなっている。5.8.7.x以前の人しか新規のjailbreakはできない。
また、マンガモデルはjailbreakは依然としてjailbreak未対応。
・ただ、例外的にマンガモデルのFW5.8.9.0.1だけはjailbreakできる。このFWバージョン以外は不可。当然ダウングレードしてjailbreakするのも無理。
https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=291336
5.9.2以降はKUALに注意が必要。
mobilereadのスレッドを見ていると、どうやらドキュメントバージョンのKUAL(KUAL-KDK-2.0.azw2)は動かないらしい。bookletバージョン(Update_KUALBooklet_v2.7.2_install.bin)をインストールしろ、とのこと。つまり、
・KUAL-KDK-2.0.azwを削除した後、
・Update_KUALBooklet_v2.7.xxxx_install.binを端末の"mrpackages"フォルダにコピー
・そして、検索欄に ;log mrpi と入力してEnter
KUALの注意点追加。
特定のモデルとFWのバージョンの組み合わせでは、KUALが空白になってしまうという問題があるようなので、KUALの最新版を試してみて、問題が出るようなら対応板(KUALBooklet-coplate-3b62d83-20180601.zip)を使う。
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