Kobo: FW4.11.11911アップデート(forma用だが従来モデルに適用)
新モデルkobo forma用FW。
購入後のセットアップ時に勝手にアップデートされるので、formaユーザーは何もしなくてもこのFWになっているはず。
formaは持ってないので、他のモデルにインストールして試してみた(glo、gloHD、claraHD)。
○公式のアップデートを待つのが無難だろうが、どうしてもこのFWを他のモデルで試したいなら、
・ダウンロードしたkobo-update-4.11.11911.zipを解凍、その中のKoboRoot.tgzのみを端末の.koboフォルダにコピーする。upgradeフォルダは使わないこと。
・ただし、claraHDの場合はフルアップデートOKのようだ。というのは、davidforさんのコメントによると、updgradeフォルダの中にMark7全モデルのkernelがあるので。解凍したkobo-update-4.11.11911.zipの中身を全部.koboフォルダにコピー。
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というわけで、kobo formaはMark7。
つまり、プロセッサはclaraHDと同じi.MX6SLL。Kindle Oasisのi.MX7dualではない。予想はしていたが、デュアルコアは見送られた。
I.MX6 Solo Liteの時もそうだった。Kindleがi.MX6 Solo Liteを導入したのが2013年。Koboは翌年になっても新モデルに古いi.MX5を使い続け、i.MX6 Solo Liteになったのはたしか2015年(glo HDから)。この前例通りなら、来年もkoboにはデュアルコアはこないかもしれない。
formaとOasisの比較動画やレビューをいくつか見たかぎりでは、やはりOasisのほうがページめくりその他の動作は速い。プロセッサの差のような気がする。その上、マンガは毎ページリフレッシュ(全画面白黒反転フラッシュ)するから、さらにkindleよりページめくりは遅くなるし、わずらわしいリフレッシュをページをめくるごとに見せられることになる。koboはこれを変える気はないらしい。
formaはプロセッサが現在手に入るベストのスペックではないので、やはりKindle Oasisに比べると見劣りする。8インチの大きなディスプレイが欲しい人はそれでも満足なのかもしれないが・・・。
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◎ダウンロード
https://wiki.mobileread.com/wiki/Kobo_Firmware_Releases
自分のモデルがMark3、4,5,6、7のどれなのか確認してからダウンロードを。
もしくは、
https://geek1011.github.io/KoboStuff/kobofirmware.html
◎更新内容
○リリースノート(日本語)
ページめくりボタン
・読書中にページめくりボタンを押して前または次のページに移動します
・(読書設定にて、ページめくりボタンの進行方向を切り替えることができます)
・飛ばし読みしたいときは、ページめくりボタンを長押しします
利き手で読書
・デバイスを持つ手にあわせて画面が自動回転します
画面の向きを自在に変更
・読書中デバイスを回転させるだけで画面の向きを変更できます
・画面の向きを縦または横に固定したい場合は、ページ中央をタップし、画面上部に表示されるメニューから回転アイコンをタップします(デバイスを持つ手はどちらでも構いません)
読書中に書名やフッターを非表示にする
・読んでいる本の書名を隠したいときや、本文の表示スペースを増やしたいときに便利です
・[設定] > [読書設定] > [ページ表示]から設定できます
PDF 形式の本を読む
・ページをダブルタップすると拡大し、スワイプしてページ内の表示位置を変更できます
・拡大したページはダブルタップすると元に戻り、ページめくりボタンを使ってページをめくることができます
・横画面で表示しているときは、常に半ページ分表示されます。上下にスワイプしてページ移動できます
コミック(.CBR、.CBZ形式)を読む
・拡大機能をはじめとする機能改善により、.CBR または .CBZ 形式のコミックが読みやすくなりました
・画面を長押しすると飛ばし読みすることができます
その他改善点
・高速ページめくりの速度が最大 50% 向上しました
・Wi-Fi に関する不具合を修正しました
・Wi-Fi のオン・オフ切り替え速度が向上しました
だそうだ。
○さらにいつものdavidforさんのコメントによると、
・landscapeモード(画面横長)はforma以外のモデルには提供されない。
・書名(ヘッダー)とフッターの非表示はすべてフォーマットの本で可能。
あと、
・バグフィックス
検索やコメントの表示から戻ると上部メニューバーが消える不具合を解消。
こんな感じ。
ヘッダーとフッターを消せるようになったのが大きい。フルスクリーンがようやく公式になった。ヘッダー(端末では「タイトルを表示」の表記になっている)とフッターを別個に表示・非表示にできる。
あとWiFiのオン・オフ切り替えが速くなったのがいいかも。
cbz、cbrユーザーには、kepubと同じように連続ページめくりができるようになったのは嬉しいかもしれない。ただ、おそらく見開き表示ができるのはkepubだけだろう。
それから、見開き表示はリフローの書籍ではできないらしい。マイナビニュース参照。
「見開き表示は1画面に2ページを表示する機能で、コミックや絵本、雑誌などが対象。小説など、画面サイズや文字サイズ変更などに応じてレイアウトが流動するリフロー型電子書籍は対応しない」とある。
◎パッチ
新方式のみ。
Instructions for patching firmware 4.11.11911
フルスクリーンが公式に実装されたとは言え、ヘッダーとフッターの領域を狭くするパッチは必要かなあ。ページ番号だけ表示させたい時などは、あの大きなフッターは邪魔くさいから。あと、ヘッダー部分のフォントサイズを変えるパッチがなくなっていたので、以前のやつをコピペして使った。
◎ランチャー
もちろん本家ランチャーがformaに対応しないかぎり、formaでは動かないだろう。
もちろんその他のモデルでは動く。koreaderの起動にはKSMではなく、KFMonを使用。
◎koreader
koreaderもまだformaには対応していない。
従来のモデルではもちろんOK。
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ランチャーで、FBInkを使ってデータベース更新時のアニメーションを復活させる予定。静止画像では動いているかどうかわからないので、簡単なspinner的なアニメーションをつけるつもり。
あと、FBInkをformaでテストしてくれという要望が作者から出ている。formaを持っていたら協力するところだが、残念ながら買う予定はない。最近のkoreaderやKFMonにはFBInkが入っているので、協力者がでないとformaへの対応作業に影響が出るかも。
それから、長いことアップデートがなかったスクリーンセーバー復活の兆しも。これもFBInkを使うようだ。FBInkは元々は画面に文字を表示するツールだが、画像の表示もできる。
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