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2018年9月

2018年9月29日 (土)

Kobo: 2018年もう一つの新モデルKobo Forma(?)、画像リーク

FCCのペーパーで予想されていた新モデルらしきものの画像がリークか。

Kobo_forma

どうやらスペインのkoboストアがTwitterで流したらしい。もちろんすぐに削除されたらしいが、画像はネットに残る。というわけで、始まりはこちらのツイートらしい。

あるいは、mobilereadにも画像のリンクが投稿されているので、こちらかも。この投稿者は自分がgoodereader.comに画像を送ったと言っている。

リークといってもこの画像だけ。わかるのは端末の見た目と、10月16日から予約開始、ということだけ。

FCCのペーパーから予想されているのは、バッテリーが1200mAh(aura Oneと同じ)、ストレージが8Gと32Gのモデルが出る可能性があるということぐらい。


画像を見てまず目に入るのは、ボタン。
まるでKindle Oasis。片側にボタンを配置するアシンメトリーなデザイン。完全な真似。
Kindle Oasisは加速度センサーがついていて、左右持ち手を入れ替えて端末をひっくり返しても、画面が自動で回転するようになっている。それと同じか?

Kindle Oasisとの比較で言うと、Oasisは背面に段差があって、ボタン側(持ち手側)が厚く、重くなっている。それで重心が手に近づくので持ちやすいという話。画像を見るかぎりでは、Kobo Formaは背面はフラットのようだ。その代わりにボタンのあるフレーム部分(持ち手側)が前面に向かって湾曲して、厚くなっているようだ。

あと、画像で目立つのは、Landscapeモード(画面横長)を前面に押し出しているところ。
はっきり言って、こんなものはkindleには元からついている機能。新しいものでもなんでもない。これまでのkoboになかっただけだ。

ふつうはPortraitモード(画面縦長)で使うだろうし(画像では後ろに隠れているほう)、画面横長にそんなに需要があるのか?としか思えない。マンガを見開きで見たい人はひょっとしたら横長表示はいいと思うかもしれないが、koboのソフトウェアが見開き表示に対応するかどうかは今のところ不明。見開きができたとしてもディスプレイが大きくないと見にくいだろう。Kobo Forma(?)のディスプレイサイズは今のところ不明。


ボタンをつけてきたのにはちょっと驚き。ここまでKindle Oasisを真似てくるとは思わなかった。でも、たぶん今度はkindleがkoboの真似をして色温度調節機能をつけてくるだろう・・・。まあ、防水はkoboが先でkindleが後追い、前面フラットなデザインもkoboが先で、kindleはその真似をしたわけだし。

ディスプレイサイズはaura Oneの後継として7.8インチなのか、あるいはここまでKindle Oasisにそっくりだと、6インチか7インチ(あるいはkobo伝統の6.8インチ?)か、とも考えたくもなってくるようで、6インチか7インチと予想するサイトもあるようだ。7.8インチと予想しているところもある。画像では前面フラットだし、ボタンまでつけているんだから最上位機種だろうし、たぶんaura Oneの後継で7.8インチじゃないかとは思うが、どうだろう?

最上位機種だろうから、もちろん防水と色温度調節機能もついているだろう。あとは、CPUがKindle Oasisと同じデュアルコアのi.MX7dualかどうかだが・・・。


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2018年9月 2日 (日)

Kobo: Dropbox、NASにある本をダウンロードする(koreader経由)

koreaderはDropboxをサポートしている。せっかくの機能なので説明を。それから、直接kobo端末からNAS、ネットワークハードディスクに置いた本をダウンロードする方法も。

koreaderのインストールについては、こちらの記事を参照。koreaderの起動にはKFMonを。koreaderとKFMonは最新バージョンに読み替えてインストールを。
ダウンロード:koreader最新版
ダウンロード:KFMon最新版
zipファイルを場所を指定して解凍する、フォルダを指定の位置にコピーする、インストールといってもそれで終わる。

◎Dropboxを利用する
koboの体験版アプリのブラウザでDropboxのサイトにアクセスしてダウンロード、というのが一般に知られているやり方だが、最近はできなくなっているかもしれない。いつだったかのFWで直ったという話もあったが、ブラウザは体験版アプリで、正式サポートされているわけではない。koreaderのほうが確実だろう。

では、設定手順。
1. Dropboxのサイトで、koreaderからアクセスできるようにするためのトークンを作成する
1) https://www.dropbox.com/developers/apps に行って、Dropboxのアカウントでログイン。
 "Create app"ボタンをクリック
 1. Choose an API
  -> "Dropbox API"を選択
 2. Choose the type of access you need
  -> "App Folder" を選択。("Full Dropbox"でもいいのかどうかはわからない)
 3. Name your app
  -> App nameを入力。koreaderでも何でも。
 そして、利用条件を受け入れるかみたいなところのacceptにチェックを入れて、
 "Create app"をクリック。
2) 画面が遷移したら、"Generate access token"の下の"Generate"ボタンをクリック
 できあがったアルファベットと数字の長い羅列がトークン。これを控えておく。

以上は、設定メニューの「クラウドストレージ」 > 「新しいクラウドストレージを追加」 > 「クラウドストレージの種類を選択」 > 「Dropbox」 > 「Dropboxアカウントを追加」画面に進み、「情報」をタップすると出てくるもの(英語)。

2. koreaderでの設定
koreaderアイコンをタップして起動。メニューのツールアイコン(スパナとドライバーがX字に交差しているやつ)から、「クラウドストレージ」を選択。
Ko_drop01
そして、「新しいクラウドストレージを追加」 > 「クラウドストレージの種類を選択」で 「Dropbox」 を選択すると、「Dropbox アカウントを追加」の画面が出る。
Ko_drop02 Ko_drop03

ここで「あなたのDropbox名」にDropboxのアカウント名を、トークン入力欄にさっきのトークンを入力。そして、「追加」をタップ。

これで、"Cloud Strage"画面に、入力したDropboxのアカウント名が項目として追加されたはず。

3. 使い方
WiFi接続をオンにする(しなくても、操作途中でWiFi接続をオンにするかいうポップアップが出る)。
メニューから「クラウドストレージ」を選択、Dropboxのアカウント名をタップすると、Dropboxのサイトで設定したフォルダの中身が見える。ダウンロードしたいファイルをタップ。
すると、「ファイルをダウンロード」か「長押ししてダウンロードディレクトリを選択」のポップアップが出る。
Ko_drop05
「ファイルをダウンロード」を選択すると、koreaderのホームディレクトリにダウンロードされる。
「長押ししてダウンロードディレクトリを選択」をタップすると、ファイルマネージャーの画面に戻るので、ダウンロード先にしたいフォルダを探して、長押しする。するとまたポップアップが出るので今度は「ダウンロード」を選択。以後はそこがダウンロード先になる。

ダウンロードが終わると、すぐ読むか?というポップアップが出る。

説明おしまい。

koreaderではもちろんepubの日本語縦書表示はできない(横書表示になる)が、それ以外のファイルは快適に読める。koboはkepub以外のファイル形式についてはいい加減で、txtファイルすら日本語は文字化けする。koreaderならtxtファイルの日本語も文字化けしないし、pdfなどはkobo本来のソフトウェアと使うよりずっと快適。ページめくりは速いし、余白の自動カットもある。


◎Dropboxからダウンロードしたファイルをnickel(kobo本来のソフトウェア)で読むには?
Dropboxからダウンロードしたらkoreaderで読んでしまえば問題ないが、koreaderを終了させて、nickel(ホーム画面)に戻ると、ダウンロードしたファイルはどこにも見あたらない。もちろん、そのままではkobo本来のリーダーでは読めない。

どうすればいいかというと、USBケーブルでPCと接続、ポップアップウィンドウの「接続」ボタンをタップ、そして、USB接続を解除/ケーブルを抜く。そうすると、例の「コンテンツを処理しています・・・」の黒い画面になり、ファイルがライブラリに登録される。それでようやく読めるようになる。

これがkoboの面倒くさいところ。Dropboxからダウンロードしたファイルにかぎらず、たとえば、Calibreの無線接続で本を転送したり、kobo端末のftpサーバーを有効にして本を転送したりすると、koreaderでは何もせずに読めるが、kobo本体のほうはUSBケーブルを一度つながないと本が読めない仕組み。だったら、はじめから有線のUSB接続でPCから送るよ、ということになる。

だが、USB接続をシミュレートする方法は昔から知られている。それをスクリプトにしてKFMonで実行すれば、USBケーブルなしで、ファイルをライブラリに登録できる。が、その前にNASの設定を。

上の画像でもわかるが、koreaderはクラウドストレージとして"Dropbox"の他に"FTP"も利用できる。ftpサーバーを使う人がそんなにいるのだろうかと思ったが、NAS、ネットワークハードディスクで使えるのかと思いあたって、納得。


◎kobo端末でNAS(ネットワークHDD、ただしFTP対応機種)にある本をダウンロードする
誤解のないように言っておくと、これはftpによるファイルの転送であって、NASにある本をダウンロードなしで直接読むものではない(smb/cifs、マイクロソフトのファイル共有ではない)。ftpに対応していないNASにはアクセスできない。対応しているなら、ちょっとNASから直接端末にダウンロードしたいな、という時には使えるだろう。

1. NASでの設定
製品によって設定方法が違うので、NASにアクセスして各自で設定を。ftpの設定項目がないならサポートされていないのかもしれない。製品仕様、マニュアルなどで確認を。
・ftpを有効にする
・ftpで共有する(?)フォルダを指定
・その利用を許可するユーザー名とパスワードの設定
というようなことが必要。

2. koreaderでの設定
koreaderアイコンをタップして起動。メニューのツールアイコン(スパナとドライバーがX字に交差しているやつ)から、「クラウドストレージ」を選択。そこから、Dropboxの時とおなじように、
「新しいクラウドストレージを追加」 > 「クラウドストレージの種類を選択」 で「FTP」 を選択すると、「FTP アカウントを追加」の画面が出る。
Ko_drop06
「あなたのFTP名」: 好きなように。他と区別できればよい。
「FTPアドレス」: NASのIPアドレスでよい。ftp://192.168. .....などのように。
「FTPユーザー名」: NASで設定したユーザー名
「FTPパスワード」: NASで設定したパスワード
終わったら、「追加」をタップ。

これで、「あなたのFTP名」で設定した名称が"Cloud Strage"画面に追加される。

使い方はDropboxの場合と同じ。設定した「FTP名」をタップすると、NASで指定したフォルダの中身が見える。
ダウンロードはファイル一つずつ。フォルダごとのダウンロードなどはできない。

なお、Dropbox、FTPのアカウント、パスワードなどの設定は、kobo端末の.adds/koreader/settings/cloudstorage.lua に保存されている。


◎WiFi経由でダウンロードしたファイルをnickelに認識させる(ライブラリにインポートする)
上で説明したように、WiFI経由で本を端末にダウンロードしただけでは、nickelはライブラリにインポートしてくれない。有線のUSB接続、接続解除が必要。そこで、KFMonでUSB接続をシミュレートするスクリプトを実行、その手間を省く。

ダウンロード: trigger_import.zip

○インストール
trigger_import.zipを解凍する。その中のextract_to_kobodevice.zipをPCにつないだkobo端末(ドライブの一番上)に解凍する。それで必要なファイルは端末に配置される。USB接続を解除すると再起動する。"Trigger for importing books"というアイコンがライブラリに入っているはず。

○使い方
koreaderの起動と同じ。アイコン(Trigger for importing books)をタップ。
すると、画面にUSBケーブルでPCにつないだ時のポップアップ・ウィンドウが出るので、「接続」ボタンを押す。あとは待っていれば接続が解除されて、コンテンツの処理が開始される。

が、FW4.10.11591にアップデートしている場合は、kobo端末の.kobo/Kobo/Kobo eReader.confに、
[DeveloperSettings]
AutoUsbGadget=true
を追記して、再起動しておくのを推奨する(以前の記事参照)。「接続」ボタンを自分で押す必要もなくなる。ただ、再起動後一回目はうまくいかないかもしれない(USB接続のポップアップが出てしまう)。2回目以降は大丈夫。

それの以外のFWでは、ここのFBInkを追加インストールすれば、「接続」ボタンをスキャンして自動で押してくれる。自分で押すならインストールしなくてもかまわない。


◎逆にkoreaderだけで読めればいい、むしろkobo本来のリーダーでは読まない、ライブラリに登録したくない場合
これはとても簡単。先頭に.(ドット)をつけたフォルダを一つ作って、そこに本を置けばよい。.(ドット)をつけると隠しフォルダになるので、nickelはそのフォルダを無視する。もちろん、koreaderではメニューの設定で隠しフォルダを表示させるようにすること。

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2018年9月 1日 (土)

Kobo: FW4.10.11655アップデート

前回のアップデートでWiFiパスワード問題が発生したので、その修正アップデート。
モデルは前回と同じで、aura One、H2O Edition2、ClaraHDのみ。

◎ダウンロード
https://wiki.mobileread.com/wiki/Kobo_Firmware_Releases
自分のモデルがMark3、4,5,6、7のどれなのか確認してからダウンロードを。
もしくは、
https://geek1011.github.io/KoboStuff/kobofirmware.html

日本の楽天ではFW4.8.11073で止まっているようなので、アップデートしたければ手動で。
ダウンロードしたzipファイルを解凍。その中身を全部(KoboRoot.tgz、manifest.md5sum、upgradeフォルダ)をPCにつないだkobo端末の.koboフォルダにコピー。USB接続を解除すると、再起動される。それだけ。


◎更新内容
アップデートの中身はWiFiの修正だけのようだ。
いつものdavidforさんの報告参照。

それ以外は、更新内容は前回の記事「FW4.10.11591アップデート」参照。

前回のアップデートで追加された、USB接続のボタン押しを省くやつは意外と快適だった。
[DeveloperSettings]
AutoUsbGadget=true
これ。もちろん引き続きFW4.10.11655でも使える。gloHDなど古いモデルにFWのアップデートが来ないのは残念。


◎パッチ
新方式のkobopatchはアップされた。
Instructions for patching firmware 4.10.11655

kindleは和文フォントも太さ調節が可能になったので、jailbreakしなくても我慢できるレベルになったが、koboはパッチなしではやっていけない。


ランチャー
claraHDで確認した。


koreader
KFMon使用。claraHDで動作確認した。この記事を参照。現時点での最新版koreader-beta-20180729を使用。

koreader-beta-2018072でsshサーバーが追加されたので、ftpクライアントを使えば、ワイヤレスでファイルをまとめて転送や削除もできるし、koreaderのファイルマネージャーではできないかな漢字変換日本語入力も可能だなと思っていたが、sshfsでPCにマウントしてしまえばいいのだった。これはとても楽。ワイヤレスなのに、USBケーブルで有線接続した時と同じ操作、ftpクライアントをわざわざ使う必要もない。

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