ドイツ語多読本: Oliver Jeffers: STECKT
ひさしぶりにドイツ語絵本。
凧が木に引っかかってしまったら?
木に登って取ろうとする人もいるだろうが、この絵本のフロイド少年の場合は・・・?
STECKTの文字が文字通り木にsteckenしている表紙。
木に引っかかった凧を取ろうとして、このフロイド少年が考えたのは、片方の靴を脱ぎ、それを凧に向かって投げること。まあ、予想通りうまくいかない。そこでもう一方の靴を引っかかった靴に向かって投げる。それも引っかかる。それでネコのミッチを捕まえて、靴を狙って投げ上げる。そう、当然ネコも木に引っかかる・・・。
それでうんざりしたフロイド少年、もう終わりにしようと、はしごを脇にかかえて戻ってくる。そうそう、はじめからそうしていればよかったんだと思いつつページをめくると・・・
はしごを木に向かって投げるフロイド少年。
おいおい、それも投げるのかよと思わず突っ込みながら笑ってしまった。
その後はもう何かにとりつかれたかのように、次々といろんなものを木に投げていく。人の手で投げられるものから次第にエスカレートして、動物や人はおろか、人間には持ちあげられないもの、それ木より大きいだろ、というものまで投げていく。それはもうファンタジーだが、そんなありえないものが木にささっていく様子は、絵本ならではおもしろさ。
表紙はくすんだ緑色だが、本を開くとページによって背景の色が変わっていたりして意外とカラフル。絵柄はシンプルでコミカル、見やすい。話はシンプルなのでわかりやすいはず。
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