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2017年10月16日 (月)

Kindle:アップデート 5.8.11 & jailbreak関連

Kindleアップデート、5.8.11。

◎更新内容

太字の調整:太字をもっと目に優しく、読みやすくするため、すべてのフォントの太字の太さを調整できるようになりました。この機能は、読書画面の「表示設定(Aa)」メニューで使用できます。
豊富になったフォントサイズ:フォントサイズを14段階から選べるようになりました。
検索結果の改善:全文検索の結果に、章のタイトルが表示されるため、探しているものが見つけやすくなりました。

と、フォント回りの改善があるのだが、フォントサイズが8から14に増えたのはいいとして、フォントの太さのほうはちょっと問題ありか。
洋書の欧文フォントは問題ない。が、和書ではフォントの太さを変えられない模様。Aaメニューを開いても、太さを調節するバーが現れない。「すべてのフォント」じゃないのか・・・。

そもそも、「太字をもっと目に優しく、読みやすくするため、すべてのフォントの太字の太さを調整できるようになりました」という文が意味不明。
ここで言っている「太字」なるものがレギュラー・フォントに対するボールド・フォントとするなら、「太字」は別に見にくくないし、「太字」の太さを調整する必要などない。日本語のレギュラー・フォントが見にくいのだ。
念のため、アメリカ・アマゾンの説明を確認すると、
"Bold Control: You can now set the boldness level on all reading fonts for enhanced readability and eye comfort."
というわけで、「フォントの太字の太さ」なんてよくわからない言い方はしていない。

期待していたのに、がっかりだ。
日本語フォントの太さのコントロールはできないのなら、さっさとアップデート・ページの説明を修正すべきだと思うが、してないというのは、これからまだファームウェア修正の可能性があるということなのか、あるいは、ただの手抜きで放置しているのか。まあ、あんなわけのわからない日本語訳を出すんだから、ただの手抜きの可能性大かも・・・。


◎ダウンロードページ
◯Kindle(新無印、第8世代)
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202065490

◯Oasis
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202037720

○PWマンガモデル
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201756220

◯PW3(2015)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201756220

◯Voyage
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201630670

◯無印
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201605570

◯PW2(2013)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201307450


◎jailbreak関連
・jailbreakは生き残るようだ。もちろんFWをアップデートしたら、*.binは再インストールが必要。さっと触った感じだとスクリーンセーバーやフォント・ハックは大丈夫そう。
ついで言っておくと、フォント・ハックで入れ替えたフォントの太さは変更できなかった。

・5.8.8以降はで新規のjailbreakはできなくなっている。5.8.7.x以前の人しか新規のjailbreakはできない。
また、マンガモデルはjailbreakは依然としてjailbreak未対応。


◎フォントサイズのカスタマイズ
FONT_RAMPによるフォントサイズのカスタマイズもまだ使える。動作確認した。
ただし、修正が必要。
フォントサイズが増えたので、CJK_FONT_RAMP(とFONT_RAMP)の8個だったサイズ指定を14個に増やさなければならない。修正したら再起動。

このカスタマイズはmobiやkfxには使えないので注意。和書はまだazwを使っているようなので大丈夫だが、洋書はもうkfxになっているので、洋書を読む人は注意。PC経由で転送するなら、azwなのでOKだろうけど。

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というわけで、今後のアップデートでフォントの太さの調節機能が日本語フォントでも有効になるのかどうか、少し様子を見ることにする。はじめから日本語フォントは除外の方向性なのか、それとも今回の5.8.11で何か手違いがあって日本語フォントで無効になっているのか?

-- 追記 --
日本語フォントは太さを調整できないことが明記された(カッコ内の太字部分)。

太字の調整:太字をもっと目に優しく、読みやすくするため、すべてのフォントの太字の太さを調整できるようになりました。この機能は、読書画面の「表示設定(Aa)」メニューで使用できます。(和文フォントは非対応です
今後も期待はできない気がする。「未対応」ではなく「非対応」と言っているから。これからも対応させる気はない、もしくは対応不可能なのだろう、と予測。
読書専用端末なのに見にくいフォントのまま放置・・・。太さの調節ができないなら、フォントを見やすいものに変更して欲しいものだが、期待できそうもないな。日本ではKindle5周年、ということは5年も放置してきたんだから。以前追加された欧文フォントのBookerlyは明らかにディスプレイでの見やすさを意識したフォントだったが、日本語で追加された筑紫明朝なんて、E Inkディスプレイではなく、従来の紙を想定したフォントでしかないだろう。これからもフォント差し替えか、jailbreakに頼るしかなさそう。
-- 追記おしまい --

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コメント

同じく5.8.11で和文フォントでボールド指定が出来ず
がっかりした口です
>ただの手抜きで放置しているのか
実はメールでアマゾンに問い合わせたのですが
どうやら気がついてなかったようです
どの本で確認したか聞かれたので、3冊の和書と1冊の洋書を伝え、
和書ではボールド指定が出ないが洋書ではちゃんと出ると
返信したところ説明を修正するよう依頼しましたと返信がきました
これで数日しても修正されなければ手抜き確定ですが(苦笑)

投稿: nakapon | 2017年10月17日 (火) 15時55分

がっかりな結果、確定ですか。
なら理由が知りたいですね。技術的なものなのか、あるいは、ひょっとしてフォントのライセンス的なものなのか(改変にあたる?)など。要するに可能性はまだ残されているのかどうか。
可能性がないなら、フォント自体を別のものに変更してもらうしかないでしょうが、これまでずっと放置でしたから、期待できないでしょうね。

投稿: soranoji | 2017年10月17日 (火) 19時30分

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