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2017年10月12日 (木)

Kindle : 2017年新Oasis発売

Oasisの新モデル、10/30日発売。

基本スペックや値段はアマゾンの商品ページを参照。
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XCWJJMNなど

○注目点は、アマゾンのプレスリリースのタイトルにも出ている通り、
1) 7インチ、300ppiのディスプレイ
2) 防水(IPX8)
3) Audibleサポート
あたりか。

1) 大昔のKindle DXを除けばずっと6インチだったアマゾン、初の7インチ。
E Ink Cartaの300ppiは他のモデルと同じだが(無印を除く)、7インチになった分だけ解像度は、1680 x 1264になる。アマゾン史上最高。6.8インチなら他社にもあるが、7インチというのはアマゾンだけか。

2) 防水は内部コーテイング。水が侵入するタイプ。Koboやtolinoと同じHZOか。防水については他社の後追いで、新しさはない。

3) Audibleサポート復活。昔のKindle TouchまではAudibleがサポートされていたので、それ以来。これも昔からのユーザーからすると、新しいものではない。
ただし、イヤホン・ジャックはない。Bluetooth経由になる。(現行第8世代の無印とOasisもBluetoothはサポートされているので、ファームウェアのアップデートがあれば、使えるようになるようだ)

また、本を開きながらAudibleの朗読音声を合わせて聞くことはできない。どちらか択一になるらしい。洋書でそれをやろうと思っている人は注意(cnet: New Kindle Oasis is the ultimate Amazon e-readerの記事による)。


以下、個人的な注目点:
○バッテリー(カバー廃止)
旧Oasisのバッテリー搭載カバーはなくなって、本体にすべてのバッテリーが内蔵されるようになった。バッテリーの心配はしなくてよさそう。
LEDの数のが旧Oasisの10個から12個に増えたので、その分バッテリーを食うだろうと思うが、ディスプレイが大きくなった分、LEDの数も増えたのだろう。OasisはLEDを側面(ボタンがある側)につけているのが特徴。それ以外のモデルはディスプレイの下部にある。

○重量
バッテリーが増え、ディスプレイが大きくなるので重くなって、194g。
旧Oasisより当然重いが、6インチのPaperwhiteより軽いので許容範囲か。Voyageよりは重い。
(逆に言えば、Paperwhiteの重さが時代遅れなんだが)

○筐体
アルミニウムのようだ。Oasisの特徴である、持ち手側を厚くして、重心を変える形は踏襲。

○調光センサー
Voyageについていたものか。自動的にフロントライトを調節する。

○プロセッサ
あまり話題になっていないようだが、
cnet: New Kindle Oasis is the ultimate Amazon e-readerによれば、シングルコアからデュアルコアの1GHzになり、RAMは512M。クロック数は同じ1GHzだが、デュアルコアになって性能に変化があるのかどうか。ページめくりは少し速くなったとは言われているが・・・。

ようやく、i.MX7dualが来たのか? プロセッサが新しくなったのなら、新Oasisで第9世代になるのも納得。

○ファームウェア、というかソフトウェア
アマゾンのリリースノートにもあるが
・フォントサイズの変更:14段階になる(これまでのフォントサイズは8つ)
・フォントのボールド化(太さの変更)ができる(5段階)
・いわゆるナイトモードへの切り替え(黒地に文字を白にする)
・目が悪い人のためにメニューのフォントやアイコンを大きくするオプション
などが目を引く。
とくに、フォントを太くできるオプションはようやく来たという感じ。Koboでは昔から実装されていたものだから。これでフォントの入れ替えをしなくて済む人も増えるはず。
これらはファームウェアの変更なので、いずれは他のモデルにも提供されるはず。

気になるのはこんなところか。

個人的には防水はいらないし、6インチ派なのでコンパクトでありさえすれば7インチでも可、というスタンス。
防水とかディプレイの大型化とか他社の後追いでしかなく、新しさはないが、新しいユーザーを惹きつけるポイントにはなりそう。また、バッテリーをカバーから本体に戻したところもいい。実際、旧Oasisはアマゾンのラインナップから消えていることからしても、カバーにバッテリーというコンセプトは失敗と判断されたのかもしれない。

あとは、Oasisの最大の特徴であるページめくりボタンと、持ち手側を厚く(そして幅広くした)独特なデザインをどう見るかだろう。機能性はすぐれているのだろうが、個人的にはどうもなじめない・・・。

とはいえ、プロセッサがデュアルコアになったという話は気になる。i.MX7 dualなんだろうか。
-- 追記 --
i.MX7dualのようだ。
https://arstechnica.com/gadgets/2017/10/amazon-finally-makes-a-waterproof-kindle-with-the-new-kindle-oasis/
ようやくi.MX7dual登場のようだ。Kindleで初お目見えか? 
バッテリー消費がこれまでより少なくなったプロセッサらしいが、他のパフォーマンスはどんなものかな。
他のモデル、他社の端末に採用されるのはいつになるか・・・。
-- 追記おしまい --

詳しいレビューは10月30日の発売日にならないと、どこも出さないだろう。予約するかどうかは各自の判断。急がないなら、いろいろ評価が出てからでも。

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