FWアップデート、4.6.9960。いつものように、Miniは除く。
FWのURLが"july2017"のままで、いまひとつ正式リリースなのかよくわからないが、けっこう大きな変更がある。とりあえず、もう読書には一切使っていない実験機のgloで試してみた。
◎ダウンロード
https://wiki.mobileread.com/wiki/Kobo_Firmware_Releases
自分のモデルがMark3、4,5,6のどれなのか確認してからダウンロードを。
インストールはFWのzipファイルを解凍したら、その中身を全部、.koboフォルダにコピー、USB接続を解除、再起動、でおしまい。
更新:
◎リリースノート(mobilereadのスレッドから)
https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=290957
○本の管理機能追加
・ライブラリ画面で、複数の本を選択して一度に削除、既読・未読設定、コレクションに追加ができるようになった。
・「…」マークをタップするとメニューが表れ、そこに「本をまとめて管理」がある(下記の画像参照)
○ライブラリ画面の変更
・旧「表示」、旧「並べ替え」のドロップダウンの個所をすっきりした表示に。
・それぞれの本のリスト表示にも「…」マーク追加。これまでは長押しで出していたメニューが出現。
・下部のページ数の横に「移動する」が追加された(これまでもページ番号をタップすれば移動できたが)。
・コレクションの並べ替えで「冊数」を選ぶと、冊数が多い順に並ぶようになった(リリースノートにはないが追加)。
(以上、下記画像も参照)
○本を開いている時
・下部メニューに変更。「目次」と「読書設定」に飛ぶアイコンが2つ追加された。(下記画像参照)
・フォントを自分で選んでいない場合は、出版社のフォントが使われる(たぶんあれば)。
・リフレッシュ間隔の変更。1ページ毎から10ページ毎までに拡大。さらに章単位にもできる(下記画像参照)。
(補足しておくと、マンガは従来通り、毎ページリフレッシュするので、そのつもりで)
○解決した問題
・Archived books could remain synced to your Kobo eReader.
(??? archived booksが何を指しているのかわからない)
・Date Published was not displayed on books’ item
(こちらもよくわからない)
◎さらにいつものdavidforさんの補足をかいつまんで:
○コレクションを開く時間が短縮。
○「大文字モード」追加。メニューのフォントなどを大きくする(目の悪い人向け)。「設定」 > 「体験版アプリ」 > 「大文字モード」で。ただし、文字が切れる場合もあって、あくまで体験版。
○ライブラリ画面の変更(上記のリリースノート以外で)
本のフィルター(「すべて」のドロップダウン)のメニューで、各項目に冊数が表示されるようになった。
○リフレッシュ間隔の変更
上記の通りだが、ゴーストは少なくなったようだ。リフレッシュなしで20ページ程度進めても読みやすさは変わらない。
○ページめくり方法の指定が可能に:「タップまたはスワイプ」と「スワイプのみ」から選べる(「読書設定」)。
○日本語の本のソート(並べ替え)方法の変更(後述)。
○左端の上下スワイプでフロントライトを調整する場合、ページをタップしてメニューを出しておくと、上部メニューに明るさの%が表示される(通常は「○%既読」や時刻が表示される個所に)。
(さらに補足すると「読書設定」に「画面左端をスワイプして明るさを調節」のオン・オフが追加されている)
○本をインポートしている時にACSMファイルがあると、メッセージを表示する。(ASCMファイルはADEで本をダウンロードする時に使うもので、AdobeDRMのepub本の話。kepubには関係ない)
○バグフィックス
・ブラウザでのダウンロードが問題なくなった(DropBoxもOK)。
・外部SDのkepubがインポートし直しになる問題の修正。
・特定のkepubで端末がリブートしていた問題の修正。
・epubでナビゲーション・バーを使って移動した場合、元の位置に戻れなくなった問題の修正。
・Pocketの記事でリブートしていた問題の修正。
・単語選択やメモ・ハイライトメニューを消した時に、リフレッシュが2度生じていた問題の修正。
こんな感じ。
○個人的に気づいた点、感想:
・FWアップデート後、ライブラリを開いたらいきなり「未読に設定しますか?」のポップアップ・ウィンドウが出現。「1%読んでから1か月以上読んでない本があるから、チェックマークをつけて「未読に設定」するかとうか」みたいなことを聞かれた。
・davidforさんの言う通り、コレクションを開くのは速くなったが、本を開いた状態からホーム画面に戻ったり、コレクションからライブラリ(「すべての本」)に戻ったりするのは逆に遅くなったようだ。
・リフレッシュ間隔を従来の6ページより大きくできるようになったが、さて表示の質はどうなんだろう。davidforさんはゴーストは少なくなったと言っているが、本当に表示の劣化が少なくなったのかどうか・・・。koboはkindleより文字のかすれ方が元々激しいが、それは変わらない気がする。それに、マンガはこれまで通り毎ページリフレッシュだから、やはりゴーストはひどいのかもしれない。なんらかのチューニングがあったものと思いたいが・・・・。
・複数の本を一度にコレクションに入れたりできるのは、手動でコレクションを作っている人には朗報だろう。これはkindleではすでにできていたもの。逆に、kindleには未読/既読のカテゴリーがないし、たしか本を複数まとめて削除することもできなかったはず。
・本の並べ替え(書名や著者名にすると)
以前は数字、アルファベット、日本語の順に並んでいたが、このFWでは、
1) 日本語のひらがなもしくはカタカナで始まるものが五十音順で最初に来る
2) 次に漢字で始まるものが来る。これはきちんとソートされない。漢字の音読み、訓読みの区別ができないからだろう。全部音読みにしているっぽい。(日本語のソートはめちゃくちゃに決まっているから、もともと無視していた)
3) そして、数字、アルファベット(洋書)になる。
というわけで、ランチャーのファイル名を000で始めて、最初に来るようにしておいたのが台なしだな。あと、個人的には洋書から始まってくれてかまわないんだけど・・・。
日本語の本のソートについてはどうなんだろう、まず本のメタデータにひらがな/カタカナの読み方をかならずつけるようにして、それを端末のデータベースに反映させる。そして、ソートする時はひらがな/カタカナのほうを参照するようにする、ということかなあ。本のメタデータにひらがな/カタカナの読み方がついているものかどうか、データベースがそれを拾っているのかどうかも確認してないから、なんとも言えないが、koboの開発陣が和書のためだけに仕事をするとは思えない・・・。
○参考までにいくつか画像:
赤丸が変更個所。下の画像のフィルター(「すべて」のところ)で、冊数が表示されるようになった。「移動する」をタップすると、指定ページにジャンプ(以前はその脇のページ番号をタップすればできていたもの。わかりにくかったのだろう)。
そして、上の画像の「…」マークから出てくる「本をまとめて管理」。これが今回の新機能。これをタップすると、
「まとめる」では何のことやらわからないが、これがコレクションに追加。本をフィルターや並べ替えを使って(「すべて」と「追加日」のドロップダウン)、探してチェックマークをつける。そして、「まとめる」をタップすると、下の画像「コレクションに追加」が現れる。同じように複数の本をまとめて「未読/既読」、「削除」もできる。
「読書設定」画面。左端上下スワイプでライト調節の有効/無効がここで設定できるようになった。そして、ページめくりを「タップとスワイプ」にするか「スワイプのみ」にするか。タップのみはなく、「スワイプのみ」だけなのは、パネルにまちがって触ってページがめくれるのが嫌な人向け、ということか。下はリフレッシュ間隔の設定。増えている。
本のページでメニューを出したところ。下に目次アイコンと読書設定アイコン(ギアマーク)が追加された。
◎パッチ
Instructions for patching firmware 4.6.9960
https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=290990
必要なものはほぼそろったが、行間調整を24段階に増やすパッチがまだ。これがないとどうも落ち着かない。
◎ランチャー
v0.6で動く。他のバージョンは使えないので注意。
同梱のreinstall_on-animatorフォルダのKoboRoot.tgzで、on-animator.shを戻してやる必要がある。
◎koreaderも動いている。「koreaderがいつのまにか日本語化されていた」などを参照。
koreaderは2か月毎に最新版をリリースしていて、今月新しいのが出たが、それはまだ試していない。