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2017年10月

2017年10月30日 (月)

Kobo: Kobo Aura ONE コミックEdition発売

Kindleが次々にマンガ対策をしてくるので、楽天koboも動かざるをえなくなったのか、ストレージ増量の新Aura Oneリリース。

○プレスリリース
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2017/1030_01.html

英語:
https://global.rakuten.com/corp/news/press/2017/1030_01.html

ストレージを8Gから32Gに増やしたlimited Editionを出す、ということ。アメリカと日本限定。アメリカでは12月6日発売と明記されているが、日本では「年内」と書かれているだけだし、まだ製品ページもストアにはない。

ストレージ以外はスペックは変わらないと予測。
・ディスプレイ: 7.8インチ、300ppi
・サイズ/重さ: 195.1 x 138.5 x 6.9 mm / 230g
・ストレージ: 32G
・防水:IPX8
・ナチュラルライト: フロントライトの色温度の変更
・自動調光
など、Aura ONEでおなじみのもの。

価格: 税込26,784円(279.99USドル)

--

ストレージ以外にもスペックアップがあったとしたら、新モデルとして大々的に宣伝しているはずだし、アメリカと日本の限定発売ということもないはず。今のところ、プレスリリースに対する海外の反応が見当たらない。海外ではひっそりとした発表のような印象。

ストレージ増量の理由はマンガ。
日本では「コミック Edition」と命名されているし、アメリカでは「コミック」ではなく、"limited Edition"とされているが、英語のプレスリリースを見ると、あきらかにマンガ読者対策。
"So much manga to read, so little time—and so much manga to keep with you wherever you go."

というわけで、アマゾンが新Kindle Oasisで防水、ストレージ32G、ディスプレイも7インチと大きくして、マンガを意識したであろうモデルを出してきたので、大急ぎでストレージを増やしたバージョンを出してきた、そんな印象。

この記事(「アマゾンが動いた!新型Kindle Oasisが「マンガ仕様」な理由」)によれば、新Kindle Oasisのストレージ増量や大画面化は、日本のマンガ需要がKindleを変えた結果だ、ということらしい。でもまあ、少なくともアマゾン・ジャパンが日本限定Paperwhiteマンガモデルを出したり、連続ページターンのようなマンガ向けの機能を追加したりと、本家アマゾンに働きかけて、マンガ対策をしてきたのは事実だろう。

対する楽天は、Kobo Touch以来のひどい日本語環境(和書ではまともに辞書が引けない、余白・行間の調節もできない、などなど)を放置したまま、ただkobo社が作ったものを売っているだけという印象だったが、さすがにKindleが防水で大画面、ストレージ増量32Gモデルを出してきたとなると、座視していられなくなったか?

とはいっても、Aura ONEのストレージを増やしただけ、に終わるかもしれない。
Kindleのような連続ページターンは望めないにしても、マンガの毎ページリフレッシュとか、見開き表示ができないとか、マンガ向けにソフトウェア的に改善すべきものはたくさんあるはず。12月の発売までにソフトウェアの改善があるかどうか、楽天のやる気をはかるポイントはそこだろう。日本とアメリカ限定モデル(それなりにシェアがあるはずの本国カナダでも発売しない)のためにソフトウェア開発にどれだけ力を入れるかどうか。まあ、ストレージ増量だけの気はするが・・・。


これで今年のKoboの新モデルはおしまいか。
新Kindle Oasisで新しいプロセッサ(i.MX7dual)が採用されたらしいので、来年以降のkoboの新モデルに期待かなあ。ただ、現行i.MX6soloの採用すらKindleから2年遅れのkoboだから、不安・・・。
まずはあす以降出てくるであろう新Kindle Oasisのレビューで、プロセッサ変更によるパフォーマンスの変化があるのかどうかが知りたい。


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2017年10月16日 (月)

Kindle:アップデート 5.8.11 & jailbreak関連

Kindleアップデート、5.8.11。

◎更新内容

太字の調整:太字をもっと目に優しく、読みやすくするため、すべてのフォントの太字の太さを調整できるようになりました。この機能は、読書画面の「表示設定(Aa)」メニューで使用できます。
豊富になったフォントサイズ:フォントサイズを14段階から選べるようになりました。
検索結果の改善:全文検索の結果に、章のタイトルが表示されるため、探しているものが見つけやすくなりました。

と、フォント回りの改善があるのだが、フォントサイズが8から14に増えたのはいいとして、フォントの太さのほうはちょっと問題ありか。
洋書の欧文フォントは問題ない。が、和書ではフォントの太さを変えられない模様。Aaメニューを開いても、太さを調節するバーが現れない。「すべてのフォント」じゃないのか・・・。

そもそも、「太字をもっと目に優しく、読みやすくするため、すべてのフォントの太字の太さを調整できるようになりました」という文が意味不明。
ここで言っている「太字」なるものがレギュラー・フォントに対するボールド・フォントとするなら、「太字」は別に見にくくないし、「太字」の太さを調整する必要などない。日本語のレギュラー・フォントが見にくいのだ。
念のため、アメリカ・アマゾンの説明を確認すると、
"Bold Control: You can now set the boldness level on all reading fonts for enhanced readability and eye comfort."
というわけで、「フォントの太字の太さ」なんてよくわからない言い方はしていない。

期待していたのに、がっかりだ。
日本語フォントの太さのコントロールはできないのなら、さっさとアップデート・ページの説明を修正すべきだと思うが、してないというのは、これからまだファームウェア修正の可能性があるということなのか、あるいは、ただの手抜きで放置しているのか。まあ、あんなわけのわからない日本語訳を出すんだから、ただの手抜きの可能性大かも・・・。


◎ダウンロードページ
◯Kindle(新無印、第8世代)
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202065490

◯Oasis
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=202037720

○PWマンガモデル
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201756220

◯PW3(2015)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201756220

◯Voyage
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201630670

◯無印
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201605570

◯PW2(2013)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201307450


◎jailbreak関連
・jailbreakは生き残るようだ。もちろんFWをアップデートしたら、*.binは再インストールが必要。さっと触った感じだとスクリーンセーバーやフォント・ハックは大丈夫そう。
ついで言っておくと、フォント・ハックで入れ替えたフォントの太さは変更できなかった。

・5.8.8以降はで新規のjailbreakはできなくなっている。5.8.7.x以前の人しか新規のjailbreakはできない。
また、マンガモデルはjailbreakは依然としてjailbreak未対応。


◎フォントサイズのカスタマイズ
FONT_RAMPによるフォントサイズのカスタマイズもまだ使える。動作確認した。
ただし、修正が必要。
フォントサイズが増えたので、CJK_FONT_RAMP(とFONT_RAMP)の8個だったサイズ指定を14個に増やさなければならない。修正したら再起動。

このカスタマイズはmobiやkfxには使えないので注意。和書はまだazwを使っているようなので大丈夫だが、洋書はもうkfxになっているので、洋書を読む人は注意。PC経由で転送するなら、azwなのでOKだろうけど。

--
というわけで、今後のアップデートでフォントの太さの調節機能が日本語フォントでも有効になるのかどうか、少し様子を見ることにする。はじめから日本語フォントは除外の方向性なのか、それとも今回の5.8.11で何か手違いがあって日本語フォントで無効になっているのか?

-- 追記 --
日本語フォントは太さを調整できないことが明記された(カッコ内の太字部分)。

太字の調整:太字をもっと目に優しく、読みやすくするため、すべてのフォントの太字の太さを調整できるようになりました。この機能は、読書画面の「表示設定(Aa)」メニューで使用できます。(和文フォントは非対応です
今後も期待はできない気がする。「未対応」ではなく「非対応」と言っているから。これからも対応させる気はない、もしくは対応不可能なのだろう、と予測。
読書専用端末なのに見にくいフォントのまま放置・・・。太さの調節ができないなら、フォントを見やすいものに変更して欲しいものだが、期待できそうもないな。日本ではKindle5周年、ということは5年も放置してきたんだから。以前追加された欧文フォントのBookerlyは明らかにディスプレイでの見やすさを意識したフォントだったが、日本語で追加された筑紫明朝なんて、E Inkディスプレイではなく、従来の紙を想定したフォントでしかないだろう。これからもフォント差し替えか、jailbreakに頼るしかなさそう。
-- 追記おしまい --

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2017年10月13日 (金)

Kobo: FW4.6.9995アップデート

パフォーマンスに問題があって引っ込められた4.6.9960の修正版がさっそく出たようだ。FW4.6.9995。

一応パフォーマンスはアップしたようだが、冊数の少ない実験機のgloで試してみただけ。


◎ダウンロード
https://wiki.mobileread.com/wiki/Kobo_Firmware_Releases
自分のモデルがMark3、4,5,6のどれなのか確認してからダウンロードを。
インストールはFWのzipファイルを解凍したら、その中身を全部、.koboフォルダにコピー、USB接続を解除、再起動、でおしまい。

更新:
リリースノート
バグフィックスに少し追加があるだけで前回の4.6.9960と同じ。念のためもう一度書いておく。修正したところ、追加されたところは太字にした。

○本の管理機能追加
・ライブラリ画面で、複数の本を選択して一度に削除、既読・未読設定、コレクションに追加ができるようになった。
・「…」マークをタップするとメニューが表れ、そこに「本をまとめて管理」がある(下記の画像参照)

○ライブラリ画面の変更
・旧「表示」、旧「並べ替え」のドロップダウンの個所をすっきりした表示に。
・それぞれの本のリスト表示にも「…」マーク追加。これまでは長押しで出していたメニューが出現。
・下部のページ数の横に「移動する」が追加された(これまでもページ番号をタップすれば移動できたが)。
・コレクションの並べ替えで「冊数」を選ぶと、冊数が多い順に並ぶようになった(リリースノートにはないが追加)。
(以上、下記画像も参照)

○本を開いている時
・下部メニューに変更。「目次」と「読書設定」に飛ぶアイコンが2つ追加された。(下記画像参照)
・フォントを自分で選んでいない場合は、出版社のフォントが使われる(たぶんあれば)。
・リフレッシュ間隔の変更。1ページ毎から10ページ毎までに拡大。さらに章単位にもできる(下記画像参照)。
(補足しておくと、マンガは従来通り、毎ページリフレッシュするので、そのつもりで)

○解決された問題
・Archived books could remain synced to your Kobo eReader.
 (??? archived booksが何を指しているのかわからない)
・本の詳細情報で刊行日が表示されていなかった問題
 (和書は表示されないのか?)
・epubでハイライトを保存した後にリフレッシュが二度起きていた問題
・更新したOverDriveの本が貸出期間終了になることがあった問題
・OverDriveの検索結果がソートされない問題

その他の4.5から4.6への変更点については前回のFW4.6.9960の記事を参照。


◎スクリーンショット(再録):
Kobo_469960_01Kobo_469960_02
赤丸が変更個所。右の画像のフィルター(「すべて」のところ)で、冊数が表示されるようになった。「移動する」をタップすると、指定ページにジャンプ(以前はその脇のページ番号をタップすればできていたもの。わかりにくかったのだろう)。
そして、左の画像の「…」マークから出てくる「本をまとめて管理」。これが今回の新機能。これをタップすると、

Kobo_469960_03Kobo_469960_04
「まとめる」では何のことやらわからないが、これがコレクションに追加。本をフィルターや並べ替えを使って(「すべて」と「追加日」のドロップダウン)、探してチェックマークをつける。そして、「まとめる」をタップすると、右の画像「コレクションに追加」が現れる。同じように複数の本をまとめて「未読/既読」、「削除」もできる。

Kobo_469960_06Kobo_469960_07
「読書設定」画面。左端上下スワイプでライト調節の有効/無効がここで設定できるようになった。そして、ページめくりを「タップとスワイプ」にするか「スワイプのみ」にするか。タップのみはなく、「スワイプのみ」だけなのは、パネルにまちがって触ってページがめくれるのが嫌な人向け、ということか。右はリフレッシュ間隔の設定。増えている。

Kobo_469960_08
本のページでメニューを出したところ。下に目次アイコンと読書設定アイコン(ギアマーク)が追加された。


◎パッチ
Instructions for patching firmware 4.6.9995
https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=291203


ランチャー
v0.6で動く。他のバージョンは使えないので注意。
同梱のreinstall_on-animatorフォルダのKoboRoot.tgzで、on-animator.shを戻してやる必要がある。
-- 追記 --
gloは問題ないが、gloHDでは問題発生か。
スクリプトの処理は正常に行われているが、ランチャー終了ボタンを押しても、nickelが正常に復帰しないようだ(ホーム画面に戻らない)。画面が乱れてしまう。

ただし、電源ボタンを押すとフロントライトが消えるので、スリープになったことがわかるし、電源ボタン長押しで電源オフになるので、画面表示に問題が出ただけだろう。システムは動いている。
とりあえずの回避策としては、ランチャーを終了させたら、nickelを起動するのではなく、端末を再起動するように設定変更すればよい。
.kobo/db_scriptsフォルダに"nickel"という中身のないファイルがあるので、これを適当な名前にリネームして端末を再起動。これでランチャーの終了ボタンで端末の再起動に設定変更される。いちいち端末を再起動するのはわずらわしいが、当面はこれで。
-- 追記おしまい --

-- 追記 2 ---
とりあえず修正した。ランチャーv0.6用、FW4.6.9995専用。
glo(Mark4)と初代aura(Mark5)では問題なく、なぜかgloHD(Mark6)はランチャー終了後にnickel(ホーム画面)に戻らない。原因は画面の回転のようだ。そのためホームに戻れず、表示が乱れる。
とりあえずMark6のモデルは全部画面の回転を修正するようにしたが、Mark6はgloHDしか持っていないので、他のモデルは未確認。報告してくれれば対応する。

ダウンロード:KoboRoot.tgz
ランチャーv0.6用、FW4.6.9995専用。それ以外には使わないように。

本家ランチャーはどうやらH2O edition2にもようやく対応したようだ。
http://forum.vlasovsoft.net/viewtopic.php?f=9&p=4637#p4637
ただ、公式のダウンロードページにはまだない。新バージョンでランチャーを作りなおしてみたが、こちらもgloHDでディスプレイの回転問題が出るようだ。
-- 追記 2 おしまい --


◎koreaderも動いている。「koreaderがいつのまにか日本語化されていた」などを参照。
koreaderは10月リリースの最新版を使った。

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2017年10月12日 (木)

Kindle : 2017年新Oasis発売

Oasisの新モデル、10/30日発売。

基本スペックや値段はアマゾンの商品ページを参照。
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XCWJJMNなど

○注目点は、アマゾンのプレスリリースのタイトルにも出ている通り、
1) 7インチ、300ppiのディスプレイ
2) 防水(IPX8)
3) Audibleサポート
あたりか。

1) 大昔のKindle DXを除けばずっと6インチだったアマゾン、初の7インチ。
E Ink Cartaの300ppiは他のモデルと同じだが(無印を除く)、7インチになった分だけ解像度は、1680 x 1264になる。アマゾン史上最高。6.8インチなら他社にもあるが、7インチというのはアマゾンだけか。

2) 防水は内部コーテイング。水が侵入するタイプ。Koboやtolinoと同じHZOか。防水については他社の後追いで、新しさはない。

3) Audibleサポート復活。昔のKindle TouchまではAudibleがサポートされていたので、それ以来。これも昔からのユーザーからすると、新しいものではない。
ただし、イヤホン・ジャックはない。Bluetooth経由になる。(現行第8世代の無印とOasisもBluetoothはサポートされているので、ファームウェアのアップデートがあれば、使えるようになるようだ)

また、本を開きながらAudibleの朗読音声を合わせて聞くことはできない。どちらか択一になるらしい。洋書でそれをやろうと思っている人は注意(cnet: New Kindle Oasis is the ultimate Amazon e-readerの記事による)。


以下、個人的な注目点:
○バッテリー(カバー廃止)
旧Oasisのバッテリー搭載カバーはなくなって、本体にすべてのバッテリーが内蔵されるようになった。バッテリーの心配はしなくてよさそう。
LEDの数のが旧Oasisの10個から12個に増えたので、その分バッテリーを食うだろうと思うが、ディスプレイが大きくなった分、LEDの数も増えたのだろう。OasisはLEDを側面(ボタンがある側)につけているのが特徴。それ以外のモデルはディスプレイの下部にある。

○重量
バッテリーが増え、ディスプレイが大きくなるので重くなって、194g。
旧Oasisより当然重いが、6インチのPaperwhiteより軽いので許容範囲か。Voyageよりは重い。
(逆に言えば、Paperwhiteの重さが時代遅れなんだが)

○筐体
アルミニウムのようだ。Oasisの特徴である、持ち手側を厚くして、重心を変える形は踏襲。

○調光センサー
Voyageについていたものか。自動的にフロントライトを調節する。

○プロセッサ
あまり話題になっていないようだが、
cnet: New Kindle Oasis is the ultimate Amazon e-readerによれば、シングルコアからデュアルコアの1GHzになり、RAMは512M。クロック数は同じ1GHzだが、デュアルコアになって性能に変化があるのかどうか。ページめくりは少し速くなったとは言われているが・・・。

ようやく、i.MX7dualが来たのか? プロセッサが新しくなったのなら、新Oasisで第9世代になるのも納得。

○ファームウェア、というかソフトウェア
アマゾンのリリースノートにもあるが
・フォントサイズの変更:14段階になる(これまでのフォントサイズは8つ)
・フォントのボールド化(太さの変更)ができる(5段階)
・いわゆるナイトモードへの切り替え(黒地に文字を白にする)
・目が悪い人のためにメニューのフォントやアイコンを大きくするオプション
などが目を引く。
とくに、フォントを太くできるオプションはようやく来たという感じ。Koboでは昔から実装されていたものだから。これでフォントの入れ替えをしなくて済む人も増えるはず。
これらはファームウェアの変更なので、いずれは他のモデルにも提供されるはず。

気になるのはこんなところか。

個人的には防水はいらないし、6インチ派なのでコンパクトでありさえすれば7インチでも可、というスタンス。
防水とかディプレイの大型化とか他社の後追いでしかなく、新しさはないが、新しいユーザーを惹きつけるポイントにはなりそう。また、バッテリーをカバーから本体に戻したところもいい。実際、旧Oasisはアマゾンのラインナップから消えていることからしても、カバーにバッテリーというコンセプトは失敗と判断されたのかもしれない。

あとは、Oasisの最大の特徴であるページめくりボタンと、持ち手側を厚く(そして幅広くした)独特なデザインをどう見るかだろう。機能性はすぐれているのだろうが、個人的にはどうもなじめない・・・。

とはいえ、プロセッサがデュアルコアになったという話は気になる。i.MX7 dualなんだろうか。
-- 追記 --
i.MX7dualのようだ。
https://arstechnica.com/gadgets/2017/10/amazon-finally-makes-a-waterproof-kindle-with-the-new-kindle-oasis/
ようやくi.MX7dual登場のようだ。Kindleで初お目見えか? 
バッテリー消費がこれまでより少なくなったプロセッサらしいが、他のパフォーマンスはどんなものかな。
他のモデル、他社の端末に採用されるのはいつになるか・・・。
-- 追記おしまい --

詳しいレビューは10月30日の発売日にならないと、どこも出さないだろう。予約するかどうかは各自の判断。急がないなら、いろいろ評価が出てからでも。

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2017年10月11日 (水)

Kindle : 2017年新モデルは新Oasis??(追加情報)

見つけたので一応報告。

アマゾンのアプリのバナーに"the all-new Kindle Oasis"なんて画像が出た、とかいう投稿がmobilereadに。

画像はその投稿を参照。
https://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3591769&postcount=115

リンクはなかったので詳細は不明だったそうだ。また、ウェブブラウザでも一度見たとのことだが、今はもう消えているそうだ。

同じ投稿で言及されているKboardsってのはこれか。
https://www.kboards.com/index.php/topic,256438.0.html
7インチ、防水、Audibleって本当か。

画像からすると、あからさまな防水アピールだな。

さて、真偽のほどは?


それにしてもOasisなのか?
言われている通り、7インチでさらに防水にしたら、値段はいくらになるのやら。

一番売れているはずのPWはモデルチェンジしないのか? 一番ユーザーが多いはずのモデルがでかい、重い、厚いの三重苦、2012年の筐体のままってどうなんだ?

-- 追加
https://www.theverge.com/2017/10/11/16453860/new-amazon-oasis-kindle-waterproof-10th-anniversary

https://the-digital-reader.com/2017/10/11/new-kindle-oasis-waterproof-costs-249-7-screen/

http://blog.the-ebook-reader.com/2017/10/11/new-kindle-oasis-has-7-inch-screen-is-waterproof-and-supports-audiobooks

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2017年10月 7日 (土)

Kobo: FW4.6.9960リリースかと思ったら配布中止

mobilereadeのスレッドで、いろいろ動作がもたつくとか遅すぎるというポストもちらほら出ていたFW4.6.9960たが、正式に配布中止になったようだ。

○mobileread、いつものdavidforさんのポスト:
"Firmware version 4.6.9960 - rollout stopped"
https://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3589862&postcount=111

FW4.6.9960はパフォーマンスに問題があるので、koboは配布を中止した、と。
今後のリリースについては未定。

ベータ・テスターのグループに次のようなメッセージが回ってきたとのこと。
・ライブラリ、「更新日」の並べ替えに時間がかかる。本が多いほどそうなる。
・端末の起動やホーム画面のロードも、以前のバージョンより時間がかかる。
で、以下のサジェスチョンがあったそうだ。
・スピードが気になるなら、並べ替えの「更新日」を避けるようにするか、
・同期/バックアップの後、ファクトリーリセットして、4.5に戻す。
だそうだ。

で、davidforさん自身のコメント
・FW4.5.9587の再インストールでも大丈夫だとは思う(たぶんファクトリーリセットなしで、ということだろう)。ただ自分で試したわけではない。やるなら本だけでなく全体のバックアップを取ってから、自己責任で。
・遅いのは「更新日」の並べ替えだけではないと思う。
・4.6.9960はサーバーには残っていて手動でダウンロードはできるが、端末の同期でアップデートされることはない。

と、こんな感じの顛末。アップデート取り下げは前にもあったし、とにかくがんばれ、kobo。


コンパイラが変わった、という情報もでている。
https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=3589564#post3589564
GCC: (Linaro GCC 4.9-2017.01) 4.9.4 になったそうだが、これで何か影響があるものなのか。


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2017年10月 4日 (水)

Kobo: FW4.6.9960アップデート

FWアップデート、4.6.9960。いつものように、Miniは除く。

FWのURLが"july2017"のままで、いまひとつ正式リリースなのかよくわからないが、けっこう大きな変更がある。とりあえず、もう読書には一切使っていない実験機のgloで試してみた。

◎ダウンロード
https://wiki.mobileread.com/wiki/Kobo_Firmware_Releases
自分のモデルがMark3、4,5,6のどれなのか確認してからダウンロードを。
インストールはFWのzipファイルを解凍したら、その中身を全部、.koboフォルダにコピー、USB接続を解除、再起動、でおしまい。


更新:
◎リリースノート(mobilereadのスレッドから)
https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=290957

○本の管理機能追加
・ライブラリ画面で、複数の本を選択して一度に削除、既読・未読設定、コレクションに追加ができるようになった。
・「…」マークをタップするとメニューが表れ、そこに「本をまとめて管理」がある(下記の画像参照)

○ライブラリ画面の変更
・旧「表示」、旧「並べ替え」のドロップダウンの個所をすっきりした表示に。
・それぞれの本のリスト表示にも「…」マーク追加。これまでは長押しで出していたメニューが出現。
・下部のページ数の横に「移動する」が追加された(これまでもページ番号をタップすれば移動できたが)。
・コレクションの並べ替えで「冊数」を選ぶと、冊数が多い順に並ぶようになった(リリースノートにはないが追加)。
(以上、下記画像も参照)

○本を開いている時
・下部メニューに変更。「目次」と「読書設定」に飛ぶアイコンが2つ追加された。(下記画像参照)
・フォントを自分で選んでいない場合は、出版社のフォントが使われる(たぶんあれば)。
・リフレッシュ間隔の変更。1ページ毎から10ページ毎までに拡大。さらに章単位にもできる(下記画像参照)。
(補足しておくと、マンガは従来通り、毎ページリフレッシュするので、そのつもりで)

○解決した問題
・Archived books could remain synced to your Kobo eReader.
(??? archived booksが何を指しているのかわからない)
・Date Published was not displayed on books’ item
(こちらもよくわからない)

◎さらにいつものdavidforさんの補足をかいつまんで:
○コレクションを開く時間が短縮。
○「大文字モード」追加。メニューのフォントなどを大きくする(目の悪い人向け)。「設定」 > 「体験版アプリ」 > 「大文字モード」で。ただし、文字が切れる場合もあって、あくまで体験版。
○ライブラリ画面の変更(上記のリリースノート以外で)
本のフィルター(「すべて」のドロップダウン)のメニューで、各項目に冊数が表示されるようになった。
○リフレッシュ間隔の変更
上記の通りだが、ゴーストは少なくなったようだ。リフレッシュなしで20ページ程度進めても読みやすさは変わらない。
○ページめくり方法の指定が可能に:「タップまたはスワイプ」と「スワイプのみ」から選べる(「読書設定」)。
○日本語の本のソート(並べ替え)方法の変更(後述)。
○左端の上下スワイプでフロントライトを調整する場合、ページをタップしてメニューを出しておくと、上部メニューに明るさの%が表示される(通常は「○%既読」や時刻が表示される個所に)。
(さらに補足すると「読書設定」に「画面左端をスワイプして明るさを調節」のオン・オフが追加されている)
○本をインポートしている時にACSMファイルがあると、メッセージを表示する。(ASCMファイルはADEで本をダウンロードする時に使うもので、AdobeDRMのepub本の話。kepubには関係ない)
○バグフィックス
・ブラウザでのダウンロードが問題なくなった(DropBoxもOK)。
・外部SDのkepubがインポートし直しになる問題の修正。
・特定のkepubで端末がリブートしていた問題の修正。
・epubでナビゲーション・バーを使って移動した場合、元の位置に戻れなくなった問題の修正。
・Pocketの記事でリブートしていた問題の修正。
・単語選択やメモ・ハイライトメニューを消した時に、リフレッシュが2度生じていた問題の修正。

こんな感じ。

○個人的に気づいた点、感想:
・FWアップデート後、ライブラリを開いたらいきなり「未読に設定しますか?」のポップアップ・ウィンドウが出現。「1%読んでから1か月以上読んでない本があるから、チェックマークをつけて「未読に設定」するかとうか」みたいなことを聞かれた。

・davidforさんの言う通り、コレクションを開くのは速くなったが、本を開いた状態からホーム画面に戻ったり、コレクションからライブラリ(「すべての本」)に戻ったりするのは逆に遅くなったようだ。

・リフレッシュ間隔を従来の6ページより大きくできるようになったが、さて表示の質はどうなんだろう。davidforさんはゴーストは少なくなったと言っているが、本当に表示の劣化が少なくなったのかどうか・・・。koboはkindleより文字のかすれ方が元々激しいが、それは変わらない気がする。それに、マンガはこれまで通り毎ページリフレッシュだから、やはりゴーストはひどいのかもしれない。なんらかのチューニングがあったものと思いたいが・・・・。

・複数の本を一度にコレクションに入れたりできるのは、手動でコレクションを作っている人には朗報だろう。これはkindleではすでにできていたもの。逆に、kindleには未読/既読のカテゴリーがないし、たしか本を複数まとめて削除することもできなかったはず。

・本の並べ替え(書名や著者名にすると)
以前は数字、アルファベット、日本語の順に並んでいたが、このFWでは、
1) 日本語のひらがなもしくはカタカナで始まるものが五十音順で最初に来る
2) 次に漢字で始まるものが来る。これはきちんとソートされない。漢字の音読み、訓読みの区別ができないからだろう。全部音読みにしているっぽい。(日本語のソートはめちゃくちゃに決まっているから、もともと無視していた)
3) そして、数字、アルファベット(洋書)になる。
というわけで、ランチャーのファイル名を000で始めて、最初に来るようにしておいたのが台なしだな。あと、個人的には洋書から始まってくれてかまわないんだけど・・・。

日本語の本のソートについてはどうなんだろう、まず本のメタデータにひらがな/カタカナの読み方をかならずつけるようにして、それを端末のデータベースに反映させる。そして、ソートする時はひらがな/カタカナのほうを参照するようにする、ということかなあ。本のメタデータにひらがな/カタカナの読み方がついているものかどうか、データベースがそれを拾っているのかどうかも確認してないから、なんとも言えないが、koboの開発陣が和書のためだけに仕事をするとは思えない・・・。

○参考までにいくつか画像:
Kobo_469960_01Kobo_469960_02
赤丸が変更個所。下の画像のフィルター(「すべて」のところ)で、冊数が表示されるようになった。「移動する」をタップすると、指定ページにジャンプ(以前はその脇のページ番号をタップすればできていたもの。わかりにくかったのだろう)。
そして、上の画像の「…」マークから出てくる「本をまとめて管理」。これが今回の新機能。これをタップすると、

Kobo_469960_03Kobo_469960_04
「まとめる」では何のことやらわからないが、これがコレクションに追加。本をフィルターや並べ替えを使って(「すべて」と「追加日」のドロップダウン)、探してチェックマークをつける。そして、「まとめる」をタップすると、下の画像「コレクションに追加」が現れる。同じように複数の本をまとめて「未読/既読」、「削除」もできる。

Kobo_469960_06Kobo_469960_07
「読書設定」画面。左端上下スワイプでライト調節の有効/無効がここで設定できるようになった。そして、ページめくりを「タップとスワイプ」にするか「スワイプのみ」にするか。タップのみはなく、「スワイプのみ」だけなのは、パネルにまちがって触ってページがめくれるのが嫌な人向け、ということか。下はリフレッシュ間隔の設定。増えている。

Kobo_469960_08
本のページでメニューを出したところ。下に目次アイコンと読書設定アイコン(ギアマーク)が追加された。


◎パッチ
Instructions for patching firmware 4.6.9960
https://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=290990
必要なものはほぼそろったが、行間調整を24段階に増やすパッチがまだ。これがないとどうも落ち着かない。


ランチャー
v0.6で動く。他のバージョンは使えないので注意。
同梱のreinstall_on-animatorフォルダのKoboRoot.tgzで、on-animator.shを戻してやる必要がある。


◎koreaderも動いている。「koreaderがいつのまにか日本語化されていた」などを参照。
koreaderは2か月毎に最新版をリリースしていて、今月新しいのが出たが、それはまだ試していない。

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2017年10月 2日 (月)

Kobo: koreaderがいつのまにか日本語化されていた

もちろん日本語縦書きepubが読めるわけではなく、メニューの表示を日本語にもできるようになっていた、という話。
自炊派にはいいリーダーだろうから、日本語化されると使う人も増えるのかもしれない。いつ日本語が追加されたのかはよくわからない。

使ったのは現時点での最新リリース。koreader-nightly-20170821 (v2015.11-1152-gabaa699)。
https://github.com/koreader/koreader/releases
リンク先を見るとわかるが、ファイルマネージャー画面(「ファイルブラウザー」)で本の表紙のサムネイル表示なんかが可能になった。

メニューを日本語表示にしてみたもの:
Koreader_jp01


日本語にするには、メニューを出し、ギアアイコン(?)から「Language」へ。下の画像の「言語」になっているところ。
Koreader_jp02
「前面ライト」とあるのは「フロントライト」のこと。日本語化したのは日本人じゃないのかも?
「微調整」のところも、「減少」「増加」よりは「大きく」「小さく」のほうがわかりやすいと思う。


Koreader_jp03
下のメニュー:コントラスト(ガンマ値)の変更もできるのが強み。


◎koreaderのアップデート
○手動でやる
1) defaults.luaを変更しているなら(ページめくり方向などなど)、変更部分をdefaults.persistent.luaに転記しておく。
2) ダウンロードしてzipを解凍。出てきたkoreaderフォルダを端末のものと入れ替えてやればいい(「KSMなしでkoreaderを使う」で書いたkoreader.shの修正はもう必要ない)。
で、defaults.persistent.luaを端末のkoreaderフォルダに突っ込む。


○ネットワークアップデート(OTAアップデート)
実験機のgloで試してみたら、Stable版ではアップデートはない、と言われた。とりあえず開発版にアップデートしてみたが(v2015.11-1276-g92e0067になった)、本当にStable版のアップデートができないものなのかはよくわからない。

1) defaults.luaを変更しているなら(ページめくり方向などなど)、変更部分をdefaults.persistent.luaに転記しておく(これでdefaults.luaがアップデートで上書きされても大丈夫、ということ)。
2) メニューの一番右「三本線アイコン」から「OTA update」 > 「Setting」 > 「OTA channel」と進むと、StableかDevelopmentが選べる。StableではアップデートできなかったのでDevelopmentを選択した。
3) 「OTA update」 > 「Check for update」
あとは待つだけ。再起動を促されたら完了。初回の起動はいつもより時間がかかった。

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