ドイツ語多読本: Erwin Moser: Winzig. Das große Buch vom kleinen Elefanten
Winzigという名の子ゾウの物語。
名前の通り、ゾウにしてはとても小さく、背の高い草の下で眠っている間に、両親の目から見えなくなってしまい、ゾウの群れから見捨てられてしまう・・・。
以前買ったもので、アマゾンの洋書バーゲンコーナーでたまたま見かけたので紹介。
今だと57%引きでかなり安い(400円程度)。バーゲンコーナーの洋書は、待っていると値段が下がっていって、70%以上オフになったりするものもある一方で、突然コーナーから消えるものもある。できるだけ安く買いたいと思うと、買い時がむずかしい。
Erwin Moser: Winzig. Das große Buch vom kleinen Elefanten
3712語
Winzig, der Elefant
Winzig geht in die Wüste
Winzig sucht die Elefanten
Winzig findet seine Eltern
の、1200〜1300語程度の4冊を1巻にまとめて、ソフトカバー版にしたもの。
3歳以上向けの読み聞かせ絵本。
これら元のタイトルを見るとあらすじはわかってしまうが、元の4冊目はタイトルですでに結末を明示しているようなもの。3歳児向けの絵本だし、当然そうなるはずの結末だろう。そこにいたるまでのストーリーを楽しむ。
語数は多めだが、イラストが各ページの半分もしくはそれ以上を占めていて、その場面に合わせた絵になっているので、ストーリーは追いやすく、わからない単語も推測しやいと思う。
印象的なのは第1話冒頭とと最終話の結末。
寝ている間に置き去りにされたWinzig、目覚めてまず感じるのが、何か足りない、という感覚。おかあさん、おとうさんはどこ? と考える知恵すらない子供の無力さ。そして、自分の長い鼻と似た形のものを持った生き物を仲間かもと思ったりするいたいけのなさ。
(表紙の絵もそんなイメージを暗示? ゾウの鼻はドイツ語ではRüsselだが、チョウとかハチの長い口もRüsselだったりする。じゃあ長いのがRüsselなのかと思うと、ブタの鼻もRüsselだったりして、ドイツ人的にはブタの鼻も長いのか、それとも、Rüsselにはもっと別な意味合いがあるのかとも思ったりする。日本語だとゾウだろうとブタだろうと鼻は鼻だから)
あとは、いつものErwin Moserで、いろんな場所に出かけて行っては、いろんな生き物に出会って、冒険・・・。
で、最終話の結末。元のタイトルが示しているように、最後は両親に再会するわけだが、ゾウの習性に反して群れには加わらないWinzig。そのわけは最後までのWinzigの物語をたどってきた人には納得。
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