ドイツ語多読本: Mandy Sutcliffe: Belle & Boo. Gute Nacht, kleiner Hase
「さあ寝ようか」という時の絵本がなぜかたくさんある。
子供を寝かしつける大人の苦労の裏返しなのか(?)、ベッドに入るまでのルーティーンをたどるような話は多い。これもその一冊。
Mandy Sutcliffe: Belle & Boo. Gute Nacht, kleiner Hase
535語
緑のパジャマの女の子BelleとウサギのBoo。
今日も一日たくさん遊んで楽しかった。でももう眠いな・・・なんて、ぬいぐるみをイスに座らせた丸テーブルでお茶を給仕しているBelleはエプロン姿、窓際でクッションに背をあずけて、あくびをこらえているBoo。そんな最初の場面。もう寝る時間?とBooは聞くけれども、その前にお風呂の時間だよ・・・。
それで、次はバスタブに浸かるBelleと、水が苦手なので石鹸の泡で遊んでいるBooの姿。
で、今度はもうベッドに行く時間?と聞くBooに、もうすぐ、でもその前に人形の髪を梳かさないとだめだよ・・・。そんな感じで、Booがたずねるたびに、ぬいぐるみを寝かしつけなきゃ、寝る前のミルクとクッキーがいるよ、次は歯を磨かなきゃ・・・。
そういう寝る前の様々な事柄が終わって、ようやくベッドに行く時間になったかと思うと、Booの眠気が覚めてしまう。騒いで喉が乾いてしまったのだ。Belleが水を一杯持ってくる間に、Booのほうは、よし隠れて驚かせてやろう、Belleはサプライズが好きだから、なんて隠れ場所を探しだす・・・。
さて、Booはどこに身を隠し、Belleはどうやって見つけ出すのか?
小さな動物とコンビを組んだりすると、子供のほうは大人役を演じるのも定番の役割分担か。
Belleはお母さんのような役回り。そうやって大人の真似をしていろいろなことを学んでいくのだろうが、大人の真似をする子供がまたかわいらしかったりもする。
昔風の懐かしい絵柄な気がするのはBelleの髪型のせい? それにまつげが長い。
背景がクリーム色で、必要最小限の物を穏やかな色使いで端正に描いていて、穏やかな絵本。目にやさしい。女の子だけでなく、絵本を選ぶお母さんにも受けそうな絵本。
オリジナルは英語。日本語訳も出ているので人気作家?
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