ドイツ語多読本: Ed Young: 7 blinde Mäuse
7匹の目の見えないネズミが妙なものを発見、1匹ずつ出かけて行っては探査報告をするのだが・・・。
7匹のネズミの黒いシルエット。上に伸びた長い尻尾が特徴的。
表紙では黒いシルエットだが、本の中では赤、緑、黄、紫、青、オレンジ、白の7色のネズミ。
最初のページは黒い背景に、赤、緑、黄、紫、青、オレンジ、白の線が7本、画面下から斜め上に伸びているだけの絵。なんだろうと思ってページをめくると、7匹のネズミの尻尾だとわかる。黒い背景に色鮮やかな7匹のネズミが浮かび上がるという構図。全ページとも背景が黒なのは、目が見えないことを表しているのか。
目が見えない7匹のネズミ、池のそばに奇妙なものを発見。驚いて逃げ帰るが、やはり気になって、赤いネズミが月曜日に出かけていく。そして、赤いネズミが言うには、柱だ・・・。
ページの構成がどうなっているかというと、最初は、左に7匹のネズミ、右に大きなゾウの片足が描かれる。ページをめくると、左にネズミたち、右に赤のネズミに色を合わせてか、赤い大きな柱が描かれている。
同様の構成で、次の火曜日には緑のネズミが出かけていく。右に描かれるのは象の鼻。ページをめくると、緑色の大きなヘビ。緑のネズミはヘビだと主張する・・・。
こうして、水曜日には黄色のネズミ、木曜日には紫のネズミ、金曜日にはオレンジのネズミが出かけて行っては、バラバラの主張をする。それぞれのネズミがゾウのどの部分から何だと判断するのかは、絵本を見てのお楽しみ。
こうして意見の食い違いで口論になるものの、最後の日曜日、白いネズミが出かけて行って、みごとに謎を解いて、ゾウだと見抜く。さてどういう行動を取ったのか?
表紙を見ると黒いシルエットなので、本の中もそういう絵になっているのかと思いきや、黒い背景に7つの色が映えるカラフルな絵本。ゾウの体のどの部分を何に見立て、どう描いているかも見所。
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