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2016年5月 1日 (日)

Kindle Oasis:allesebook.deのテストとレビュー、その他

allesebook.deのテストが出たので紹介。
プロセッサがPW2(2013)から変わらずi.MX6のまま、ディスプレイもE Ink Cartaの300ppiで、基本性能に大きな変化はないと思うけれども・・・。

◎allesebook.de: Kindle Oasis im ausführlichen Test

アマゾンでわかるスペックなどは省略。適当にかいつまんで。

◯デザイン
・第一印象は小さい。
 横幅は増えているが、他のモデルよりかなり背が低い。
 ベゼルはボタンがある方は2.2cm、ボタンがないほうは1cmの幅。
・背面は持ち手側(ボタンがあるほう)が厚くなっていて握りやすい
 重心が手の方にくるので、130gがさらに軽く感じられる。
 触った感触もよい。ただ、指紋が目立つのが難点。
・カバーをつけると100gプラスされるが、カバーは完全に折り返すことができるので、カバーつけたままで読むことは可能(Oasisの軽さ、持ちやすさは犠牲になるが)

◯ボタン
・ボタンの位置は(個人的には)完全。持つとちょうどページ送りボタン(上のほう)に親指がかかるので。
・押し具合も良好。長いボタンのどこを押しても問題ないし、固すぎることもない。

見た目は個人の趣味の問題だが、持ちやすさに文句のつけようはないだろう、という結論。

◯ディスプレイ・フロントライト
・ディスプレイの背景の色味:
PWは少し青みがかり、Voyageがそれより明るい感じで、Oasisはその中間。
Oasisは薄さを実現するためにこれまでとは違うディスプレイを使っているのかもしれないし、導光版が変わったのかもしれない(とallesebook.deは推測)。
(*一応補足しておくと、ディスプレイは個体差があるので、この個体がたまたまそうだったと思っておくほうがいいかもしれない。実際Oasisは暖かい色味だという人もいる)

・フロントライトなしでのコントラスト(数値は大きいほうがよい)
Ko_kontrast_unbeleuchtet
(個人的感想:値段が高いからと言ってOasisがトップというわけではないようだ。ライトなしだとH2Oがトップだが、はっきり言えばどれも大差はない)

・フロントライト最大でのコントラスト(数値は大きいほうがよい)
Ko_kontrast_vollbeleuchtet
(個人的感想:LEDの数が多くなって明るくなったOasisがトップかと思いきや、そうでもないらしい。
とはいえ、これもどのモデルも大差はない。以前のように同じCartaでもアマゾンに一日の長があったという時代はもう終わり。どんぐりの背比べみたいなものだが、この2つのテストではVoyageがOasisより上)

・フロントライト最大時の明るさ(数値は大きいほうがよい)
Ko_hellig_max
LEDが10個で一番多く、サイドにLEDを配置したので照射距離も短くなったので、Oasisがトップ。
周囲が明るい場所で読む時、フロントライトは明るいほうがコントラストが上がるという意味で有益。

・フロントライト最低時の明るさ(数値は小さいほうがよい)
Ko_hellig_min
暗いところで読む場合、ライトが明るすぎると読みにくいので、暗くできたほうがよい。

・フロントライトの均一度
Ko_beleuchtung_verteilung
ディスプレイを9分割して明るさを測定している。数値の差が少ないほど均一。Oasisが一番すぐれている。これもLEDをサイドに配置して照射距離が短くなったため。

以上のように、照明の均一度ではトップだし、フロントライトの明るさの調節範囲もすぐれているし、コントラストも良好で、ことさら問題にすべきところはない。
ただ、気になる程ではないが、ライトの明るさと見る角度によっては、LEDの光の暈がサイドに見える場合がある。

(個人的補足:このLEDの光漏れ問題のひどいものがmobilereadのフォーラム、アマゾンのカスタマー・レビューでも報告されているので、運が悪ければ不良品にあたってしまうかもしれない。後述)

◯バッテリー
・本体のバッテリーの容量が小さいので、これまでになかったスタンバイ・モードが用意された。
長く使わないような時に使用する。スリープと違って、カバーを開けて画面が復帰するまでに5秒程度かかる。

・また、これまでのモデルとは違って、はじめてフロントライトを完全に消せるようにしたのも、バッテリー消費を抑えるためだろう。

・本体250mAh(こちらのサイトの画像では245mAh) + カバー1290mAh = 1.540 mAh。
参考までに、PW=1420mAh、Voyage=1320mAh。
アマゾンの主張では、WiFiオフ、フロントライトの明るさ10で1日30分の使用で、8週間使えることになっている。計算し直すと、28時間になる。これをOasis本体のみに適用すると、本体の単独使用では約4.5時間ということになる。
使ってみた実感から言うと、この計算で合っているようだ。フロントライトをオフにすれば、8時間から10時間だろうか。

補足:c't Magazinのテスト"Kindle Oasis im Test: Handlich, aber ohne Ausdauer"
ここは30秒に1度パネルをタッチする機械まで作ってテストをするところだが、それによると、フロントライトなしで30秒に1度のページめくりで、バッテリーのもちは12時間を切るぐらいだったと言っている。ライトをつけた場合については不明。雑誌本誌に詳細が載るのかもしれない。参考までにPWはライトなしなら50時間。表の"Laufzeit"のところ参照。
(最初c'tは、ライトを中間レベルにした場合は3時間、ライトなしで5時間しかもたないと言っていたが、FWが5.7.4にアップデートされて結果が変わった、としている)
-- 追記 ---
c't MagazinのOasisの完全記事が出た。バッテリーのテスト結果も明示されている。
Lesen mit Rucksack. E-Book-Reader Amazon Kindle Oasis mit Akku-Hülle
◯バッテリーのテスト結果:
30秒に1度パネルをタッチしてページをめくった場合
ライト・オフ: 17時間 / カバーをつけると105時間
ライト・オン(50cd/m²): 5.9時間 / カバーありで30.8時間
(50cd/m²がどの程度なのかはよくわからないが中間ぐらいの明るさ)
◯コントラスト: 17:1
VoyageやTolinoよりコントラストは落ちるとしている。
-- 追記おしまい --

・カバーによる充電時間
バッテリ残量20%から50%の段階でカバーに入れると、45分から90分で充電が終わった。

・本体の小さなバッテリーの寿命を心配する人もいるが・・・
サイクル耐久性についてはっきりしたことは言えないし、メーカーによっても違うだろう。が、アマゾンも何らかの対策をしているものと推測はできる。カバーをつけている時はつねに充電が行われているわけではなく、周期性があって何らかの条件に従っている模様。これまでの観察では残りが94%になると充電が行われるようで、こまめな充電は寿命を伸ばす。
(個人的補足:バッテリーのことはよくわからないので、文章が十分理解できているか、いまひとつ自信がない)

--
allesebook.deは中国のサイトから流出した画像を見た時点で、これは手に馴染む、これまでの最高の端末になるはずだと言っていたので、当然ながら高評価。本体のバッテリーの弱体化を批判する声に対しては、数時間読んでカバーに入れるというサイクルで、日常的には十分実用的だろうとしている。


◎リフレッシュ間隔
c't Magazinの記事。
・リフレッシュの間隔が章単位になっている(表の"Invertieren des Displays"のところ"kapitelweise")
(個人的感想:これは2013年のkobo auraですでに実現されていたものなので、はっきり言えば何をいまさらだが、とりあえずVoyageの14ページ毎よりはよくなっている。c't Magazinのスペック比較表ではPW3(2015)も14ページ毎になっているが、これは正しい?)


◎ディスプレイ問題
プレス向けの評価機はおそらくアマゾンが事前にチェックしているだろうから(と、自身が評価機をもらっているlesen.netが言っている)、そういうサイトでディスプレイを問題にしているところはないかもしれない。が、アマゾンのカスタマー・レビューなどでは個人ユーザーから問題が報告されている。

それを記事にしているのがlesen.net。
"Offenbar große Qualitätsprobleme bei Kindle Oasis"
LEDのところが照明がまだらになって影ができる、というアマゾンのレビューが多数ある。LEDを10個に増やして照明はより均一になったはずではなかったのか。また、先日のプレス向けのOasisiお披露目で、アマゾン関係者が「Voyageのディスプレイ問題はもう過去のものだ」と語っていただけに、残念な結果だ、と。

いくつか画像が添付されているレビューへのリンク。
Ko_fehlerhaft01 Ko_fehlerhaft02
左がアマゾン・ドイツ、右はイギリス

レビューは星5つが多く、問題のある個体は少数だろうが、運が悪ければ交換しなければならないかもしれない。それで何週間も待たされる?

・mobilereadでもスレッドが立っている。
"My Oasis has splotchier lighting than any early Paperwhite or Voyage I've seen."
画像をひとつ。
Ko_splotchier

同じスレッドから、こういう画像を見てしまうとVoyageのカラー・グラデーション再びか?と思ってしまう。
post#49の画像
Ko_colorshift
左Oasis、右Voyage

LEDの光源から離れたところが黄色っぽくなる。Voyageの場合はLEDが下にあるので、上部が黄色くなり、OasisはサイドにLEDがあるので、左から右にグラデーションができる(スレッドの反応を見ていると、このグラデーションが本当に見えない人もいるようだ)。

というわけで、Voyageのディスプレイ問題は根本的には解決していない、という嫌な予感がする。これはPWには見られない現象なので、フラットのVoyageとOasisに固有の問題なのかもしれない。Voyageが出たのは2014年。それなのにいまだに問題を残しているというのは・・・? 

ディスプレイの色に個体差が出るのは仕方がないにしても(こちらの方のOasisはずいぶん黄色い)、グラデーションになっていたり、LEDの影が見えたりするのは嫌だろう。なんと言っても高価格の最高級プレミアム・モデルなんだから。
Voyage以来のディスプレイ問題が解決できていなかったとしても、高級品のOasis向けに特別に品質チェックするなんてことはできないのかな。どんな割合で問題のあるディスプレイが混じっているのかは知らないが。

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