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2016年5月23日 (月)

ドイツ語多読本: Géraldine Elschner / Antoine Guilloppé: Wie ein Wolf

Webで本の中が全部見られるmineditionからまた一冊。

ここから全ページ見られる。
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=313

Géraldine Elschner / Antoine Guilloppé: Wie ein Wolf

400語

闇に屹立する都会のビルと、夜に吠える犬の黒と白のコントラストが印象的な表紙。

最初のページは、金網越しに、耳を立て、牙を剥き、こちらをにらむ恐ろしげな犬の姿。
人々は「まるでオオカミみたい」と言った・・・。

次は、都会のどこかの片隅なのか、コンクリートに深く打ち込まれた杭に鎖でつながれ、フェンスで入口を塞がれている、犬の姿。
誰も近づかない・・・。

と、ここまでだとそこがどこで、この犬が何なのかよくわからないだけに、犬の存在そのものが不気味だが、読み進んでいくと、判明する。

毎日、人間たちが通りかかる、みんなかわいくておとなしいイヌを探しているのだ・・・と。
つまりは、イヌの収容施設。訪れる人間たちはそこからイヌを引き取っていく、そういう場所。で、こんなオオカミみたいなイヌには誰も用がないのだ、と・・・。

というわけで、表紙からなんとなく都会をさまよう野犬の話だろうか、と勝手に推測していたが、そうではなく、すでに人間に飼われたことのある、人の手のぬくもりを欲するイヌの話だった。

ある時、杖を持った大きな男がやってきて、じっと目を見つめて、首筋をなでる・・・。なでられている時のイヌの表情は、最初のこわい印象があるだけに、こちらもほっとさせる。

最後は、牧羊犬として野を駆け巡る日々・・・。

ストーリーよりも絵で読ませる力を持った絵本。

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