Kindle: スクリーンセーバー・カスタマイズ(jailbreak)
Kindleのスクリーンセーバーを変更する方法。
◎条件
・jailbreak済みであること。
・KUALからMR Package Installerまでのインストールが終わっていること。
「Kindle: 5.6.5 jailbreak方法」参照
「Kindle:jailbreak方法(5.7.x - 5.8.1)その1 準備編」以下参照
・それから当然、キャンペーン情報なしのモデルであること。
◎FW 5.x ScreenSavers Hack のスレッド
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=195474
インストール方法、設定方法などはここを参照。もしくはReadme.txt。
◎スクリーンセーバー・ハックのインストール
snapshotの最新版を使う。
1. Snapshots of NiLuJe's hacks
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=225030の
Packages targeting the Kindle 5 (Touch/PW1/PW2/KT2/KV/PW3):から
kindle-python-0.14.N-rXXXX.tar.xz
kindle-linkss-0.24.N-rXXXX.tar.xz
をダウンロード・解凍(XXXXはリビジョン番号)
2. KUAL経由でインストール
解凍してでてきた、
Update_python_0.14.N_install_pw2_kt2_kv_pw3_koa_kt3.bin
Update_linkss_0.24.N_install_pw2_kt2_kv_pw3_koa_kt3.bin
を
kindle の mrpackages フォルダにコピー
3. KUALでインストール
KUAL > Helper+▽ > Install MR Packages
の順にタップしていく。
再起動後、スリープにしてみて、こんな画像が出れば成功。
◎スクーリーンセーバーには3つモードがある
KUAL > Screen Savers▽ > Screen Savers Behaviors▽ とタップしていくと、こんなメニューになる。
1. Image Cycle(デフォルトなのでメニューから消えている)
Random Image Cycle
Shuffled Image Cycle
自分で追加したカスタム画像をスクリーンセーバーにする
2. Last Screen
最後にディスプレイに表示されていたものをスクリーンセーバーにする
3. Cover
読んでいる本の表紙をスクリーンセーバーにする
◯KUALの動作について少し
KUALのメニューは動的に変化する。たとえば、"Last Screen"を選んでタップすると、KUALのメニューが更新されて、"Last Screen"の項目は消える(選択できなくする)。代わりにデフォルトの(メニューから消えていた)"Image Cycle (Default)"の項目が出現する。
メニューが更新されると、KUALのトップ画面に戻る。更新には少し時間がかかるので、画面下に出るメッセージを見ておく。もし操作途中にトップ画面に強制的に戻されたら、待ちきれなかった自分がいけないのだ、と思うこと。KUALがおかしいのではない。
では上から順に設定方法を。
◎追加したカスタム画像を表示する
◯Image Cycle(Default)
追加したカスタム画像を順番にサイクル表示する。
設定方法:
1. スクリーンセーバーにする画像の用意
フォーマット: PNG
サイズ:
PW1(2012)/PW2(2013): 758x1024
PW3(2015)/Voyage: 1072x1448
可能ならグレースケールで。
** これ以外のフォーマット、サイズの画像は表示されない **
2. 用意したスクリーンセーバー画像を所定のフォルダへ
kindle の linkss/screensavers フォルダへ
3. KUALでframeworkを再起動して変更を反映させる
KUAL > Screen Savers▽ > Restart the framework now
(再起動中に、"S checking screensavers...."の表示が画面下に出る)
◯Random Image Cycle
frameworkの再起動時やkindleの再起動時に、カスタム画像の表示順をシャッフルするもの。再起動時に順番を一度シャッフルするという意味。あとはその順番で画像がサイクルするということ。スリープのたびに表示される画像の順番がランダムになるわけではない。
設定方法:
1. KUALで、
KUAL > Screen Savers▽ > Screen Savers Behavior▽ > Random Image Cycle
2. 設定を変更したら、かならずframeworkをリスタートする
KUAL > Screen Savers▽ > Restart the framework now
◯Shuffled Image Cycle
動作はRandom Image Cycleと同じ。ただ、autorebootの設定をした場合に適用される。
autorebootというのは、USB接続を解除した時に自動的にkindleを再起動させるもの。
KUAL > Screen Savers▽ > Enable autoreboot feature (Legacy Def.)
でautorebootは有効になるが、時間のかかるkindleの再起動をしなくても、KUALからframeworkの再起動をすれば済むので、たぶんこれは過去の名残り。
こんな感じ。
左がVoyage、右がPW2
◎ラストスクリーン・モード
表示されていた最後のスクリーンをスクリーンセーバーにする。本のページ、ホーム画面あるいは設定画面だろうと、最後に見ていた画面がスクリーンセーバーになる。
自分でスクリーンセーバー画像を用意する必要はないし、カスタマイズのオプションもないし、一番楽に設定できる。
設定方法:
1. KUALでラストスクリーン・モードに設定
KUAL > Screen Savers▽ > Screen Savers Behavior▽ > Last Screen
2. 設定を変更したら、かならずframeworkをリスタートする
KUAL > Screen Savers▽ > Restart the framework now
(再起動中に、"S last mode setup..."の表示が画面下に出る)
画面上下に黒い帯が入るのでスクリーンセーバーだとわかる。 開いた本のページがスクリーンセーバー
フォント設定画面やX-RAYでも。Voyageは5.6.2.1なので、設定ウィンドウは旧式のまま。
◎カバー・モード 読んでいる本の表紙をスクリーンセーバーにする。 ◯デフォルトの設定 設定方法: 1. スクリーンセーバーをカバー・モードにするKUAL > Screen Savers▽ > Screen Savers Behavior▽ > Cover
(KUALのメニューが更新されるまで少し時間がかかる。自動的にKUALのトップ画面に戻るはず)
これでKUALのメニューに"Cover Mode Behavior▽"という項目が追加される。
そこからカバー・モードのカスタマイズができるが、とりあえずそのままデフォルトで設定してみる。
2. 設定を変更したら、かならずframeworkをリスタートする
KUAL > Screen Savers▽ > Restart the framework now
(再起動中に、"S cover mode setup..."の表示が画面下に出る)
カバー・モードの場合、スクリーンセーバー画像ができるまで少し時間がかかるので、本を開いてすぐにスリープにしても表紙画像は出てこない。処理中だ、みたいな画像が出る。少し待つこと。
それから、時計の時刻がずれていると、正しい本の表紙が表示されないらしいので、時刻のチェックを。
◯カバー・モードのオプション
KUAL > Screen Savers▽ > Cover Mode Behavior▽
と進むと、
Black Borders: 画像に黒い縁をつける
Stretch to fullscreen: 画像を拡大して隙間を埋める(縦横比は無視)
Autocrop: 画像をサイズに合わせて切り取る(縦横比はそのまま)
Add Personal Info ...: パーソナル情報を表示(後述)
No Dithering(LowMem): ディザリングしない
Riemersma Dithering: Riemersma方式のディザリング(よくわからない)
Handle periodicals: 定期購読雑誌(日本では雑誌の定期購読はないはず)
設定を変更したら、過去の表紙画像のキャッシュを消去してから、
KUAL > Screen Savers▽ > Screen Savers Tools > Clear cover cache
かならずframeworkをリスタートする。
KUAL > Screen Savers▽ > Restart the framework now
◯カバー・モードのパーソナル情報の表示
「パーソナル情報」(Personal Info)って何? と思うが、これはKinldeの設定で入力した情報のこと。具体的には、
Kindleの「メニュー」ボタン > 「設定」 > 「端末オプション」 > 「Kindleのカスタマイズ」 > 「端末名と個人情報」 > 「端末メモ」
で入力した情報のこと。kindleを紛失した場合に、拾った人に持ち主の連絡先がわかるようにするためのものか?
この情報がスクリーンセーバーの表紙の下のほうに、バナーで表示される。デフォルトでは、
If found, please contact:
の後ろに「端末メモ」の入力情報が表示される。何も入力していなければ、
のようになる。
この"If found ..."の文字列はカスタマイズできる。 「端末メモ」に何か入力する必要もないし、適当に文字列を書き換えて利用するのがよさそう。
1. 設定に必要なファイルを作成pinfo_header(拡張子なし)という名前のファイルをエディタで作成
表示させたい文字列を適当にエディタで。ただし日本語はNG。"???"となって表示されない。
また、改行コードをLF(unix式)にできるエディタを使う。Readme.txtによると、改行コードのCRはセミコロンに変換されるそうだ。編集が終わったら、
pinfo_header を kindle の linkss フォルダへ
2. KUALでカバーのキャッシュ、Personal Infoのキャッシュを削除する
KUAL > Screen Savers▽ > Screen Savers Tools > Clear cover cache 続けて Clear personal info cache
3. Personal infoを有効にする
KUAL > Screen Savers▽ > Cover Mode Behavior▽ > Add Personal Info Watermark
(KUALのメニューが更新されるまで少し時間がかかるので、待つ)
4. 設定を変更したら、かならずframeworkをリスタートする
KUAL > Screen Savers▽ > Restart the framework now
デフォルトのカバー・モードは単に表紙を表示するだけで、開いた本の表紙を表示させているのか、スクリーンセーバーなのか区別できない。なので、Personal Infoをカスタマイズして表示させてある。区別するには表紙画像に黒枠をつけるオプションもある。
とりあえずこのくらいの説明しておけば大丈夫かな。 kindleのスクリーンセーバーはどぎついものが多いので、変えたい人もいるはず。昔は文豪の肖像画だったりと、もっと穏やかで、まともだったのに。本を読んでいるときにはどうでもいいことではあるが・・・
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コメント
いつもありがとうございます。Voyageのjb完了しました。感激です。
この記事で「キャンペーン情報なしのモデルであること」ですが、amazonにお願いすると良いことがあるかもしれません。私の場合、スペシャルオファーが通ってしまいました。
これからも、よろしくお願いします。楽しみにしています。
投稿: ec5a | 2016年2月20日 (土) 20時41分
どのモードにしてもlastscreenのように起動時の最終画面がスクリーンセーバーになっていしまいます。
投稿: | 2016年8月15日 (月) 18時18分
説明が不足しています。具体的なアドバイスが必要なら、具体的な状況説明をしてください。
まず「起動時の最終画面」が何を指しているのかわかりませんし、「どのモードにしても」とおっしゃいますが、そもそもモードの切り替えができていないのでは?
状況がわからないので、とりあえず「Screen Savers Tools」の「Reset to default behavior」でスクリーンセーバーの動作をデフォルトに戻してから、やり直してみてください。また、上の記事に書いた通り、モードを切り替えたり、スクリーンセーバー画像を変更したら、毎回かならず「Restart framework now」してください。
投稿: soranoji | 2016年8月15日 (月) 19時09分