ドイツ語多読本: Emely Gravett: Mathildas Katze
ネコの着ぐるみを着た女の子と、なかなか誘いに乗ってこないネコ、それぞれの表情がユーモラスに描かれた絵本。
Emily Gravett: Mathildas Katze
73語
最初のページを開くと、
「Mathildaのネコは毛糸玉で遊ぶのが好き」という文といっしょに現れるのは、Mathildaが投げた毛糸玉が飛んでくるのを驚いたふうに見ているネコの様子。
それで次のページに行くと、
「毛糸玉で遊ぶ
箱」
と、毛糸玉で遊ぶに打ち消し線、その下に「箱」の一言。そして、箱のなかに隠れて取っ手の穴からネコを見ているMathilda。対するネコは箱から距離を取って見ているだけ、という絵。
この打ち消し線はなんだろうと思って、次のページをめくると、
「毛糸玉で遊ぶ、
箱、
三輪車に乗る!」
と、打ち消し線が増えて、三輪車に乗るMathildaの後ろ姿に、そこから飛び降りて逃げ出すネコの姿・・・。
というわけで、Mathildaはネコが好きなもの、いっしょに遊べるものを探しているらしい。そのチャレンジする姿が次々に描かれていくというストーリー。
懸命にいろいろチャレンジするMathildaの様子はかわいらしく、逆に、ネコらしくマイペースに、ある時は冷淡に、ある時はまるで無関心に、あるいは驚いたりするネコの姿は表情豊かで、Mathildaとの対照的な様子も楽しい。輪郭線も鉛筆で書かれているようで、色彩もそうだが、全体的に柔らかく、やさしい絵柄。
いくらがんばってもネコが興味を示さないので、さすがにMathildaも最後は頭にきて、着ぐるみを脱ぎ捨ててどこかに行ってしまう。すると、ネコのほうは・・・と、もちろん安心の結末。
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