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2016年1月27日 (水)

ドイツ語多読本: Torben Kuhlmann: Maulwurfstadt

一匹のモグラが地中に住み始め、モグラの町というか大都会ができあがるまでの歴史。

Torben Kuhlmann: Maulwurfstadt

45語

巨大な歯車がいくつも重なりあい、暗い空間を圧する重量感が印象的。
文章は最初と最後に少しあるだけ。基本、絵だけで読ませる絵本。

機械化、都市化、文明化、その光と影の物語といったらいいか。文がないので、どう読むかは読む人それぞれで。


表紙のあと、扉のページには、手で横穴を掘って、進んでいくモグラの姿。

最初のページは、緑の草原にモグラの存在をうかがわせる、土の盛り上がりがひとつ。

次には、すぐに他のモグラが数匹、トランクやつるはしを持ってやってきて、それぞれに暮らし始める。

と、次にはもう、地下の奥底まで延びる竪穴につけられた螺旋階段、そこをシャベルやつるはしを肩に、黄色いヘルメットをかぶって降りていく、たくさんのモグラたち。

扉のページでは裸で手で掘っていた穴も、今では機械を使い、モグラたちは服も着ている。

地上の草原には土の盛り上がりが増え、いくつか煙突が飛び出して、黒い煙を吐いている。

と思ったら、もう町に路面電車。さすがモグラだけに垂直にも電車が走る。そして、トレンチコートに中折れ帽と時代を感じさせる服装、でも、画一化されたネズミたちの姿。

そして、予想はつくかもしれないが、その行き着く先は・・・? 
(裏表紙の見返しには、自然保護、環境改善の動きを示す新聞や写真が描かれている)

電車やトンネル掘削機など、メカニックな部分は細かく描きこまれていて見飽きない。それから、雰囲気を出しているのが、オールド・ファッションな服装やテレビ、電話機や蓄音機。
でも、一番印象に残ったのは、螺旋階段がどこまでも続いていく、縦穴を上から下に覗いた場面。一度火がついたら、とどまること知らない欲望の奥知れなさを表しているようで。

TrailerがYouTubeにあがっているので、リンクしておく。


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