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2016年1月13日 (水)

E Ink社、300ppi以上のパネルは作れると言っているらしい、でも・・・?

運が悪い人にあたってしまったVoyageの黄色変色ディスプレイだが、その問題はなくなった、なんてmobilereadのポストがあって、その元記事から。
CES 2016(アメリカでこの前やっていた家電見本市)でE Ink社の人が、300ppiより高解像度のディスプレイは作れる、と言ったとか。

http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=269568

元記事は
http://motherboard.vice.com/en_uk/read/want-better-e-ink-displays-for-the-kindle-bug-amazon

元記事のVoyageのディスプレイ問題の記述部分はもう削除されてしまっていて、なんかうやむや・・・。

ともかく、300ppi以上のパネルの話に戻ると、
より解像度の高いパネルを作ることはできるけれども、実際に提供するかどうかは、顧客(アマゾンやKoboなど)が次世代の端末にどんなパネルを求めているかによる、と。うちとしては求められれば出すけれども、人の目に300ppi以上のパネルの違いがわかるかどうか。300ppiで十分というところもあれば、265ppiでけっこう、というところもある・・・・。

こんな感じの話。

このE Ink社の話を取り上げてコメントしているのが、lesen.net。
http://www.lesen.net/ereader/e-ink-wir-koennten-auch-hoehere-aufloesungen-24513/

問題はどこまで解像度、ppiを上げるべきなのか、というところ。上げれば、値段も上がるだろうし、プロセッサの計算力もより必要になる。それに、解像度を上げても、それ以上表示クオリティは上がらなくなる限界点がある。
商品を差別化するために、いずれ300ppiを越える製品は出るだろうが、ppiさえ上げればいいというものではない。表示クオリティは解像度以外にも、コントラストやライトなどの要因によっても決まる。

こんな論評。

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去年2015年は技術的には何もなかっただけに、今年は何か期待したい気持ちはあるが、さてどうなるか。

2015年は、アマゾンもKoboも旧来製品のディスプレイを2014年にすでに出ていた300ppiのCartaに変えただけで、何も新しいものを出してこなかったのは事実。300ppiの高解像度の製品が安く買えるようになったのは(Kindle Voyageの値段を考えてみよう)喜ばしいことだが、それだけ。Voyageユーザーから見たら、魅力のある製品はまるでなかったわけで。これまでは毎年何かしら革新・進歩があった電子書籍端末だが、2015年は本当に何もなかった。

300ppi以上の高解像度ディスプレイだが、アマゾンやKoboがどう判断するか次第なんだろう。300ppi以上にしても肉眼では差がわからないものなのか、実物を見ることができる人しかわからないし。でも、アマゾンやKoboが300ppiで十分と判断したら、それ以外の部分で何かアピールできないと、新製品に魅力を与えることはできないだろうし・・・。

lesen.netの論評にももっともなところがある。たとえばディスプレイのコントラスト。現行のCartaにしたって、フロントライトをつけてようやく「紙の白さ」だと主張できる代物。ライトなしでは画面は灰色、コントラストが落ちるのはひと目でわかるし、allesebook.deのテストの数値を見てもあきらか。解像度は上げられるとE Inkは言っているんだから、ひょっとしたらコントラスト向上のほうがむずかしかったりして・・・。

このまま2016年も現状維持で進んでいくのか、何か新しいものが出てくるのか。

ついでなので、最近ひさしぶりにLiquavistaの名前を目にしたので、紹介しておく。
"Amazon Should Release a Reader’s Edition Tablet With a Liquavista Display"
http://blog.the-ebook-reader.com/2016/01/06/amazon-should-release-a-readers-edition-tablet-with-a-liquavista-display/
amazon.comが読書に最適と売りだした"Kindle Fire HD 8 Reader’s Edition"は、解像度も低いし、バッテリーは持たないし、日光下では画面が見えなくなる液晶だし、読書に最適とは言えない、もしそんなタブレットがあるとしたら、アマゾンが2013年に買収したLiquavistaのディスプレイを搭載したものだろう、という話。

今年Liquavistaが製品を出すという証拠は何もない。が、そろそろ何か動きがあっていいのでは、という期待があるからこそ、こういう記事も出てきたのだろう。

もうひとつはallesebook.de。
"Das war das eReader-Jahr 2015 – das könnte 2016 bringen"
http://allesebook.de/e-book-reader/das-war-das-ereader-jahr-2015-das-koennte-2016-bringen-68246/

こちらは2015年の回顧と、2016年の展望というか憶測。
以前から、Liquavistaのカラーではなく、モノクロのディスプレイで電子書籍端末を出せばいいじゃないか、なんて言っていたallesebook.de。
この記事でも、2016年のアマゾンで注目したいのは、Liquavistaのディスプレイを使うかどうかだ、と言っている。ただし、省電力のカラー・ディスプレイでタブレットに使われるか、コントラストがすぐれた白黒ディスプレイで電子書籍端末に採用されるかは、判断に迷う、とのことらしい。もちろん、2016年も2015年引き続き、何もない停滞の年になる可能性もあるとしつつの話。

LiquavistaのElectrowettingとかいう技術がどんなものかよく知らないし、液晶に取って代われるほどの性能が出せるのか、それともせいぜい電子書籍端末に使える程度のものなのかもわからないが、何か動きを期待している人もいるみたいだから、気には留めておこう。


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