ドイツ語多読本: Mark Sperring / Sébastien Braun: Wann habe ich endlich Geburtstag?
日本なら「もういくつ寝るとお正月?」だが、そんな感じの、誕生日が待ち遠しい気持ちに素直に突き動かされる子グマと、それに翻弄されるパパの話。
Mark Sperring / Sébastien Braun: Wann habe ich endlich Geburtstag?
630語
夏の朝、目を覚ますとパパのベッドに飛んでいく子グマ、「起きて、きょうは僕の誕生日だよ」。
パパは驚き、しまったという顔をして、あわててドアから飛び出していく。が、いや待て、あと3日あるじゃないか・・・。
次の日の朝、また同じ光景が繰り返されるのは、コメディの定番パターン。「きょうは誕生日だよ」・・・。
パパは今度は家の外まで飛び出して行ってから、はて、と我に返り、うめき声をあげる。
いいかい、誕生日まであと2回寝なくちゃダメなんだと説明して、ちゃんと対策を講じる。
それで次の日の朝はパパがゆっくり寝ていられるかどうかというと・・・、もちろんうまくいっては、笑いはとれない。
また子グマが起こしにくる。「誕生日だよ」ではなく、「あと何回寝なくちゃダメなの?」と教えたことが仇になるという・・・。
こんな感じで、子グマに翻弄されつつも、毎回「起きてしまったから仕方ない、出かけようか」と子グマを連れだしては、こっそり誕生日の準備をするパパなのだ。
そして誕生日当日のサプライズも大成功、満足の子グマを見守るパパだが、「よし、あしたこそゆっくり寝られそうだな・・・」
が、そうは問屋が下ろさない最後のオチでも笑わせてくれる、絵柄もストーリーも軽妙で楽しく、温かい絵本。
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