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2015年12月10日 (木)

Kobo: FW3.19.5613 アップデート & パッチ、スクリーンセーバー

12月にあるだろうと言われていたKoboのアップデート、3.19.5613。
そして、日本の楽天もようやく海外と歩調を合わせる気になったのか、日本でもアップデートが配布されている。同期を取ったらアップデートされた。

3.18.0からは海外と同時に日本でもアップデートが提供されているが、方針を変えたのか、楽天? それはそれで喜ばしいこと。今回は日本語フォントの変更があったので、そのせいもあるのかもしれない。

◯ダウンロード
同期を取ればアップデートされるが、パッチをあてる、もしくは手動でアップデートするにはダウンロードを。
いつもの
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660 から。

miniを除くすべてのモデルがアップデート対象のようだ。

◎更新内容
新機能の追加ではなく、バグフィックスがメイン。

いつもの人のメモから。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=268351
・3.18.0でのリフレッシュ問題(フルスクリーンにすると毎ページリフレッシュになる)の修正。
・日本語フォントの変更。これまでのゴシックとリュウミンから、「Kobo UD角ゴ」と「Kobo筑紫明朝」に変更。
・USBケーブルでPCにつなぐとスリープするようになった(ライトがちゃんと消えるようになったということか)。
・トルコ語環境の改善。
・日本語の読書環境(japanese reading experience)改善。(といっても、フォントを変えただけのようだが?)
・読んでいる本の検索で、正しい本を検索するようになった。
・Keyboard or web view could have been blacked out if you slept/woke the device quickly(わからない)
・章ごとにファイル分けされておらず、1ファイルに何章も入っているkepubのパフォーマンス改善。
・他のフォーマットのパフォーマンス改善。

他の人の報告によると、
・Auraで、ピンチ操作によるフォントサイズ変更を有効・無効にする設定がきちんと動くようになった。
・Auraで章のはじめにリフレッシュする動作が正常になった。
・データベースを書き換えて認証回避している場合、同期できない。

こんな感じか。

個人的な感想:
◯やはり重要なのは、フルスクリーンでのリフレッシュ問題が解決したこと。これは大きいだろう。

◯日本語フォントの変更も大きな変化。
メニューのフォント(ゴシック)は以前よりくっきり見やすくなったように思う。
筑紫明朝のほうはどうだろうなあ。Gloでしか確認していないのでわからないが、少し太くなったような気もしないでもない。でも、まだそのままでは見やすいとは思えない。300ppiのglo HDだったら、また違うのかもしれないが、持ってないし。
ちなみに、これまでのリュウミンはOTF、新フォントはTTFだそうだ。どういう意図なのかは不明。
個人的にはリュウミンのほうが好みだが、仕方ない。

また、Kobo eReader.confで見るとフォントは、
「Kobo 筑紫明朝」が"KBJ-TsukuMin Pr6N RB"
「Kobo UD角ゴ」が"KBJ-UDKakugo Pr6N M"となっている。

"Kobo"と頭につけているからには、Koboの独自仕様のフォント? よくわからないが、筑紫明朝のほうはこれか?
http://fontworks.co.jp/font/tsukushi/tsukushimin/RB.html
RBとなっているので、横棒を太めにしたフォントのようだ。

UD角ゴのほうはよくわからないが、"M"なので、RegularではなくMediumだろう。
UDフォントなので、紙ではなく電子機器などのスクリーンを念頭に置いたフォントか。
メニューが見やすくなったのはいいとしても、ゴシックで本の本文を読む気にはならない。

けっきょくフォントはパッチをあてて、フォントの太さを変更可能にしないと、まだ読みにくいだろう。もしくは、Koboはフォントの追加が自由にできるので、好きなフォントを追加するか。

もうひとつ文句を言っておくと、Kindleにはレギュラーのフォントにボールドフォントもついてくるから、太字の表示がきれいだが、Koboの日本語フォントにはボールドフォントがない。だから太字が汚い。この点にも変化はないようだ。

◯で、上のリストにある「日本語の読書環境(japanese reading experience)改善」だが、どうもフォントを変えただけのようだ。
あいかわらず日本語フォントは欧文フォントと違って、そのままでは太さの変更ができないし、余白と行間の調節もできないまま。何も変わってはいない。

行間・余白の調節を可能にするには、これまで通りデータベースの書き換え(本の言語設定を日本語から他の言語に強制変更)が必要だし、パッチをあてないとフォントの太さは変えられない。

◯ヘッダーとフッター(上下の余白部分)が大きくなっている。
この点は、Koboの開発者がどういうセンスをしているのか、まるでわからない。フッターはパッチで小さくできるが、ヘッダーはどうしようもない。
なので、個人的にはフルスクリーン(ヘッダー、フッターの表示オフ)必須。

で、フルスクリーンにすると、和書で一番下のフォントが少し切れる。これもパッチで修正可能だからいいが、上下の無意味な余白を大きくするなら、フルスクリーンも正式サポートしろ、と言いたい。


◎パッチ
Instructions for patching firmware 3.19.5613
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=268407

ほんとにこのパッチなしではやっていけない。


◎スクリーンセーバー
いつものやつがそのまま使える(再インストールの必要はない)。
Random Screensaver Image
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=255238

だが、スリープ時と電源オフ時のスクリーンのスキャンはやり直し。やり方は3.18.0の時の記事を参照。

日本語環境のgloなら、.addons/screensaver/screensaver.cfg で、
 offset=115
 standby=84e0a7c5819ead4a562d51eb0655599b
 poweroff=626d37eb73ed200b62aa7642b5409698
でいけるはず。auraはまだアップデートしてないので未調査。

-- 追記 --
auraの場合
offset=115
standby=be188c9fd7abc62bf8266d5f60904def
poweroff=ac62a250d1ea18ddef461d1a4e2e71e4
-- 追記おしまい --

行間・余白調節可能化、cfw本棚作成ランチャー
ファームのアップデートで起動ファイルが書き換えられるので、再インストールが必要。KoboRoot.tgzを.koboにコピーしてやるだけでよい。ただし、cfwの本棚作成機能を使っている人は、koboCFW.confが上書きされるのでバックアップを取ってから。
アップデートで/etc/init.d/on-animator.shが公式ファームのものに戻っただけなので、わかる人はtelnet/sshなどで、このファイルをランチャーについてくるものに差し替えて再起動すればいい。


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