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2015年12月24日 (木)

Kobo: ひもづけなしで端末を使いたい

楽天のアカウント作ったほうがはやいと思うが、やり方が記事になっていたので。

海外ならAdobeDRMの本しか読まないからkoboのアカウント認証はいらない、なんて人もいるかもしれない。そういう場合、koboの端末はアカウントでログインしないと使えなくて不便、という話なのだが、日本ではどうなんだろう。ストアから本(和書)は買わない、自炊本やDRMフリーのepubしか読まない、という人がどのくらいいるのか知らないが、とにかくそういう人向けの話。

http://allesebook.de/anleitung/anleitung-kobo-ebook-reader-ohne-registrierung-verwenden-67990/

当然、認証回避したら、本は買えないし、クラウドも使えなくなるから、購入済みの本もダウンロードできなくなる。(Adobe DRMの本は別認証なので読める)

昔のCFWには認証回避手段がついていたし、今ではKSMなんかをインストールすればたぶんできるだろうが、データベースをちょっと編集するだけなので、それらをインストールするまでもないだろう。

◎準備するもの
データベースを書き換えるので、そのツール。
DB Browser for SQLite
sqlitebrowser-3.7.0
https://github.com/sqlitebrowser/sqlitebrowser/releases
Windows/Mac/Linuxそれぞれに対応している。Linuxならそれぞれのディストリビューションにパッケージがあるはず。

◎手順
1. バックアップ。
データベース本体(KoboReader.sqlite)だけでもいいかもしれないが、ログアウトするので.koboフォルダをまるごとバックアップしたほうがいいかもしれない。

2. Koboを起動したら、メニューの「設定」 > 「アカウント」と進み、「楽天Kobo」を「ログアウト」。
もしくは「デバイスのリセット」だが、出荷時の状態に戻す必要はないだろう。

3. Koboが再起動して、言語を選ぶ画面になる。

4. 次にWiFiに接続してセットアップするか、USBでPCにつないでセットアップするか聞かれるので、PCに接続するほうを選ぶ。

5. USBでKoboをPCにつないだら、データベースを変更する。
1) sqlitebrowserを起動して、データベース(PCにつないだkobo端末の.kobo/KoboReader.sqlite)を開く。

2) 「user」を探して右クリック、「Browse Table」を選択。(元記事の画像を参照)
 もしくは「Browse Data」タブをクリックして、「Table:」のドロップダウン・リストから「user」を選択しても同じ。

3) ここのデータを消す。やり方は
- 「Delete Record」をクリックして削除。
- 「New Record」をクリックして空っぽのエントリー作成。
あとは保存。メニューの
- 「Write Chaneges」をクリック。
元記事の画像のようになる。

6. USBケーブルを抜くとKoboが再起動。WiFiかPCでのセットアップかの選択画面が一瞬現れるが、すぐにホーム画面になり、無事使えるようになる。

7. 「設定」 > 「同期/お知らせ」 > 「自動バックグラウンド同期」をオフに。
同期が始まると終わらなくなるので、バッテリーがすぐになくなるとのこと。

◎FW3.19の注意点
・認証回避したら以後は、「設定」 > 「アカウント」に進む場合は、事前にWiFiをオフにしておくこと。そうしないと、フリーズしてリセットを余儀なくされる、だそうだ。

・3.19以前に認証回避している場合、そのまま3.19にアップデートすると、エラーが出てログインを求められるそうだ。が、上のデータベースの書き換え部分の操作で対処できるそうだ。

この手順でできたが、Kobo eReader.confの設定(メニューの「設定」で変更した項目その他)デフォルトに戻されるので、バックアップしておいた.koboフォルダから戻してやる必要がある。KoboLauncherなども消える。

というわけで実験終了。
バックアップしておいた.koboをまるごと元に戻せば、以前の環境が復活するので問題なし。

箱から出したばかりの新品のKoboの場合は、セットアップをWiFiでするかPC経由でするかを選択するところでPCを選んで、データベース書き換え作業をすればいいのかな。
でも、セットアップ中にFWのアップデートがあるはずで、あれはアカウントの認証設定の前だったか後だったか。CFWの認証回避のようにセットアップでPCにつないだ時点で、最新FWを.koboにコピー、USBを抜いて再起動して、FWを手動アップデートしてしまってから、データベースを書き換えるのがいいのかも。まあ、認証回避なんてする人は自分で何とかするでしょう。


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コメント

認証回避は__DeviceIDの中身を空にするだけでよく,すべて空のレコードを作りなおす必要はありません.

某巨大掲示板のhackスレに書いてありました.

アップデート前にこれをやっておく必要があります.旧ファームウエアでも実害はありません.

投稿: よっちい | 2015年12月25日 (金) 20時20分

情報ありがとうございます。
__DeviceIDをクリアするだけでもいいみたいですね。
レコードを全部消すのは、それ以外のメールアドレスなどの情報を残しておいても仕方がない、ということなのかもしれませんね。


投稿: soranoji | 2015年12月26日 (土) 18時04分

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