ドイツのTolino新モデル2機種発表、KindleとKoboはどうなるだろうか?
日本には関係ないが、ドイツの専用端末Tolinoの新モデルが発表された。
ミドルクラスのTolino Shine 2HDと上位クラスのTolino Vision 3HD。
もはや300ppiのE Ink Cartaがスタンダードということか、どちらも300ppiのCarta。そして、外部SD廃止は全体的な流れなのか、Shine 2HDからはSDカードスロットはなくなった。Visionのほうは内部コーティングの防水仕様のせいか、元からSDカードスロットはない。
"Tolino Shine 2 HD im Test"
http://www.lesen.net/ereader/tolino-shine-2-hd-im-test-22883/
"Tolino Vision 3 HD im Test"
http://www.lesen.net/ereader/tolino-vision-3-hd-im-test-22881/
"Scharfe Bücher: Tolino Vision 3HD und Shine 2HD im Test"
http://www.heise.de/ct/artikel/Scharfe-Buecher-Tolino-Vision-3HD-und-Shine-2HD-im-Test-2845178.html
"Tolino Vision 3 HD und Tolino Shine 2 HD offiziell vorgestellt"
http://allesebook.de/e-book-reader/tolino-vision-3-hd-und-tolino-shine-2-hd-spezifikationen-66731/
Shine 2HDは6インチの赤外線方式、したがって、ディスプレイとベゼルの段差があるが、Vision 3HDは静電容量方式でフラット、さらに防水仕様(KoboのH2Oとは違って、水が入らないようにするのではなく、内部をコーティングして防水)、そして、背面をタップしてページをめくる機能がついている。
値段的にはShine 2HDがKindle Paperwhiteと同価格帯の製品で、Vision 3HDは160Euroで、Kindle Voyageの190Euroより安い価格設定。
上の記事を読んだ感じでは、Shine 2HDはPW3と同じ300ppiのCartaだが、パネルが旧製品の技術の使い回しで、Vision 3HDやKinldeよりコントラストが悪いとのこと。Vision 3HDのほうはパネルが刷新されて、コントラストも良好らしい。
あと、リフレッシュをほぼ完全になくした、と主張しているようだ。前からリフレッシュは60ページ推奨(それ以上の100ページやリフレッシュなしにも設定できる)だったから、元々少なかったのだが。
テストによると、フロントライトなしではコントラストに大きな差は現れないが、フロントライトをつけるとShine 2HDの弱さが見えるらしい。また、ライトを最大にした時のコントラストはVoyageがやはり一番すぐれているらしい。
また、ライトを最低にした時の明るさもTolinoはKindleほど低く抑えられないらしく、真っ暗なところで読むような場合には問題かもしれないとのこと。
というわけで、ディスプレイはまだアマゾンに一日の長がある、ということか。
KindleはPWが6月に出たから、やはり出るのはVoyageの新モデルか。
Cartaの300ppiがもうすでにスタンダードになりつつあるし、そう簡単にE Inkのパネルは進化しそうにないし、何でアピールするんだろう。11月量産開始と言われている新プロセッサの搭載だろうか?
搭載されるとして、Cartaの時のようにはじめはアマゾン独占だったりして・・・。
Tolinoは10月末発売だから、新プロセッサではなさそうな感じ。
で、Koboは?
6月にglo HDが出て、それからTouch2.0のアナウンスと、6インチが2機種新しくなったので、あとはH2Oの新モデル?
たしかに、H2Oのプロセッサはglo HDや現行Kindleより古い世代のものだし、改善があってもよさそう。
でも、個人的にはちゃんとした6インチの端末を作って欲しい。
まずはやはり、リフレッシュ間隔6ページってのをなんとかしてして欲しい。Tolinoは元から60ページ推奨、新モデルではリフレッシュなしという話だし、無印Kindleも60ページ。H2O、それから今年出たglo HDですら、いまだに6ページでリフレッシュ必須だなんて、ポンコツとしか言いようがない。なぜRegal Waveformを使わないのだ、Kobo。6インチauraでは採用したのに。
それから、静電容量方式のパネルにしてくれないかなあ。
gloの赤外線方式のパネルは感度が悪い。静電容量方式のauraと同じ感覚でタッチしても無反応なことしばしば。ちょっといらいらする。H2Oやglo HDで改善されているのかもしれないが、koboの赤外線方式のパネルにいい印象はない。赤外線方式では指以外のものが触れてもページがめくれる。それもあまり好きではない。
あと赤外線方式ではフラットにできない。段差はページめくりの邪魔になるので嫌い。
KindleもTolinoも、赤外線方式を使っているのは低価格モデルで、上位モデルはみんな静電容量方式なんだけど・・・。
VoyageやTolino Vision 3HDに対抗できるまともな6インチ、出さないかなあ、Kobo。でも、今年はもう6インチはないんだろうな・・・。
| 固定リンク
« ドイツ語多読本:Axel Scheffler / Julia Donaldson: Das Grüffelokind | トップページ | ドイツ語多読本:Karina Schaapman: Das Mäusehaus. Wir feiern Geburtstag! »
「Kindle」カテゴリの記事
- Kindle Paperwhite 第11世代を jailbreak して昔のUIを復活させる(2022.04.29)
- Kindle: jailbreakする気なら、5.14.3にアップデートしないこと(2022.04.26)
- Kobo LIbra 2 か Kindle Paperwhiteか? あまり表に出ていない情報も(2021.11.07)
- BooxもカラーE Ink端末発売(2020.04.24)
- ヨーロッパでもカラーE Inkの電子書籍端末販売(2020.04.17)
「kobo」カテゴリの記事
- 2022年新モデル Kobo Clara 2E 新リーク情報(2022.08.08)
- 2022年 新モデルはKobo Clara 2E のようだ(2022.08.05)
- Kobo: アップデート 4.32.19501(2022.04.16)
- Kobo Sage:バッテリー消費とkoreaderの対策(2022.04.19)
コメント