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2015年10月26日 (月)

ドイツ語多読本: Lorenz Pauli / Katrin Schärer: Die Kiste (minimax)

何度も紹介しているLorenz Pauli と Katrin Schärer による動物の絵本。

今回は海岸に流れ着いた木箱をめぐって、海の怪物(?)に怯える話。

Lorenz Pauli / Katrin Schärer: Die Kiste

633語

大きな木箱と4匹の動物、これが主役で、ストーリーを回す。

表紙のヤギと黒い犬がまず登場。番犬の黒い犬の制止も聞かず、海岸に降りていくと木箱を発見するヤギ。当然、何が入っているんだろうと思うわけで、ひょっとして罠か、なんて考えると、これまで気持ちのよかった海岸の風景も何やら不気味に・・・・。

そして、何か足音がする。海の怪物? そこで、ヤギは他に隠れる場所もないので、思わず木箱に飛び込む・・・。

そこに犬が追いかけてやってくる。ヤギは言う、海の怪物がいるぞ、と。
そこで犬も木箱に飛び込む。

すると、頭上から木箱に大きな黒い影。首をすくめて上目遣いで恐る恐る上を見上げる2匹・・・。

そこには・・・アホウドリ。「一緒に遊んでいい?」
遊びじゃない、海の怪物がいるんだぞ、と言われて、アホウドリも木箱に飛び込む・・・・。

あとはブタだが、もちろんブタも木箱に飛び込む羽目に。
狭い箱の中で押し合いへし合いしながら、木箱の隙間から外をうかがうことに。

これでは視界もさえぎられるから、逆に空想で恐怖は増していくばかりじゃないかと思わせる、うまい展開。絵の構図もダイナミックで、緊張感がある。

さて、4匹はどうやってこの状況から逃れるのか?
恐怖感が増幅するのは視界をさえぎる箱に入ってしまったためだが、でも、海の怪物の恐怖から逃れられるのも、実はこの木箱のおかげ・・・。どうしてそうなるかは読んでのお楽しみ。

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