Kobo: FW3.17.0 アップデート & パッチ、スクリーンセーバー
Kobo mini以外の全モデル、アップデート。3.17.0。
楽天が日本でリリースするかどうかは不明。
◎ダウンロード
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660 から
◎変更点
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3150595&postcount=16
日本のglo HD限定だった3.16.10を、全モデルで日本以外にもリリースしたという感じ。
なので、以下は3.16.10の変更点になかったものだけ。
・新しい言語インターフェイス追加(スペイン語・メキシコ)
・新しい日本語の辞書追加
・手動で追加した本の処理の仕方が少し変わった。いまいちよくわからないので原文。
... the sideloaded books are added to the library as they are processed. If something goes wrong, the books processed should be in the library. At the next disconnect, the processing will attempt to do the rest of the books. It might get stuck on the same book, but it will at least mean some of the books are readable.
・3.16.10で導入された、フリーズしたら自動的に再起動させるsickel。フリーズしてからsickelが再起動させるまでの間隔を長くした。それで自動再起動が減ったようだ。
こんなところか。
◎インストール
mobilereadでは日本限定、glo HD限定の3.16.10を試す人は多くなかっただろうが、3.17.0のリリースで、sickel絡みの話題も多く出てきた。
3.16.10からのアップデートはsickelに再起動させられて失敗するかもしれないとか、3.16.0ではファクトリーリセットしないとアップデートできなかったとか、3.15.0からのアップデートで再起動のループにはまったなど報告がある一方で、何の問題もないという声も上がっていて、正確なところはいまいちわからない。
問題ないと言っている人は公式のFWをそのまま使っている感じ。koreaderの追加など、FWに手を加えている人は注意が必要かもしれない。
試してみた。
glo: 3.16.10 -> 3.17.0 インストール問題なし
aura: 3.16.0 -> 3.17.0 インストール問題なし
(どちらも下のパッチとスクリーンセーバーを利用している)
2台とも大丈夫だったが、3.16.10からのアップデートの場合は、念のため先にsickelを無効にしておいたほうがいいかもしれない(とくにFWに手を加えている場合)。
KoboRoot-disablesickelを解凍して、KoboRoot.tgzにリネームして.koboにコピー。
◎3.17.0でもsickelによる再起動問題が発生する可能性はあるようだ
3.17.0に上げてから再起動に悩まされるようなら、上のやり方でsickelを無効化するか、sickelが再起動させるまでの時間をのばすパッチ(30秒にのばす)をあてたほういいだろう(下記のパッチと同じやり方で)。とくに、KSMとかcfwなど、公式FWが想定しないものを使っている場合は、sickelは無効化しておいたほうがよさそう。
だが、公式FWをそのまま使っている場合でも
・電源ON直後の操作は時間がかかるので、たとえば「バッジ」の表示で再起動
・大きなpdfの場合、「ライブラリ」のサムネイル作成に時間がかかって再起動
・辞書のダウンロードに時間がかかって再起動
など、問題が出る場合があるようだ。だが、ここでもこれらの問題はないという人もいる。
(mobilereadの"Firmware3.17.0 Discussion"スレッド参照)
で、sickelってけっきょく何なのだろう。爪楊枝でリセットする手間を省くために自動的に再起動させるものなのか? もしそうなら、それはちょっとおかしいだろう。
というのは、リセットがたびたび必要になる不安定なシステムを当然のように前提にしているから。本当ならその不安定さ自体をなんとかすべきなのに、ただ自動的にリセットするようにすればいいとか、対症療法というか、ごまかし。
◎使ってみた感じ
3.16.10とたいして変化はないようだが、
・3.15.0からのゴースト(残像)問題
gloはメニューやポップアップのゴースト(残像)が目立つのは3.15.0から変わらないが、本文ページ自体は普通に読める。辞書などのポップアップを消すとリフレッシュするので。
auraのほうはgloよりもポップアップやメニューの残像も少ないし、ポップアップを消した後のリフレッシュがなくても、ちゃんと読めるレベル。
・ページめくりは速くなったような気がするが、気のせいかもしれない。(kepubではなくepubなら速くなったらしい)
・glo HDで追加された新しい辞書がglo HD以外でも使える(glo/auraで確認)
国語辞典が新しくなった。ファイルサイズが90Mとやけに大きいが、これはどこの辞書だろう?
それから、プログレッシブ英和が追加される。
3.17.0にアップデートする最大の利点はここかもしれない。glo HDはアップデートしてもたいして変化はないだろうが、他のモデルは辞書が増える。辞書が必要ならアップデートしてみる価値はある。アップデート後に同期すると新辞書が追加される。
◎パッチ
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=263995
パッチの解説ページ: Index to the Metazoa firmware patches
パッチについては何度も書いているので省略。
◎スクリーンセーバー
H2O random screensaver image が前回のアップデートと同様、再インストールなしでそのまま使えている。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=255238
これも解凍したら、KoboRoot.tgzにリネームして使うこと。
glo/auraで確認済み。元々H2O用なのでH2Oは当然大丈夫だろうし、glo HDでもいけるだろうと作者は言っている。
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