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2015年8月

2015年8月30日 (日)

Kindle: FW5.6以降のjailbreak / そのKindleはjailbreak可能?(更新:2016.11)

2017/3現在でのKindleのjailbreakの状況。
ファームウェア5.8.8でjailbreakできなくなった模様。
5.8.8以前にjailbreakしてあれば、ファームウェアアップデート後もjailbreakは生き残る。
したがって、5.8.7.0.1までの段階でjailbreakを。

Paperwhiteマンガモデルはまだjailbreakできない

--
そもそも、それはjailbreak可能なKindle?
これが最初のチェックポイントだから、その解説をしながら説明。

jailbreak可能かどうかは、あとはファームウェアのバージョン次第。
(ホーム画面 > 右上のメニュー・ボタン > 設定 > メニュー・ボタン > 端末情報、でバージョン確認)

▲Kindle Paperwhiteマンガモデル
FWのバージョンに関係なく、まだjailbreak不可。


○マンガモデル以外はjailbreak可。
◎5.8.5/5.8.5.0.1
おそらく可能。
やり方はこれまで通り。「Kindle:jailbreak方法(5.7.x - 5.8.1)その1 準備編」以下参照。

◎FW5.7.2からFW5.8.5未満
jailbreak可能になった。
Kindle:jailbreak方法(5.7.x - 5.8.1)その1 準備編」以下参照。

・5.6.5以前にjailbreakしていて、5.7.2以上にあげた場合は、hotfixを適用すればよい。


◎FW5.6.5
jailbreak可能。
Kindle: 5.6.5 jailbreak方法」参照。
もちろん、5.8.xに上げて、「Kindle:jailbreak方法(5.7.x - 5.8.1)その1 準備編」以下の方法を使ってもよい。


◎FW5.6.1〜5.6.2
FWを5.6.5もしくは5.8.xに上げることでjailbreak可能になる。


◎5.6.xにアップデートする以前にjailbreakしていた場合
◯5.6に自動アップデートされても、hotfixの適用でjailbreak環境を復活できる。
ただし、フォントハックなどパッケージの再インストールが必要になる。5.6以降のパッケージのインストール方法はこれまでとは変わっているので注意。

◯もうひとつ、5.6以降の注意点
端末をリセットするとjailbreakは無効になる。だから、リセット後にもう一度jailbreakしようと思ったら、シリアル接続するしかなくなる。5.6以降は端末のリセットを避けること。


◎FW5.4.5以前
ファームウェアをアップデートしておらず、5.4.5までにとどめているなら、jailbreakできる。
こちらのjailbreakのまとめ記事参照。
基本、ファイルをKindleにコピーして、メニューの「Kindleをアップデート」をタップするだけなので、とくにむずかしいことはない。

ただし、5.4.5の場合は、ダウングレードしてからjailbreakする必要がある。(こちらの記事参照)。
5.4.5からのダウングレードについては、こちらの記事を。(繰り返すが、5.6.xはダウングレードできない)


まとめると、
FW5.7.2以降は、Kindleを開けて物理的にシリアル接続する以外にjailbreakできない。
それ以外はOK。


◎シリアル接続によるjailbreakについて
◯Voyageは、「Kindle Voyage: シリアル接続でjailbreakする方法」参照。

◯Paperwhiteのシリアル接続によるjailbreakについては、
"How to jailbreak 5.6.1.0.2 (serial port) step by step"
"KPW2 - 5.6.1.0.6 - Rooting/Jailbreaking"
など参照。
USB-シリアル・コンバータとの物理的な接続が終われば、あとは基本、上のVoyageの場合と同じはず。

◯無印については
"How-to obtain root access of New Basic Kindle (2014) FW5.6.0.1"
"KT2 Exposed"の画像で、基板上のシリアルポートの位置がわかる。

◯PW3(2015)でもシリアル接続でjailbreakしている人はいる。
"PW3 (2015) serial Jailbreak working?" 参照。

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2015年8月27日 (木)

ドイツ語多読本:Ulrike Möltgen: So gross und so klein

とにかく絵が印象的な猫と鳥の話。

Ulrike Möltgen: So gross und so klein

260語

変わった絵だが、色を塗ったり、スプレーしたりした紙を切り貼りしている感じ。
猫の手に鳥がとまっている。普通なら猫は鳥を捕食するはずだが、副題に「友情物語」。

「本当なら食べちゃうところなんだけど」と猫。「なぜ?」と問う鳥に猫が答える、「猫は鳥を食べるものだから」
「本当なら飛んで逃げるところなんだけど」と逆に鳥が言う。「なぜ?」と問う猫に、「鳥は猫が忍び寄ったら逃げるものだから」と答える鳥。

こんな会話が物語の出だし。
で、本来の習性に逆らって、鳥を食べないことにした猫と逃げないことにした鳥。なぜかというと、食べたらひとりになるし、逃げたらひとりになるから・・・。
本能に命じられるままの自然から逸脱して、考え始めたらそこにあったのは寂しさと愛?

じゃあ、いっしょに何をする? ということになって、
猫はネズミを捕まえようというが、それは鳥には無理。逆に、風に流されるままアフリカに行こうという鳥の提案は猫には無理・・・。そんなわけで、まるで性質の違う二匹がいっしょにできることは?

表紙を見ればひと目でわかると思うが、独特の味わいのある絵で、こんなストーリーが描かれていく。絵にインパクトがあるので、妙に見入ってしまう。

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2015年8月24日 (月)

ドイツ語多読本: Claude K. Dubois: Akim rennt

2014年のドイツ児童文学賞の絵本部門の受賞作。
http://www.djlp.jugendliteratur.org/bilderbuch-1/artikel-akim_rennt-3897.html

2013年の受賞作、Jon Klassen: Wo ist mein Hutとはまるで正反対の、シリアスなリアル世界のドキュメントのような絵本。

Claude K. Dubois: Akim rennt

425語

表紙を見てもわかるが、ごくラフなスケッチに、薄く色をつけただけといった絵柄。だが、中を見ていくと十分に迫力がある。
爆弾が落とされたのか、背後に爆発、そして前面には逃げまどう子どもに大人・・・。表紙を見ただけでどういう話なのかは予想できるだろう。対象年齢は7歳以上と、ちょっと高め。

文章だけのページが1ページあって、その後にそれを絵で描くページがしばらく続く。そのあいだ文に邪魔されずに絵に集中することができ、これは効果的な作り方だと思う。絵には文章で語られていない情報もたくさん含まれているから。

戦争が終わって川で遊んでいるAkim。ところが、爆音とともに飛来する飛行機、町から立ち上る黒い煙、逃げまどう人々、爆発で飛び散る石を避けようと頭を抱え、うずくまる人々・・・・。

混乱の中、家族とはぐれ、一人ぼっちになるAkim。
なんとか難を逃れ、焼け残った家に肩を寄せ合う人々、泣いているAkimを見て、手を差し伸べる女性がいて、抱き合って夜を過ごす・・・。

ところが兵士が突然やってきて、連れ出されるAkim。食事や洗濯などの雑用を強要される・・・。

文章は起こった出来事を淡々と語るだけ、その分、絵はかなり陰惨な場面も大胆に描いている。たとえば、Akimが路上に転がる死体を見下ろしている場面などはショッキング。Akim自身が死んだような顔をしている・・・。

その後、Akimはうまく逃げ出し、避難民たちの隊列に加わることができる。そして、どうにか川を渡って難民収容施設のようなところに行くことができるものの、これまでの体験や家族を思い出して、生活に馴染めない。が、最後はお母さんに再会。

ラストに救いがなかったら、やりきれない思いしか残らなかったところだ。
そして、書きなぐっただけのラフなスケッチのような絵柄も、事態の悲惨さを十分に伝えつつ、子供にショックを与えすぎないようにするには、これでよかったのかもしれない。


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2015年8月21日 (金)

Kobo: FW3.17.3 アップデート & パッチ、スクリーンセーバー

問題があって配布停止された3.17.0の修正アップデート、3.17.3。

楽天が日本にアップデートを提供するかどうかは不明。
FW3.16.10以降で再起動に悩まされている人は自分でアップデートをしたほうがいいかも。

3.17.0の問題点、インストールについては前の記事「Kobo: FW3.17.0 アップデート & パッチ、スクリーンセーバー」参照。

◎ダウンロード
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660 から


◎変更点
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3154719&postcount=17

・3.17.0で指摘されていた、PDFでsickelが再起動を引き起こす問題の修正。sickelは無効化されたらしい。
・電源OFFした時に開いていたページが記憶されない問題の修正
・同期の仕方変更。同期が速くなった。が、それは同期するものによって時間を変えたため。たとえば辞書はリスト(?)を変更した時に同期が行われる。
・ストアの表示が変わった(が、未確認)

とのこと。

問題のsickelは無効になっているらしいから、これで安心して使える?
再起動しろというsickelのログだけは残るが、実際の再起動はない、というポストもある。

同期の変更で気づいた点
すぐに「同期が完了しました」になる。それは本をダウンロード待ちの状態でライブラリに入れるだけで、ダウンロードは行わないからのようだ。
それから、「同期が完了しました」の後すぐにWiFiを切ろうとすると、「同期を中断しますか?」みたいなことを聞かれるので、バックグラウンドでなんらかの同期作業が行われている模様。

あと、上の説明の辞書のところだが、これはちょっと違うみたいだ。
カスタム辞書を入れている人は注意が必要。これまで通り同期すると、辞書は公式の辞書に戻されてしまう。「同期が完了しました」の後も、バックグラウンドで辞書の同期も行われているようだ。


◎いつもの便利なパッチ
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=264271

個々のパッチの解説はIndex to the Metazoa firmware patches


◎スクリーンセーバー
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=255238

再インストールなしで使えている。
FWをアップデートするとrcSが元に戻るので、このスクリーンセーバーのようにrcSを使わない方式は再インストールなしで済んで楽。


ついでなので、もうひとつ
◎KoboStuff
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=254214

ssh/telnet、sqlite3、python等々の他に、nano(エディタ)、fbgrab(スクリーンショット)も入っている。
これもrcSを書き換えないタイプなので、FWのアップデートがあっても再インストールがいらなかったりする。

このssh/telnet、sqlite3、pythonがあると、こちらのpythonのスクリプトで、ページめくりのタップ/スワイプを左右逆に変更できる。cbz/cbrのページ送り変えたいとか、和書でもどうしても右タップにしたいなんて人向き。

ssh/telnetでの操作はここを参照。language-ja-to-nl.pyを自分の使いたいスクリプトに読み替えればいい。
どのpythonのスクリプトを使うのかは、ファイル名で判断を。PPDは"Page Progress Direction"で、ltrが"left to right"、rtlが"right to left"のはずだから、見ればわかるはず。

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2015年8月19日 (水)

Kobo: FW3.17.0 配布停止中 すぐに新しいFWのアップデートがあるようだ

Kobo、FW3.17.0の配布を停止中。WiFiによる自動アップデートがストップしているらしい。

http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3154097&postcount=201
PDFで再起動してしまうバグを直す、とか。数日中にFWのアップデートがあるとのこと。昔あったみたいにバージョンを変えずにこっそりアップデートするのではなく、バージョンも上げるとのこと。


再起動のバグらしいから、やはり3.16.10で導入されたsickel絡みなんだろうな。

なら、日本のglo HDは3.16.10だから、同じ問題を抱えているはず。当然アップデートが提供されるべきだが、楽天だからなあ・・・・。
それとも、さすがにglo HDのアップデートはあるか?

glo HDのアップデートはあったとしても、glo/aura/H2Oのアップデートはないかもしれない。これまでの楽天のやり方からすると、その可能性はある。

アップデートすると、glo HDで追加された新しい日本語の辞書(新しい国語辞典と英和辞典)がそれ以外のモデルでも使えるようになるんだが(3.17.0で確認済み)、楽天だしなあ・・・。

まあ、自分でアップデートするからいいけど。
でも、海外のユーザーには提供される新しい日本語関連の辞書が日本のglo/aura/H2Oユーザーには提供されない、それが楽天の公式見解なら、日本のユーザーだけ損させる楽天って・・・

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2015年8月18日 (火)

ドイツ語多読本: Susanne Luetje / Sonja Bougaeva: Für dich

小さい子供向け、1歳半対象のやさしい絵本。
内容はもちろん簡潔。絵は見開きで一枚、文は1行。
文章が韻を踏んでいる絵本はたくさんあるが、これもその一冊。読んで聞かせる本だろうし。

ただ韻を踏む必要のせいか、ちょっとむずかしい単語の選択があるかもしれない。

Susanne Luetje / Sonja Bougaeva: Für dich!

48語

1歳半向けなので複雑な話になるはずもなく、要するに、お母さん/お父さんがいつでもいっしょにいるから安心していいんだよ、というメッセージの絵本のようだ。

いっしょに絵を見ながら、おしゃべりしたりするのが目的の絵本なんだろうが、文章はどちらかといえば、それを読んで聞かせる大人のためのものという気がしないでもない。

お前のためなら灰色の雲も追い払うし、山も動かす、空も青く描いてあげる・・・みたいな。

空を青く描くといっても、壁に青いペンキを塗っているだけ、なんてユーモラスなところもある。

森の緑、夜空の深い青、部屋の赤い壁と、色合いも鮮やかな背景に、いつもいっしょの大きなネコと小さなネコがにこやかなのが印象的。

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2015年8月15日 (土)

Kobo: FW3.17.0 アップデート & パッチ、スクリーンセーバー

Kobo mini以外の全モデル、アップデート。3.17.0。
楽天が日本でリリースするかどうかは不明。

◎ダウンロード
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660 から


◎変更点
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3150595&postcount=16

日本のglo HD限定だった3.16.10を、全モデルで日本以外にもリリースしたという感じ。
なので、以下は3.16.10の変更点になかったものだけ。

・新しい言語インターフェイス追加(スペイン語・メキシコ)
・新しい日本語の辞書追加
・手動で追加した本の処理の仕方が少し変わった。いまいちよくわからないので原文。
... the sideloaded books are added to the library as they are processed. If something goes wrong, the books processed should be in the library. At the next disconnect, the processing will attempt to do the rest of the books. It might get stuck on the same book, but it will at least mean some of the books are readable.
・3.16.10で導入された、フリーズしたら自動的に再起動させるsickel。フリーズしてからsickelが再起動させるまでの間隔を長くした。それで自動再起動が減ったようだ。

こんなところか。


◎インストール
mobilereadでは日本限定、glo HD限定の3.16.10を試す人は多くなかっただろうが、3.17.0のリリースで、sickel絡みの話題も多く出てきた。
3.16.10からのアップデートはsickelに再起動させられて失敗するかもしれないとか、3.16.0ではファクトリーリセットしないとアップデートできなかったとか、3.15.0からのアップデートで再起動のループにはまったなど報告がある一方で、何の問題もないという声も上がっていて、正確なところはいまいちわからない。
問題ないと言っている人は公式のFWをそのまま使っている感じ。koreaderの追加など、FWに手を加えている人は注意が必要かもしれない。

試してみた。
glo: 3.16.10 -> 3.17.0 インストール問題なし
aura: 3.16.0 -> 3.17.0 インストール問題なし
(どちらも下のパッチとスクリーンセーバーを利用している)

2台とも大丈夫だったが、3.16.10からのアップデートの場合は、念のため先にsickelを無効にしておいたほうがいいかもしれない(とくにFWに手を加えている場合)。
KoboRoot-disablesickelを解凍して、KoboRoot.tgzにリネームして.koboにコピー。


◎3.17.0でもsickelによる再起動問題が発生する可能性はあるようだ
3.17.0に上げてから再起動に悩まされるようなら、上のやり方でsickelを無効化するか、sickelが再起動させるまでの時間をのばすパッチ(30秒にのばす)をあてたほういいだろう(下記のパッチと同じやり方で)。とくに、KSMとかcfwなど、公式FWが想定しないものを使っている場合は、sickelは無効化しておいたほうがよさそう。

だが、公式FWをそのまま使っている場合でも
・電源ON直後の操作は時間がかかるので、たとえば「バッジ」の表示で再起動
・大きなpdfの場合、「ライブラリ」のサムネイル作成に時間がかかって再起動
・辞書のダウンロードに時間がかかって再起動
など、問題が出る場合があるようだ。だが、ここでもこれらの問題はないという人もいる。
(mobilereadの"Firmware3.17.0 Discussion"スレッド参照)

で、sickelってけっきょく何なのだろう。爪楊枝でリセットする手間を省くために自動的に再起動させるものなのか? もしそうなら、それはちょっとおかしいだろう。
というのは、リセットがたびたび必要になる不安定なシステムを当然のように前提にしているから。本当ならその不安定さ自体をなんとかすべきなのに、ただ自動的にリセットするようにすればいいとか、対症療法というか、ごまかし。


◎使ってみた感じ
3.16.10とたいして変化はないようだが、
・3.15.0からのゴースト(残像)問題
gloはメニューやポップアップのゴースト(残像)が目立つのは3.15.0から変わらないが、本文ページ自体は普通に読める。辞書などのポップアップを消すとリフレッシュするので。
auraのほうはgloよりもポップアップやメニューの残像も少ないし、ポップアップを消した後のリフレッシュがなくても、ちゃんと読めるレベル。

・ページめくりは速くなったような気がするが、気のせいかもしれない。(kepubではなくepubなら速くなったらしい)

・glo HDで追加された新しい辞書がglo HD以外でも使える(glo/auraで確認)
国語辞典が新しくなった。ファイルサイズが90Mとやけに大きいが、これはどこの辞書だろう?
それから、プログレッシブ英和が追加される。

3.17.0にアップデートする最大の利点はここかもしれない。glo HDはアップデートしてもたいして変化はないだろうが、他のモデルは辞書が増える。辞書が必要ならアップデートしてみる価値はある。アップデート後に同期すると新辞書が追加される。


◎パッチ
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=263995

パッチの解説ページ: Index to the Metazoa firmware patches
パッチについては何度も書いているので省略。


◎スクリーンセーバー
H2O random screensaver image が前回のアップデートと同様、再インストールなしでそのまま使えている。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=255238
これも解凍したら、KoboRoot.tgzにリネームして使うこと。
glo/auraで確認済み。元々H2O用なのでH2Oは当然大丈夫だろうし、glo HDでもいけるだろうと作者は言っている。

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2015年8月13日 (木)

Kobo: FW3.16.10 追加情報 パッチ、スクリーンセーバーなど

海外ではFW3.17.0が出ているが、日本ではリリースされない気がする。

3.16.10を使っているのは日本のglo HDのみで、3.16.10で導入されたsickelってやつが再起動を引き起こして、FWのアップデートを邪魔してしまうらしい。だから日本でリリースしたら、インストールできないという苦情がglo HDユーザーから続出?(sickelがない3.16.10以外は問題なくアップデートできる)

なので、3.16.10の存在を無視しているこのアップデートは日本には来ないと予想。それを度外視しても、FWのアップデートを日本には提供してこなかった楽天だし。
3.17.0ではglo HD以外も英和辞典が2冊になるらしいが、楽天はglo HD以外のユーザーには提供しないつもりなんだろうなあ。海外のユーザーは使えて、日本のユーザーは使えない英和辞典・・・

というわけで、アップデートするなら3.17.0だろうけど(sickelもついてくる)、3.16.10のままの人もいそうなので、3.16.10追加情報。

3.16.10のアップデート内容などは前の記事を。

実験機としか使わないgloにインストールしてみた。
glo HD以外にインストールするには、KoboRoot.tgzのみ.koboにコピー。upgradeフォルダは使わない。

◎かるく使った感じ
・3.15.0からglo/auraでひどくなったゴーストだが、前より少なくなった気がする。だだし、辞書ウィンドウが汚いのはあまり変化がないようだ。でも、辞書を引かないなら、ふつうに読めるレベル。
・3.16.10に上げたら、glo HDで増えた英和辞典がひょっとしたら使えるかと思ったが、だめっぽい。

それから、3.16.10で導入されたsickelで、KSM(Kobo Start Menu)などに問題が出ているらしい。

sickelは、nickelがハングしたり、何秒かは知らないがストップしたりすると、自動的に再起動させるものらしく、KSMやらKoreaderを使っていて、おかしいなという人がいたら、mobilereadのスレッド見たほうがいいかも。対策出ててるみたいだし。
それから、使っている人はいなさそうだが、自動本棚作成のAutoShelfもnickelを止めるので、問題が出るらしい。sickelをとりあえず無効にする方法なんかも上がっているようだ。


◎いつもの便利なパッチ
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=263668

個々のパッチの説明はこっち。Index to the Metazoa firmware patches

日本限定のFWなのに、よく作ってくれるなあ、パッチ作者さん。
フォントのカスタマイズ、行間・余白の調節のほかに、
洋書読まない人ならフォントメニューから欧文フォントを消す
pdfの余白カット的な機能(拡大・縮小率と位置の保存、これにはヘッダとフッタのオフもしておいたほうがいいかな)
リフレッシュ間隔を1-6ページ以外に変える
検索場所のデフォルトをストアではなくライブラリに変える
自動アップデートを防ぐ
などなどいろいろ。
設定ファイルはわかりやすいとは言えないが、一度使うと快適で手放せない。やり方はもう何度も説明しているので省略。

◎スクリーンセーバー
いつもの、H2O random screensaver image がglo(たぶんaura)でも使える。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=255238

FW3.16.10に上げても、すでにインストール済みのものがそのまま使えた。再インストールは必要ないかもしれない。
最新版で、gloやauraで発生していた画像が切れる問題は解消されたので、手を加える必要はなくなった。

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2015年8月11日 (火)

Kindle / Paperwhite / Voyage:アップデート5.6.5

Kindle PW1(2012)以外は全部アップデート、5.6.5

これでKindleはPW1以外は、すべてソフトウェア的には同じになる。
手動でアップデートするなら、自分のモデルのページからダウンロードを。全部5.6.5だから間違えないように。

◎ダウンロード
◯Paperwhite2(2013)(第6世代)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201307450

◯Paperwhite3(2015)(第7世代)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201756220

◯Voyage(第7世代)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201630670

◯Kindle(無印)(第7世代)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201605570


◎アップデート内容(上のリンクの通り)


1.最新版のソフトウェアでは、辞書やWikipedia、X-Rayの使いやすさはそのままに、読書中にハイライトやメモを追加したり、引用をシェアしたりする機能が改善されました。単語や語句、文をタップして反転させるとポップアップメニューが表示され、左右にスワイプすると各機能を確認できます。

2.電子画面に最適化された欧文フォントのBookerlyが、より読みやすく目にやさしい字体として、新たに搭載されました。

3.Kindle本(洋書)において、文字や紙面のレイアウト、脚注の表示画面が改善されました。ベストセラーや新刊を含む数千点のKindle本がこの改善点に対応しています。現在のところ、対応する言語は英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語です。

1.については、PW3(2015)のYouTubeの動画なんかを見ればわかる。
たとえば辞書のポップアップ・ウィンドウで、WikipediaやX-Rayへの切り替えがタブをタップするのではなく、左右にスワイプするようになった、とか。

2.洋書を読む人には欧文フォント追加は歓迎すべきことだが、見やすいという声もあれば、もう少し太めでもいいという声もあるようだ。これは各自の好み次第か。

3.これも洋書関連の改善。ハイフネーションやカーニングやリガチャーで字面を見やすくする。たとえば単語間のスペースの不揃いが改善される、とか。ただし、これは本のほうでも対応が必要で、順次更新されるらしい。
本の商品ページの「登録情報」(Product Details)に
 Enhanced Typesetting: Enabled
(日本のアマゾンでどういう表記になるのかはわからない)
とあるのが、対応済みの本。

で、その更新される本のフォーマットだが、これまでのKF8ではなく、新しいKFXというものになるらしい。
Calibreはまだ対応していないようなので、Calibreユーザーは注意。

このフォーマットの変更は和書に何か利点があるのかどうかわからないが、和書もKFXとやらに変わっていくのか? それとも変更するまでもなく、そのままなのか。

◎フォントサイズのカスタマイズ
「Kindle Voyage: フォントサイズ・カスタマイズ 」で紹介したjailbreakなしでできる方法だが、5.6.5でも使えるらしい。この点は安心してよさそう。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3148881&postcount=94 参照
-- 追記 --
新しいKFX形式の本では使えないらしい。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3149731&postcount=101
今後の新刊がKFXになっていくのだとしたら、この方法が通用しない本が増えていくことになる。
PW1などKFX未対応のモデルもあるから、従来形式の本も作られる気はするが、5.6.5のユーザーはKFXをダウンロードすることになるのだろう。
-- 追記おしまい --

◎jailbreak関連
まだ情報はない。
この前Voyageをjailbreakしたばかりなので、アップデートは少し様子を見る。生き残ればいいなあ。
あと、自動アップデート防止のBackDoorLockが効いてくれればいいけど、どうなんだろうな。
もうPaperwhiteは使わないから、そっちで実験してみてもいいけど、億劫。


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2015年8月 9日 (日)

ドイツ語多読本: Lena Anderson: Rosa und die Zimtschnecken

やさしいドイツ語絵本を探している人向き。
1ページに2語から4語程度の平易な文に、シンプルでわかりやすい絵になっている。

Lena Anderson: Rosa und die Zimtschnecken

53語

表紙は、タイトルのZimtschneckenを作っているところ。生地をそのまま口に入れているRosa。
アルミのカップに入れて焼くお菓子で、カタツムリみたいな形なのでSchneckenなのだろう。

登場人物はおばあちゃんとRosaだけ。
おばあちゃんのところにやって来たRosa、ちょっと不審そうな表情。それが最初のページ。おかあさんはRosaをおばあちゃんに預けてどこかへ。その後のおばあちゃんとRosaが何をするかが描かれる。

Rosaがやってくる、おばあちゃん喜ぶ、Rosa泣き出す、そんな単純な2語から4語程度の文章で、ストーリーはつづられる。

絵も表紙を見てもわかるが、背景は一切なく、おばあちゃんとRosa、それから最低限の物が描かれるだけで、とてもシンプルでわかりやすい。

泣き出して帰ろうとするRosaをあやすおばあちゃん、踊りだしてRosaの気を引き、お話を読んで聞かせて、そのままソファで二人で昼寝・・・・。

最後は母さんが迎えに来て、Zimtschneckenを手に笑顔でおばあちゃんにバイバイするRosa。二人の交流がほほえましく描かれていて、気持ちのいい絵本。

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2015年8月 6日 (木)

ドイツ語多読本:Flix: Das Schalf (Aladin Verlag Bildbücherei)

Das Schlaf?
Der Schlaf、でなければ、Das Schafじゃないのか、という疑問はもっとも。でも、そこが狙いなんだろう。

Flix: Das Schlaf

446語

風船につかまって空を飛ぶヒツジ? 

みんなもう寝ているのに、ひとり眠らず、窓からパチンコでネコに狙いをつける、悪ガキのLuca。
そこに突然ドアを開けてやってくるのが、青いスーツにトランク、メガネをかけた、ヒツジ(見た目は)。"Schlaf"と名乗って、君の世話をするように言われてきたのだ、と。

Lucaが言うには、ばかじゃないの、Schlafじゃなくて、Schaf(ヒツジ)だろ。
Schlafが答えて言うには、SchlafもSchafも同じようなもの。そして、いきなりベッドに乗っかって、オナラをプー、そんなふざけたSchlaf。勝負しようじゃないか、どっちが長くまばたきしないでいられるか。

と、どうしてこんな展開になるのかよくわからないが、勝負はSchlafの勝利。ベッドに寝そべって、またオナラ。怒ったLucaはつかみかかるが、またもや勝利はSchlaf、またオナラ・・・。

そして、Lucaの挑戦はさらに続いて・・・。

最後はLucaはいつのまにかベッドで眠っていて、「楽しかったよ、またあした」と言って、表紙のように風船につかまって去っていくSchlaf・・・。

と、まるでとりとめのない話のようだが、たぶんこれは、なかなか眠ろうとしない子供を寝かせる話。
ヒツジ(Schaf)がSchlaf(眠り)と名乗るのはそのため。

昔からやっているドイツの子供番組の"Sandmännchen"が背景にありそう。さらにその背後には民間伝承の砂男(Sandman。眠くなるとまぶたが重くなるのを、砂男が目に砂をまくから、みたいな話)。

この"Sandmännchen"、空から飛んでやってくる。昔は気球だったらしいが、今ではヘリコプター的なマシン(他の乗り物に変形可能)に乗ってやってきたりする。そして、最後はSandmännchenが砂をまいて、みんな眠るというのがパターン。

昔の気球に乗ったSandmännchen
222pxbundesarchiv_bild_183198411263
絵本表紙の風船にぶら下がっているSchlafと気球のSandmännchenはイメージが重なる。


YouTubeで検索すると、テレビ番組のSandmännchenがいろいろ見られる。
http://www.sandmaennchen.de/
が公式ページ。

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2015年8月 3日 (月)

Kindle Voyage: シリアル接続でjailbreakする方法

-- 追記 --
FW5.6.5はシリアル接続しなくても、jailbreak可能になった。
Kindle: 5.6.5 jailbreak方法」参照
-- 追記おしまい --

mobilereadに出ていた手順でKindle Voyageをでjailbreakできたので報告。
裏蓋開けて、ケーブルをはんだ付けしてシリアル接続、と面倒なやり方しか今のところできないので。
はんだ付けは素人といっていいが、今回のシリアル接続にかぎってはなんとかできたようだ。

やり方は
"Kindle Voyage 5.6.2.1 Serial Jailbreak Step-by-Step"
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=263113
に書かれている通り。

必要な道具:
・USB-シリアル・コンバータ: TTL-232RG-VREG1V8-WE
rs-onlineから購入。すぐ届いた。
・電線:0.26mm、ETFEの表示があるものにしたが、適切なのかはよくわからない。
・はんだ付けに必要なもの一式。はんだ付けはかなり小さい箇所に行うので、こて先は細いものにした。
慣れてないので、50円程度の安い基板で練習。
-- 追記 --
はんだ付け作業は省略できるかも。
電導ペイント/コンダクティプ・ペンとかいうものを使ったという人もいるようだ。mobilereadのこのポスト。ものはこれ。こっちのほうがずっと楽にできそう。
-- 追記おしまい --


ソフトウェア:
・linuxならminicomをインストールしておく。
windowsならTeraTermとかPuTTyとか? Macはよくわからないが何かターミナル? あとシリアル接続の設定方法なども各自で。
・Python(パスワードの生成に使う)。linuxなら標準でインストール済み。
jailbreak(だが、いろいろ新しくなっているであろう最新のsnapshotを使用した)
KUAL
・あと、Kindleのrootを取ってログインしたらエディタのviを使うので、viの使い方がわからない人は調べておく。できれば実際に使ってみたほうがいい。windows版もあるはず。カーソルを動かして、文字を消す、文字を入力する、ファイルを保存する、viを終了する、という操作ができればよい。知らないと、viを終了させることもできないので。

手順は上のmobilreadのページの通り。
つまり、以下はLinuxでの手順。
VMwareやVirtualBoxでLinuxをインストールしてしまえば、以下の通りにできるが・・・。(VMwareもVirtualBoxもLinuxもフリーで使える。Linux用にハードディスクのパーティション切ったりする必要がないし、削除も簡単なので、通常のLiinuxインストールよりはずっと楽なはずだが)。
Windowsその他の場合は、以下のminicomでの作業を各自の環境に合わせて読み替えて。

番号はmobilereadの記事のまま、必要に応じて補足を入れる。

1. kindle-jailbreak-1.14.Nをダウンロード・解凍。その中の"kindle-5.4-jailbreak.zip"を使う。
PCにつないだKindleのルート(ドライブの一番上)に"kindle-5.4-jailbreak.zip"を解凍する。
 Update_jb_$(cd mnt && cd us && sh jb.sh).bin
 bridge.conf
 bridge.sh
 developer.keystore
 gandalf
 jb.sh
 json_simple-1.1.jar
がKindleにあるかどうかチェック。

2. KUAL-v2.5をダウンロード・解凍。その中の"KUAL-KDK-2.0.azw2"をKindleのdocumentsフォルダの中にコピー。

3. Kindle Voyageのシリアル番号を控えておく。
「ホーム」 > 「メニュー」 > 「設定」 > 「メニュー」 > 「端末情報」の「シリアル番号」

4. Kindle VoyageをPCからはずす。

5. Kindle Voyageを開ける。
やり方は"Kindle Voyage Teardown""How to Take Apart the Amazon Kindle Voyage" の動画参照。
そして、バッテリーのコネクタをはずしておく。(mobilreadに上げられている画像、TX、RX、GNDの横にある黒いパッドを張っているやつ)

6. 写真のTX、RX、GNDにはんだ付け。
mobilereadの画像参照。
慣れない作業に苦労したので、はんだ付けはTXとRXの2つにして、GNDは「Kindle Voyage 使用感とシリアル接続でのroot取得」の写真のように、ねじ経由で。

7. はんだ付けした電線をUSB-シリアルコンバータにつなぐ
・Kindleの TX > USBシリアルコンバータの RX(黄色)へ
・Kindleの RX > USBシリアルコンバータの TX(オレンジ)へ
・Kindleの GND > USBシリアルコンバータの GND(黒)へ

8. USBシリアルコンバータのUSBケーブルをPCにつなぐ。

9. Kindle Voyageのrootのパスワードを見つける。ターミナルを開いて以下のようにコマンド。

python -c 'import hashlib,sys;print "fiona%s" % hashlib.md5("%s\n" %sys.argv[1]).hexdigest()[13:16] YOUR_SERIAL_NUMBER
YOUR_SERIAL_NUMBERにはさっき調べた端末情報のシリアル番号を入れる。言うまでもないが、最後にEnterキー。
すると
fiona5f
のような文字列が出る。これがrootのパスワード。

10. ターミナルで、ttyのデバイス・ネームを調べる。

sudo dmesg | grep tty
そして、
usb 2-2.1: FTDI USB Serial Device converter now attached to ttyUSB0
のような行を探す。デバイス・ネームは"ttyUSB0"の部分。

11. minicomのセットアップ
ターミナルで、sudo minicom -s だが、これだと日本語表示でよくわからなかったので、英語で起動。

LANG=C sudo minicom -s

configurationの画面になるので、矢印キーで'Serial port setup'に移動して選択、Enter。
あとはmobilereadの画像を見ながら。
キーボードの"a"を押すと、”A - Serial device"の項目が編集できるようになる。残りの項目も画像の通りに。

終わったら、Escキーを押して、configurationの画面に戻り、
'Save setup as dfl' を選択してEnter。
さらに、
'Exit from Minicom' を選択してEnter。終了。

12. 改めてminicom起動。ターミナルで、

LANG=C sudo minicom
mobilereadの画像のような表示が出る。

13. Kindle Voyageのバッテリーのコネクタを接続する。さらに、Kindleの電源スイッチを押す(裏蓋はないが)

14. minicomのコンソールに文字が流れだすが、ここで注意。autobootを避けるために、

Hit any key to stop autoboot: 1
という表示が出たら、キーボードのキーをどれでもいいので押す。だが、1秒しか待ってくれない。
なので、とりあえずEnterあたりを連打しておく。

うまくいけば、コンソールに、

uboot>
のようなプロンプトが現れる。
これが出なかったら失敗しているので、Kindleを再起動してやり直し。Kindleの再起動は普通のやり方で(電源ボタンを長押しして、「再起動」タップ)

15. uboot>のプロンプトに、

bootm 0xE41000
と入力。そしてもちろんEnter。

16. 診断モードになるので、次はKindleのスクリーンをタップして操作。
こんな感じのスクリーンになる。
Kindle_diags
(一番下の、"Exit"が切れているが。画像はこちらのサイトのもの)

・まず、'Exit' をタップ
・次に、'Reboot or Disable Diags'
・最後に、'Exit to login prompt' をタップ

17. またminicomに戻って、Kindleが起動したらログインする。

Welcome to Kindle!

kindle login: root
password: *****

login名はroot、passwordは9.で調べたrootのパスワード(fiona.....)を入力。

以下はrootのパスワードが記載されたファイルを書き換えるための作業。
18. ファイルシステム(パーティションといったほうがわかりやすい?)をマウントするためのポイントを作成。

mkdir /tmp/main

19. マウントする。

mount /dev/mmcblk0p1 /tmp/main

20. rootのパスワードをviで書き換える。

vi /tmp/main/etc/passwd

どう書き換えるかというと、1行目が

root:!:0:0:root:/:/bin/sh
のようになっているので、
!を削除して、こうする。
root::0:0:root:/:/bin/sh

もしくは、こうなっていたら
root:x:0:0:root:/tmp/root:/bin/sh
xを削除する。
root::0:0:root:/tmp/root:/bin/sh

21. ファイルを保存して、viを終了したら、続けてKindleを再起動するコマンド。

reboot

22. Kindleが起動したらプロンプトが現れる。ログイン名rootを入力。パスワードはいらない。Enterのみでログインできる。

23. パスワードを設定するなら、

passwd
と入力して、パスワード設定を。

24. ようやくjailbreakまでこぎつけた。以下のコマンドを。

cd /mnt/us && sh jb.sh

cd /mnt/us
sh jb.sh
と2回に分けても同じこと。(jb.shは最初にKindleのルートに解凍しておいたファイル)

成功したらKindleのディスプレイの下の方に、***Jailbreak*** という表示が出る。

25. Kindleを再起動する。コンソールでコマンド。

reboot

26. jailbreakがうまくいっているか確認のため、Kindle起動後、本のリストの中にあるKUALをタップして起動するか確認。

27. あとはUSBシリアルコンバータからKindleをはずす。電線はテープで止めておく。(先を切って不用意にどこかに触れないようにテープで固定しておいた)

あとはKindleの裏蓋をつけておしまい。
ピカピカプラスチック部分、上辺の裏側に小さな爪が4箇所ある。それをフレームの穴に入れるのだが、爪が倒れてしまっていることに気づかず、時間がかかってしまった。ひょっとしたら注意が必要かも。


と、jailbreakはここまで。
jailbreakしただけでは何もできないので、あとはスクリーンセーバーやフォントをカスタマイズするためのパッケージのインストールが必要だが、それはまたいずれ。

Paperwhiteだろうが無印だろうが、基本やり方は同じだろうから参考になるはず。snapshotのほうはPW3(2015)にもとりあえずの対応はしたらしい。
作業は面倒だし、保証は受けられなくなるだろうし、やろうと思う人もそういないだろうけど、FW5.6以降はシリアル接続するしか方法はない。

欧文フォント・日本語フォントの入れ替え、フォントサイズのカスタマイズ、スクリーンセーバーの変更、バッテリー残量のパーセント表示、フロントライトのオフ、Calibreによるコレクションの自動作成など軽く試してみたが、大丈夫そう。

やっとjailbreak済みPaperwhiteと機能的に同じになった。これでもうPaperwhiteは使わなくてよさそうだ。

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2015年8月 1日 (土)

ドイツ語多読本:Karina Schaapman: Das Mäusehaus. Komm, wir spielen!

人形の家の実写絵本で、Sachbuch的にも読める"Das Mäusehaus"シリーズの2歳向けから。

前に紹介したのは
Karina Schaapman: Das Mäusehaus. Wir ghen einkaufen!
Karina Schaapman: Das Mäusehaus. Wir bekommen Geschwistern!

これが3冊目。
Karina Schaapman: Das Mäusehaus - Komm, wir spielen!

219語

この巻のテーマは遊び。
いつものように細部まで作り込まれた人形の家の舞台装置を楽しむもよし、遊びをめぐるドイツ語の単語や言い回しを知るのを楽しみにするのもよし。ビー玉遊びやタイヤのブランコ、絵など、それぞれのシーンに簡単な文章がつく。

最初のビー玉遊びは、地面の穴にビー玉を入れるというのは日本でも同じだが、写真を見るかぎりでは木の棒を使っているみたいで、やり方が違う? それ以外は、おもちゃや本やいろんな物があふれて、雑然とした子供部屋を含めて、誰もが知っているもの。

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