ドイツ語多読本:Flix: Das Schalf (Aladin Verlag Bildbücherei)
Das Schlaf?
Der Schlaf、でなければ、Das Schafじゃないのか、という疑問はもっとも。でも、そこが狙いなんだろう。
Flix: Das Schlaf
446語
風船につかまって空を飛ぶヒツジ?
みんなもう寝ているのに、ひとり眠らず、窓からパチンコでネコに狙いをつける、悪ガキのLuca。
そこに突然ドアを開けてやってくるのが、青いスーツにトランク、メガネをかけた、ヒツジ(見た目は)。"Schlaf"と名乗って、君の世話をするように言われてきたのだ、と。
Lucaが言うには、ばかじゃないの、Schlafじゃなくて、Schaf(ヒツジ)だろ。
Schlafが答えて言うには、SchlafもSchafも同じようなもの。そして、いきなりベッドに乗っかって、オナラをプー、そんなふざけたSchlaf。勝負しようじゃないか、どっちが長くまばたきしないでいられるか。
と、どうしてこんな展開になるのかよくわからないが、勝負はSchlafの勝利。ベッドに寝そべって、またオナラ。怒ったLucaはつかみかかるが、またもや勝利はSchlaf、またオナラ・・・。
そして、Lucaの挑戦はさらに続いて・・・。
最後はLucaはいつのまにかベッドで眠っていて、「楽しかったよ、またあした」と言って、表紙のように風船につかまって去っていくSchlaf・・・。
と、まるでとりとめのない話のようだが、たぶんこれは、なかなか眠ろうとしない子供を寝かせる話。
ヒツジ(Schaf)がSchlaf(眠り)と名乗るのはそのため。
昔からやっているドイツの子供番組の"Sandmännchen"が背景にありそう。さらにその背後には民間伝承の砂男(Sandman。眠くなるとまぶたが重くなるのを、砂男が目に砂をまくから、みたいな話)。
この"Sandmännchen"、空から飛んでやってくる。昔は気球だったらしいが、今ではヘリコプター的なマシン(他の乗り物に変形可能)に乗ってやってきたりする。そして、最後はSandmännchenが砂をまいて、みんな眠るというのがパターン。
昔の気球に乗ったSandmännchen
絵本表紙の風船にぶら下がっているSchlafと気球のSandmännchenはイメージが重なる。
YouTubeで検索すると、テレビ番組のSandmännchenがいろいろ見られる。
http://www.sandmaennchen.de/
が公式ページ。
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