新プロセッサでパフォーマンス改善? 電子書籍端末
電子書籍端末で使われているFreescaleのプロセッサ。新製品が発表されて、なにやらいいことばかり書いているgoodereader.com。他に取り上げるサイトがないか様子を見ていたが、どうも出てこない。全面的に信用していいのか不明だが、とりあえず紹介。
"The Future of E-Readers is IMX 7"
http://goodereader.com/blog/electronic-readers/the-future-of-e-readers-is-imx-7
i.MX7 DualとSoloが発表されたそうで、Dualが使われるのを前提で話をしているようだ。まるで、救世主だ、みたいな論調。
◯ページめくりが劇的にスピードアップ
これまでのようにソフトウェアではなく、ハードウェアで制御するから、だそうだ。
ページめくりの速さはE InkのRegal Waveform technologyに依存するが、このWaveformをハードウェアでサポートするのだとか。
◯ゴーストが減る、リフレッシュ(白黒反転)が減る
これもハードウェアでサポートするから、だそうだ。
◯ハードウェア・ディザリング
AndroidのE Ink端末に好都合。たとえばページめくりのアニメーションなども可能に?
◯電力消費が少ない
◯量産開始は今年の11月
で、あるビッグネームの会社がこのプロセッサを使った製品を今年の年末に出しそうだ、という話を聞いている・・・・だそうだ。
本当にパフォーマンスが上がるんだったらいい話だけど、どうなんだろう。
プロセッサのスペック見ても素人なのでよくわからないし。
"Freescale i.MX 7 Finally Here"
http://www.eetimes.com/document.asp?doc_id=1326934
一般的な話題。技術的な内容はまるでチンプンカンプン。だが、10に及ぶeReaderで評価はすでに行われている、みたいなことは書いてあるようだ。
あと、上のE InkのWaveformという技術は、Kobo aura H2Oやglo HDではおそらく使われていない。だから、Kindleの2倍以上の頻度でリフレッシュ(白黒反転)が必要。Koboで唯一Waveformを使っているのは6インチAura(2013年)。それ以後、Waveformなしの端末しか開発してないKobo・・・。
ともあれ、今年の秋・冬の新モデルで本当に使われるのか、新プロセッサ? 量産開始が11月じゃ間に合わないような気もするが、ある「ビッグネーム」ってやはりアマゾンか?
来年以降は新プロセッサの搭載はありそうだが、その前にパフォーマンスは本当のところどうなのか?
ま、そんな話もあるってことで。期待していいかどうかはまだ何ともわからない。
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コメント
i.MX7 Dual 前提で語られているのは,EPD コントローラが Solo には無く Dual にしか搭載されていないからでしょう.
最大クロックは i.MX5 と違いが無いので,マルチコアが活きるソフトの造りをしないとパフォーマンスアップしたようには感じないはずです.
投稿: よっちい | 2015年7月 1日 (水) 21時28分
Soloのほうには電子ペーパーディスプレイのコントローラがない、ということですか。なるほど。
デュアルコアなんて聞くとそれだけで性能アップするような気がしますが、やはりソフトウェアのチューニングが必要なんですね。
いずれにせよ今後の動向が気になります。
投稿: soranoji | 2015年7月 2日 (木) 18時39分