Kobo glo HD 日本でもようやく発売
値段を見てちょっと安心した、Kobo glo HD発売。
前の記事(「Kobo glo HD、日本発売は近いのか、遠のいたのか」)であげておいた、glo HDの情報漏れページでは、価格は14280円となっていたが、実際の発売価格はそれより1500円ほど安い12800円。Kindle Paperwhite3(14280円)より安い価格設定。それに先着3000名に2000円の電子書籍クーポン。これなら、アマゾンのプライム会員向け4000円引き、Kindle Paperwhite 10280円と、値段的には変わらないだろう。
情報漏れしたかつての商品ページ
はじめ楽天はKindle Paperwhiteと同価格を考えていたようだが、それより安い価格にしたことになる。
Paperwhiteより安くしたところは評価できる。海外では129ドルってことを考えたら、がんばったんじゃないかなあ。まあ、今後、値上げがないともかぎらないが。
あわせて、kobo auraとH2Oもさらに値下げされているようだ。
以前の情報漏れページでは、
kobo aura: 11980円
H2O: 19980円
だったが、
現在の商品ページでは、
kobo aura: 11000円
H2O: 18500円
に下がっている。
-- 追記 --
値下げかと思ったら、税込価格から税抜価格への変更だった。
税込だと
glo HD: 13824円
H2O: 19980円
aura: 11880円
コメント欄に指摘があった。ありがとうございました。
-- 追記終了 --
あとは、「レンタルする」のボタンが消えたので、試用期間を設けるやり方は破棄されたようだ。
さて、これで今度はアマゾンのほうが値下げするかどうか。Kindleユーザーは気になるところかも。
昔、Kobo Touch発売でKindleが値下げされたというのは、ちょっとなつかしい話だが。
海外のレビューはもうすでに何度か紹介しているので繰り返しになるが、300ppiで表示のシャープさは問題ないし、パネルがE Ink Cartaになって、コントラストも向上したので、kobo gloやkobo auraよりずっと見やすくなっているはず。
コントラストはKindle Papewhite 3(2015)と同程度(少し上という評価もある)で、同じ価格帯の製品と較べるなら問題ない。が、上位機種のH2OやKindle Voyageと比べると、コントラストは落ちるようだ。(「Kindle Paperwhite 3: 詳しいレビュー、Voayage、glo HDとの300ppi対決は?」のグラフ参照)
あとは、参考までに
◎kobo aura と H2Oとの違い
◯H2O
・ディスプレイ6.8インチで大きい
・防水
・外部SDカードが使える
◯aura
・フラットデザイン、サイズもより小さい
・外部SDカードが使える
・商品ページのスペック比較のところにある「低フラッシュ波形技術」
これでリフレッシュ(画面の白黒反転)が激減(章単位)。H2Oやglo HDは6ページ単位。これはKindleにも劣る。
・タッチパネルが静電容量方式。H2Oやglo HDは赤外線方式。
赤外線方式のkobo gloは、静電容量方式のauraよりタッチの精度・安定度が落ちる、というのが個人的な印象。H2Oやglo HDはどうなのか?
・auraの最大の欠点は、パネルが一世代前のE Ink Pearlであること。スクリーンが灰色っぽくて、文字と背景のコントラストがよくない。H2Oやglo HDのE Ink Cartaのほうがスクリーンが白く、文字は黒く見えるので、コントラスト良好。
◎Kindle Paperwhiteとの違い
・glo HDは外部SDを廃止したので、ハードウェア的には大きな差はないだろう。同じ300ppiのCartaだし。が、個人的にはタッチ方式の違いが大きい。Kindle Paperwhiteは静電容量方式、glo HDは赤外線方式。
・Kindleはフォントの追加ができない(日本語フォントなら偽装して差し替えることならできる)。Koboは自由にフォントを追加できる。
・glo HDは内部にmicroSDカードを使っているので、それを換装すれば、ストレージを増やすことができる。Kindleは無理。
・個人的な印象では、ソフトウェアの安定度ではKindleのほうが上。
・国語辞典をよく使う人にはKoboはおすすめできない。単語選択がちゃんとできないので、うまく辞書が引けない。選択範囲を手動で調整してやる必要があって不便。外国語の辞書は問題ない。むしろ、Kindleより機能性は上。ただし、Kindleは辞書を購入して追加できる。
・Kindleは現在のFWではjailbreakできないので、カスタマイズできない。Koboはいろいろカスタマイズ可能。自炊派の一部で人気らしいKoreaderのインストールなどもできる。
個人的には、ストレージを含め、自分で手を加えて、より快適な環境を作りたいなら、カスタマイズ自由なkobo glo HD。そんな面倒なことは抜きで、「とりあえず」の安定した環境を手に入れたいなら、Kindle Paperwhite。Kindleのお仕着せの仕様に満足できるなら、しあわせだろうけど、人それぞれだからなあ。
が、例年新モデルが発表されるのは秋。もう少し様子を見るつもり。
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コメント
楽天が急に税抜き表示を始めたみたいで値下がってない物もありますね
投稿: | 2015年7月24日 (金) 01時01分