ドイツ語多読本: Komako Sakai: MAMA, ICH MAG DICH ... (Minimax)
先日イタリアの児童文学の賞を取った絵本。
絵本『ロンパーちゃんとふうせん』イタリア語版“Akiko e il palloncino”が、イタリア国内で最も名誉ある児童書の賞「Nati per Leggere Italia 2015」を受賞
受賞作はドイツ語訳もある。
So schön wie der Mond
323語
これはいま手元にないので、語数のみ。
で、今回紹介するのは別の絵本。
Komako Sakai: Mama, ich mag dich ...
175語
腕組みをして憮然とした表情の男の子ウサギ。
タイトルの"Mama, ich mag dich ..." の後に続くのは"nicht!"
ママのことは好き・・・じゃない、の流れ。
表紙の絵、テーブルの上にビスケットが転がっている。
本の中を見るとわかるが、おかあさん、朝ごはんも作らずに寝ている。それはちょっとまずいだろう・・・。子どもが不機嫌になっても仕方がない。
それがきっかけになったのか、男の子の頭の中ではママに対する不満が爆発。その間、ママはずっと眠っているという、その対比。
日曜日はいつもだらだら寝ているし、自分の好きな番組ばかり見て、アニメを見せてくれないし、すぐ怒るし・・・・と、一度火がついたら怒りは止まらない。
そして、怒りの行き着く先は、ママは僕と結婚できないって言うんだ・・・ってところ。
そんな好きだからこそ不満で不機嫌になってしまう男の子の話。
子どもは大人に頼らないと生きていけないから、その分不自由だし、不自由だからフラストレーションだってたまる。大人もいろいろ忙しく、疲れているんだけど。
オリジナル
酒井駒子:ぼく おかあさんのこと…
受賞作も、それから以前紹介した本(「Komako Sakai: Es schneit! (Minimax)」)はとても穏やかな話だったので、こんなふうに感情もあらわな本も描くのかと少し驚き。
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