Kindle: 今年の新モデルではハイフネーション可能に?
洋書を読む人にはちょっと興味あるかもしれない話題。
Kindleにはハイフネーションがない。そして、テクストは両端で揃えるようになっている。だから、行によって単語間のスペースがまちまちで、下手をすると1行に単語が数語しかなく、スペースが無意味に大きい、ということもある。これはちょっと見にくい。行末の単語をハイフンで切れるようになれば、こういう不恰好な見た目からは解放される。
Kindle for iOSのハイフネーション対応の記事はすでに出ている。
"Kindle for iOS Update 4.9 Adds Hyphens, Bookerly Font, and More"
http://blog.the-ebook-reader.com/2015/05/27/kindle-for-ios-update-4-9-adds-hyphens-bookerly-font-and-more/
で、allesebook.deが、Kindleの次世代モデルでハイフネーション可能になるかも、という記事を書いている。
"Nächste Kindle eBook Reader Generation mit Silbentrennung?"
http://allesebook.de/firmware-software-updates/naechste-kindle-ebook-reader-generation-mit-silbentrennung-64309/
根拠はamazon.comのアップデートページ。
http://www.amazon.com/b/ref=as_li_ss_tl?camp=1789&creative=390957&linkCode=ur2&node=11516960011
対象は現段階ではKindle for iOSとKindle Fire。今年中にさらに対応デバイスを増やす、とのこと。新フォントBookerly採用の話もあわせてしている。
ただし、書籍の方で対応作業が必要らしく、ハイフネーション対応書籍はこれから増えていくらしい。
現段階の対応書籍はまだ少ない。
これが秋以降の専用端末新モデルにも適用されるのではないか、というallesebook.deの予想。
allesebook.deも言っているが、Kobo、Tolino、PocketBookなどはすでにハイフネーションに対応している。だから、アマゾンはいまになってようやく、って感じ。
epub対応の端末は以前からハイフネーション可で、amazonの独自形式のみ未対応だった、と言える。
日本でも買えるKoboの場合、文字揃えは「オフ」、「左揃え」、「両端揃え」と一応切り替えられる(本によっては文字揃え固定の本もあるが、Kindleにはこういう変更項目がそもそも存在しない)。「両端揃え」にするとハイフネーション。
だが、念のため言っておくと、Kobo最新FW3.15.0の場合、ハイフネーションがまともなのはepubのみ。kepubはハイフネーションがまともに機能していないという残念な状況。(追記:FW3.16.0でkepubのハイフネーションもまともになったようだ)
ともあれ、Kindleで洋書を読む人にとってはありがたい対応のはず。海外ではハイフネーション対応は以前から待望されていただろうし。
| 固定リンク
« ドイツ語多読本:Karina Schaapman: Das Mäusehaus. Wir ghen einkaufen! | トップページ | Kobo: FW3.16.0 アップデート & パッチ »
「Kindle」カテゴリの記事
- Kindle Paperwhite 第11世代を jailbreak して昔のUIを復活させる(2022.04.29)
- Kindle: jailbreakする気なら、5.14.3にアップデートしないこと(2022.04.26)
- Kobo LIbra 2 か Kindle Paperwhiteか? あまり表に出ていない情報も(2021.11.07)
- BooxもカラーE Ink端末発売(2020.04.24)
- ヨーロッパでもカラーE Inkの電子書籍端末販売(2020.04.17)
コメント