追加情報といっても動画が2つ。
発売前なので、評価機を入手したサイトでも詳しいことは書けないのかもしれない。詳しいレビューが出てくるのは発売日の6月30日以降だろう。
◎The Kindle Chronicles
"My Video Review of the New Kindle Paperwhite 3"
PW2、Voyageと並べて映している。さっと動画を見た感じだと、Paperwhite 3のディスプレイは前世代のPW2より多少クリーム色がかっている感じ。また、Voyageよりも気持ち暗めなスクリーン。
下のallesebook.deの動画では、PW3のほうがPW2より青みがかっているように見える。ディスプレイの色味は個体差があるかもしれない。
上の動画ではライトの比較はない。allesebook.deのほうはライトの比較があるので、そっちを見たほうがいい。また、辞書ウィンドウの表示方式が変わっているところも映されている。辞書重視の人は見たほうがいいかもしれない。
◎allesebook.de
"Kindle Paperwhite 3 im Kurztest, plus Video"
注意点をあらかじめ。
PW2のほうが映像ではコントラストがはっきりしているように見えるかもしれないが、これはPW2のフォントが太いためだ、とのこと(PW2はCaecilia、PW3はBookerlyで表示。新フォントのBookerlyを見せるために同じフォントにしなかったのだろう)。後日テストするが、コントラストは同じくらいだろう、と言っている。
◯ハード面
・フレームはPW2のような真っ黒な色味から、少し灰色がかって、少しつや消しな感じに。
・前面のKindleのロゴが目立つ銀色から黒に変更。
・サイズはPW2と同じ。
◯ソフト面
・新フォントBookerlyは300ppiのディスプレイでとても読みやすい。PW2のフォントCaeciliaとの差は歴然。今回アマゾンはフォントをきちんと最適化してきたのかも。
・ハイフネーションが可能になり、単語間のスペースも均等で、読みやすくなっている(ただし本側の対応が必要なので、全部の書籍がそうなるまは時間がかかるだろう)
・ハイフネーションのオフはできない。
・辞書の表示方法が変更。これまでの辞書ウィンドウはタブをタップしてウィキペディアなどに切り替えていたが、PW3では左右のスワイプで辞書、ウィキ、翻訳などのウィンドウを切り替える(動画参照)。
◯ディスプレイ
・ビデオを通してみたら、PW3のほうがほんのわずかに暗めなことに気づいた。が、肉眼では差はあまり感じられない。
・ライトもPW2と同じようにムラなく均等。
・写真ではPW3の方がPW2より青みがかった、冷たい色合いになっている。が、個体差があるかもしれない。
あと動画では、Voyageにあった色のグラデーション問題はないと言っている。動画、写真を見てもわかると思うが。
そんな感じで、最初の印象はとてもよい、とのこと。
あとは個人的な感想。
辞書の動作が変わったのはちょっと新鮮。
動画を見ると辞書の切り替えもできるようで一安心。PW2が出た時は辞書の切り替えができなくなっていて、本当に頭に来たからなあ。あと、辞書になかったら自動的にウィキペディアを探しに行くっていう挙動は廃止希望。
ハイフネーションなど文字の組み方の改善は洋書を読む人にはいい話だろう。上の動画、写真でもわかるが、ハイフネーションがないPW2は、単語間のスペースがまちまちで、大きすぎたりする。
あとBookerlyも本当に読みやすいならいいけど。写真や動画ではいまいちわからない。300ppiなら大丈夫なのかなあ。ひょっとしたら解像度の低いPW2ではあまり見やすくないかも?
やはり気になるのはディスプレイ。
コントラストとライトはPW2と同水準だろうと言っているが、PW2と同じなら問題ない。ただ、Voyageと比較したらどうなのか? PW2と同じということは、Voyageよりは落ちるということかもしれない。
同じCartaで300ppiのKobo glo HDもH2OやVoyageよりコントラストが落ちて、PW2と同じくらいだったし。でも、PW2と同じなら優秀なんだけどね。以前の記事であげたallesebook.deの比較グラフ参照。
Voyageのスクリーンの色のグラデーション問題がなくなっているのは朗報。
でも本当に安心したいなら、発売後のユーザーの反応を待ったほうがいいかも。allesebook.deの評価機では問題なかっただけかもしれないから。
あと、フォントを含めソフトウェアのアップデートは、PW2やVoyageにもそのうち提供されるだろう。The Kindle Chroniclesの人が、アマゾンに問い合わせたらYesの返事をもらったと書いている。
Voyage持ちなのでPW3は買わないが、こんなイレギュラーな時期にアマゾンが新製品を出すから、例年の秋・冬の新モデルが気になる。すでに予想を立てたりする人も・・・。
"Other New Kindles Arriving in 2015?"
http://blog.the-ebook-reader.com/2015/06/18/other-new-kindles-arriving-in-2015/
かいつまむと、
完全に新しいモデルが出るなら、もうリークがあっていい(アマゾンも意図的にリーク情報を流しているはず)。が、これまでにリークはない。だから、完全新作はなく、従来モデルのアップグレードで終わるだろう。
Paperwhiteは第3世代がすでに出たので、秋・冬にアップグレードされるのはVoyageと無印だけ。Voyageは300ppiのPW3との価格差を正当化するためのアップデート、つまり6.8インチディスプレイへの変更があるかもしれない・・・。
だそうだが、まあ、6.8インチのKobo aura H2Oって製品がすでにあるから、ありえなくもない気もするけど、どうなんだろうな。