ドイツ語多読本:Max Velthuijs: Frosch im Glück
自分一人ならある意味しあわせでいられる。他人と自分を見比べると、いろいろ自分に疑問や不満も出てくる・・・。そんな自意識の落とし穴に落ちてから、そこを抜け出すまでのドラマ。
Max Velthuijs: Frosch im Glück
797語
水鏡に自分を映すカエル。ぼくはきれいだよなあ、誰よりもうまく泳げるし、跳ねられるし、緑は大好きな色だし、カエルだってことは世界で一番ステキなことだよ。
他者を知らない幸福状態のカエルにカモがやってきて言う。でも、君は飛べないだろ、と。
とうぜんカエルくんは飛べるわけもなく、がっかりして悲しくなる。
それで、ちょうどケーキを焼いている最中のブタに話を聞いてみる。ブタが言うには、別に飛べなくてもかまわない、他にできることもあるし、と。冒頭のカエルくんのように自分に満足しているブタ。
じゃあ、とブタのまねをして、自分もケーキを焼いてみるカエルくん。そして、失敗。
ウサギのところに行く。ウサギは本を読んでいて、じゃあ自分の本を読んでみようとするカエルくん。ところが、本も読めない・・・。
そして、涙するカエルくんにウサギが言う・・・・
カエルくんがしあわせを取り戻す理由はまあ、ごく当たり前のことで・・・。
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