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2015年5月17日 (日)

ドイツ語多読本:Claude Boujon: Der feine Arthur

ドブネズミ三兄弟、その生活の中に想定外の行動をする異分子がやってくると・・・?

Claude Boujon: Der feine Arthur

751語

下水管3本と、いかにも汚そうな黒いネズミの三兄弟、一匹だけ浮いて見える白いネズミ。これがタイトルのお上品なArthur。

見捨てられた建築現場でしあわせに暮らしているネズミの三兄弟。そこはもう自分たちの王国。ただし水曜日は除く。大きな犬がやってくるからだ。

そんな王国に、いとこからの手紙を携えて白いネズミがやってくる。ちょっとこいつをあずかってくれ、という手紙。三兄弟は変なやつだな、本当に親戚かな、なんて思いながらも、隣のドラム缶に住まわせることに。

ところがこのArthur、食事時にはトランクから食器やらナプキンやらを取り出してくる。自分たちのドブネズミ生活からは考えられない行動で、三兄弟は信じられない、なんだこいつ、となる。

さらに、ゴミを漁るときには手袋をする、などなど、気取った態度が続いて、最後には三兄弟もこんなお上品野郎とは気が合わない、追いだそうということになる。そして実行に移すのだが、それが水曜日、つまり犬が来る日だというのを忘れていて・・・。

最後は4匹なかよく暮らすことになる。まあ予定通りの結末。
だが、Arthurが犬をやっつけたりして、見直した三兄弟がArthurを受け入れる、なんて展開を予想をした人はハズレ。同病相憐れむ、それだって連帯感だよなあって話が、とぼけた味わいの絵柄で語られる絵本。

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