Kobo Glo HD追加情報 / PikaはKobo mini(5インチ)の後継ではないような・・・?
Kobo Glo HD、海外のレビューも出てきてイメージはつかめたが、追加情報。
その前に、ITmedia ebook userの「Kobo Aura H2OとKobo Glo HDの核心的な違いとは」という記事が、goodereader.comのあやふやな記事をそのまま持ってきているので、ちょっと注意。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1504/20/news103.html
問題の箇所:
「Kobo Aura H2Oの欠点を1つ挙げるなら、タッチパネルに赤外線方式を採用しているため、ピンチ操作による拡大などが行えないこと。一方、静電容量方式を採用するKobo Glo HDはそうした操作が行える。」
▼Kobo Glo HDは静電容量方式ではなく、赤外線方式。
以前の記事(「Glo HD、海外のレビュー出始める」)で紹介したallesebook.deとlesen.netによる評価機のレビューでは、赤外線方式とされているし、goodereader.comの新しい記事(Is the Kobo Glo HD Worth the Upgrade?)でも、赤外線方式になっている。
▼赤外線方式だからピンチ操作ができない、というのも間違いだろう。
事実、goodereader.comの動画でも、Glo HDでピンチ操作による拡大(PDF)が行われている。それに、いまはなきSonyの端末は赤外線方式でピンチ操作できたはずだし。
だから、goodereader.comが赤外線方式はピンチ操作できない、と言い続けているのはちょっと理解不能。
以上、既知の情報の確認。
で、追加情報。
mobilereadのGlo HDのスレッドを見ていたら、なぜかもうGlo HDが届いたという人が・・・。本人はストアのミスだろうと言っている。レビューにまだ出ていない情報を少し。
◎Glo HD情報
・ファームウェア
3.14.0(305805c795, 3/4/15)
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3085346&postcount=496
・Linuxカーネル
3.0.35らしい。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3085427&postcount=508
参考までに現行FW3.13.1では、Linuxのヴァージョンは2.6.35.3。
カーネルが2.6から3.0に上がっているが、これで何か変化はあるのか? 詳しい人教えて。
・「体験版アプリ」からゲームがなくなって、ウェブブラウザのみに。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3085431&postcount=509
・Kobo GloのカバーはGlo HDでもそのまま使えるっぽい
なぜかGlo HDがもう届いた人の話では、公式のカバーはそのまま使えて、磁石もOKとのこと。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=3087091#post3087091
とりあえずはこんなところ。
◎Pika
新型のコードネームAlyssumはGlo HDだったが、もうひとつの新型コードネームPikaのほうは音沙汰なし。Kobo miniの後継かって予想・期待もあるが、6インチじゃないかって話。
その根拠は、またファームウェアのコードから。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3079049&postcount=10に引用されているコード。
kobo_config.sh:
PCB=`ntx_hwconfig -s -p /dev/mmcblk0 PCB`
RES=`ntx_hwconfig -s -p /dev/mmcblk0 DisplayResolution`
case $PCB in
E60610D*) echo trilogy;;
E60QB*) echo kraken;;
E606B*) echo kraken;;
E5061*) echo pixie;;
E60Q9*) [ "$RES" == "800x600" ] && echo pika || echo alyssum;;
E606C*) echo dragon;;
E606G*) echo dahlia;;
E606F*) echo phoenix;;
*) echo trilogy;;
esac
PCBってのはたぶん基板(printed circuit board)のことだろうから、alyssumとpikaの基板は同じか同系統で、解像度だけ違う、と読める。つまり、alyssum(= Glo HD)は6インチだから、同じ基板ならpikaも6インチってことに・・・? SDカードスロットもないだろう。
というわけで、PikaはKobo miniの後継じゃなさそうな気がする。ハードウェアに詳しい人に言わせたら違うのかもしれないが、どうなんだろう?
解像度800x600、6インチの端末だとして、それで何を狙っているんだろう?
Kobo miniのように5インチなら、H2Oの6.8インチとならんで、さらにサイズのバリエーション追加という意図がわかる。でも、6インチというのはどうなんだろう。無印Kindleに対抗して、エントリータイプの安い端末を、ってことか?
でも、楽天のプレスリリースによると、Glo HDが「電子書籍ビギナーにぴったりの高画質電子書籍リーダー」のはず。
個人的には、Glo HDのように高解像度で値段を抑えた端末をビキナー向けにするのは、正しい方向だと思う。いくら安くても低解像度で文字が汚いと、逆に、やはり電子書籍、専用端末はだめだ、と思われるだけかもしれないから。Kobo Touch(800x600)ではじめて本を開いた時の第一印象は、「うわっ、文字汚い、これでは読みたくないな」だったし。
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