Kobo Glo HD発売正式アナウンス: Kindle Paperwhite程度の値段で、Kindle Voyageと同じ高解像度のディスプレイ(300ppi)
正式にアナウンスがあったようだ。
-- 追記 --
日本では2015年、夏に発売予定
楽天プレスリリース
Kobo、電子書籍ビギナーにぴったりの高画質電子書籍リーダー「Kobo Glo HD」を発表
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2015/0408_01.html
-- 追記おしまい --
スペックは
http://www.kobo.com/koboglohd
から見られるらしいが、日本からだと楽天の旧ストアに飛ばされる。
代わりに、mobilereadにポストあり。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3078583&postcount=50
ディスプレイ: 6” Carta、1448 x 1072, 300 ppi
サイズ: 157 x 115 x 9.2 mm
重さ:180g
接続: Wi Fi 802.11 b/g/n と Micro USB
プロセッサ: 1 GHz
フロントライト: Fully adjustable built-in ComfortLight technology.
ボタン:Power on/off(ライトのボタンはない)
ストレージ:4 GB
*microSDカード・スロットはない
*防水ではない
あとは上のKoboのアナウンスでは、
値段:$129.99(カナダ・ドル/アメリカ・ドル)
発売日:
5/1: カナダ・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド
5/22: フランス
6/1: イギリス・イタリア・オランダ・ドイツ・スペイン
というわけで、予想通り日本では発売があるのか、ないのか、不明。(夏に発売予定)
・サイズ
Kindle Voyageより少し小さめ。
allesebook.deの比較画像
だが、手に持ったとき、6インチAuraやKinlde Voyageに慣れていたら、厚さは気になるだろう。
Glo HD: 157 x 115 x 9.2 mm /180g
Aura: 150 x 114 x 8 mm / 173g
Kinlde Voyage: 161 x 115 cm x 7.6 mm / 186g
Kindle Paperwhite: 169 x 117 cm x 10 mm / 209g
外側はH2Oみたいな感じ? 値段から考えると、安っぽいプラスチック感ありあり? Voyageのようにマグネシウム・ボディってわけにはいかないだろう。
・ディスプレイ
6インチAuraのようなフラットなデザインではない。段差あり。
E Ink Cartaで、6インチ300ppiだから、Kindle Voyageと同等の性能のはず。
赤外線方式か静電容量式かは、明記されていないが、赤外線方式なんだろうなあ、たぶん。
H2Oの赤外線方式のディスプレイは評判がいいので、それを踏襲? あるいは旧製品のGloの中身を再利用するため?
300ppiのクオリティに加えて、Koboはフォントの調節能力が高い。たとえば、TypeGeniusの機能。
フォントの太さを調節できる(ただし日本語フォントは要パッチ。なんとかしてください、楽天さん)。Kindleにこんなことはできない。
さらに、フォント・サイズ、行間、余白の調節もKindleよりずっと柔軟。もちろんフォントの追加も自由。
というわけで、Kindle Voyageより、読みやすいページ表示になることはまちがいない。
(現在のファームではSharpnesの調節ができなくなっているが、上の画像では可能なようだ。次のファームでは復活するのか?)
・値段
Cartaで300ppiと考えると安い。ここが最大のアピール・ポイントだろう。
Kindle Voyage: $199(広告つき) / $219(広告なし)
Kindle Paperwhite: $119(広告つき) / $139(広告なし)
Kobo Glo HD:$129.99
・microSDカードスロットなし
これは自炊派、マンガ派には痛いところかもしれない。値段を安くするためと思って、あきらめるしかないだろう。それ以外の人には、外部SDはなくても問題ないように思うが、どうだろう。
http://www.lesen.net/ebook-news/kobo-es-ist-ein-langfristiges-spiel-19562/の、Koboのヨーロッパ責任者へのインタビューによると、コストを抑えるために外部SDを捨てる決心をした、とのこと。また、6インチAuraは打ち切りになる、近いうちに値下げがあるだろう、とも言っている)
まとめると、
300ppiのCartaディスプレイと値段のコスト・パフォーマンスが最大のアピール・ポイントだろう。
Paperwhiteと較べると、値段はたいして変わらないのに、300ppiのクオリティが手に入る。
Voyageと較べれば、ディスプレイは同クオリティで、値段に圧倒的なアドバンテージがある(広告なしモデルならPaperwhiteよりも安い)。
ページめくりのボタンや光センサーなし、フラットなデザインでなくてもいい、というなら、PaperwhiteよりKobo Glo HDを選ぶだろう。
というわけで、Paperwhite狙いの層にも、Voyage狙いの層にも訴えるものがありそう。もともとmicroSDスロットを持たないKindleと比較したら、外部SDを捨てたことも痛手にはならないだろうし。
でも、旧製品のGloと同じで、全画面リフレッシュが6ページ単位のままとか、もうやめてほしい。H2Oで堂々とそれをやったからなあ。ディスプレイがよくなってるのに進化なしってどういうこと?
そうだったら、パッチあててリフレッシュ頻度を変えてみるけど。それで、どんな感じになるか確かめてみる。もし入手したらの話だが。
海外の記事:
Kobo Disrupts the eReader Market with a $129 Kindle Voyage Competitor
・2010年のKobo初の端末は出来はひどかったが、低価格で、アマゾン他が値下げをせざるをえなくなった。Kobo Glo HDでその再現か?
Kobo Glo HD Will Cost $129, Releases May 1st
・値段がgoodだ。
・外部microSDを省いたのはちょっと。KoboにはKindleとは違うものを求めているのであって、Kindleのクローンが欲しいわけではない。
Kobo Glo HD offiziell vorgestellt, Kindle Voyage Konkurrent für 129 Euro
・赤外線方式ではないかと予想。これは2010年のSony以来の昔ながらの技術で、主要メーカーのトップ・モデルは静電容量方式が普通。ただし、H2Oで証明されたようにコントラストなど表示はすぐれているだろう。
・外部microSDがないのは、最近の6インチCartaモデルの「トレンド」(外部SDがあるのはPoketBook Ultraのみ)。
・Kobo Glo HDの低価格設定で、値下げ合戦が始まることもありうる。
Kobo Glo HD: “Retina”-Lesegerät für 120 Euro
・Kindle Voyageのディスプレイであの値段、というのが魅力。
The Kobo Glo HD Does Not Have a SD Card
・SDカードスロットの省略、ベゼルの段差の古臭さなど、専用端末としては退化。H2Oや6インチAuraのほうがおすすめ。
(が、goodereader.comによくある事実誤認も。たとえば、外部SDがないのはGlo HDが初めてだとか(Kobo miniはSDなし)、6インチAuraだけでなく、H2Oもフラットだとか。そのうち間違いを指摘されて、記事は修正されるだろうが)
問題は楽天が日本で発売するかどうか。
6インチAuraはろくに宣伝もしなかったのに、H2Oはなにやら宣伝に金をかけているみたいだし、さらに新型を投入するのか、なんて思ったりもする。
あとは例年は年末が新型を投入する時期なので、その時のラインナップがどうなるのか気になるところ。ひょっとしてそれまで待つべきなのかどうか・・・。
海外で発売されたら、いろいろレビューがでるはずだから、今のところはそれを待つだけ。
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