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2015年4月

2015年4月30日 (木)

Kobo:FW3.15.0 アップデート & パッチ、スクリーンセーバー

ファームウェアアップデート、3.15.0。
海外のGlo HD発売にあわせて、ということだろう。

◎ファームウェア
ダウンロードはいつもの、
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660 から。

公式のリリースノート
http://api.kobobooks.com/1.0/ReleaseNotes/39
・Kobo Glo HD に対応しました
・速度が向上しました
・複数のバグを修正しました
だそうだ。

もっと詳しいアップデート内容:
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3091427&postcount=2

・本の詳細情報のページのドロップダウンメニューに、レビュー書く、が追加(日本はどうなのか不明)
また、レビューのタブが追加(以上は日本ではどうなのか不明)
・H2O、水滴の探知(?)をオフにすると、PDFとコミックでピンチ操作での拡大可能(H2Oのみ。Gloではできないのは確認した)
・「体験版アプリ」からチェスが消える。(ナンプレなどはある)
・Beyond the Bookはなくなる(和書にそもそもあったか不明)
・ボタンバーが前回表示していたものを記憶するようになった(たとえば、Aaメニューを表示したままメニューを消すとそれが記憶されて、次回メニューを出した時にAaメニューが表示された状態になる)。
・自分で追加したepub本のISBNを読む(?)
・ストアのUIを改善
・Improved EPUB compliance(不明)

バグフィックス
・必要のないWiFi再設定の催促がなくなった
・PDFでパンした時のゴースト減少
・ページの縁で、単語・文章選択のハンドルが消える問題の修正
・ページ上端、下端で辞書が引けなかった問題の修正
・ページめくりが2ページになったり、めくれなかったりした問題の修正
・H2Oで、支払い後すぐにダウンロードできない場合があった問題の修正
・H2Oで水滴検知(?)の頻度修正
・フォント設定後のゴースト減少

こんな感じか。


◎気づいた点を少し
・なぜかPocketが有効になっていて、メニューに追加された。
affiliate.confは、affiliate=RakutenIchiba で Pocket有効になっている。
ただの手違いか? 楽天が3.15.0を日本でも提供したらはっきりするだろうが、どうなんだろうな。

・ページめくりは少し速くなった? Gloは、3.13.1でも速かったし。マンガ、画像はどうなのかはよくわからないが。

・辞書ウィンドウ内のゴーストが目立つ。
背後の本文の文字が白抜き文字みたいに透けて見える感じで、辞書をよく使う人は気になりそう(Glo)。
CartaのH2Oは問題ないという声があるが、少なくともGloではひどい。

Gloでゴーストがひどい、というのはmobilereadでも話題になっているようだ。H2Oはそうではないらしい。
で、.kobo/Kobo/Kobo eReader.conf に以下を追加すると改善されるかもしれないというポストあり。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3092476&postcount=49

[FeatureSettings]
LeanAndMean=false

実際ゴーストが減ったという報告も上がっている。

Gloでやってみたが、たしかにメニューやらのウィンドウのゴーストが残って本文を邪魔するのは減ったようだが、上で言った、辞書ウィンドウ内のゴースト(背後の文字が透けて見える感じ)は改善されない。

H2Oでは、LeanAndMean=trueだろうがfalseだろうが大差ない、というポストもあって(http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3092680&postcount=63)、ひょっとしたら、これはCartaには起こらない問題なのかもしれない。PearlのGloはちょっと問題。

Pearlの6インチAuraだが、試してみたら辞書ウィンドウ内のゴーストはGloほどひどくないので許容範囲かな。
でも、辞書ウィンドウを消した後、スクリーンの場所によって文字の濃淡の差が出る。ちょっと見にくい。LeanAndMean=false にしたら、辞書ウィンドウを消した後にスクリーンの書き換えが起こって(白黒反転のリフレッシュではない)、濃淡がなくなる。動作は遅くなるが、こっちのほうがいいかな。

なんか全体的な印象としてはゴーストが目立つ気もする。あと辞書の反応が悪くなったような。
CartaのH2Oは持っていないのでわからないが、ひょっとしたらCartaなら問題ないのかも。


◎いつもの便利なパッチ
すでにもうアップされていて、本当に助かる。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=259758

フォントや行間・余白、ヘッダやフッタのカスタマイズ、リフレッシュ頻度の変更や、かつてのSonyにあったPDFの余白カット機能みたいなものまで、いろいろ便利。

-- 追記 --
LeanAndMean関連のパッチが上がっている。
"Re-enable LeanAndMean touch gestures"
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3093568&postcount=31
LeanAndMean=falseにすると、Pearlのディスプレイでゴーストは減るが、スクリーン・リフレッシュやネットワーク、タッチ動作を高速化するコードを犠牲にしてしまうとのこと。
そこで、ゴーストは消しつつ、タッチ動作のコードなんかはLeanAndMean=trueに戻すパッチ。
試してみたが、辞書ウィンドウの動作はよくなった気がする。とくに辞書ウィンドウを消した時のもたつきは軽減。
というわけで、Pearl使用の端末(GloやAura)なら、このパッチはあてたほうがいいようだ。
-- 追記おしまい --


◎スクリーンセーバーのカスタマイズ
とりあえずテスト的にあがっているもの
H2O:
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3092539&postcount=41

最新版:
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3093389&postcount=58 (Glo HD対応)

Glo:
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3092844&postcount=53

H2Oは持っていないのでわからないが、Glo/Auraで確認。動作するものの、スクリーン右端に細い線が縦に入る。画像がスクリーンに完全一致していない感じ。
とりあえず、pngcatのみ前のテスト版(http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=3056153#post3056153)に戻せば、問題はなくなる。


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2015年4月29日 (水)

Kindle / Paperwhite / Voyage: アップデート5.6.2.1

Kindleアップデート、5.6.2.1。アップデート内容は不明。

ダウンロードは、
無印:
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201605570

Paperwhite:
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201307450

Voyage:
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201630670


気になるのは、「Kindle Voyage: フォントサイズ・カスタマイズ (たぶんFW5.6.1.x)」で紹介した、フォントサイズのカスタマイズが、このアップデートで無効にされないかどうか。

が、とりあえずVoyageはアップデートしてみた。どうせファームウェア5.6.xはjailbreakできないし、たいしたカスタマイズもできないので。

で、確認したみたところ、大丈夫のようだ。上の記事の通り、FONT_RAMP と CJK_FONT_RAMP で8つのフォントサイズはカスタマイズ可能。


というわけで、フォントサイズをカスタマイズしている人も安心してアップデートしていいはず。
まあ、5.6.x以降は、自動アップデートを防ぐ方法はアマゾンがご丁寧にも潰してくれたので、勝手にアップデートされると思うが。

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2015年4月27日 (月)

ドイツ語多読本:Daniel Napp: Dr. Brumm fährt Zug

子供っぽいのになぜかドクターがつく、クマDr.Brummと、なぜかマッコウクジラという名前の金魚Pottwal。このコンビが巻き起こすドタバタを描くシリーズ。3冊目。

こちらは小型ハードカバーの廉価版
Daniel Napp: Dr. Brumm fährt Zug

394語

オリジナルの大型版

Maxi Pixi版(ソフトカバーの廉価版)
Drbrumm_fahrt_zug

いつものようにDr.Brummの家の俯瞰から始まる。毎週火曜日にすることは・・・。

家の中でおもちゃの電車を走らせる。将来は機関車の運転手になるかって? 
当然さ。だってもう本物の運転手なんだから、なんてうそぶくBr.Brumm。

というのも、Dr.Brummは廃線に取り残されたディーゼル機関車を発見していたからだ。Pottwalに機関車を見せて、どうせ動くわけないから、とボタンを押すDr.Brumm。なんと走りだす機関車・・・。

ちょっとこれはまずいって、と心配するPottwalを尻目に、調子に乗って線路を走っていくDr.Brumm。案の定、問題発生。この先の橋がぼろぼろで、渡るのは無理。機関車を止めようといろいろボタンを押したり、レバーを引いたりするものの、ワイパーが動いたり汽笛がなったりするだけで、止まりそうな気配はない・・・。

そこでDr.Brummは・・・、という展開。

Dr.Brummのやんちゃぶりが全開の巻。騒動を起こしてしまったのも知らんぷりで、次はパワーショベルの運転手ですか・・・。

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2015年4月24日 (金)

Kobo Glo HD追加情報: 殻割り・SDカード換装可能なようだ

また追加情報

◎メモリ換装可能っぽい
イタリアのレビュー動画を見たかぎりだと、殻割りは楽にできそう。メモリは4GのmicroSDカードがささっているのが、あきらかにわかる。Gloと同じように換装できそう。

"Kobo Glo HD: la recensione di HDblog"
http://mobile.hdblog.it/2015/04/22/recensione-kobo-glo-hd/
このページの写真参照。

動画のスクリーンショット(開けてるところ)
Glo_hd_ss02_2

Glo_hd_ss01

外部SDカードスロットががなくなったので、ストレージをどうしても増やしたい人には朗報。かりに外部SDがあっても、換装したほうがたぶん動作も安定しているだろうし。

◎ファームウェア
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660

すでにダウンロードできるが、Glo HDは、"Mark 6 Hardware"となっていて、Glo(Mark4)、Aura/H2O(Mark5)とは別のファームウェアだろう。
5月の出荷時期以降、他の端末用のファームウェアのアップデートがあるかどうか待ったほうが確実。

--

Gloから買い替えを考えているなら、Glo HDは買って損はないはず。
Kindle VoyageのE Ink Cartaの300ppiを知っているので言わせてもらうが、300ppiはやはり表示がきれい。Glo HDもCartaで300ppiだから、Kindle Paperwhiteより表示能力がすぐれているのは間違いない。かつてのGloなどとは世界が違う。長時間文字を読むための端末なんだから、スクリーンの表示は命。

どうしても気になるのは、全画面リフレッシュ(白黒反転)が6ページ単位のままだということ。昔のKobo Touchも同じ6ページだったはず。なぜリフレッシュ頻度だけは大昔のままなのだ、Kobo? まるで6インチAura(リフレッシュは章単位)なんか存在しなかったみたいに。Sonyの端末などはリフレッシュは4時間に1回なんて言われてたのに。

6ページ単位で強制リフレッシュが必要なGloは、すぐに文字がにじみ・ぼやけ始める。E Ink CartaになってH2Oでは改善されているのかどうか。H2Oは持っていないので確かめようがない。Glo HDもCartaで、同じ解像度だから(ppiはGlo HDが上)、H2Oレベルだろうとは思うが。

129.99ドルという値段は、Kindle PaperwhiteのWiFiタイプのキャンペーン情報あり版と、なし版のちょうど中間の値段。日本でも楽天が戦略的にそのあたりの価格帯を狙ってくれればいいんだが、どうなるだろうなあ。5月に海外で発売開始されれば、アマゾンも値下げしてくるかもしれないし。

--

Glo HDはとりあえず様子見。11月、12月の例年の新型発表時まで、とりあえず待ってみる。でも、今年はもう6インチの新型はないのもかなあ(低解像度のPikaには興味なし)。

やはり、リフレッシュ頻度なんとかしてほしいし、ページめくりの邪魔になるから、ベゼルとディスプレイの段差はいらない。そうなるとタッチは静電容量方式でないと。

タッチが赤外線方式か静電容量方式かなんて、動けばどちらでもいいって話かもしれないが、赤外線方式は構造上、段差が必須だから、フラットなデザインを望むなら必然的に静電容量方式。
フラットだと間違って指がスクリーンに触れてしまって、いやだという人もいるみたいだが、慣れの問題じゃないのかなあ。Kobo HDの段差はKindle Paperwhiteよりも大きいという話だし。

静電容量方式は一般に赤外線方式よりタッチの感度がよくて正確だと言われている。実際、静電容量方式の6インチAuraと同じ感覚で赤外線方式のGloをタッチすると、無反応だったりすることもあって、自分の感覚では静電容量方式に軍配。(ひょっとしたらその後よくなっているのかもしれないが、H2Oは持っていないのでわからない)

静電容量方式の難点は、静電容量を探知するための層がスクリーンにあるため、その分だけ表示の質が損なわれること。赤外線方式にはそういう層が必要ないのでよりクリアだ、ということになっている。といっても、静電容量方式のKindleの表示は十分きれいで、コントラストもH2Oと変わりない。

あと、静電容量方式と赤外線方式の大きな違いは、静電容量方式は指以外ではタッチに反応しないが、赤外線方式は指以外でも反応する。
だから、スタイラスペンなどが問題なく使えるのは赤外線方式。手袋をしていてもOK。静電容量方式の場合はスマホ対応の手袋などを用意する必要がある。でも、赤外線方式は、間違って指以外のものがスクリーンに触れてもページがめくれてしまう。それがわずらわしいので、赤外線方式はあまり好きではない。

去年のH2O以来、赤外線方式の製品しか作っていないKobo。唯一Koboが作った静電容量方式の6インチAuraは打ち切りだそうだし・・・。この先どうなるんだろうなあ。

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2015年4月21日 (火)

Kobo Glo HD追加情報 / PikaはKobo mini(5インチ)の後継ではないような・・・?

Kobo Glo HD、海外のレビューも出てきてイメージはつかめたが、追加情報。

その前に、ITmedia ebook userの「Kobo Aura H2OとKobo Glo HDの核心的な違いとは」という記事が、goodereader.comのあやふやな記事をそのまま持ってきているので、ちょっと注意。
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1504/20/news103.html

問題の箇所:
「Kobo Aura H2Oの欠点を1つ挙げるなら、タッチパネルに赤外線方式を採用しているため、ピンチ操作による拡大などが行えないこと。一方、静電容量方式を採用するKobo Glo HDはそうした操作が行える。」

▼Kobo Glo HDは静電容量方式ではなく、赤外線方式。
以前の記事(「Glo HD、海外のレビュー出始める」)で紹介したallesebook.deとlesen.netによる評価機のレビューでは、赤外線方式とされているし、goodereader.comの新しい記事(Is the Kobo Glo HD Worth the Upgrade?)でも、赤外線方式になっている。

▼赤外線方式だからピンチ操作ができない、というのも間違いだろう。
事実、goodereader.comの動画でも、Glo HDでピンチ操作による拡大(PDF)が行われている。それに、いまはなきSonyの端末は赤外線方式でピンチ操作できたはずだし。
だから、goodereader.comが赤外線方式はピンチ操作できない、と言い続けているのはちょっと理解不能。

以上、既知の情報の確認。


で、追加情報。
mobilereadのGlo HDのスレッドを見ていたら、なぜかもうGlo HDが届いたという人が・・・。本人はストアのミスだろうと言っている。レビューにまだ出ていない情報を少し。

◎Glo HD情報
・ファームウェア
3.14.0(305805c795, 3/4/15)
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3085346&postcount=496

・Linuxカーネル
3.0.35らしい。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3085427&postcount=508

参考までに現行FW3.13.1では、Linuxのヴァージョンは2.6.35.3。
カーネルが2.6から3.0に上がっているが、これで何か変化はあるのか? 詳しい人教えて。

・「体験版アプリ」からゲームがなくなって、ウェブブラウザのみに。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3085431&postcount=509

・Kobo GloのカバーはGlo HDでもそのまま使えるっぽい
なぜかGlo HDがもう届いた人の話では、公式のカバーはそのまま使えて、磁石もOKとのこと。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=3087091#post3087091

とりあえずはこんなところ。

◎Pika
新型のコードネームAlyssumはGlo HDだったが、もうひとつの新型コードネームPikaのほうは音沙汰なし。Kobo miniの後継かって予想・期待もあるが、6インチじゃないかって話。

その根拠は、またファームウェアのコードから。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3079049&postcount=10に引用されているコード。

kobo_config.sh:

#!/bin/sh
PCB=`ntx_hwconfig -s -p /dev/mmcblk0 PCB`
RES=`ntx_hwconfig -s -p /dev/mmcblk0 DisplayResolution`
case $PCB in
   E60610D*) echo trilogy;;
   E60QB*) echo kraken;;
   E606B*) echo kraken;;
   E5061*) echo pixie;;
   E60Q9*) [ "$RES" == "800x600" ] && echo pika || echo alyssum;;
   E606C*) echo dragon;;
   E606G*) echo dahlia;;
   E606F*) echo phoenix;;
   *) echo trilogy;;
esac

PCBってのはたぶん基板(printed circuit board)のことだろうから、alyssumとpikaの基板は同じか同系統で、解像度だけ違う、と読める。つまり、alyssum(= Glo HD)は6インチだから、同じ基板ならpikaも6インチってことに・・・? SDカードスロットもないだろう。
というわけで、PikaはKobo miniの後継じゃなさそうな気がする。ハードウェアに詳しい人に言わせたら違うのかもしれないが、どうなんだろう?

解像度800x600、6インチの端末だとして、それで何を狙っているんだろう? 
Kobo miniのように5インチなら、H2Oの6.8インチとならんで、さらにサイズのバリエーション追加という意図がわかる。でも、6インチというのはどうなんだろう。無印Kindleに対抗して、エントリータイプの安い端末を、ってことか?

でも、楽天のプレスリリースによると、Glo HDが「電子書籍ビギナーにぴったりの高画質電子書籍リーダー」のはず。

個人的には、Glo HDのように高解像度で値段を抑えた端末をビキナー向けにするのは、正しい方向だと思う。いくら安くても低解像度で文字が汚いと、逆に、やはり電子書籍、専用端末はだめだ、と思われるだけかもしれないから。Kobo Touch(800x600)ではじめて本を開いた時の第一印象は、「うわっ、文字汚い、これでは読みたくないな」だったし。

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2015年4月18日 (土)

Kobo Glo HD、海外のレビュー出始める

goodereader.comのレビューと動画はすでに上がっているが、いい加減なことも言っていて、mobilereadのKobo Glo HDのスレッドでも評判はよくない。まあ、mobilereadにもKobo信者っぽい人はいるが。

goodereder.comのレビュー
"Hands on Review of the Kobo Glo HD"
"Kobo Glo HD VS Amazon Kindle Voyage"
"Kobo H2O vs Kobo Glo HD – Full Comparison"
"Kobo Aura vs Kobo Glo HD"
(全部動画あり)

H2Oのファームウェアが古いままで、それをGlo HDとの違いみたいに言われても、それは違うだろ、としか言えない。あと、マルチタッチ可能だからディスプレイは静電容量方式だとか、それから、バッジなんて昔からある(どうでもいい)ものをいまさらおもしろがったりとか。

なんでこんないい加減なところに真っ先に評価機が行くのか、と思っていたが、やっと他のサイトにも評価機のレビューが上がった。

"Kobo Glo HD im kurzen Videotest und Vergleich"(動画あり)
http://allesebook.de/e-book-reader/kobo-glo-hd-im-kurzen-videotest-und-vergleich-63121/
詳細なテストは後日行なうとのこと。

・筐体
表面のフレーム部分はつや消しのようになっていて、指紋が目立たないし、光を反射しない。
背面は、ラバーっぽい加工で、滑り止めの模様があってグリップはよい。が、ホコリがたまるかもしれない。

・ディスプレイ(1448x1072、300ppi)
H2Oと同じように期待を裏切らない出来。背景の白さとフォントの黒さはKindle Voyageと同レベルで、コントラスト良好。ライトなしでも可読性は高い。

ライトはムラがなく均等で、Kindle Voyageのような色のグラデーションはない。ニュートラルな白さで、とても美しい。
ただし、ディスプレイの下部に少し影が見える。が、他社よりひどいということもなく、読書の邪魔にはならない。

ライトをつけるとコントラストはさらによくなり、Kindle VoyageやKobo aura H2Oと同レベル。

・タッチは赤外線方式で、マルチタッチが可能
静電容量方式と言っているところもあるが、間違いなく赤外線方式。

・まとめ
ライトは均一で、文字のコントラストもくっきり、作りもしっかりしていて、とてもよい端末。低価格であることを考え合わせると、総合的にもよい製品。他社は価格を考えなおさなければならないだろう。


"Kobo Glo HD im Test [+Video]"(動画あり)
http://www.lesen.net/ereader/kobo-glo-hd-im-test-video-19950/

・筐体
新世代の端末が旧世代の筐体に入れられている、という印象。2012年のKobo Gloとたいして変わりない感じ。
フレームとディスプレイの段差はKindle Paperwhiteより大きい。見た目が似ている無印Kindleと較べても大きい。段差はただの見た目の問題にすぎないという人もいれば、ページめくりに支障が出るという人もいるだろう。

見た目は「小さく、厚く、角張っている」という印象。背は低いが、厚さはどうしても目立つ(Glo HD: 9,1mm, Voyage: 7,6mm, Tolino Vision 2: 8,1mm)。
背面の加工でグリップはよい。180gの重さは長時間の読書にも耐えられるだろう。

上部のボタンは銀色で、フレームが黒いので見た目がいまいち。少し深く押さなければならなくて、押した感じは快適ではない。

・ディスプレイ(1448x1072、300ppi)
スクリーンが白いので、ライトなしのコントラストは優れている。300ppiのおかげで、PaperwhiteやTolino Vision2(どちらもCarta)よりフォントはシャープでくっきり、表示クオリティはあきらかに上。Kindle Voyageと同レベル。

ライトをつけても、もちろんPaperwhiteやTolino Vision2よりコントラストはすぐれている。また、ライトにムラもない。ただ、Kobo Glo HDのライトは青白くて、Kindle Voyageのライトのほうがニュートラルで自然な色。

・まとめ
大きなディスプレイのスマートフォンやタブレットがある時代に、さらに読書専用端末を求める人は、価格と表示クオリティに格段の価値を置くはず。この意味ではKobo Glo HDは他の追随を許さない価格性能比。

ただ、ディスプレイ以外は「ハイエンド」とは言いがたい。筐体は2年半前のKobo Gloと大差ない。もちろん、フラットなデザインよりも機能こそが大切という人、またレトロな見た目が好きな人もいるだろう。だが、MP3プレーヤーなどと違って、読書専用端末は長時間手に持って見続けるものだから、外見は重要な要素。


--
ポイントになりそうなところをまとめると、こんな感じ。

動画で注目すべきは、ライトの比較か。goodereader.comの動画に照明を暗くして、ライトを調べるところがないので。

また、lesen.to(下の方)の動画の、Glo HD、Paperwhite、Voyage、Tolino Vision2、これら4台のディスプレイの比較も注目か。4台ともE Ink Cartaだが、Glo HDとVoyageのスクリーンの白さが際立っている。その分だけコントラストもいいはず。Glo HDとVoyageは同じ300ppiなので、Voyageと同レベルの表示クオリティは期待してよさそう。

Paperwhiteより文字がきれいのは確実だろうから、日本での値段がどうなるかはわからないが($129.99をそのまま日本円に換算するのか、日本のKindleの値段を眺めつつ安めにするのか)、表示の美しさを重視するなら、PaperwhiteよりGlo HDだろう。

低価格で300ppi、これはよくやってくれた、Kobo、という感じ。今後300ppiでもVoyageみたいな値段にはできなくなるだろうから。Voyageを見て300ppiの表示クオリティを知ってしまうと、他は使いたくなくなる。

でも、KoboってCartaで静電容量方式の端末作ったことないんだよなあ。


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2015年4月15日 (水)

ドイツ語多読本:Bildwörterbuch 2冊

語の定義や訳語ではなく、絵や写真で単語の意味を示した辞典。子供向けの2冊。

家、台所、居間、町、動物園、レストランなどなど、その場所のイラストと、そこにあるいろいろな物にドイツ語の単語がついている、そういう辞典。

絵本や児童書を読んでいて、わからない単語が気になって仕方がない人は、こういう絵本を眺めてみるのもいいはず。ドイツ語の場合、外国人学習者向けの読み物は語数も多く、初心者は簡単には読めない。やさしく、短めの本となると絵本くらいしかない。

当然、子供向けの辞書は絵本、児童書で出てくる単語と重なりあう。
別に暗記しようなどと思わず、見ておくだけでも、絵本や児童書を読んでいるときに、思い出せたりすることもあるはず。やはり、一度で覚えられないにしても、とにかく見たこと、聞いたことのある単語を増やしておくことは大切。あとは本を読み、何度も同じ単語に出会っているうちに記憶に定着する。

Mein Deutsch Bildwörterbuch

4歳-6歳対象。
約600語ほどだが、これだけでも絵本・児童書を読むのは楽になると思う。
絵も見やすいほうだと思う。


Mein Bildwörterbuch

こちらは絵だけでなく、写真も混じっている。作りは似たようなもので、絵・写真があって、その下に単語がある。
表紙を見ると、こちらのほうが対象年齢は低いようにも見えるが、小学生の一日、時間割のページもあって、小学校の様子が詳しく書かれている。それにページ数も2倍、収録語数もおそらく2倍以上あるので、こちらのほうが詳しく、小学生寄りの辞書。

訳語を必死に暗記しようとするより、絵や写真で眺めて、あとは実際に本を読んだほうがいい。

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2015年4月12日 (日)

Kobo: フリーの辞書をKoboの辞書に変換

何度か書いているので詳しくは省略するが、Koboの辞書は、辞書ウィンドウ内の単語も辞書で引けるなど(ただし日本語の辞書はダメ。なんとかしてください、楽天さん)、Kindleの辞書より機能的に使いやすいし、Kindleの辞書のバカな仕様に煩わされることもない。

が、Kindleのように辞書を購入して追加することはできないし、収録辞書そのものも貧弱。
そこで、フリーの辞書をKoboの辞書に変換して、少しでも選択肢を増やてみる。

使うのはBabylonの辞書。
Bayblonのソフトはなにやらとても評判が悪いようだ。だが、用があるのは辞書ファイルのみ。

もしPCで辞書を見てみたいなら、Babylonのソフトをインストールしなくても、goldendictなどのBaylonの辞書に対応したフリーのソフトを使えばいいだろう。Windows、Linux、それからAndroid版もあったはず。

以下の説明はLinuxで。
Windowsで変換している人もいるようなので、pythonとMarisaのWindows版をインストールすればできるはず。

◎手順
1. 辞書の入手
2. 変換ツールの準備
3. 辞書の変換

1. 辞書の入手
Babylonのフリーの辞書
ドイツ語の辞書
ドイツ語の辞書を例に以下説明。
独和などあるはずがないので、独英を。"Babylon German-English"の「Add this Glossary」をクリックしてダウンロード。

NEW_Babylon_German_English_dictionary.BGLというファイルがダウンロードされる。これが辞書。
(ダウンロードしたのが.exeだったら、実行せずとも7zipなどで解凍できるらしい。だから、windows以外でも解凍できるはず)

2. 変換ツールの準備
1) Pyglossary
https://github.com/ilius/pyglossary
からダウンロード。「download ZIP」から。
これは、Babylonの辞書(.bgl)を、下記のPenelopeがサポートしている辞書形式に変換するためのもの。

解凍するだけで使えたが、必要な依存パッケージがあるのかも。もちろんpythonが必要なのは言うまでもない。

2) Penelope
https://github.com/pettarin/penelope
ダウンロードは「Download ZIP」から。
ダウンロードして解凍するだけ。penelope-masterというディレクトリに解凍される。

さらに、Penelopeを動かすためにMarisaが必要。
2-1) Marisaのダウンロードとビルド
https://code.google.com/p/marisa-trie/
から、marisa-0.2.4.tar.gzをダウンロードして、解凍・ビルド。

$ tar zxf marisa-0.2.4.tar.gz
$ cd marisa-0.2.4
$ ./configure
$ make

(make installしてもいいが省略した)

2-2) makeしてできたmarisa-buildとmarisa-reverse-lookupのパスを、 penelope.pyに記述。

penelope-master/src/penelope.py をエディタで開いて、MARISA_で始まる次の2行を探す。


MARISA_BUILD_PATH="/xxx/yyy/marisa-0.2.4/tools/marisa-build"
MARISA_REVERSE_LOOKUP_PATH="/xxx/yyy/marisa-0.2.4/tools/marisa-reverse-lookup"

のように、自分の環境に合わせてパスを変更。(/xxx/yyy/の部分変更)

(MarisaのWindow版は
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2575659&postcount=5 から)

以上で、ツールの準備は終了。

3. 辞書の変換
◯変換その1
PyGlossaryでbgl形式をstardict形式に変換

・pyglossary-master/pyglossary.pyw を起動(操作はGUI)。
 Convertタブ選択
 Read from fomat: Babylon(bgl) 選択
  File Path: NEW_Babylon_German_English_dictionary.BGLを指定
 Write to format: StarDict(ifo) 選択
  File Path: そのままで可(NEW_Babylon_German_English_dictionary.ifoになっているはず)
そして、「適用」クリック。
http://sourceforge.net/projects/pyglossary/のスナップショット参照。
http://a.fsdn.com/con/app/proj/pyglossary/screenshots/235759.jpg

変換が終わると、
NEW_Babylon_German_English_dictionary.dict.dz
NEW_Babylon_German_English_dictionary.idx
NEW_Babylon_German_English_dictionary.ifo
NEW_Babylon_German_English_dictionary.syn
の4ファイルができあがっているはず。これがstardict形式の辞書。(辞書によっては、.synがないものもある)
これをpenelopeでKobo用の辞書に変換すればよい。

◯変換その2
Penelopeでstardict形式からKoboの辞書に変換

辞書ファイルがあるディレクトリに移動したら、以下のコマンド。


$ python /xxx/yyy/penelope-master/src/penelope.py -p NEW_Babylon_German_English_dictionary -f de -t en --output-kobo

(/xxx/yyyは自分の環境にあわせてパスを)

オプションの解説をすると、
 -p 辞書ファイル名(拡張子はつけないこと
 -f de ドイツ語から
 -t en 英語へ(独英辞典なので)
 --output-kobo Kobo用の辞書に変換

これでdicthtml-de-en.zipができあがる。これがKoboの辞書。

◯あとは、Kobo端末へ持っていくだけ
dicthtml-de-en.zipをKoboの、.kobo/dict/にコピーして、再起動。
辞書のリストの「Deutsch - English」に入る。

うまくいかないようなら、メニューの「設定」 > 「辞書」の「編集」 と進んで、目的の辞書名をタップ。
すると辞書がダウンロードされる(インストール済みのカスタム辞書はKoboのデフォルト辞書に戻されてしまうので注意)その後、自分で作った辞書を.kobo/dictsにコピー・再起動するとよい。

すでにある独英辞典も残したければ、他言語の辞書として登録すればよい。
たとえば、dicthtml-it-en.zipにリネームすれば、「Italiano - English」に登録されるし、dichhtml-it.zipだと「Italiano」に登録されて、辞書の切り替えが可能になる。
(ただし、同期をとるとデフォルトの辞書に戻されてしまうので、いちいちまた辞書をコピーし直さないといけない)

使ったみた感じ。
それなりに語形変化にも対応しているようで、ヒット率は高い。ヒット率はKindleのDudenより上かもしれない。が、フリーの辞書だけに用例や発音はないし、単語を定義しているというよりは、類義語の羅列といった感じ。それでもヒット率がいいので、Koboのデフォルトの辞書より楽だろう。

有料の辞書も変換できれば、Koboで使えるかもしれない。ただし値段は高い。
ドイツ語だと、DudenやLangenscheidt、Ponsの辞書があるようだ。
が、値段もそうだが、Bayblonって評判よくないみたいだし、どうなんだろうな。

Kobo端末利用者で、Babylonの有料の辞書を持っている人がいたら、やってみる価値はあるだろう。

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2015年4月10日 (金)

Kobo: Glo HDのレビューが出ているが・・・

goodereader.comにはやくもKobo Glo HDのレビューと動画がアップされている。

"Hands on Review of the Kobo Glo HD"
http://goodereader.com/blog/electronic-readers/hands-on-review-of-the-kobo-glo-hd

"Kobo Glo HD vs Amazon Kindle Voyage"
https://www.youtube.com/watch?v=BTz3apOFyro

が、上のレビューとその一つ前の記事と比較すると、ちょっと突っ込みを入れたくなる。

前の記事"The Kobo Glo HD Does Not Have a SD Card"では、Glo HDはKindle Paperwhiteに対抗する、ミッドレンジの端末だ、と言っていたが、このレビュー記事ではKindel Voyageに対抗する端末になっている。

また、前記事ではSDカードスロットの省略を退歩としていたが、クラウド・モデルに重心が移っているので、「考えてみたら、納得」みたいな話に今回はなっている。

なんか、Koboから評価機を提供された手前、批判はできないのか、とか勘ぐりたくなる。

それから、こういう人たちはいろいろなデバイスを触っているんだろうが、一つのデバイスをじっくり使い込んではいない、と思わせる箇所も。

つまり、「数日Glo HDを使って気づいた唯一の新しい特徴」が、以前のモデルよりリフレッシュ頻度が増えて、1ページから6ページになったこと、だそうだ。なんだかなあ。Kobo Gloもそうだったし、去年発売のH2Oも同じだろうが。で、「この変化の理由はゴーストを減らすため」だとか。変化じゃなくて、旧態依然というのが正しい。
それは、たった6ページでとゴーストや文字のにじみ・かすれがひどくなって、読めなくなるってこと。それがKindle Paperwhite(ニューモデル)で14ページ単位に進化し、同じ年6インチAuraは章単位になっているわけで。

それから、静電容量方式か赤外線方式かくらい書いてほしいなあ。実機を触ったらわかるはずだが。

新情報としては、
どうやらマルチタッチが可能になったらしい。
動画のpdfのところを見ればよい。ピンチ操作で拡大・縮小可能。たぶんH2Oの現ファームウェアでもできないはず。(6インチAuraはもともと可能)
赤外線方式か静電容量方式かまだ確定してないが、赤外線方式だとしたら、以前mobilereadにGlo用のマルチタッチ有効化パッチみたいなのが上がっていたので、それを利用したか参考にしたか。静電容量方式でなくても、マルチタッチが可能なのは確か。

Koboはファームウェアは基本どの機種でも同じなので、ファームウェアのアップデートがあれば、H2Oでも使えるようになるかもしれない。楽天がファームのアップデートを提供するかどうかは知らないが。

あと、動画を見たら、フォントの「詳細設定」の画面で、フォントのSharpnessのスライダーがなかった。これは復活しないのかもしれない。



レビュー記事を読んで、嫌な予感が的中してしまったのがなんとも・・・。6ページ単位のリフレッシュって・・・。やはり旧製品Gloをマイナーチェンジしただけの製品かも。

値段的にはアメリカ・ドルでは、Kindle Paperwhite(Wi-Fiのみ)の広告なしモデルと、広告ありモデルのの中間の値段。海外ではKindle Voyageキラーみたいに言われているが、Paperwhiteキラーじゃないかって気もする。

あくまでもミッドレンジのモデルと見るなら、Gloのマイナーチェンジでも仕方ない、と納得はできる。楽天のプレスリリースでも、「電子書籍ビギナーにぴったりの高画質電子書籍リーダー」なので、Voyageみたいに端末にこだわりがある高級志向のユーザーをターゲットにしているわけでもないはず。

そこで、楽天がいくらの値段をつけるのかが日本のユーザーには気になるところ。
122.99ドルをそのまま日本円に換算するのか、あるいは日本のPaperwhiteの値段を考慮して、もっと安めに設定するのか?


この感じだと、年末の新型まで待ったほうがいいかなあ。さらに新型があるのかどうかわからないが、H2OやGlo HDのような、Gloの古い部分(リフレッシュ頻度、ベゼルの段差、赤外線方式)をいつまでも引きずってないやつ希望。6インチAuraをCartaで300ppiにしたやつ、出ないかなあ。


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2015年4月 8日 (水)

Kobo Glo HD発売正式アナウンス: Kindle Paperwhite程度の値段で、Kindle Voyageと同じ高解像度のディスプレイ(300ppi)

正式にアナウンスがあったようだ。

http://cafe.kobo.com/press/releases/kobo-announces-kobo-glo-hd:-the-highest-resolution-ereader-at-the-lowest-price

-- 追記 --
日本では2015年、夏に発売予定
楽天プレスリリース
Kobo、電子書籍ビギナーにぴったりの高画質電子書籍リーダー「Kobo Glo HD」を発表
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2015/0408_01.html
-- 追記おしまい --

スペックは
http://www.kobo.com/koboglohd
から見られるらしいが、日本からだと楽天の旧ストアに飛ばされる。
代わりに、mobilereadにポストあり。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3078583&postcount=50

ディスプレイ: 6” Carta、1448 x 1072, 300 ppi
サイズ: 157 x 115 x 9.2 mm
重さ:180g
接続: Wi Fi 802.11 b/g/n と Micro USB
プロセッサ: 1 GHz
フロントライト: Fully adjustable built-in ComfortLight technology.
ボタン:Power on/off(ライトのボタンはない)
ストレージ:4 GB
*microSDカード・スロットはない
*防水ではない

あとは上のKoboのアナウンスでは、
値段:$129.99(カナダ・ドル/アメリカ・ドル)
発売日:
 5/1: カナダ・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド
 5/22: フランス
 6/1: イギリス・イタリア・オランダ・ドイツ・スペイン

というわけで、予想通り日本では発売があるのか、ないのか、不明。(夏に発売予定)

・サイズ
Kindle Voyageより少し小さめ。
allesebook.deの比較画像
Koboglohdvergleich

だが、手に持ったとき、6インチAuraやKinlde Voyageに慣れていたら、厚さは気になるだろう。
Glo HD: 157 x 115 x 9.2 mm /180g
Aura: 150 x 114 x 8 mm / 173g
Kinlde Voyage: 161 x 115 cm x 7.6 mm / 186g
Kindle Paperwhite: 169 x 117 cm x 10 mm / 209g

外側はH2Oみたいな感じ? 値段から考えると、安っぽいプラスチック感ありあり? Voyageのようにマグネシウム・ボディってわけにはいかないだろう。

・ディスプレイ
6インチAuraのようなフラットなデザインではない。段差あり。
E Ink Cartaで、6インチ300ppiだから、Kindle Voyageと同等の性能のはず。
赤外線方式か静電容量式かは、明記されていないが、赤外線方式なんだろうなあ、たぶん。
H2Oの赤外線方式のディスプレイは評判がいいので、それを踏襲? あるいは旧製品のGloの中身を再利用するため?

300ppiのクオリティに加えて、Koboはフォントの調節能力が高い。たとえば、TypeGeniusの機能。
Koboglohd_typegenius
フォントの太さを調節できる(ただし日本語フォントは要パッチ。なんとかしてください、楽天さん)。Kindleにこんなことはできない。
さらに、フォント・サイズ、行間、余白の調節もKindleよりずっと柔軟。もちろんフォントの追加も自由。

というわけで、Kindle Voyageより、読みやすいページ表示になることはまちがいない。
(現在のファームではSharpnesの調節ができなくなっているが、上の画像では可能なようだ。次のファームでは復活するのか?)

・値段
Cartaで300ppiと考えると安い。ここが最大のアピール・ポイントだろう。
Kindle Voyage: $199(広告つき) / $219(広告なし)
Kindle Paperwhite: $119(広告つき) / $139(広告なし)
Kobo Glo HD:$129.99

・microSDカードスロットなし
これは自炊派、マンガ派には痛いところかもしれない。値段を安くするためと思って、あきらめるしかないだろう。それ以外の人には、外部SDはなくても問題ないように思うが、どうだろう。
http://www.lesen.net/ebook-news/kobo-es-ist-ein-langfristiges-spiel-19562/の、Koboのヨーロッパ責任者へのインタビューによると、コストを抑えるために外部SDを捨てる決心をした、とのこと。また、6インチAuraは打ち切りになる、近いうちに値下げがあるだろう、とも言っている)


まとめると、
300ppiのCartaディスプレイと値段のコスト・パフォーマンスが最大のアピール・ポイントだろう。
Paperwhiteと較べると、値段はたいして変わらないのに、300ppiのクオリティが手に入る。
Voyageと較べれば、ディスプレイは同クオリティで、値段に圧倒的なアドバンテージがある(広告なしモデルならPaperwhiteよりも安い)。

ページめくりのボタンや光センサーなし、フラットなデザインでなくてもいい、というなら、PaperwhiteよりKobo Glo HDを選ぶだろう。

というわけで、Paperwhite狙いの層にも、Voyage狙いの層にも訴えるものがありそう。もともとmicroSDスロットを持たないKindleと比較したら、外部SDを捨てたことも痛手にはならないだろうし。

でも、旧製品のGloと同じで、全画面リフレッシュが6ページ単位のままとか、もうやめてほしい。H2Oで堂々とそれをやったからなあ。ディスプレイがよくなってるのに進化なしってどういうこと?
そうだったら、パッチあててリフレッシュ頻度を変えてみるけど。それで、どんな感じになるか確かめてみる。もし入手したらの話だが。

海外の記事:
Kobo Disrupts the eReader Market with a $129 Kindle Voyage Competitor
・2010年のKobo初の端末は出来はひどかったが、低価格で、アマゾン他が値下げをせざるをえなくなった。Kobo Glo HDでその再現か?

Kobo Glo HD Will Cost $129, Releases May 1st
・値段がgoodだ。
・外部microSDを省いたのはちょっと。KoboにはKindleとは違うものを求めているのであって、Kindleのクローンが欲しいわけではない。

Kobo Glo HD offiziell vorgestellt, Kindle Voyage Konkurrent für 129 Euro
・赤外線方式ではないかと予想。これは2010年のSony以来の昔ながらの技術で、主要メーカーのトップ・モデルは静電容量方式が普通。ただし、H2Oで証明されたようにコントラストなど表示はすぐれているだろう。
・外部microSDがないのは、最近の6インチCartaモデルの「トレンド」(外部SDがあるのはPoketBook Ultraのみ)。
・Kobo Glo HDの低価格設定で、値下げ合戦が始まることもありうる。

Kobo Glo HD: “Retina”-Lesegerät für 120 Euro
・Kindle Voyageのディスプレイであの値段、というのが魅力。

The Kobo Glo HD Does Not Have a SD Card
・SDカードスロットの省略、ベゼルの段差の古臭さなど、専用端末としては退化。H2Oや6インチAuraのほうがおすすめ。
(が、goodereader.comによくある事実誤認も。たとえば、外部SDがないのはGlo HDが初めてだとか(Kobo miniはSDなし)、6インチAuraだけでなく、H2Oもフラットだとか。そのうち間違いを指摘されて、記事は修正されるだろうが)


問題は楽天が日本で発売するかどうか。
6インチAuraはろくに宣伝もしなかったのに、H2Oはなにやら宣伝に金をかけているみたいだし、さらに新型を投入するのか、なんて思ったりもする。

あとは例年は年末が新型を投入する時期なので、その時のラインナップがどうなるのか気になるところ。ひょっとしてそれまで待つべきなのかどうか・・・。

海外で発売されたら、いろいろレビューがでるはずだから、今のところはそれを待つだけ。

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2015年4月 6日 (月)

Kobo: Glo HD? 新型? これがAlyssum?

オーストラリアとかニュージランドのWebストアにリストアップされているKoboの新型らしいモデル。
Kobo Glo HDだとか。

2chで話題になっていたが、mobilereadにもようやくスレッドが立ったようなので、取り上げるサイトも出てくるかもしれない、と待機状態。だが、まだ情報出てこないなあ。

ここくらいか。
"First Look at Kobo Glo HD with 300 ppi Screen"
http://blog.the-ebook-reader.com/2015/04/05/first-look-at-kobo-glo-hd-with-300-ppi-screen/

-- リンク追加 ---
New Leaks Offer a First Look at the Kobo Glo HD eReader
http://the-digital-reader.com/2015/04/06/new-leaks-offer-a-first-look-at-the-kobo-glo-hd-ereader-6-inch-300-ppi-screen-video/
・値段については、ニュージーランド・ドルで$219、オーストラリア・ドルで$149、以前の噂ではアメリカ・ドルで$149(もしくはKindle Voyageより$50安い)だった、と値段を並列するのみ。(いったいどれだ?)
・ニュージーランドやオーストラリア以外でも5月末には発売があるのでは?(根拠は不明)
・今週中に正式発表があるんじゃないかと予想。

Kobo Glo HD N437 mit 300ppi geleakt, erscheint im Mai
http://allesebook.de/e-book-reader/kobo-glo-hd-n437-mit-300ppi-geleakt-erscheint-im-mai-video-62648/
・情報は韓国のサイト発
・外側はH2Oそっくり。ライトのボタンもない。
・赤外線方式だろう。赤外線方式のH2OのE Ink Cartaはコントラストも最高(Voyageより上)で、赤外線方式には利点あり
・値段は150ユーロか?(Kinlde Voyageは189ユーロ)

New Kobo Glo HD e-Reader Available May 1st
http://goodereader.com/blog/electronic-readers/new-kobo-glo-hd-e-reader-available-may-1st
・値段は$149(アメリカ)あたりだろう。
・数日中に正式アナウンスがあるだろう。
・Kindle Voyageと同タイプのハードウェアで安い値段、Koboはいい仕事をした。
-- リンク追加おしまい --


イースターに新型発表か、という噂(「2015年新型は春に発表があるかも、という噂」参照)もあったし、正式アナウンスはあるか?
仮にあったとしても、日本での発売はあるのかどうか、まだハードルは残る。

名前を見て嫌な予感。写真を見て、いやな予感はさらに重く・・・。
Kinde Voyageと同じ6インチ、300ppiのようだが、これは去年のaura H2Oと同じパターン?
ディスプレイなど外側を変えたくらいで、あとの中身は旧製品と変わらないという・・・。

つまり、旧製品のGloと同じで、
・フラットデザインは不採用
・タッチは静電容量式ではなく、赤外線方式のまま(だから段差あり)
・マルチタッチ操作は不可(拡大などでピンチ操作できない)
・全画面リフレッシュも昔のGlo時代と変わらない6ページごと(H2Oとも同じ)

あと、ストアのスペック表示に外部microSDカードの記載がない。

もしこのいやな予感があたったら、がっかり。
・フラットなデザインのほうがメージめくりが楽。段差は邪魔。
・赤外線方式はタッチの反応が悪い。静電容量式の6インチAuraをさわったあとで、Gloをさわるとやはり反応の悪さを感じてしまうので。プロセッサの差もあるんだろうが。
・全画面リフレッシュが6ページ単位のGlo時代のままだとしたら、本当にがっかり。6インチAuraで章単位にまでリフレッシュ減らしたのに。

6インチAuraのディスプレイをCartaの300ppiにして欲しいんだけど。

ただ、Gloと中身が変わらないとすると、SDカード換装できる?
H2Oは先行機のAura HDと中は同じだったから、防水をダメにしてでも換装はやろうと思えばやれた。6インチAuraは換装できない作りになっている。
だから、Glo HDが去年のH2Oにならって、Gloのマイナーチェンジだとすると、換装可能かも、と思ったり。
でも、たぶんもう換装はしないし、実は外部microSDカードも必要性を感じてないから、興味はないんだが。


まだ憶測しかできない状態だから、もう少し様子をみるしかない。あの写真が本物でないことを願うのみだが、どうなるかなあ。

(どうも写真・映像を疑っているサイトはないみたいだ。段差ありは確定で、たぶん赤外線方式・・・。
Kindle Voyageの対抗馬じゃなくて、Paperwhiteとの競合製品だとするなら、納得できないこともない。Paperwhiteと較べて、Glo HDを選ぶという選択肢はありそうな気はするが・・・。)

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2015年4月 2日 (木)

Kindle: ホワイト・カラー復活、そんなことより、jailbreakに進展なし

Kindle2やKindle DXまでの昔のモデルにはあった白。
なぜか突然アマゾンがKindle(無印)に白を追加した。記念にプライム会員は3000円オフだとか。(PaperwhiteとVoyageには白モデルの追加はない)

海外の記事を読むと、どういうわけか、白いのを売るのはどうやら日本と中国だけらしい。
White Kindles Making a Comeback
Weißer Kindle feiert Comeback – in China und Japan
など参照。

カラーバリエーションがあったSonyはもうないし、KoboもGloがなくなってからは黒いのばかり。6インチのAuraはピンクもあったが、たぶんもう売ってないし、去年発売のH2Oはブラックのみ。

他の色は売れない、需要がないから黒だけ残ったのだとすると、いまさらなぜ白?
あるいは、白がない今だからこそ、あえて?

無印Kindleだけというのもそうだが、日本と中国だけというのも、なんだか不可解。
海外ではもう端末販売の伸びしろがなくなって、まだ専用端末が普及していない地域で試しにってこと?


指紋、手の跡が気になるのでスキンシールを貼ることにしているが、白だと指紋は目立たないのかもしれない。白が好き、もしくは黒は好きじゃないという人もいるんだろう。でも、個人的には白はない。

白は汚れが目立ちそうというのもあるが、最大の問題はディスプレイが暗く見えること。

無印KindleはE Ink Pearlで、PaperwhiteやVoyageのCartaよりあきらかにディスプレイは灰色っぽくて暗い。それにフロントライトもないから、ライトで白っぽくみせることもできない。それでフレームが白いと、ディスプレイの灰色感が目立つのはまちがいない。
もちろんフレームが白だろうが黒だろうが、ディスプレイ自体の色は同じだから、心理的なものだろうが、気になり出したら、もうそれは仕方がない。

白っぽいスキンシールを貼ったら、ディスプレイが暗く見えて、これはよくないな、と思ったことがあるので。


で、jailbreakだが、ずっと進展はない。

FW5.6以降、つまり去年の新型発売以来、無印、Paperwhite、Voyageともにソフトウェア的にjailbreakはできない状態が続いている。

mobilereadを見ていても、シリアル接続によるjailbreakの話がちらほらあるだけ。Kindleをこじ開けて、シリアルポートに接続する方法。ハードウェアをいじらないといけないのでハードルが高い。ハンダ付けなんて大昔に一度やったきりだし。

文字がぼやけた低解像度の無印Kindleに興味はないが、安いので壊すのを覚悟で、こじ開けてシリアル接続してみようかとちらりと思ったりもする。でも、道具からそろえないといけないし、仮にjailbreakできたところで、無印Kindleは使わないよなと思うと、やはりやめておこう、となるわけで。


カスタマイズしようと思ったら、アマゾンはやはりいろいろ面倒。
もちろんカスタマイズの必要を感じない人ならいい。でも、やはりフォントがダメなんだよなあ、Kindle。

それでjailbreakなんかしたくなるわけだが、ユーザーのカスタマイズは排除しにかかるのがアマゾン。

jailbreakは言うまでもなく、ちょっと前のUSE_ALT_FONTSを使ったフォントの追加も潰したし、FW5.6からはファームウェアのダウングレードもできないようにした。Kindleの開発ラボはユーザーによるダウングレードを"downgrade attack"と呼んでいるらしいし。あれはあなたたちに対する「攻撃」なんですかって感じ。

FWのアップデートがあるたび、jailbreakが無効化されないか心配しないといけないし、新型が出たら誰かがjailbreakしてくれるのを待つしかないし、jailbreakできるかどうか保証もない。

それに比べたらKoboは楽。
jailbreakを待つ必要がない。telnet有効にするだけの話。知識があれば簡単にシステムをいじれる。FWだってダウンロードすれば、誰でも簡単に中身が見られる。Kindleみたいに専用のツールもいらない。

だから、FWのアップデートがあっても、いろいろ便利なパッチ類もKindleよりずっとはやく上がってくる。もちろんパッチ作者の対応を待つのは同じだが、それでもKindleみたいに、jailbreakと公式FWの、穴探しと穴塞ぎのイタチごっこに煩わされることもない。

このままjailbreakできないようだったら、新型Alyssum、噂では300ppiのディスプレイに期待したほうがいいかもなあ。Voyage並のディスプレイで、フォントを好きなように追加できて、その上フォントのウェイトも調節できるから、文字の読みやすさはKoboが上になる可能性は大きい。

もちろん楽天/Koboにもいろいろ問題があるので、一概にどちらがいいとも言えないんだが・・・。


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