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2015年3月

2015年3月31日 (火)

ドイツ語多読本:Paul Maar: Robert und Trebor

Robertはよくある名前だが、Treborというのは・・・?

Robertを逆から読んだもの。主人公Robertの分身的存在だが、そういう架空の存在を必要とするというのは、現実世界では何かうまくいっていない証拠でもあって・・・。
7歳以上対象、絵本というよりイラスト入りの児童書。

Paul Maar: Robert und Trebor

3800語

親の都合で引っ越してきた新しい町。まだ友だちもいない。前の家のほうがずっとよかったのに・・・と不満でいっぱいのRobert。児童書によくあるシチュエーション。壁紙すら、何か気持ち悪く見える。ツタのようなものがうねうねしていて、黄色い斑点みたいがものがいっぱい。

友だちもいないし、宿題でもやるしかない。が、その宿題もつまらない算数の問題で、いらいらするばかり。壁紙の黄色い斑点も自分をじっと見つめているような気がする。すると、その中に黄色ではなく茶色の点を見つけるRobert。それを鉛筆で黒く塗って、さらに壁に映った自分の影にあわせて輪郭を描いていくと・・・。

Treborが壁紙から現れてくる。
TreborもRobertと同じように退屈していて、じゃあ役割を交換しようということに。Robertは壁紙の背後のジャングルの中へ入っていって思う存分遊びまわり、Treborは宿題をする・・・。

とまあ、都合のいい話だが、Robertの現実に対する不満が呼び出した架空の存在なのだろうから、仕方ない。それに、それで現実が変わるわけでもない。

つまり、新しい学校に転校して直面する問題から逃れられるわけではない。どうやって友だちを作るか?
Simoneといういい感じの女の子がいるが、どうもいじめっ子のFrankと友だちらしい。ちょっとSimoneと話していたら、Frankがやってきて邪魔をするし、Robertをいじめの標的にする・・・。

いろいろあって、最後はSimoneと仲よくなるという、まあ予想を裏切らないラスト。
そして、壁紙に描いたTreborの輪郭線を消すRobert。

これは架空の友だちを創り出さなくても、ちゃんと現実でやっていけるようになったことを示すRobertの象徴的な行為なんだろうが、ちょっとどうなのだろうかとも思う。

たしかにTreborは本当に都合のいい友だちで、Robertの思い通りに行動してくれる。そんな友だちは現実にはありえない。だから、いつかは決別して現実に立ち向かうべき。でも、現実で友だちができたから、もう用済み、みたいな扱いって。

それに、そういう架空、空想の存在がまったく必要なくなるのかというと・・・?
誰でも本を読んだり、映画を見たりする。それらはただの作り話、人が都合よく考えだした空想の産物。人は大人になっても、やはりそういうものを求める。だから、そう簡単にTrebor的なものと決別できるとも思えない・・・。

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2015年3月28日 (土)

Kobo: H2Oを氷結させた後、氷をとかしたら動くのか、なんて実験

Kobo aura H2Oは防水・防塵だが、水没せて凍らせたらどうなるか、なんて物好きなテストをしたのは、allesebook.de。

PocketBook AquaというH2Oより先にでた防水の端末でテストをしているのを見て、H2Oでもやってみようと思ったそうだ。
PocketBook Aqua Withstands Being Frozen in Block of Ice (Video) にPocketBook Aquaの記事。


どうやら、H2Oも問題なく動いたらしい。
Experiment: Kobo Aura H2O im Eisblock eingefroren und wieder aufgetaut [Video]

テストの方法:
プラスチック容器に水をはり、H2Oを水没させて、冷凍庫(マイナス18度)に約16時間入れっぱなしにする。その後、取り出して室温で氷を溶かす。それから、水を拭きとってさらに30分置く。
H2Oは電源オフではなく、スリープの状態で凍らせた。(ドイツ語だが動画をみればわかるだろう)

allesebook.deが注目したのは、
・ディスプレイは大丈夫か
・タッチが赤外線方式なので、スクリーン周囲のセンサーに問題が出ないか
・寒いとバッテリー消費が激しくなるので、そのあたりは大丈夫か
だそうだ。

結果:
バッテリーはたった16時間で17パーセントも減少したが、なんということもなくスリープから復帰したし、それ以外も問題なく動作した、とのこと。

わざわざ凍らせる人なんかいないだろうが、冬、寒い所でも大丈夫そうなことはわかった。


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2015年3月25日 (水)

ドイツ語多読本:Cornelia Funke: Tintenherz

Tintenwelt-Trilogieの第1巻、"Tintenherz"。

直訳したら「インク世界」3部作の「インクの心」? これではタイトルとしてはちょっとどうか、というわけなのか、邦訳では『魔法の声』(と逆にあたりさわりないタイトル)。
12歳以上対象の児童書。

"Tintenherz"はこの小説内に登場する本の名前で、登場人物の悪の親玉のことを表す言葉。インクのように真っ黒な心ってことだが、ともあれこの本をめぐって、主人公の女の子Meggieとお父さんのMoが事件に巻き込まれていく、という話。

電子書籍版は日本のアマゾン、楽天では売っていないので、ドイツのストアからepub版。

Cornelia Funke: Tintenherz
Tintenherz

140,000語

ペーパーバック版(アマゾン)
Tintenherz


ある雨の夜、Meggieが父親のMoと二人で暮らす家にやってくるStaubfinger。Moとは昔なじみらしく、なぜかMoをZauberzunge(魔法の舌)と呼ぶ。Meggieは何かいやな予感する。あくる日、Moは突然Meggieの大叔母にあたるElinorのところへ行こうと言う。Elinorは大変な本のコレクター、Moの仕事は製本や本の修理で、そこで仕事をすることになったという・・・。

だが、本当の目的はある本("Tintenherz")を隠し、Capricornなる人の目から逃れること。

Capricornは目的のためなら何でもする冷酷非道な人物。"Tintenherz"とMoを執拗に追いかける理由がある。
Moには不思議な能力があって、本を声を出して朗読すると、その中の人や物を現実世界に呼び出せてしまう。実際、Capricornは捕まえたMoに『宝島』を朗読させて、金銀を出現させたりする。

また、Capricornが"Tintenherz"を探しているのは、焼き払ってしまうため。なぜか? Capricorn自身が、実はMoによって"Tintenherz"から呼び出された人物で、"Tintenherz"の本の中に戻りたくないからだ。

Staubfingerも元は"Tintenherz"の住人で、Moによってこちら側に連れてこられた人物。StaubfingerはCapricornとは反対に、"Tintenherz"に戻りたくて仕方がない。だから、"Tintenherz"を確保することが第一。そのためにはCabricornの側にもMo側にもつくように見える、ある意味複雑な人物。

そして、Moの力にはもうひとつ問題がある。本の世界から何かを呼び出すと、代わりに現実世界から何かが本の世界に行ってしまうのだ。そもそも朗読で何がこっちにやってきて、何が本の中に消えてしまうのか、予想できなかったりする・・・。

それで実は9年前にMoの妻、つまりMeggieのお母さんが"Tintenherz"の中に消えてしまったのだった。それゆえMoは、いつか妻を現実世界に連れ戻せると信じて、必死に"Tintenherz"を守ろうとする。

もうひとつこの小説を面白くしているのは、小説内の"Tintenherz"の作者を登場させていること。名前はFenoglio。自分が書いた小説の登場人物が実際に目の前に現れたら? なんて興味を抑えられず、事件に巻き込まれていく人物。

作者なので、たとえばStaubfingerが最後にどうなるかもすべて知っている(もちろん"Tintenherz"を読んだ人も)。だから、StaubfingerはFenoglioを敬遠するし、CapricornもFenoglioをあっさりと始末できなかったりする。が、この作者、最後に自分で書いた"Tintenherz"の中に飛ばされてしまったらしい・・・(その後の展開は次巻以降?)。

他にもアラビアン・ナイトの話から呼び出されたFarid(なぜかStaubfingerになつく)や、Capricornの手下のBastaやElsterなど気になる人物も登場して、物語を豊かにしていく。


ストーリーは、Elinorの家に身を隠したものの、Capricornに嗅ぎつけられ、Moは本といっしょに誘拐されてしまう、という展開。だが、実はその"Tintenherz"は偽物で、本物を持っていけばMoを取り戻せると考えたMeggieやElinorはStaubfingerとともに、Capricornのいる村へ向かうのだが、Staubfingerの裏切りで、全員Cabricornに捕まってしまう・・・。

ところが、Staubfingerは今度はCapricornを裏切り、Meggieたちを逃す。だがまた、今度はMoがいないときに、MeggieがFenoglioとともにCapricorn一味に誘拐されて・・・、と話は二転三転。

そして、MoはMeggieを取り戻そうとし、MeggieもFenoglioとともにCapricornの目論見を阻止しようとして迎えるクライマックス・・・と、飽きさせない展開。


児童書なので文章はさほどむずかしくなく、意外とすらすら読めるはずだが、ちょっと長いので読むには少し覚悟がいるかもしれない。

次巻以降は、"Tintenblut"、"Tintentod"と、タイトルにBlut(血)やTod(死)のような不吉な言葉がつくが、その後の展開はどうなるのか? 
(邦題では『魔法の文字』、『魔法の言葉』で原題のイメージは消えている。児童書のせいもあるのか)

翻訳はこれ
新装版 魔法の声


映画は日本では劇場未公開? DVDはある。アメリカの映画。英語に直訳した「インクハート」がそのままタイトルになっている。
インクハート/魔法の声 [DVD]

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2015年3月23日 (月)

ドイツ語多読本:Gabrielle Vincent: Ernest und Celestine suchen Simon

Ernest und Celestineの2冊目。

1冊目は「Gabrielle Vincent: Weihnachten bei Ernest und Celestine」

大きなクマにはお父さんのイメージ、小さなネズミには子供自身が投影されているのか、クマとネズミのカップリングの絵本。これもラストはクリスマスなのか?

Gabrielle Vincent: Ernest und Celestine suchen Simon

140語

表紙は、手をつないだErnestを見上げるCelestineに、それをやさしげに見返すErnest。日暮れ時の散歩の様子。Celestineが抱えているのがSimon、ペンギンのぬいぐるみ。

この縫いぐるみのSimonを落としてしまうことから、話は始まる。

縫いぐるみを探しに戻ろうとするCelestineに、もう夜になるからと言って、強引に家に帰るErnest。寝る時間になってベッドに入っても、まだ怒っているCelestine。Ernestはひとり家を出て、縫いぐるみを探す。

縫いぐるみは見つかるが、もう使い物にならない。そこでSimonに似たペンギンのぬいぐるみを探すが、店には売っていない。代わりにいろいろな縫いぐるみを買って帰るが、CelestineはSimonじゃないからダメ、と言うばかり。

そこでErnestは・・・、というストーリー。

子供らしい頑固さを発揮するCelestineに、粘り強く、温かく接するErnestはやはりクマのイメージにぴったりなのか。水彩のやさしい絵柄も目に温かい絵本。

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2015年3月20日 (金)

Kobo:楽天、OverDrive買収で、電子書籍が借りられるようになる?

楽天がOverDriveを買収だとか。

紙の本と同じように電子書籍も図書館から借りられる時代がいつかきて欲しいもの。
海外ではすでに行われていることだし。
OverDriveはアメリカでそういう仕組みを作ったところのようだ。

ドイツにはOnleiheというのがあって、ありがたいことに、これは日本でも利用可能(ゲーテ・インスティトゥート東アジア・オンラインライブラリー)。


OverDriveがどういうものかはよく知らないが、Onleiheみたいなものだろうから、

OverDriveが出版社と契約した電子書籍を図書館などに貸し出し、利用者はそれぞれの図書館から本を借りるという仕組み。したがって、利用する図書館のIDが必要。

というわけで、日本の場合、出版社がOverDriveにどれだけ本を提供するのかがまず問題か。
電子書籍貸出ではヨーロッパで最も進んでいるらしいドイツのOnleiheでも、本を出さない出版社があるし、たぶんOverDriveだってそうだろうと推測。

次に、OverDriveは図書館相手の商売。どれだけの図書館と契約を結べるのかが問題か。
さらに、個々の図書館がOverDriveとどんな契約して、ユーザーにどの程度の本を提供することになるかは、たぶん図書館次第(OverDriveにどのくらい金を払えるのか)。

IDを取得できる近所の図書館がOverDriveにどう対応するかが、ユーザーとしては気になるところ。
公立図書館はふつう地域に住んでいる人なら無料で利用できるものだが、アメリカの図書館には地域外の人にも有料でIDを発行しているところもあって、近くに図書館がなくてもOverDriveの利用は可能なようだ。

電子書籍のフォーマットは、Kindleフォーマット、epub(Adobe DRM)で、PC、タブレット、専用端末などで読める。アメリカの会社なのでKindleを抜きにするはずはなく、Kindleでは専用端末から直接借りた電子書籍をダウンロードできるようになっている。epubはPC経由でUSBで転送する。
ドイツのOnleihe(Kindle未対応)では、さすがにドイツ製のTolinoは同じように端末に直接ダウンロードできる。KoboはPCを経由するしかない。

利用料はどうなるのか?
OverDriveは知らないが、Onleiheでは図書館によって異なるらしい。年に30ユーロというのが一番高い利用料のようだ。日本でOnleiheのサービスを提供しているゲーテ・インスティトゥート東アジア・オンラインライブラリーはいまのところ無料。

貸出については、Onleiheでは貸出中の本は借りられない。OverDriveも同じか?
電子データだからといって、無制限に貸し出すわけにはいかないのだろう。紙の本と同じ扱いで、図書館が購入した冊数分しか貸し出せないとか、あるいは、貸出の度に図書館のがOnleiheに支払う料金があって、無制限にしたら図書館が費用をまかないきれなくなるとか? このあたりはよくわかない。


もしOverDriveが日本でも利用できるようになるとしても、まだ当分先の話だろう。

海外の記事
"Rakuten Buys OverDrive; What’s it Mean for Kindle Library Books?"
http://blog.the-ebook-reader.com/2015/03/19/rakuten-buys-overdrive-whats-it-mean-for-kindle-library-books/
・Kindleと同じように、Koboの端末にも直接ダウンロードできるようになるかも。
・Koboの買収でKinlde本の貸出がどうなるのか気になるかもしれないが、Kindle本の貸出による収入は大きいはずなので、楽天もKindle本の貸出は停止しないだろう。

"Kobo-Mutterkonzern Rakuten kauft Overdrive, hat Amazon im Visier"
http://allesebook.de/marktanalyse/kobo-mutterkonzern-rakuten-kauft-overdrive-hat-amazon-im-visier-61965/
・楽天のOverDrive買収で、Kindle本の貸出サービスは停止するかもしれない(最近Kindle本の新刊がわずかしかOverDriveで貸し出されていないし)。電子図書館利用者がKindleからKoboに移行するきっかけになるかも。

他に、
"OverDrive Acquired by Rakuten, Owners of Kobo"
http://goodereader.com/blog/e-book-news/overdrive-acquired-by-rakuten-owners-of-kobo

"Rakuten Buys OverDrive for $410 Million (More Than it Paid for Kobo)"
http://the-digital-reader.com/2015/03/19/rakuten-buys-overdrive-for-410-million-more-than-it-paid-for-kobo/
などの記事もある。


おもしろいのはアメリカの記事ではKindle本の貸出は続くだろうと言っているのに対して、ドイツの記事はその逆の推測をしていること。まあでも、OverDriveのプレスリリースには、"we will continue to connect readers with books and institutions by supporting all users and all popular devices"とあるので、Kindle本のサポートは続けそうな気はする。

いずれにせよ、楽天のOverDrive買収をきっかけに、電子書籍は買うだけでなく、借りて読むこともできるんだという事実が日本にも広く知られるようになり、電子図書館を求める声が大きくなったらいいと思う。

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2015年3月19日 (木)

ドイツ語多読本:Dolf Verroen / Wolf Erlbruch: Der Bär auf dem Spielpaltz (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから。

Wolf Erlbruchという人の絵は、人や動物の形も独特で、色使いも原色なしのくすんだ感じで、好みがわかれるかもしれない。が、大人が子供向きじゃないと判断しても、たぶんそれは子供自身の感覚とは別だろう。

Wolf Erlbruchで、googleの画像検索


ともあれ、子供の遊び場にやってきたクマの話。

Dolf Verroen / Wolf Erlbruch: Der Bär auf dem Spielpaltz

665語

児童公園みたいなところにやってきたクマ。遊んでいる子供たちに混ざりたい。が、子供たちに拒否される。
体が大きく、力も強いクマのこと、力づくでブランコや滑り台、ジャングルジムなど次々に独り占めにしていく。

もちろん子供たちには不満が噴出。クマがシーソーに乗ったところで、一計を案じる・・・。

で、反省したクマは子供たちといっしょに遊べることになる。が、大人たちがやってくる。当然ながら、「クマだ、あぶない、銃を持ってこい」みたいな話になるのだが、子供たちは、クマはずっと自分たちを見てくれていたんだ、と大人たちを説得。そういうことなら、と大人たちも納得。

そんな話。
ラスト、そんな簡単に納得するのか大人?とも思うが、そこはやはり、現実にはありえないことでも、空想の中では動物と子供のユートピアがあってかまわない。

遊具で無邪気に遊ぶクマの生き生きとした姿を見ると、クマの傍若無人ぶりも何やらかわいらしく見え、それを眺めるムスッとした子供たちの表情との対比が印象的。


翻訳もあるようだ。
ぼくといっしょにあそんでよ

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2015年3月16日 (月)

ドイツ語多読本:Hueberの学習者向け読み物(オンライン図書館Onleiheから借りる)

Hueberの外国人ドイツ語学習者向け読み物は以前紹介したことがあるが、オンライン図書館Onleiheで無料で借りられる。無料で読めるなら無理に買うこともないだろう。電子書籍なので、PCやタブレット、専用端末(Koboは可、Kindleは不可)で。

以前の記事:
「Hueber社Leichte Literatur、古典編」
「Hueber社Leichte Literatur、古典編(続)」
「Hueber社Lese-Novelasシリーズ、ロマンス編」
「Hueber社の学習者向け読み物Kurzgeschichten、短篇集」
「Hueber社の学習者向け読み物Kurzgeschichten、短篇集編(続)」
「Hueber社の学習者向け読み物、探偵物編」
「Hueber社の学習者向け読み物、探偵物編(続)」

Onleiheの利用方法については、「ドイツ語電子書籍を借りる(無料): onleihe 電子図書館」参照。

上の記事でも書いているが、これら外国人学習者向けの本はいくら読めるようになっても、ネイティブ向けの本、たとえば子供向け絵本にすら、いくらでも見たことがない単語が出てくる。つまり、ネイティブが使っているドイツ語とはたぶん乖離がある。そのつもりで読んだほうがいい。

上の記事のように細かく検索できないので、大雑把にOnleiheの「プロフィ検索」で、
 キーワード: DaF
 言語: Deutsch
 出版社: Hueber
で検索を(検索結果はうまくリンクがはれなかった)。
(DaFはDeutsch als Fremdspracheの略)

この中には朗読の音声も含まれているが、朗読だけリストアップしたければ、「プロフィ検索」で、
「言語: Deutsch、 フォーマット: eオーディオ、出版社: Hueber」で。

一番やさしいのはLese-Novelasシリーズ。あとはヨーロッパ共通参照枠のA1、A2、B1、B2・・・の記号が表紙についているので、それを目安に。A1が一番やさしいレベル。

Hueberに限定せず、外国人ドイツ語学習者向けコンテンツは、
スタートページ > 実用メディア&アドバイス > 言語 > 個々の言語 > 外国語としてのドイツ語 へ。

外国人学習者向けの読み物は読みやすいかもしれないが、ネイティブ向けの絵本・児童書なども読むべき。外国人向けに手を加えていない、生のドイツ語を知らないままでは、やはりダメだろう。

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2015年3月13日 (金)

ドイツ語多読本:ドイツ語訳マンガ

最近、Tokyopop Verlagのドイツ語訳マンガが日本のアマゾンKindleストア/楽天でも発売されるようになったので、ドイツ語訳されているマンガについて少し。

外国語を読めるようになるには、やはり好きなものもを読むのが一番いい。マンガが好きならマンガを読んだらいい。それに外国語を読めるようになる上で、絵の力をバカにしてはいけない。なぜなら読書では、文字を読みながら、文字が表している物や人や世界を、仮想的に「見ている」からだ(もちろん聞いたり触ったりにおいを嗅いだりもしている)。文字を読みながら世界を仮想的に「体感]する術を。

アマゾン:洋書 : Comics & Graphic Novels : Manga : ドイツ語(German) : Kindle Edition :
"Tokyopop"

(「ドイツ語(German)」の条件を外せば、英語版も現れる)

楽天で検索:「Tokyopop Verlag」
(こちらはVerlagなしで検索すれば、英語版もリストアップされる)

やはり安いし、紙のマンガだと届くまで何週間もかかったりするので、電子書籍版のほうがいい。だが、まだ数が少ない。紙の本なら日本のアマゾンでも大量に扱っている。

アマゾンの紙のマンガ(ドイツ語)
洋書 : Comics & Graphic Novels : ドイツ語(German) : Manga(Kindle版も含む)

Kindle版の数は圧倒的に少ないが、ドイツ本国でもまだ電子書籍版はあまり出ていないのが現状のようだ。

日本のアマゾン/楽天Koboでは扱っていないドイツの出版社があって(マンガに限らない)、さらに数は少なくなる。


ドイツ語訳のマンガを出している主要な出版社は4社あるようだ。

◯Tokyopop Deutschland
http://www.tokyopop.de/
・電子書籍版は日本でも買える。まだ数は少ない。

◯Egmont Manga
http://www.manganet.de
・電子書籍版はあるが、Egmontの電子書籍は日本では販売されていない。
(楽天で"Egmont Manga.digital"で検索すれば、マンガがリストアップされるが、購入手続きで「ご利用の地域ではご購入いただけません」となる。
・ドイツのストアから購入は可能。ebook.deなどからepub版(Egmont Mangaで検索)を。ドイツ・アマゾンからKindle版は買えない。

◯Carlsen Verlag
http://www.carlsen.de/manga
・ドイツでもまだ電子書籍版を出していないようだ。
・Carlsenの電子書籍はそもそも日本では販売されていないので、もしマンガの電子書籍版が出ても日本のストアでは買えないだろう。もし電子書籍化されたら、ドイツのストアからは買えるだろう。
・いまのところ紙のマンガで。

◯Panini
http://www.paninicomics.de/manga-S8.html
・電子書籍版はないようだ。紙のマンガで。


ついでに、Onleihe(電子図書館)で探してみると、2件ヒット。
Kei Ishiyama: Grimms Manga Bd.1 & 2

これは申し込めば、無料で貸し出してくれる。Onleiheについては「ドイツ語電子書籍を借りる(無料): onleihe 電子図書館」参照。
他のTokyopopのマンガも入れてくれたら、無料で読めるようになるが、図書館の方針次第だろう。マンガだし望みは薄いかも。
それにOnleiheにそもそも本を提供しないケチな出版社グループもあって、Carlsenなどはそういうグループの出版社のはず。


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2015年3月11日 (水)

Kobo: 2015年新型は春に発表があるかも、という噂

新型のコードネーム(PikaとAlyssum)らしきものは明らかになっているが、その新型の発表がイースター(4月5日)までにあるかもしれない、という話。

New Kobo eReaders to Launch by Easter, Cost Less Than You’d Expect
http://the-digital-reader.com/2015/03/10/rumor-new-kobo-ereaders-to-launch-by-easter-cost-less-than-youd-expect/

元はイタリア語の記事らしい。
http://mobile.hdblog.it/2015/03/10/kobo-pika-kobo-alyssum-anteprima/
googleの翻訳だと、日本語訳はよくわからないが、英語やドイツ語ならなんとなくわかる。

・Pikaは解像度600x800、フロントライトなしで、Kobo Touchの後継だろう、と。5インチのminiの後釜ではないらしい。

・Alyssumは1072x1448の6インチ、Kindle Voyageの対抗馬、ということらしい。
元のイタリア語の記事によると、ページめくりのボタンや光センサーがつく可能性も否定できないと。
注目は値段で、149ドル(イタリア語の記事では150ドル/ユーロ以下)で、6インチAuraより20ドル高いが、H2Oより30ドル安い。(Kindle VoyageはWiFi、広告付きで199ドル)

FCCに申請が出たとか、そういう話はまだないようで、はっきりしたことは不明。


こんな感じの記事。

ディスプレイがVoyageと同じppiで、値段は安い、というのはよい。
ボタンやセンサーはなくてかまわない。
たとえば、itmediaの「進化 or 退化? Kindle Voyageのページめくりボタン」に書かれているような、ボタンのおかげでようやく片手で読書できるようなったとかいうのは嘘だし。片手でページがめくれないのは持ち方がおかしいだけ。

気になるのはディスプレイの質。
同じE Ink Cartaで静電容量方式でも、メーカーによってコントラストに差があって、やはりアマゾンがトップ。Tolinoなどは写真などで見るかぎり、くすんで見える。

赤外線方式なら、H2OでKoboがベストだというのは証明済みだが、静電容量方式では未知数。
静電容量方式の6インチAura(E Ink Pearl)はスクリーンに細かな格子が見える独特のもので、このせいでひょっとしたらコントラストが悪いのかもしれない。でも、代わりに全画面リフレッシュは章単位で、PaperwhiteやVoyageよりずっと少ない。
このあたりがどうなるのか気になるところ。やはり表示のクオリティは読書専用端末の最重要部分だし。

さて、本当に春に発表があるのか? 


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2015年3月 9日 (月)

Kindle Voyage: フォントサイズ・カスタマイズ (たぶんFW5.6.1.x)

フォント回りの調節能力が低いKindleだが、フォントサイズをカスタマイズする方法がわかった模様。

Koboだとフォント追加は自由で、サイズは40段階以上調節可能だが、Kindleはフォント追加は不可で、サイズは8段階。その8サイズのカスタマイズ。

昔USE_ALT_FONTSというファイルをKindleに置いて、フォントを追加したのと同じやり方なので、簡単。もちろんjailbreakの必要なし。FW5.6.xはそもそもまだjailbreakされていないし。

ソースはいつものmobileread
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=3060893#post3060893

Kindle Voyage 、FWは5.6.1.0.5で確認、5.4.3.2(Paperwhite)ではうまくいかなかったとのこと。
フォントのカスタマイズが可能なのはmobi8(KF8)の本のみ。古いmobi形式の本(mobi7)には適用されない。

うちのまだアップデートしてない5.6.1.0.1でもいけた。
FW5.6.1.xのPaperwhiteでもひょっとしたら。

FW5.4.5以前のjailbreak済みのKindle Paperwhiteは、「Kindle Paperwhite(2013):手っ取り早くフォント・サイズをカスタマイズする(要jailbreak)」を参照。

◎やり方
1. ファイル作成
日本語フォントの場合: CJK_FONT_RAMP
欧文フォントの場合: FONT_RAMP

という名前のファイルをつくる。ファイル名は大文字、拡張子はつかないように。

・ファイルの中身は、フォントのサイズを8つ記述するだけ。たとえば、

7.49 8.43 9.37 10.31 11.25 12.19 13.13 14.07

(上のmobilereadeのページにある、欧文フォントの例)
この数値を好みに調整。(デフォルトのフォントサイズは面倒なので調べていない)

2. CJK_FONT_RAMP/FONT_RAMP をPCにつないだKindleのルート(ドライブの一番上)にコピー。

3. Kindle再起動(電源ボタン長押し > 「再起動」タップ。もしくはメニューから)


◎画像を

CJK_FONT_RAMPの内容は

8.03 8.48 9.08 9.22 9.58 9.83 10.83 12.96

最大サイズをかなり小さくした。

◯わかりやすい最大サイズの比較
左がデフォルト、右がカスタマイズ後
Kv_font_llmenu

◯中間サイズ
左がデフォルト、右がカスタマイズ後
Kv_font_mmmenu

◯最小サイズ
少し大きくした。
左がデフォルト、右がカスタマイズ後
Kv_font_ssmenu

フォントのサイズによっては、左右の余白がまちまちになるが、それはデフォルトのフォントサイズでも同じなので、そういうものだろう。

サイズ差が小さいフォントに切り替えようとすると、うまくいかないようだ。そういうときは最大・最小のサイズにしてから、目的のフォントをタップ。CJK_FONT_RAMP/FONT_RAMPで適度なサイズ差をつけたほうがいいのかもしれない。


ユーザーにカスタマイズを許すこういう穴は塞ぐ、というのがこれまでのアマゾンのやり方なので、ファームウェアの更新で使えなくなる可能性はある。


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2015年3月 5日 (木)

Kobo: FW3.13.1でフォント詳細設定を有効化、行間、余白を調節可能にする(簡単設定編)

-- 追記 ---
もっと簡単で安定しているランチャー版を作った。
「Kobo: 行間・余白、フォント調節有効化、ページめくり方向変更を簡単にランチャーで」参照。
このページのものは削除した。
-- 追記おしまい ---

以前の「設定編」でpythonのスクリプトの作者さんからコメントをいただき、さらにKobo Start Menu用のシェルスクリプトも書いたとのこと。前回の記事のコメント参照

このKobo Start Menuというのは、ごちゃごちゃ機能が多すぎてちょっと・・・・。
CFWではもう使えなくなているパスワードロックとか、認証回避とか、アップデートのコントロールとか、便利なのかもしれないが、使わない機能が多くてちょっと邪魔くさい。

そこで、KSM用のシェルスクリプトをもっと単純に使えないかと考えたところ、昔使ったことがあるKobo files monitor(fmon)でやってみようかと。

たいして使い心地がいいわけでもないが、ssh/telnetでログインしてコマンド・・・という作業はなし。要するにタップするだけ。

fmonがどういうものかというと、
Kobo端末にひとつ画像を入れる。すると本と同じようにホーム画面やライブラリー(「本」)なんかに縮小画像(アイコン?)が表示される。で、これをタップすると仕込んでおいたスクリプトを実行する、というもの。
前回の設定編で出たシェルスクリプトなりpythonのスクリプトなりを連携させればよい、というわけ。

すでにあるものをパクって、ちょっと手を加えただけ。
・fmon
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=218283

・このページにはなぜかもうfmon本体しか置いていないので、KoboLauncher for standalone Qt appsのfmon回りのスクリプト

・koreaderのfmon経由の起動スクリプト
https://github.com/koreader/koreader/tree/master/platform/kobo

・そしてラマダンさんによるKSM用のシェルスクリプト
https://dl.dropboxusercontent.com/u/47735857/kobo-shell-scripts.zip

これらを適宜変更して作成。


というわけで、前回の記事のpythonのスクリプトを実行する部分の代わりがこれ。


以下の作業はデータベース(.kobo/KoboReader.sqlite)のバックアップを取ってから。

ダウンロード:
「fmon_for_kobo-shell-scripts.zip
追記:
さらに更新(2015/03/08)
「fmon_for_kobo-shell-scripts.zip」
- データベース更新後のKoboの再起動をやめ、nickelのみの再起動に変更。処理中のアニメーション画面も正常に。ようやくまともになったか?

更新(2015/03/06 )
「fmon_for_kobo-shell-scripts.zip」
- 処理作業中を示す「■□□□□ 更新中」のアニメーション画面を有効にした(update-animator.sh)。これまでは画像が表示されるだけで、処理中なのか処理が終わったのかわからなかった。
- ミスの修正もあるので、すでに使っている人は(いるのか?)再インストールを。
- あわせて、下記の記述も変更


◯インストール(簡略説明編)
1. zipを解凍してできた、画像が入ったfmonpngsフォルダをKobo端末にコピー。USB接続を解除して、画像がホーム画面に現れるのを確認。この確認は必須。
2. KoboRoot.tgzをKobo端末の.koboフォルダにコピー。USB接続を解除すると再起動する。インストールはこれで終了。
3. その画像をタップすると、データベースを変更するスクリプトが実行される。デフォルトでは行間・余白を有効にする、言語のja > enm変換。別のスクリプトにしたい場合は下記参照。


◯インストール(詳細編)
1. ダウンロード・解凍
KoboRoot.tgzと、fmonpngs(画像フォルダ)がある
先に画像フォルダを端末へ

2. PCにつないだKobo端末(ドライブの一番上へ。それ以外は不可)にfmonpngsフォルダをコピー。
USB接続を解除すると、「コンテンツを処理しています・・・」の画面になり、それが終わるとホーム画面になる。
注意は、ここでホーム画面にコピーした画像ファイルの縮小画像(アイコン?)があるか確認すること。「ライブラリに1冊追加」みたいなやつ。
これが出ないうちは、次の作業に移らないこと。(画像がないと連動したスクリプトも実行できるわけないから)

3. 次にKoboRoot.tgzをKobo端末の.koboフォルダにコピー。
USB接続を解除すると再起動される。これでインストール終了。

4. あとはスクリプトの画像をタップすれば、スクリプトが実行される。ReplaceLanguageCode_ja_Alt.sh(言語をenmにする。フォント詳細設定と行間・余白の調節が有効になる)が実行され、自動的に再起動する。
データベースの大きさ(本の数)によって処理時間は変わる。本が多いほど、再起動まで待たされる。

5. 別のスクリプトを使いたいときはタップせず、スクリプトの追加・削除を自分でおこなう(下記「スクリプトの追加・削除」参照)。

*同じ画像ファイルの追加・削除を繰り返していると、その画像ファイルがホーム画面に現れなくなることがある。そういうときは別の画像をKoboに追加して、無理やりデータベースを更新させるといいみたい。


◯スクリプトの追加・削除
ラマダンさんによるスクリプトは全部入っている(ただしすべての動作確認はしていない)。おもにページ送りの変更などのスクリプト。
スクリプトの簡単な説明は、端末の.fmon/reserve/fmonpngs/にある画像を参照。

1. 画像タップでスクリプト実行という仕組みなので、画像ファイルとスクリプト・ファイルを所定の位置に配置する。

以下のフォルダに追加、もしくはそこから削除する
画像ファイル:Kobo端末/fmonpngs
スクリプト・ファイル:Kobo端末/.fmon/run

画像ファイルとスクリプト・ファイル置き場はreserveというフォルダ
画像ファイル: .fmon/reserve/fmonpngs
スクリプト・ファイル: .fmon/reserve/run
ここから上のフォルダにコピーしてやる。

画像ファイルが、aabbcc.pngだとすると、対応するスクリプトは、run_aabbcc.sh になる。
aabbcc部分は共通。また、スクリプトに"run_"をつけておいたのは、runフォルダに入れるものだと明示するため。
また、"run_"がついていないスクリプト(.sh)には触らないこと。

インストール済みのReplaceLanguageCode_ja_Alt.png(画像)とrun_ReplaceLanguageCode_ja_Alt.sh(スクリプト)がある場所にならってやればいい。

2. さらに再起動が必要
ファイルの配置が終わり、USB接続を解除すると、「コンテンツを処理しています・・・」の画面になり、その後、ホーム画面に追加した画像が現れる。
あとはタップするだけ、と思いきや残念ながらそうではない。タップしてもまだスクリプトは実行されない。再起動を。

(fmonはKoboの起動時に所定のフォルダにあったファイルを監視している。だから、Kobo起動後に追加されたスクリプトは監視の対象になっていない。だからタップしてもスクリプトは起動しない。)


あとは
◯新しく本を追加したとき
・本を追加した後、スクリプト画像をタップ。
「■■□□□」の「更新中」の黒い画面になり、その間にデータベースの書き換えが行われる。再びホーム画面になる。

・ログはKobo端末の.fmon/log/fmon.log.txt

・Koboのホーム画面は変化するので、スクリプト画像はそのうちホーム画面から消える。「コレクション」を開いたとき、番上に来るようなコレクション名を考えて、そこに入れておけば見つけやすいかも。


◯アンインストール
ファイルは基本すべてPCからUSB接続でアクセスできる場所にインストールするようにしたので、PCにつないで、.fmonフォルダとfmonpngsフォルダを削除すればよい。
/ectc/init.d/on-animator.shだけはシステムの領域の残るが、これは.fmonフォルダがないと何もしないので問題はない。気になるなら、telnet/sshでログインして削除。いや、削除してはダメだった。


あとは前回の記事のフルスクリーン化(とくに余白調節はフルスクリーンでないとうまくいかない)とパッチ(フォントの太さ調節など)を必要に応じて。


まあ、こんなところか。あくまでも自己責任で。
もっとちゃんとしたスクリプトを書いてやるぞ、という人はぜひ。


CFWは使わなくなってずいぶん経つが、あのopt/cfw/scripts以下にあるデータベース関連のスクリプト群も少し修正すれば、fmonで使える? 
CFWみたいにたくさんの機能をパッケージ化したものをメンテ・開発するのは大変だろうが、必要な部分だけ利用するんだったら、楽な気もするけど。すべての人がCFWのすべての機能を利用する、というわけでもあるまいし。


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2015年3月 2日 (月)

Kobo: FW3.13.1 スクリーンセーバー変更 H2Oだけでなく、glo/auraその他にも対応

ずっとH2Oのみ対象だったスクリーンセーバーが、その他のモデルにも対応したようだ。

H2O random screensaver image
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=3056153#post3056153

インストール
1. Random-ScreenSaver.zip をダウンロード・解凍
2. KoboRoot.tgzをKobo端末の.koboフォルダにコピー
3. USBケーブルを抜いて再起動
4. 「設定」 > 「スリープモード/電源オフ」 > 「今読んでいる本を表示」のチェックを外すとスクリーンセーバーが変わる

*表示順はランダムのみ
*画像を置く場所はKoboの
 .ScreenSaver/[model]/suspend
 [model]のところはAuraとかH2Oとか自分のモデル。
*画像形式はpng、拡張子は小文字、画像のファイル名に空白があってはいけない。

楽天が正式に提供していないので、6inchのauraを3.13.1にあげている人は少ないかもしれないが、auraもOK。(いまのところ動作に問題は感じない)

ただし、インストールされるaura用の画像のみ758x1014でサイズがおかしいため、表示が乱れるので注意。パッケージングのミスだろう。あわてず規定通りの758x1024の画像に入れ替えれば問題ない。

元の作者がH2O以外には手が回らないと言っていたら、他の人がプログラムを修正してくれた模様。そのうち正式版が出るだろう。

あと、このスクリーンセーバーを入れると、Koboデフォルトの本の表紙画像は使えなくなると作者は言っているが、glo/auraでは表紙画像との切り替えができている。H2Oだけそうなのか?

H2Oサイズのスクリーンセーバー画像は出回っているんだろうか。758x1024なら、Kindle Paperwhite用の画像がたくさん見つかるはず。


 

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