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2015年2月

2015年2月27日 (金)

Kobo: sshパスワード認証設定

前回の記事について、Koboのsshのパスワードの設定、telnetの無効化の方法を説明してほしいという要望があったので。

これは、mobilereadの"Yet another telnet/sshd & misc tools package..."スレッドのツールを使った場合の説明。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=254214
トップページにこのツール固有の設定については説明がある。

作者はkindleのjailbreakパッケージを作っている人
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=225030


説明はLinuxでの操作になる。
Macはよく知らないが、ひょっとしたら似たようなものかもしれない。
Windowsでのやり方はよくわからないので、Windowsのツールにあわせて適宜読み替えて。

以下の説明は、上記のツールインスール済みで、パスワードなしでtelnetとsshでKoboにログインできていることを前提にしている。
またファイルの編集には、改行コードLF(Unix式)にできるエディタを。

手順は
1. PCでsshの公開鍵を作成(パスワードの設定)
2. 公開鍵をKoboの/usr/local/niluje/usbnet/etc/authorized_keys というファイルに書きこんで登録
3. sshの公開鍵認証の設定(パスワードなしログイン無効化)、telnetをストップ
これはstuff-daemons.shというファイルを書き換えるだけよい。

ターミナルのコマンド操作がどの程度できるかわからないので、どこまで説明したものか。
知っている人には冗長な説明になる。

では、
◎公開鍵の作成
ていねいな解説はネットにいくらでもあるので、要点のみ。
ターミナルで次のコマンド


ssh-keygen -t rsa

パスワード入力を求められる(2回)
・ホームディレクトリに、.sshというフォルダができ、その中に
 id_rsa
 id_ras.pub
というファイルができている。
id_rasa.pubが公開鍵。この内容をKoboに登録する。

◎公開鍵(id_rsa.pub)の内容をKobo端末に登録
登録する場所は、
/usr/local/niluje/usbnet/etc/authorized_keys というファイル

手順
scpで公開鍵をKoboに転送しようとしたら、なぜかうまくいかなかったので、以下のようにした。

1. KoboをUSBでPCに接続。接続したKoboに公開鍵(id_rsa.pub)をコピー。場所はKoboドライブの一番上に。

2. 以降はssh/telnetでKoboにログインして作業


ssh root@xxx.xxx.xx.xx (xxx.はKoboのIPアドレス)

ログインしたら、次のようにコマンド

cd /mnt/onboard (id_rsa.pubをコピーした場所に移動)
ls id_rsa.pub   (そこにid_rsa.pbuがあるか確認)
cat id_rsa.pub >> /usr/local/niluje/usbnet/etc/authorized_keys (書き込み)
rm id_rsa.pub  (id_rsa.pubを削除)
exit       (ログアウト)


3. 公開鍵作成時に設定したパスワードでログインできるか確認


ssh root@xxx.xxx.xx.xx

大丈夫だったら次へ。

◎sshの公開鍵認証の設定(パスワードなしのログイン禁止)、telnetをストップ
これらはすべて、/usr/local/stuff/bin/stuff-daemons.sh で設定する。エディタで編集。
一度にやってミスからsshでもtelnetでもログインできなくなったら大変なので、面倒だが一つずつ。

◯sshの公開鍵認証の設定(パスワードなしではログインできなくする)
/usr/local/stuff/bin/stuff-daemons.shから次の行を探す。


## NOTE: Comment me out if you want dropbear to actually check passwords
SSHD_OPTS="${SSHD_OPTS} -n"
## NOTE: Uncomment if you want to limit drobear to shared-key auth only
#SSHD_OPTS="${SSHD_OPTS} -s"

SSHD_OPTSの行頭#の有無を入れ替えて、下の -s オプションのほうを有効にする。

## NOTE: Comment me out if you want dropbear to actually check passwords
#SSHD_OPTS="${SSHD_OPTS} -n"
## NOTE: Uncomment if you want to limit drobear to shared-key auth only
SSHD_OPTS="${SSHD_OPTS} -s"

編集の仕方は次のどれかで。
1) Koboにログインして、エディタのviで直接stuff-daemons.shを書き換える。が、viを使ったことがない人はやめたほうがいい。直感的に操作できる代物ではないので。


ssh root@xxx.xxx.xx.xx
cp /usr/local/stuff/bin/stuff-daemons.sh /usr/local/stuff/bin/stuff-daemons.sh.orig(バックアップをとる)
vi /usr/local/stuff/bin/stuff-daemons.sh (上記のように書き換え)
reboot; exit (再起動、ログアウト)

2) scpでstuff-daemons.shをPCにコピー、PCで編集してからKoboに戻す。(scpでwarningが出たが、大丈夫だろう)


scp root@xxx.xxx.xx.xx:/usr/local/stuff/bin/stuff-daemons.sh ./

stuf-daemon.shのバックアップを取ってからPCで編集。
終わったらまたKoboに戻して、再起動。

scp stuff-daemon.sh root@xxx.xxx.xx.xx:/usr/local/stuff/bin/
ssh root@xxx.xxx.xx.xx reboot

再起動は電源スイッチでもかまわない。

3) scpがうまくいかないなら、stuff-daemons.shをUSB接続でPCからアクセスできる場所(/mnt/onboard以下)にコピーして、PCで編集する。


ssh root@xxx.xxx.xx.xx
cp /usr/local/stuff/bin/stuff-daemons.sh /mnt/onboard/
exit

USBで接続してPCで、stuff-daemons.shを上記のように編集。終わったらまた sshでログインして、元の場所に戻す。

ssh root@xxx.xxx.xx.xx
mv /mnt/onboard/stuff-daemon.sh /usr/local/stuff/bin/
reboot; exit

sshで接続、パスワードでログインできるか確認。
OKだったら、次にパスワードなしでログインしてみて、接続拒否されるか確認。
Permission denied (publickey) になるはず。


ここまでできたら、最後に

◯telnetを止める
編集方法はさっきと同じで、/usr/local/stuff/bin/stuff-daemons.shを書き換える。
変更するのは次の箇所:


# Start our own inetd for telnetd/ftpd support
## NOTE: Comment me out if you intend to use open/public WiFi!
${STUFF_BUSYBOX} start-stop-daemon -m -q -p ${INETD_PID} -x ${STUFF_BUSYBOX} -S -b -- ${INETD_OPTS}

最後の${STUFF_BUSYBOX}...{INETD_PID}...の行頭に#をつけて無効にする。

# Start our own inetd for telnetd/ftpd support
## NOTE: Comment me out if you intend to use open/public WiFi!
#{STUFF_BUSYBOX} start-stop-daemon -m -q -p ${INETD_PID} -x ${STUFF_BUSYBOX} -S -b -- ${INETD_OPTS}

最後にKoboを再起動して、設定の変更を反映させる。

確認してみる。
telnetでアクセスしてみて、接続拒否されたらOK。
telnet: Unable to connect to remote host: Connection refused


以上で、sshで設定したパスワード以外ではログインできなくなったはず。

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2015年2月26日 (木)

Kobo: FW3.13.1でフォント詳細設定を有効化、行間、余白を調節可能にする(設定編)

-- 追記 --
「Kobo: 行間・余白、フォント調節有効化、ページめくり方向変更を簡単にランチャーで」参照。簡単にした。
-- 追記おしまい --

この設定で何がどう変わるかは前回の記事「FW3.13.1でフォント詳細設定を有効化、行間、余白を調節可能にする」参照。

今回は具体的な設定方法。

和書の言語設定を日本語から外国語に変えるなんて、本来馬鹿げているんだけど・・・。
だが、それでようやく、和書の行間・余白、フォントの太さなどの調節機能が洋書並みになる。つまり、本来Koboが持っている能力、海外のユーザーがあたりまえに使っている機能を日本語ユーザーもやっと使えるようになる、ということ。Pocketもそうだが、いつも日本のユーザーは置き去り。

というわけで、ファームウェアがちゃんとしていれば本来やる必要のないことを説明する。

簡単に言えば、.kobo/KoboReader.sqliteをpythonのスクリプトで変更して、このブログで紹介しているいつものパッチをあてるだけなんだが、はじめから説明しようとすると、なんだかとても厄介そうに見えてくる・・・。


◎ファームウェアが3.13.1になっているか確認
言うまでもないことだが、一応確認。「設定」 > 「デバイス情報」で。

◎まずは一番簡単なフルスクリーン化(ヘッダとフッタの非表示)
いつものパッチのページにある説明通り。

1) PCにつないだKoboの、.kobo/Kobo/Kobo eReader.conf をエディタで開いて、

[FeatureSettings]   
FullScreenReading=true

の2行を追加
ただしWindowsについてくるエディタはダメ。改行コードをLF(Unix方式)にできるエディタを使うこと。

2) Koboを起動して、上部メニューの「設定」 > 「読書設定」と進むと、「ヘッダー、フッターを表示:」という項目が追加されている。
Kobo_headeroff
これはAuraの画像。一番下にある。Gloとは違うので注意。
「オン」のチェックをはずすと、フルスクリーンになる。

これで洋書はOKだが、和書は余白・行間の調節ができないため、まだ使い物にならない。

そこで、
◎和書で行間・余白の調節を可能にする(日本語フォント「詳細設定」有効化の前準備)
-- 追記 --
このssh/telnetでpythonのスクリプトを実行する作業が面倒な人は、次の「簡単設定編]のツールを。
-- 追記おしまい --

データベースを書き換えて、和書の言語設定を日本語以外にする。すると、なぜか和書でも行間・余白が調節できるようになる。(本来は言語設定が日本語のままでも調節できなければおかしいんだが・・・。)
具体的には、.kobo/KoboReader.sqlite内のLanguageをja(日本語)から、たとえばnl(オランダ語)に変更する。

2chにあがっていたpythonのスクリプトを利用(http://pastebin.com/PefR4rVK
これはjaをen(英語)に変えるので、英語の本があった場合、支障があるかもしれない。なので、オランダ語(nl)に変更。また、データベース内では日本語はjaの他にJAの場合もあるので、その点も変更。

修正したものがこれ。
「language-ja-to-nl.py」

元のjaに戻すスクリプトも一応
「language-nl-to-ja.py」

-- 追記 --
pythonのスクリプトの作者さんから連絡をいただいた。(下のコメント欄参照)
改訂版: https://dl.dropboxusercontent.com/u/47735857/kobo-python-scripts.zip
この中の
・ReplaceLanguageCode_ja.py : ja > jpn
 フォント詳細設定有効(行間・余白の調節が不要な場合)
・ReplaceLanguageCode_ja_Alt.py : ja > enm(中世英語)
 フォント詳細設定、行間・余白の調節ともに有効
(language-ja-to-nl.py ですでにnlに変えている人は、jaに戻してから使うこと)

また、その他、ページめくり左右の変更スクリプトなどもあるので、必要に応じて。
使い方は、language-ja-to-nl.pyと同じ要領で。
-- 追記おしまい --


やり方を2つあげるので、好きな方で。

◯データベースの書き換え(その1 PCで)
1) Kobo端末の、.kobo/KoboReader.sqliteをバックアップ。何かあったらバックアップコピーに戻せるように。

2) language-ja-to-nl.pyをPCにつないだKoboの.koboフォルダ(KoboReader.sqliteがあるところ)にコピー

3) pythonのスクリプトを実行
・コマンドプロンプトやターミナルで、Koboの.koboフォルダに移動
・その後、以下のコマンド入力、最後にEnterキーを。

python language-ja-to-nl.py

4) Koboの再起動(たぶん必要)

* Windowsの人はpythonをインストールして、たぶんコマンドプロンプトで操作。(Windowsのことはよくわからないので、あとは自分で)
* もちろん、KoboReader.sqliteをPCの適当なフォルダにコピーして、そのフォルダでスクリプトを実行、できたKoboReader.sqliteをKoboの.koboフォルダに戻してもよい。そのほうが安全・安心か?
-- 追記 --
* sqlite3もインストール済みでないと。あまりに当然のことなので忘れていた。
-- 追記おしまい --

◯データベースの書き換え(その2 Kobo端末でスクリプト実行)
・まずはツールのインストール
Kobo用のtelnet/ssh、python、sqlite3などが入ったツールがある。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=254214から

1) kobo-stuff-1.3.N-r◯◯◯◯.tar.xz をダウンロード・解凍(◯◯◯◯は数字。よく更新されるので頻繁に番号が変わる)

2) その中のKoboRoot.tgzをKobo端末の.koboフォルダにコピー。Koboを取り外し、再起動。

これでツールのインストール終了。telnet/sshがパスワードなしで使える状態になっている。(できればsshにパスワードを設定して、telnetは無効にしたほうが安全)
注意が必要なのは、すでにtelnetを有効にしている人。それを無効にしてからインストールすること。

telnetの動作確認は、ターミナルやコマンドプロンプトで
 telnet 'KoboのIPアドレス'
とすると、Koboにログインできる。ログアウトするには、exit と打つ。IPアドレスの調べ方などは下記参照。

では、手順
0) Kobo端末の.kobo/KoboReader.sqliteをバックアップ。何かあった時、元に戻せるように。

1) Windowsの場合はtelnet/sshのクライアントを準備。Windowsについてくるものを有効にするとか、PuTTYなどのターミナルをインストールするとか?(よく知らない)

2) language-ja-to-nl.py と language-nl-to-ja.py をKobo端末の".kobo"フォルダにコピーしておく

3) Kobo端末のIPアドレスを調べる
・メニューの「設定」 > 「Wi-Fi 接続」 > 「Wi-Fi機能 オン」にチェック
・さらに、「Wi-Fiネットワークに接続」の「接続」をタップ(ネットワークの再設定を促されるかもしれないが、自分のルーターをもう一度タップするだけでよい。これは3.13.1のバグ)
・メニューの「設定」 > 「デバイス情報」と進むと、「IP アドレス」がある(仮に192.168.0.3としておく)

4) ターミナル、コマンドプロンプトで、telnet/sshでKoboにログイン。以下のコマンド入力、最後にEnterキーを。

telnet 192.168.0.3
もしくは
ssh root@192.168.0.3

(192.168.0.3の部分は、上で調べたIPアドレスを入れること。パスワードは要求されない。sshの場合はパスワードを求められたら、Enterキーのみでログインできる)

5) ログインできたら、以下のように順にコマンド入力。一行ごとに最後にEnterキーを。

cd /mnt/onboard/.kobo
python language-ja-to-nl.py
reboot; exit

これで、Koboが再起動する。
あとは、和書を開いて、「Aa」メニューを出してみて、行間と余白のスライダーが有効になっているかチェック。和書はフルスクリーンでないと、余白はうまく調節できない。

あと、元のjaに戻したい時は、同じ手順で

python language-nl-to-ja.py

和書を追加するたびにpythonのスクリプトを実行する必要があるし、USB接続の手間が省けるので、telnet/sshのほうが手軽だと思うが、お好きな方で。

動作確認してみて問題なかったら、これで終了してもよいが、スクリーンの下辺の端でフォントが切れて表示されるかもしれない。そこで次の作業。次のパッチでフォントの太さの調節その他のカスタマイズもできる。

◎フォント詳細設定の有効化
いつも紹介しているパッチで、日本語フォントも太さを調節できるようになる(FW3.11.0になるまでは、上記のデータベースの書き換えなんかしなくても、このパッチだけでOKだった)。このパッチで他に、

・行間・余白、フォントサイズ変更幅をカスタマイズをしたい
・フッタのサイズをカスタマイズしたい
・フォントのメニューから欧文フォントを消したい
・リフレッシュのページ間隔を変更したい
・自動アップデートを抑止したい
・フロントライトの増減を10%単位ではなく1%単位にしたい
・検索先のデフォルトをストアでなく、端末内のライブラリに変更したい
・スリープ、電源オフになるまでの時間を変更したい
・ホーム画面のタイルをスマートにしたい
・ページをまたいでpdfの拡大・縮小率と位置を維持したい
なども可能。

が、とりあえず「フォント詳細設定」有効化に関係するところだけ説明

いつものパッチ:
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=256200
あとはページの説明通りにパッチをあてる。

簡単に言うと、
・ファームウェアを入手して所定のフォルダに置く
・パッチ(libnickel.so.1.0.0.patch)をエディタで編集
・3.13.1.bat(Windows)/3.13.1.sh(Linux、Mac)を実行
・できあがったKoboRoot.tgzでKoboをアップデートする
という手順。

1) パッチを入手して、解凍
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=256200 から
patch_kobo_3131.zipをダウンロード・解凍

2) ファームウェア3.13.1を入手
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660 から。
Glo用とH2O用を間違えないように。6インチAuraはH2O用の方で。
Glo用
H2O/Aura用

3) ダウンロードしたファームウェアkobo-update-3.13.1.zipを、パッチを解凍してできた3.13.1_sourceフォルダに置く

4) パッチの編集
3.13.1_source/libnickel.so.1.0.0.patch をエディタで開き、以下のように書き換える。

・フォント詳細設定を有効にする
以下の行を探して

patch_name = `Freedom to advanced fonts control`
patch_enable = `no`
`no`を`yes`に書き換える(引用符はバッククォート)

・上下左右の端でフォントが切れるのを防ぐ

patch_name = `KePub zero body margin/padding`
patch_enable = `no`
ここも`yes`に

あとは和書の場合は行間の幅(patch_name = `My 15 line spacing values`)も変えたほうがいい(増減幅が小さすぎるので)。面倒ならこれを`no`に。(ちゃんと設定したければ`yes`で、行間の数値を自分好みに書き換える。下記サンプル参照)

5) 3.13.1bat/3.13.1.shを実行して、KoboRoot.tgzを作成
・Windows: 3.13.1batをダブルクリック
・Linux/Mac: ターミナルで、./3.13.1.sh を実行
エラーがなければ、3.13.1_targetフォルダ内に、KoboRoot.tgzができている。

6) あとは、KoboRoot.tgzをPCにつないだKobo端末の.koboフォルダにコピー。Kobo端末を取り外して、再起動。

参考までにうちのGlo/Aura用に編集したlibnickel.so.1.0.0.patch。サンプルとして。
「libnickel.so.1.0.0.patchサンプル」

こまかなカスタマイズをするのでなければ、基本yesかnoかを書き換えるだけ。作業自体はなにもむずかしくない。英語を読むのが面倒かもしれないが・・・。


ざっとこんな感じだが、はっきり言って、和書なのに日本語ではなく外国語に設定したほうがまともに動作するとか、まるで意味不明。楽天さん、何とかならないんですか、これ?

ふう、長かった。

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2015年2月24日 (火)

Kobo: FW3.13.1でフォント詳細設定を有効化、行間、余白を調節可能にする

FW3.13.1のパッチでようやく、フルスクリーン表示で洋書の文字が切れる問題も解決した感じなので、あとは日本語フォントの詳細設定さえ復活できれば・・・。

というわけで、和書の言語設定をjaからenに変えれば、詳細設定できるようになると、以前2chで話題に出ていたやつを試してみた。【楽天】Kobo 総合 103冊目【コボ】©2ch.net の、600、605、607、608、610あたり。

610のhttp://pastebin.com/PefR4rVKのスクリプトをちょっと修正して使った。
en(英語)に変えてしまうと、ja(日本語)に戻したくなった時、英語の本があったら問題なので、自分が読まない別の言語(nl、オランダ語)に変更、あと、本によってはjaではなく、大文字のJAになっているものもあるので、その対応をした。

で、驚いたのは、ja以外にすると、行間や余白の調節もできるようになること。
あえて和書だけ行間・余白の調節不可にしている、妙な作り方はやめて、他の言語と同じにしてしまったほうがいいんじゃないのか、これ?

FW3.13.1はH2OとGlo限定だという楽天のアナウンスを無視して、6インチAuraを3.13.1にあげてやってみた。なんか大丈夫そう。FWはMark5(H2Oと同じ)のほうを。


◯KoboReader.sqliteのLanguageをjaからnlに変えると
Kobo_linespace_01
「Aa」メニューで、行間と余白のスライダーが動かせるようになる。

◯行間・余白最大にしてみる
Kobo_linespace_02
行間はうまく調節できるが、余白はちょっとおかしい。下のフルスクリーンにした時の画像と比較するとわかりやすい。

◯フルスクリーン(ヘッダ・フッタをオフ)にした時
Kobo_linespace_03

◯フルスクリーンで行間・余白最大
Kobo_linespace_04


◯さらに、パッチをあててフォントの詳細設定を可能にすると
Kobo_linespace_05
フォントのドロップダウンリストの脇に「詳細」が出現。ここからフォントの太さが調節できる。上の画像よりフォントが太くなっているはず。
あと、パッチでフッタ領域のサイズ・フッタのフォントサイズを小さいしているし、本文の行間・フォントサイズの変動幅もカスタマイズしている。

◯さらにフルスクリーンにすると、
Kobo_linespace_06

◯行間・余白最大
Kobo_linespace_07
余白はあまり大きくならないようにしたので、この程度。デフォルトのままならもっと余白が取れるが、あまり意味ないし。


注意:
言語をja以外の外国語、たとえばnlにすると、最初オランダ語の辞書が出てくるが、ドロップダウンリストから一度日本語の辞書を選ぶと、以後は日本語辞書になる。いつのFWだっか忘れたが、辞書も記憶されるようになっているので、大丈夫。ただ、フォントの大きさを変えると、辞書をまた選択しなおさなければならない感じ。

が、デフォルトのjaのままのときより、なぜかまともに辞書が引けるようになる。
これまでは単語をタップしても一文字で辞書を引いていた。たとえば「理性」をタップすると、「理」や「性」で辞書を引いてしまって、使い物にならなかった。
が、言語をnlに変えたら、なんと「理性]で辞書を引く。もちろん完全ではなく、うまくいかない時もあるが(とくにルビがあるとダメ)、一文字しか選択しないよりずっと使いやすくなる。


というわけで、Koboの日本語環境、どうなっているんだ、という結論。
余白や行間、辞書など、言語を日本語のja以外にしたほうがまともになるって、どういうこと?

jaの書き換えは、本を追加するたびにやらなければならないので、面倒くさい。
さっさと日本語環境なんとかして欲しい。和書でも行間の調節、余白の調整(フルスクリーンでないとうまくいかないが)も、不完全ながらも可能なわけでしょう? 不完全でも、行間・余白の調節がまったくできない現状よりはましなんだから。

長くなったので、以上の具体的なやり方はまた次回。

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2015年2月20日 (金)

Kobo:FW3.13.1 アップデート & パッチ 日本語フォントの詳細設定はまだ不可

おそらくH2Oの発売にあわせたものだろう、アップデート、3.13.1。
楽天によると、対象はH2OとGloのみ。

今回は日本の楽天公式のファームウェアなので、(Pocketを利用するために)affiliate.confを書き換えたりしていなければ、自動アップデートされるかもしれないが、

ダウンロードはいつもの
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660

アップデート内容:
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3049609&postcount=5

・WiFiの設定で、選択したネットワーク(ルーター)をロング・タップすると詳細が見られる
・Auraのみ:epubとpdfで、毎ページリフレッシュしていた問題を修正(kepubの和書は関係ない。たしかに3.12.0のAuraでは、epub(Adobeのレンダラーを使うと)は毎ページリフレッシュしていた)
・翻訳のミス(3.12.1で、メニューで「本」が「Book」になっていたりしたやつ)の修正
・日本だけのリリースなので、日本語インターフェイスが改善されているのかも(ホーム画面のフォントサイズは改善されたかも?)

それ以外の周知のバグはそのままだ、とのこと。

その他、
・ストア購入本でなくても、reading status(下部メニューから見られるやつか)が有効になった
・フォントサイズが43段階に変更可能に
新モデルらしいalyssumのUIのフォントサイズ設定が32pxで、Aura HDの29pxより大きく、これは300ppiのスクリーン向けではないか

(一応追記:以上は3.12.1からの変更点。Gloの場合、はるか昔の3.1.0から3.13.1へ一気にアップデートすることになるが、その間の3.1.0から3.12.1までの変更点については、ここでは触れていない。たとえば、フロントライトの明るさや選択した辞書を記憶するとか、フルスクリーン化とか、ページめくりのタップポイントのヴァリエーション増加などなどは、3.13.1以前の変更点。すべて海外のユーザーはすでに利用しているもの。楽天がずっと日本のユーザーにファームウェアのアップデートを提供してこなかっただけ)

あと、3.13.1は少し前に出ていたベータ版らしい。
なので、十分なものではないのだろう。でなかったら、H2OとGlo限定、また、日本限定なんてこともないはずだから。


以下、いつものパッチ関連
Instructions for patching firmware 3.13.1
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=256200

フッタのフォントサイズの変更などはまだできず、まだ不完全。もう少し待ったほうがいいかも。

Gloで試してみた。
・日本語フォントの詳細設定(フォントの太さをカスタマイズ)はまだできない
和書のフルスクリーン(ヘッダとフッタのオフ)で、一番下の文字が切れる。"Fix kepub side bearing font cut-off bug"パッチをあてても、どうもうまくいかない感じ
洋書のkepubのフルスクリーンもあいかわらずうまくできない

-- 追記 --
・洋書kepubのフルスクリーンで右端のフォントが切れる問題は、`KePub zero body margin/padding`パッチの改良で解決したかも。http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3052155&postcount=15参照

・このパッチのおかげなのか(?)、和書で一番下の文字が切れる問題もなくなった感じ。
`"Fix kepub side bearing font cut-off bug`は`no`でやってみた。

これで3.13.1のパッチは、日本語フォントの詳細設定有効化を除けば、十分使えるレベルになったと思う。
-- 追記おしまい --

(フォントの詳細設定やフルスクリーンでどういう見た目になるのかは、以前の記事「FW3.3.0以降でスクリーンショットを撮る、パッチで見た目はこう変わる」にあげた画像を参照。この読みやすさを取り戻したいわけ)

あと、
・3.13.1では、「Kobo Aura H2O: スクリーンセーバー変更、Gloも一応可で紹介したスクリーンセーバーは使えなくなった。
(追記:その後、スクリーンセーバーはアップデートされて3.13.1に対応。glo/auraも上記リンクのやり方で修正すればOK)
Kindleのjailbreakのパッケージ作者さんによるKobo用のツールはFWをアップグレードしても、そのまま使えそう? 再インストールなしでもsshはそのまま使えた。rcS、inittabはいじらないという方針のおかげ? 


そんな感じなので、日本語フォントの詳細設定ができるんだったらAuraでもやってみようと思ったが、見送り。

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2015年2月18日 (水)

ドイツ語多読本:Daniel Napp: Dr. Brumm steckt fest

クマのDr.Brummと、金魚なのになぜか名前はPottwal(マッコウクジラ)のペアが繰り広げる楽しいBr.Brummシリーズ。
以前紹介した「Daniel Napp: Dr. Brumm versteht das nicht」に続き、廉価版があるものから。

Daniel Napp: Dr. Brumm steckt fest

512語

アマゾンのは高いハードカバー版なので、紀伊国屋にあった廉価版(320円)も
Drbrumm_steckt_fest

金魚鉢を頭にかぶっている? そんなおかしなことになっている表紙だが、なぜこうなってかというと・・・

毎週日曜日にはハチミツを食べるDr.Brumm。一ビン平らげてもまだお腹が鳴る。高い棚からもうひとつ取ろうとして、間違えてPottwalの金魚鉢に手を伸ばし、頭に落下・・・。というわけで表紙の状態。

そのまま金魚鉢を頭から抜くとPottwalが水の外にでてしまうわけで、やめろとPottwalはぐるぐる泳ぎ回る。Dr.Brummはそれで目がまわり、ふらふらと近くにあったじょうろに足を突っ込む、そして足も抜けなくなる・・・。

ここからいろんなものに体を突っ込んでは抜けなくなっていく連鎖が始まる。そんなある意味ベタなコメディ展開で、楽しく笑える絵本。

ベタな展開ながらも、予想外のボケもあってちょっと驚き。
たとえば、じょうろから足を抜くにはどうする? じょうろは傾ければ先から水が出るんだから傾ければいいんだ、というボケ方。お前は液体なのか?と突っ込みつつ笑える。

そして、足を突っ込んだじょうろを傾けようとすれば、とうぜんよろける。それでまた、ミルクを温める鍋に手を突っ込む。さて、どうやって鍋から手を抜こうとする? そのボケ方は?


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2015年2月16日 (月)

ドイツ語多読本:Hildegard Müller: Ein Apfel für Weihnachtsmann (Aladin Verlag Bildbücherei)

Aladin VerlagのBildbüchereiシリーズから。

子供向け絵本には、なぜかわざわざヘタクソっぽい絵にするものがあって、その理由がわかった気がする。
子供自身が描く絵を真似しているのだ、たぶん。この絵本ではさらに文字が手書きっぽいフォントになっているのも、おそらく同じ理由。

Hildegard Müller: Ein Apfel für den Weihnachtsmann

207語

もうすぐクリスマス。プレゼントに何が欲しいか、サンタさんに手紙を書こうと言うパパ。手紙はパパが書くけれども、名前だけは自分でサイン。そして、見つけやすいように手紙は窓の外に。

その夜、サンタはどうやってやってくるのだろうと想像する。
スケート靴で? それとも、雲に乗って? ラクダに乗って? と考えているうちに、ずっと遠くからやってくるんだから、きっとお腹が空いているはずと気がつく。それで夜に起きだして、リンゴを手紙の脇に持っていく・・・。

次の日の朝、もちろんリンゴの芯だけが残っていて(パパが食べたんだろうけど)、サンタがリンゴを食べたよ、とにっこりのラストシーン。

そんなお話。チャーミングなのは、プレゼントのことを書いた手紙をサンタが持っていったことより、リンゴを食べてくれたことを喜んでいるところ。

サンタクロースといえば、トナカイに橇のイメージだが、ラクダや雲に乗ってやってくるとか想像したりして、サンタクロースのイメージがあまり固定されていないのか?
ドイツではサンタクロースというのは新しめのものらしく、プレゼントはChristkind(キリストを模した幼児の天使みたいなもの)がクリスマスツリーの下に置いていく、というのが古来からのイメージだったりするし。あと、ニコラウスってのがいて、クリスマス・イブではなく、ニコラウスの日(12月の上旬あたり)にプレゼントを持ってきたりする・・・。


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2015年2月14日 (土)

ドイツ語多読本:Axel Scheffler / Phyllis Root: Sam und das Meer (Mnimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから。

川辺に住んでいると自然に、川の流れ着く先はどこなのか、そこへ行ってみたいと思うものなのか、海を夢見るネズミの話。

Axel Scheffler / Phyllis Root: Sam und das Meer

744語

周囲に何も見えない大海原に乗り出したネズミ。これが物語のラスト・シーン。

毎日、海のことを考えているネズミのSam。昼間仕事をしている時は船乗りの歌を口ずさみ、夜、ポプラが風に揺れる音を波音に重ねる・・・。

そんなある時、帆船の図面の広告が新聞に。さっさく手に入れて、船を作り始める。
その工程がていねいに描かれていく。竜骨を削り、肋材をつけ、板を張り・・・。もちろん船がすぐに出来上がるわけはなく、夏になり、秋が過ぎ、冬が来て、と季節が過ぎていく中、Samは淡々と船を少しずつ作っていく。

と同時に、ご近所の動物たちの様子も物語られる。となりのおじいさんは、「そんなことより家の手入れとか、もっと大切なことがあるだろう」と言うし、近所のおばさんは「ネズミは海の動物じゃないんだから」なんて言いながらも、少しずつ船が出来上がっていくと、だんだんと心配になってくる・・・。

そんな、海に出るまでの経過を淡々と、でも、ていねいに温かく描いているところが気持ちのよい絵本。

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2015年2月11日 (水)

Kobo: 2015年新モデルのコードネームはpika、alyssum?(続き)海外の記事から

前回のKobo: 2015年新モデルのコードネームはpika、alyssum? Kobo miniの後継機と解像度アップ・モデル?に追加。海外でさっそく記事が出ている。

が、解像度とコードネームくらいしかわからないので、どの記事も推測。だからまた、ディスプレイのサイズが5インチか6インチか6.8インチか、少し推測に差も出ているようだが。

◯Kobo’s Latest Firmware Update Drops Hints of New eReader Models
http://the-digital-reader.com/2015/02/09/kobos-latest-firmware-update-drops-hints-new-ereader-models-launched-tomorrow/
・pikaは5インチかもしれないし、6インチかもしれない。可能性は半々。
・alyssumは6インチ(300ppi)か、6.8インチ(265ppi)だろうが、6インチのパネルはアマゾンが独占しているかもしれないので、6.8インチか?

◯Is Kobo About to Release New eBook Readers?
http://blog.the-ebook-reader.com/2015/02/09/is-kobo-about-to-release-new-ebook-readers/
・alyssumは6インチ(300ppi)だろう、pikaは5インチでフロントライトがついたらcoolだ、とmobilereadのポストの紹介程度。

◯Stellt Kobo morgen zwei neue eBook Reader vor? Codenamen Alyssum und Pika
http://allesebook.de/e-book-reader/stellt-kobo-morgen-zwei-neue-ebook-reader-vor-codenamen-alyssum-und-pika-60852/
・pikaは、800×600の解像度から見て、フロントライト付きの廉価版か(GloやAuraの値下げを余儀なくされている状況を脱するため)、もしくはライトなしでKindle(無印)に対抗する製品か、と推測。
・alyssumは、Kindle Voyageの対抗馬だろう。Voyageがいまいちうまくいっていないので、Cartaの6インチ新型で対抗してもチャンスはありそう。
(ここの記事は5インチ、6.8インチの可能性は眼中にないようだ)

そんな感じ。

Koboがfacebookで2月10日のビッグニュースを予告するのと時期が重なったせいか、上の記事でも2月10日は新型の発表かもしれないと書かれていたが、新型とは無関係のニュースであることが判明、記事に訂正が入った。

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2015年2月 9日 (月)

Kobo: 2015年新モデルのコードネームはpika、alyssum? Kobo miniの後継機と解像度アップ・モデル?

mobilereadから。

Kobo専用端末のコードネームは
trilogy: Kobo Touch
pixie: Kobo mini
kraken: Kobo glo
dragon: Kobo Aura HD
phoenix: Kobo Aura(6inch)
dahlia: kobo Aura H2O

で、見たことがないpika、alyssumがkobo_config.shに出てきた、これは新モデルか?という話。

http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=3042595#post3042595
#19以降参照

FW3.12.1のkobo_config.shを見ると、
E60Q9*) [ "$RES" == "800x600" ] && echo pika || echo alyssum;;

pikaのほうは、800x600なんて、いまさらな解像度なのは、Kobo mini(5インチ)の後継機だからじゃないか、それに、pikaっていうのはミニチュア・ラビットのことだし・・・、そんな感じの憶測。

alyssumのほうは(#26参照)
libnickelの、MainWindowController::loadView()で
if IsAlyssum() == true then the main window size used is 1072x1448
とかで、
6インチAuraの後継、Kindle Voyageに相応するものじゃないかって推測。

6インチか6.8インチかわからないけど、次は6インチ・モデルが新しくなると予想しているのか?
(去年に続いて、今年も主戦場の6インチモデルに新型を出さないなんてことはなさそうだけど)

6インチAuraがE Ink Cartaになって、Voyage並の解像度になるんだったら、期待。

防水とかボタンとか光センサーなしでいいので、現在の6インチAuraと同じ価格帯とは言わないまでも、H2OとAuraの中間くらいの価格までなら、許容範囲かなあ。ベゼルなど外側も今の6インチAuraのままでもよい。Paperwhiteよりずっと小さくて軽いし、フラット・デザインだし。Paperwhiteより表示クオリティが高くて、Voyageみたいに値段が高くないとなれば、魅力を感じる人も多そうな気がするんだが・・・。

まあ、どうなるかはまだわからない、ただの願望含みの憶測の話。

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2015年2月 7日 (土)

Kobo Aura H2O: ファクトリー・リセット方法

H2O持っていないけど・・・

「設定」メニューからリセットできない時のファクトリー・リセット方法。

スクリーンやボタンが無反応、さらにリセット・ボタンを押してもダメ。カスタマー・サポートに連絡するか?
その前にやってみてもいいかもしれない。本やアカウント情報など全部消えるのは覚悟の上で。

mobilereadの"H2O can't be factory resetted"のスレッド参照。
全部読むのが面倒なら#13参照。
それから、補足説明がある"H2O not booting"スレッドの#38#33も。

#13の説明:
その1
電源がついている状態で、
1. リセット・ボタン(本体下部のリセット用の穴)を、つま楊枝やクリップで、4回すばやく押す
2. ファクトリー・リセットするかどうか、スクリーンにメッセージが出る
3. チェックマーク・アイコンをタップ。(タッチが反応しないときは、一度スリープにして復帰させる)
-- 追記 --
補足:4度起動を失敗させるというのが正しいようだ。
つまり、最初一度クリップを押す、起動しかけたら(glo/auraだったらLEDの点滅がある)もう一度クリップ、また起動しかけたらクリップ、また・・・と続ける。gloはこれでいけた。
チェックマーク・アイコンというのは、「☓」マークではなく、「✔」マークのほう。「☓」だと普通に再起動してしまう。
gloでできたので、Koboのすべてのモデルで使えそう。
-- 追記おしまい --

その2
1. 電源スイッチを5、6秒押して、電源を落とす
 (#33: LED*の点滅が続く時はスイッチをしばらく押し続ける。手を離すと点滅が止まるはず。[*LEDってスクリーンのフロントライトことか? H2Oは電源スイッチまわりにLEDある?])
2. 電源スイッチを押したままの状態で
3. スクリーン下の両隅を2本指で同時にすばやくタップし続ける(リセットが始まるまで)
 (#33:スクリーン下、右・真ん中・左を3本指でタップした。また、LEDの点滅が始まったらうまくいっていないので、はじめからやり直し)

だそうだ。
-- 追記 --
この記事見る人がいまだにいるみたいなので、見つけた動画のでリンクでも。
https://vid.me/PeU6/kobo-aura-h2o-factory-reset
-- 追記おしまい --

H2Oは持っていないので、自分で確認したわけではない。
が、公式には発表のないファームウェアの更新内容を毎回ポストしてくれる人(ベータテストに参加しているとか開発に関わっているらしい人)も、この2つの方法を指摘しているようなので、おそらく変なやり方ではないはず。(#8参照。リセットしてnickelが起動しないことが4回続くと、ファクトリー・リセットになる、また、電源スイッチ+スクリーン下部をタップし続けるという方法についても書いてある)

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2015年2月 4日 (水)

Kobo:FW3.12.1 アップデート & パッチ 日本語フォントは詳細設定不可のまま

Kobo、FWアップデート、3.12.1。

◎アップデートの内容:
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=3038821&postcount=9
・プレビューをダウンロードしてから買った本がちゃんと読めないとか、辞書がポップアップしないとか、そういう問題の修正のみらしい。

ダウンロードはいつもの
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660


◎パッチももうさっさくアップされている。仕事はやすぎ。
Instructions for patching firmware 3.12.1

・緊急の問題回避のアップデートらしいので、期待していなかったが、やはり日本語フォントの詳細設定はできないまま(フォントを太くする機能が使えない)。

・洋書のkepubをフルスクリーンにすると、ページの右端が切れる問題は、Calibreの"Kobo Touch Extended Driver"プラグイン経由で、Koboに転送する場合は何とかなりそうな感じ。
"Kobo Touch Extended Driver"を最新版にして、プラグインのkobo_extra.cssを有効にするといいみたい。パッチのポスト#2の説明参照。

・だが、サーバーから直接ダウンロードした洋書kepubは、まだうまくいかない。パッチの他のオプションも試してみるべきだが、日本語フォントの問題が直らないと使う気になれないので、ちょっと放棄。(和書ではフォントが切れるなんてことはない)


あと、スクリーンセーバーの入れ替えをしたGloだが、FW3.12.1にあげても、そのまま使える。インストールし直す必要もなかった。rcSでpreload方式ではないのは楽かも。「Kobo Aura H2O: スクリーンセーバー変更、Gloも一応可」参照。

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2015年2月 2日 (月)

Kindle Paperwhite(2013):手っ取り早くフォント・サイズをカスタマイズする(要jailbreak)

ひさしぶりにjailbreak関連。フォントの大きさをカスタマイズ。

Kindleのフォントのサイズは8段階に変更可能だが、24段階から40段階の変更が可能なKoboにくらべたら見劣りするのは事実。たったの8段階では気に入ったサイズにならないこともあるはず。

そこでデフォルトのフォントサイズを変更してみる。
以前2chで、mobilereadeに上がっているパッチと同じ方式で日本語フォントを変更している人がいたが、それよりずっと簡単。
自分でサイズを調節できるし、パッチ作者が決めたサイズに従う必要もない(ただし、行間や余白までカスタマイズしたければパッチを作るしかなさそう)。
jailbreak済みで、フォント・ハックのインストールが終わっていれば、あとは簡単(「Kindle Paperwhite 新モデル(2013): Jailbreakの手順」参照)。


まずは比較の画像:
◎デフォルトの明朝
◯左がデフォルトのサイズ、右がフォントを10%大きくしたもの
Mincho_110
あきらかにフォントが大きくなっているのがわかるはず。

◯左がデフォルトの明朝、右がフォントを2%小さくしたもの
Mincho_098
パッと見ではわかりにくいかもしれないが、たった2%の差でもページの文字数はけっこう違う。

◎KoKin明朝
フォントのメニュー・ウィンドウでは「筑紫明朝」の表示だが、KoKin明朝に入れ替え済み。
◯左がデフォルトのサイズ、右が10%大きくしたもの
Kokin_110

◯左がデフォルトのサイズ、右が2%小さくしたもの
Kokin_098


では、やり方:
jailbreak済み、Font Hackインストール済みが条件。

1. KindleをUSBでPCにつないで、テンプレートとして使う99-tweaks.confを探す
 場所は、linkfonts/conf.avail/99-tweaks.conf

2. 99-tweaks.conf を編集
2-1. 変更したいフォントを指定
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
        <match target="font">
                <test name="family" compare="eq">
                       < string>Crimson Text</string>
                </test>
太字のCrimson Text
デフォルトの明朝を変えたいなら、TBMincho に、
ゴシックを変えたいなら、TBGothicに、
KoKin明朝を変えたいなら、KoKinMincho に変更。たとえばこんな感じ。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
        <match target="font">
                <test name="family" compare="eq">
                       < string>TBMincho</string>
                </test>
フォントサイズを10%大きくしたいだけなら、これでおしまい。

2-2.フォントサイズの変更

                <edit name="matrix" mode="assign">
                        <times>
                                <name>matrix</name>
                                <matrix>
                                        <double>1.1</double>
                                        <double>0.0</double>
                                        <double>0.0</double>
                                        <double>1.1</double>
                                </matrix>
                        </times>
                </edit>
となっていて、これで10%大きくする設定。
なので、<double>1.1</double>となっている2箇所を変更する。
2%小さくしたいなら、

                <edit name="matrix" mode="assign">
                        <times>
                                <name>matrix</name>
                                <matrix>
                                        <double>0.98</double>
                                        <double>0.0</double>
                                        <double>0.0</double>
                                        <double>0.98</double>
                                </matrix>
                        </times>
                </edit>
とすればよい。<double>は4行あるが、一番上と一番下のみ変更(高さと幅の変更)。それ以外はスラント(斜体)などの設定なのでいじらなくてよい。また、matrix以外(scaleやsizeなど)の指定はうまくいかないらしく、コメント化されている(無効になっている)。
参考までに、デフォルトのKiKon明朝を2%小さく、デフォルトの明朝を10%大きくした、99-tweaks.confのサンプルをあげておく。
「99-tweaks-sample.conf」をダウンロード

3. できあがった99-tweaks.confを所定の場所にコピー(もしくはシンボリック・リンクをはる)
 場所:linkfonts/etc/conf.d/フォルダの中へ

4. KUALでフォント・キャッシュをアップデートする
 KUAL起動 -> Fonts▽ -> Fonts Hack Behavior▽ 
 -> Update fontconfig cache
とタップしていく。これでFrameworkが再起動する(Kindleのロゴ、プログレスバーの画面になる)ので少し待つ

5. 適当な本を開いて、「Aa」メニューでフォントを切り替えてみると、フォントサイズが変わっている。

以上でおしまい。
試行錯誤して設定を色々変えてやってみて決まったら、最後に「再起動」しておいたほうがいいかも。

あと、http://www16.atwiki.jp/kindlematome/pages/39.html のやり方で、ja.fontの筑紫明朝を入れ替えている場合は、フォントの指定はKoKinMinchoではなく、TsukushiMinchoか?(この方法は使っていないので未確認)


Kindle Voyageもjailbreakできたらいいのだが・・・。
Koboと較べてKindleのフォント調節能力は低い(フォントの追加すらできない)。だから、やはりjailbreakは必須なんだがなあ。Voyageの表示クオリティを知ったら、Paperwhiteでは物足りなくなるし。でも、jailbreakのパッケージ作者さん、Kobo aura H2Oいじったりしていて、なんだか望み薄って感じ。

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2015年2月 1日 (日)

Kobo Aura H2O: スクリーンセーバー変更、Gloも一応可

(追記:新しい記事「Kobo: FW3.13.1 スクリーンセーバー変更 H2Oだけでなく、glo/auraその他にも対応」参照。H2O/GloのFWは3.13.1のはずだし、新しい記事のほうがインストールは簡単なんだが、なぜかこっちを見る人が多い?)
--

H2Oは持っていないので試しようがないのだが、Gloではなんか動いたので、紹介。

スクリーンセーバーは以前ポルトガル語のサイトを紹介したが、それより単純なやつで、スクリーンセーバーをランダムに切り替えるだけ。
でも、rcSの書き換えをしないので、FWのアップデートも気にしなくてよい?
まあ、アンインストールしたいときは楽なのはまちがいない。


H2O専用のようだ。(追記:ファームウェアは 3.12.0 / 3.12.1でないと動かないかも)
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=255238

インストールはこんな感じになるはず。
1. KoboRoot-ScreenSaver.zip ダウンロード・解凍。
2. KoboRoot-ScreenSaver.tgz があるので、それをKoboRoot.tgzにリネームして、USB接続したH2Oの".kobo"フォルダにコピー。
3. USBケーブルを抜いて、H2O再起動。
4. スクリーンセーバー画像は、H2Oに".ScreenSaver"というフォルダができているので、そこに入れる
5. 「設定」 -> 「スリープモード/電源オフ」 -> 「スリープ時のスクリーン:今読んでいる本を表示」をオフにすると、スクリーンセーバー画像が入れ替わる。オンのままだと本の表紙がそのまま使われる。
(追記:作者によると、H2Oでは、表紙をスクリーンセーバーにするモードと共存できないらしい。Gloではできるんだが。)

画像は1080x1440のpngにすること。ファイル名にスペースが含まれていてはダメ、アルファベット小文字で、拡張子は.pngにしろ、とのこと。

たぶん、FWは3.12.0じゃないかな。海外ではそれが最新版だから。
日本は3.11.4だが、それってベータ・テスター向けのリリースだよ、なんて声もmobilereadでは上がっている(http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=3033176#post3033176)。楽天がFWのアップデートを予告した上で発売したのは、明らかなベータ版だったからか。


そのままではGloでは動かないが、手を加えると使えるようだ。
試したのは実験機になってしまったKobo Glo、FW3.12.0。
6インチAura(FW3.8.0)はうまくいかなかった。
(追記:6インチAura、手違いでFW3.12.0に自動アップデートされてしまった。ああ。仕方がないので試しに、このスクリーンセーバー・ツールをインストールしてみたら、動いた。FWに依存するのかもしれない。)

やり方は、このパッケージが使っているpngcatを、2chのKobo Hackスレのpng2raw(CFWに入っているやつ)に置き換えるだけ。

1. KoboRoot-ScreenSaver.tgz解凍。
2. 解凍してできた、usr/local/ScreenSaver に png2raw をコピー。
3. usr/local/ScreenSaver/screensaver.sh を書き換え。
 pngcat "$file" | /usr/local/Kobo/pickel showpic
 pngcat "$file" | /usr/local/Kobo/pickel showpic 1
となっているところを
 png2raw -ta "$file" | /usr/local/Kobo/pickel showpic
 png2raw -ta "$file" | /usr/local/Kobo/pickel showpic 1
太字部分を変更
4. KoboRoot.tgzにまとめる。linuxなら、
"tar czvf KoboRoot.tgz ./etc ./mnt ./usr" とか。

あとは上と同じ。画像サイズはGloの解像度に合わせて。


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