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2015年2月16日 (月)

ドイツ語多読本:Hildegard Müller: Ein Apfel für Weihnachtsmann (Aladin Verlag Bildbücherei)

Aladin VerlagのBildbüchereiシリーズから。

子供向け絵本には、なぜかわざわざヘタクソっぽい絵にするものがあって、その理由がわかった気がする。
子供自身が描く絵を真似しているのだ、たぶん。この絵本ではさらに文字が手書きっぽいフォントになっているのも、おそらく同じ理由。

Hildegard Müller: Ein Apfel für den Weihnachtsmann

207語

もうすぐクリスマス。プレゼントに何が欲しいか、サンタさんに手紙を書こうと言うパパ。手紙はパパが書くけれども、名前だけは自分でサイン。そして、見つけやすいように手紙は窓の外に。

その夜、サンタはどうやってやってくるのだろうと想像する。
スケート靴で? それとも、雲に乗って? ラクダに乗って? と考えているうちに、ずっと遠くからやってくるんだから、きっとお腹が空いているはずと気がつく。それで夜に起きだして、リンゴを手紙の脇に持っていく・・・。

次の日の朝、もちろんリンゴの芯だけが残っていて(パパが食べたんだろうけど)、サンタがリンゴを食べたよ、とにっこりのラストシーン。

そんなお話。チャーミングなのは、プレゼントのことを書いた手紙をサンタが持っていったことより、リンゴを食べてくれたことを喜んでいるところ。

サンタクロースといえば、トナカイに橇のイメージだが、ラクダや雲に乗ってやってくるとか想像したりして、サンタクロースのイメージがあまり固定されていないのか?
ドイツではサンタクロースというのは新しめのものらしく、プレゼントはChristkind(キリストを模した幼児の天使みたいなもの)がクリスマスツリーの下に置いていく、というのが古来からのイメージだったりするし。あと、ニコラウスってのがいて、クリスマス・イブではなく、ニコラウスの日(12月の上旬あたり)にプレゼントを持ってきたりする・・・。


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