電子書籍専用端末、2014年のベスト・メーカーは?(ドイツのアンケート)
2014年のベストのメーカーは? なんてアンケートを取っているのが、ドイツの2つのサイト。端末そのものではなくて、製造者としてということらしい。
それによると、今年のベストは、
allesebook.de:は、Kobo
lesen.toは、Tolino
という結果のようだ。
◯allesebook.de
http://allesebook.de/e-book-reader/ihr-habt-gewahlt-ebook-reader-hersteller-des-jahres-ist-59447/
無効票300程度を除いた有効投票数:536
Koboが今年のベストに選ばれたのは、ディスプレイのクオリティの高さだろう、としている。ppiではKindle Voyageのほうが上だが、ディスプレイの色問題でマイナス、ということらしい。
Tolinoは予想外に得票が少なかったらしい。
◯lesen.to
http://www.lesen.net/diskurse/tolino-allianz-ist-hersteller-des-jahres-2014-17004/
こちらはTolinoが一番。
今年はTolino Vision、さらにTollino Vision 2で、アマゾンに追いついた、と言うサイトだけあって、サイトの読者もTolino支持に傾きやすいのかもしれない。去年に引き続き、2連覇らしい。
Koboについては、去年の4位(14%)から、2位(25%)に躍進したのは、Aura H2Oの評価の高さによるものだろうとしている。
(Tollinoはドイツの大手書店とテレコムの連合で作った専用端末。ドイツは電子書籍も固定価格制なので、どこから買っても本の値段は同じ。割引き競争がないので、アマゾンに対抗しやすいのかもしれない。)
どちらもアマゾンが2位にすらなっていないのは不思議。シェアはアマゾンがトップだろうし。今年の新製品Voyageの人気がいまひとつということなのだろう。まあ、Voyageはディスプレイの黄色問題を抜きにしても、値段が高すぎるし、そんな高級でなくてもPaperwhiteで十分という判断があるのかもしれない。
Sonyが撤退したので、日本で売られているメジャーな専用端末はKindleとKoboしかないが、2014年はアマゾンかKoboかと聞かれれば、個人的にはアマゾン。
去年の2013年のアマゾンは、Paperwhiteのマイナーチェンジで終わった(E Ink PearlをCartaにして、ストレージを増量した程度)。それに対してKoboは6インチAuraで、どこよりもはやくフラットなデザインを導入し、リフレッシュの頻度を劇的に下げ、また小型化・軽量化して、進化を感じさせた。
それで、今年2014年、マイナーチェンジで済ませたのはKoboのほう。
去年のAura HDのディスプレイをCarta化して、外側を防水にしただけ。解像度は変わらず、タッチは赤外線方式のまま、リフレッシュもAura HDと同じ6ページ毎、フラットなデザインは見送り、小型化・軽量化の努力もない。Aura HDの使えるところはそのまま使ったという感じ。
よく言えば、定評あるAura HDを継承した手堅い作りってことだろうが、旧式のままで、やはりマイナーチェンジ感は否めない。同じ防水でも、Tolino Vision 2は、タッチスクリーンは静電方式でCarta、フラットなデザイン、おまけに端末背面タップでページめくり、と挑戦的。
そして、今年はKindleのほうがあきらかにKoboよりチャレンジした。
Voyageで300ppiの高解像度、PagePress、フロントライトの自動調節など、ハードウェア的な挑戦がある。それらの評価が最終的にどうなるかはわからないが、チャレンジしているところは評価しないと。挑戦のないところに進歩もないだろうから。
| 固定リンク
« ドイツ語多読本:Bernd Perplies: Magierdämmerung 2. Gegen die Zeit | トップページ | ドイツ語電子書籍を借りる(無料): onleihe 電子図書館 »
「Kindle」カテゴリの記事
- Kindle Paperwhite 第11世代を jailbreak して昔のUIを復活させる(2022.04.29)
- Kindle: jailbreakする気なら、5.14.3にアップデートしないこと(2022.04.26)
- Kobo LIbra 2 か Kindle Paperwhiteか? あまり表に出ていない情報も(2021.11.07)
- BooxもカラーE Ink端末発売(2020.04.24)
- ヨーロッパでもカラーE Inkの電子書籍端末販売(2020.04.17)
「kobo」カテゴリの記事
- 2022年新モデル Kobo Clara 2E 新リーク情報(2022.08.08)
- 2022年 新モデルはKobo Clara 2E のようだ(2022.08.05)
- Kobo: アップデート 4.32.19501(2022.04.16)
- Kobo Sage:バッテリー消費とkoreaderの対策(2022.04.19)
コメント