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2014年11月25日 (火)

ドイツ語多読本:Paul Scheerbart: Münchhausen und Clarissa

1905年、180歳のホラ吹き男爵こと、ミュンヒハウゼンがベルリンに出現したら、何を物語る?

Kindleの無料版。
Paul Scheerbart: Münchhausen und Clarissa

28000語

ミュンヒハウゼンを家に招き、話をしてもらう一週間。
ミュンヒハウゼンが語るのは、オーストラリアのメルボルンで開かれた博覧会の様子。それが空想科学未来小説みたいになっている。その発想の飛びっぷりを楽しめばいい小説か。

会場では移動する必要がない。部屋そのものが会場のある湖の周りを移動するからだ、とか、メルボルンでは家事などはすべて機械化されているとか、技術的進歩の夢が語られたかと思うと、地下に潜っては、地下の知的な生き物に出会ったり、そのまま南極点に突き抜けたり・・・。

メルボルンでは芸術家はもう人間を対象にしたりはしない、人間に課された制約から解き放たれ、異星の生き物を描いているのだとか、いや、もう星そのものが生命体なのだ、とか、さらには、幽体離脱みたいなものを起こして、ガラスのチューブで宇宙を巡り、太陽の中にまで入っていくと、その中にまた星があったり・・・などなど。

そんな荒唐無稽な空想物語が語られるわけだが、おかしなホラ話をして楽しませることだけが目的ではないらしい。オーストラリアのメルボルンと対比させて、ヨーロッパの旧弊ぶりを批判したい様子。でも、まあそんな理屈っぽいことはさておいて、20世紀初頭(1906年の作)の、ちょっといかれた話が読んでみたい人はどうぞ。


この人、翻訳されている本もあったりして、気になる人にはとても気になる作家なのかもしれない。

小遊星物語 ― 付・宇宙の輝き (平凡社ライブラリー (80))

虫けらの群霊

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